第211話 『一人一殺』

 

 何はともあれ、日米連合軍の仲の良さが気持ち悪過ぎ。
 全員揃って笑顔でお出迎え、拍手でお出迎えとは気色悪過ぎです。
 刃牙が最大トーナメントで優勝した時のノリじゃあないですか。
 今後、連合側が勝つ度にこうなのかと思うと余り気持ち良くないですね。
 と言うか、勝ったからこそ良いものの、負けたら間違い無く殺されそう(勇次郎に)。勝ったオリバでさえ鉄拳を顔面に喰らってるし。負けたら全員に殴られるんだろうなあ。

 で、一方の中国軍は初戦から約束を破ってさぁ大変!
 と思ったら、そうでも無く普通に反省会ですか。
 やはり郭 海皇は蛮勇の極みみたいな爺でしたね。
 春成と書文を呼び出して毛を退場させて、無理矢理5vs5マッチを組ませておきながら「4戦全部儂がやる」発言。それ意味無EEEEEEって話ですよ。本当にただ勝てばいいのかこの爺は。
 春成も春成でパンチを範にあっさり止められる辺りに不穏な空気。
 ここで刃牙に負けられても困るので負ける運命だと思うのですが、そうなると負ける為に出てきたって事になる訳であって、それってつまり…えぇ、どういう事だ?…、あぁ、いつも通りって事だ!

 と言うか、最近の月2回ペースの連載はどうかと思いました。


第212話 『ベストコンディション』

 

 春成が奔り出した!
 刃牙は呆けた顔で様子を見ている!
 春成の攻撃!
 春成は中段突きを放った!
 ミス!
 刃牙は躱しながら右ストレートを繰り出した!
 痛恨の一撃!
 春成は典型的な脳震盪の症状に陥った!
 (ブースト)
 刃牙の攻撃!
 刃牙はアッパーを放った!
 痛恨の一撃!
 春成は崩れ落ちた!
 (ブースト)
 刃牙の攻撃!
 刃牙は左背足による廻し蹴りを繰り出した!
 痛恨の一撃!
 春成は更なる遠い世界へと連れ去られた!
 刃牙は春成を終わらせた!
 観客達は声を忘れている!
 刃牙は勇次郎と仲良くなった!

 笑いました。

 いやいやいや、板垣。おい、板垣。
 別に春成が負けるのは良い。予想通りですし、刃牙に負けられても困りますからね。
 だけど同じ敗けるにしても敗け方ってものがよォ。事実上のジャガッタじゃないですか、これ。
 『その間、実に2秒!』じゃ無ェッスよ。
 ここまでいくとギャグとしか思えませんね。今まで盛り上げてきた全ての台詞や煽りも全部オチへの前振り。
 そう考えると結構笑えます。

勇次郎「狂獣・春成と凶人・書文かッッッ」
寂「なるほど、郭 海皇が本気だということがよくワカった」
春成「父ちゃん。我が子からオモチャを取りあげちゃイカンなァ」
春成「一人一殺。4人全員ブッ殺しちまえばカッコつくでしょ」
春成「ついでに殺されてェか
ナレ「共に偉大な父を持つ者同士の共有感。ともかく一頭が奔り出した」

 結構どころか、今モニターの前で大笑い。
 酷過ぎる。このオチに対してこの前振りの仰々しさは絶対に異常。
 共有感のkの字すら無かったじゃないですか!

 って言うか何だろう、板垣先生は既に飽きていらっしゃるのだろうか(5vs5マッチに)。それとも、新キャラとして出したのは良いけど何も考えてなかったとか。書文の居合ネタを思い付いたのは良いけど、1人投入するだけじゃ寂しいからもう1人。郭の息子とかって凄くねえ?勇次郎の息子vs郭の息子!そう言えば刃牙復活して勇次郎に挑んだのは良いけどあっさり負けて今一強くなった描写も出来なかったし、凄い郭の息子を一瞬で倒せば刃牙は更に凄いって事になるんじゃねえ?これは一石二鳥だ!だったらイケるぜ!位のノリで。

 今後の春成に期待出来るのは、『どんな面白可笑しい罰ゲームを受けるのか』という事と『リベンジは有るのか否か』という事の2つくらいなものでしょうか。書文と違って、過去の語りすらない薄っぺらさなので、何処かで何かしらのフォローが無いとどうしようもない気がします。だって現状では、陳 海王辺りと扱い的に差違な無いし。
 或いは満を持してジャックの乱入ですかね。結局5vs5マッチも滅茶苦茶に。


第213話 『焦燥』

 

 相変わらず仲睦まじい連合軍。
 烈―――と言うか郭の我が儘発言で突然5人チームにされた割には妙に結束力が高いですね。
 確かに寂もアライJr.も板垣漫画にしては珍しい調和型の人間ですし、刺々しくなる要素も少ないのですが。
 ただ、オリバの「親父ヨリ強ェ」は言い過ぎ。
 あの勇次郎の事、聞こえたらその場で刃牙をグシャグシャにして「俺の方が強い!」とか叫びそうです。
 或いはあの馬鹿親の事、密かに影でニヤニヤしているのか。

 で、早速2敗の中国。
 春成は顎に3発喰らっただけのなのに、何故か顔中に傷が付いてるのは板垣先生のミスとして。
 ベッド(?)に寝かされていた書文と違い、床の上に放置されてる扱いの悪さに郭の不満が滲んでる気がします。
 期待していた罰ゲームも無く、これといって何かしらのエピソードを入れてフォローするでも無く、普通に「ほんとにワシの血引いとる?」とか「武から身を引けい」とか言いたい放題言われてガッカリ春成。
 せめてこの挑発に乗って、背後から親父に殴りかかる位の気合いは欲しかったのに、情けない。
 済んでしまった事は仕様が無いので、今後は何らかの形で刃牙に報復するなどの行動に移って欲しいですね。このまま捨て置かれる可能性の方が高いとは思いますが。

 そして遂に登場、バキのアイドル・梢江ちゃん。
「烈さんと寂さん…どっちを応援したらいいの!?」
 って言うか、お前刃牙の勝負の時何処行ってた
 刃牙も刃牙で、大切な人なのに側に置いておかないで観客席(しかも周囲は皆中国人)に放ったらかしにしとくのはどうなんですかね。やっぱ復ッ活ッ以来は、愛よりも闘争本能優先なんでしょうか。
 何はともあれ、彼女が出てくるとそれだけで不安が募ります。

 後、「スゴいな、寂さんは」のコマの刃牙は美人(←狂った)。


第214話 『組もう』

 

 ウホッ!いい烈!組まないか。
 同ネタ多数。

 えー、つまり寂さんは『嘘猪狩』って事で良いのでしょうか。
 「実にスバラシイ」とか言い出した時は、烈を認めた上で本当の殴り合いを開始するものだとばかり。まさか懲りずにまた騙し討ち(しかも懲りずに反撃される)とは思いもしませんでした。
 これで来週以降、1回でも同じパターンをやる様ならば勇次郎の鬼パンチで殴り殺した方が良い。個人的には寂 海王が実はジャック 海王という説を支持したいのですが、あの立端ではそれも無さそうですし、幾ら何でもこれでは魅力が無さ過ぎる。アライJr.程ではありませんが。

 取り敢えず今週の展開を見る限りでは、明らかに烈老師の方が上ですね。
 騙し討ちして「すまぬッ」なんて『これで決めちゃうよ?』的な言葉を口にした一撃さえも、ああもあっさり返されている様では寂に勝てる要素なんて一切無い気が。
 後は『剛柔一体』とかいう『空拳道』にどれだけの深さが有るか、というところですね。今のところ、vs陳の時に見せた『投げ→肩外し』と今回の裏拳(不発)と投げ(不発)しか動きが無いので判断しかねると言うか、板垣先生自体ちゃんと空拳道を設定しているかどうか怪しいところなんですが。

 烈の方はと言えば、バキに負けた事で底が知れた様にも思えましたが、それ以後は無敗を貫き通し続けた蛮勇中の蛮勇。劉に勇次郎の事を聞かれた時も「我 中国武術の圧勝かと…」と言ってしまう位の猛者ですよ。「現在の私は烈 海王にだって勝てる!」とか言い出した昴昇をあらゆる意味で上回る程の剛の者ですよ。
 そんな烈なので、もう『寂に勝つにはどうすれば良いのか』とかではなくて『どうすれば寂に負けるのか』というレベルの話になるので、寂がどうのこうのとか語っても仕様が無い気がします。
 第一、ここで烈が負けると5vs5マッチが終わってしまいますしね(元も子も無い)。


第215話 『信じていた』

 

 寂のこの魅力の無さっぷりは楊 海王級。
 戦う前は「強くなるだけではつまらんぞ」の名台詞に見られる様な、板垣キャラにしては珍しい種の『面白さ』を感じたのですが、いざ蓋を開けてみると只の握手フェチのハゲじゃないですか。何なんですか。

 と言うか、散々ボコられた挙げ句に何とか投げ一発決めて笑顔の寂先生ですけど、あの投げの威力ってのは投げ返されたり浮かされてボゴボゴにされたりするだけの価値が有るのでしょうか。普通に投げたり殴ったりするのとそんなに違うんですかね。でなければ、あそこまで握手→投げに拘る理由が理解出来ないんですけど。そんな脂汗かきながら決める程の価値が有・る・の・か、って聞いてるんだよ寂先生よ〜。
 『殴られながらも一撃必殺の反撃』パターンは、先の書文に殴られつつ優雅に決めたオリバの叩き付けや、スペックの無呼吸連打を耐えきっての花山パンチ等が挙げられますが、その両者共が『反撃』の名に相応しい重量感と破壊力に富んでいたのに対し、寂先生のは一本背負いっぽい只の投げ技。画的にも映えNEEEE〜!!

 で、詰まりは寂がまた握手して殴られたけど投げ飛ばしたってだけなので、他に書く事有りません。
 幾ら何でも展開が遅過ぎる。


第216話 『起きたまえ』

 

 板垣世界における中国人民の7割は拳法着。

 凄いですね、皆やる気満々過ぎる。
 そりゃあ100年に1度のストレス大解放にして100年に1度のワンディ・トーナメントですよ、出る人達が異常者揃いならば来る人達も異常者揃いでも何も問題は無いさ。そもそも此処は板垣先生の世界だしね。
 それにしたって小学生が描く中国人じゃ無いんだから、何もそんなに拳法着着せなくたって良いじゃあないですか(お団子頭も)。この調子だとプロレス見に行く人は皆セミヌードですよ。新体操ならハイレグですし、水泳なら水着ですよ。…ふむ、それはそれで良いかも知れないな。

 それは兎も角、やっぱり今一だった寂先生。
「君とわたしでは、片腕のハンデくらいでやっとフェア」
 って、何を堂々と言っておられるのですか。
 そう言うのは強い方が自分から言う事じゃないんですか?
 何か烈先生まで同調しちゃった所為でハゲの方が正しいみたいな空気になってるんですけど!
 烈先生もすかさず「カァッ!!」とか言って殴り倒して「構わん!それでも我 中国武術の圧勝!」とか吐き捨てないと。ハゲ如きの為にわざわざ靴を脱ぐそのサービス精神っていうかエンターテイメントっぷりは何なんですか。
 まァ、「知りながらやっていたことだ」とか言いつつ、先週はしっかりとマジ顔でボコボコにしていた辺り蛮勇・烈って感じはしますがね。どっちにせよ『先ずは殴る』みたいな。そもそも烈先生は本気モードでは足しか使わないので、片腕折られても関係無い気がするんですけどね。

 展開は別として、この発想というのはアイアン・マイケルと戦った柴千春と一緒ですね。
 暴走族とボクサーでは差が有り過ぎるから、最初は徹底的に卑怯な手を繰り出してその差を埋める。尤も、最終的には『不良対決』の名の下にガード無しの壮絶な殴り合いに変化したのですが。
 寂先生も、ハゲと烈では差が有り過ぎるから、最初は徹底的に悪意の手を繰り出して投げを試みていた訳ですが、チンピラですら『不良対決』という事で全力を出したのに、『海王対決』という場に置いて淡々と「やっとフェア」とか言ってしまうのが凄い。普通におかしい。

 って言うかティンピラと世界チャンピオン位の差が有ると考えて良いのでしょうか、この2人の力量と言うのは。
 じゃあハゲ駄目JANとか思うんですけど(じゃあも何もハゲは負けると思うがね)。その辺どうなの?


第217話 『スバラシイッッ』

 

 烈老師が靴を脱ぐのは、最大トーナメントで刃牙と戦った時以来になりますか。
 考えてもみれば、後にも先にもあの対決以外は全て『烈圧勝』で話が進んでますからね、真面目な烈が見れるのは数年ぶりという事になりますね。何も寂のハゲ如きの為にマジモードにならなくても…と思うのですが、『実は腕を折られた事を滅茶苦茶怒ってる』とかそういう蛮勇の奮い方を期待しています。

 で、我(々)が烈の本気を観るのが久しぶりの様に、我らが刃牙も烈の本気を見るのは久しぶり。
 烈が足で寂を投げ飛ばすのを見て「すっげ〜」とか冷や汗掻いて―――ってオラ
 刃牙ってば、最大トーナメント時に心の病(刃牙曰くリアルシャドー)で烈の動きを全部見切ってたんじゃあなかったでしたっけ。確か「こうもリハーサル通りだとフェアじゃない」とか言ってませんでしたっけ。
 タクタロフ、斗場さん、克巳を瞬殺した情報しか無かった状況下で『魔拳』を見抜いた刃牙大先生よ〜。今更あの程度の動きを見て「すっげ〜」はおかしくねェ〜か〜?
 まァ、烈が成長したとか刃牙が退化したとかそういう考え方も有るでしょうがね。

 話を戻しまして、邪教の教祖と化している寂。
 最初に陳を誘った時は「日本にいる私の弟子が2万4千人。共に育ててみんか」なんて言ってたのに、春成を2秒で異界送りした刃牙に会った際には「君なら日本の若者を導けるッッ」と導く対象が自分の弟子を越え、今回は遂に「わたしと共に…迷える者たちを導く」とターゲットが何だか分かんない事に。格闘関係無ェEEEEEEだろ!
 この人は間違いなく海皇とか5vs5マッチとか微塵にも気にしていませんね。そういった意味では郭とか烈級に蛮勇を奮っていると言えます。

 大体、技術指導員として自分の弟子への師事を依頼した陳は兎も角、刃牙と烈を日本に連れ帰ってどう利用する気なんですかね。感動的で豊潤な技を以てして迷える者達に教育的指導を行うのでしょうか。どんな指導だ。
 って言うか、烈老師は普通に神心会で特別講師やっているので、そんなに張り切らなくても連れ帰れます
 一撃で倒した克巳とすら仲良くやってるのですから、きっと寂とも仲良くやる事でしょう。尤も、自分の足首(三陰交(三陰光は誤変換))を握りながら、「欲しいッッ」とか(心の中で)叫ぶ姿には危機感を覚えるかも知れませんがね。

 そんな危機感と関係有るのか無いのか(無い)、烈に髭をむしられた寂先生に大笑いしました。
 余り髭をむしり過ぎると毒気を抜いた独歩と化すので気を付けて頂きたいところ。


第218話 『たかが拳法』

 

 烈の足投げが余程気に入ったのか、単にページ稼ぎなのか先週ラストの投げをまた描いてみる板垣先生。何か最近、『前回のラスト』を一回繰り返した上で本編に入る事が多い様に思えるのですが、気の所為でしょうか。
 投げ後にキメポーズを取るのは、先週の巻末コメントの『『マッハ!』を観るとトニー・ジャーのキメポーズをしたくなる』に関係しているのは気の所為では無いのでしょうが。

 さて、髭を毟られた事でメキシカンと化した寂先生ですが。
 只の嘘猪狩なキャラかと思ったらそうでも無く、突然烈老師の腕を治して差し上げる人の良さを披露。って、腕折った意味無ェェEEEEE!握手ネタを繰り返した意味は何処へ!?
 後、寂を散々言ってる実況。確かに烈戦に入ってからの人間力っぷりは異常ですが、少なくとも陳には実力で勝った様に思えるんですが。握手を3回繰り返した位で何をギャアギャア騒いでるんですかね。繰り言ですが彼には最大トーナメントの実況に見られたエンターテイメント性が欠け過ぎです。先の春成戦だって、『その間、実に2秒』なんて最高のネタ振りを受けておきながら、何一つ言いませんでしたからね。これが烈老師ならば「刃牙圧ッ勝ッ!」を6回は繰り返しましたね、ええ確実にです。
 まァ、そもそも中国贔屓な実況ですから?仕様が無いと言えば仕様が無いのですが。

 話を戻して、相変わらず単純明快なる蛮勇の王、烈老師。
 ちょっと莫迦にされるや、天内ジャンプで不思議拳法発動(効果音:わら)。白目ひんむいて残像が見える程の攻撃を繰り返す様には、流石のメキシカンも「怯え〜」の一言。って言うか、老師。腕が治った瞬間から魔拳終了ってどういう事ですか?やっぱり足より手の方が使い易いんじゃあないですか?ん?(←嫌みったらしい訊き方)


第219話 『護身』

 虎殺しの見た目と達人の思想、そしてドリアンの人間力を持つ日本のメキシカン、寂 海王。どうも烈戦に入ってからウザイだけの人になっている気がしていたのですが、気だけじゃあ無くて本当にウザイ人でした。
 いや、最初のモノローグは良いなあと思ったんですよ。でもね〜。あれはちょっと?先週「天才・烈 海王と言ってもアレでしょ?所詮拳法家?」みたいな事を言ってまで命懸けで烈老師の腕を治した癖に、「やったー勝ったぞー」はちょっと…ねぇ?猪狩さん?

 って言うか、最近(寂vs烈戦)の展開は明らかに異常。
・1週目:寂、握手→裏拳→失敗→寂、再び握手→投げ→再び失敗
・2週目:寂、三度の握手→烈、激怒の連激→我慢して投げ成功
・3週目:寂、投げから腕折り→寂、非礼を詫びる→烈、靴脱ぐ
・4週目:靴脱いだ烈強い→寂、足で2度投げ飛ばされる
・5週目:寂、突然烈の腕を治す→でも烈挑発→烈、再び激怒
・6週目:烈凄く強い→寂、シコルスの真似→烈、ポカーン→寂、勝ち名乗り→烈、三度激怒→寂、カウンター
 何やってるんだ、この海王達は。

 来週辺り、満を持して勇次郎が乱入しませんかねえ。
 希望としては、
・7週目:勇次郎、突然乱入→勇次郎、寂をジャガッタ(その間、実に2秒)→烈、また激動
・8週目:郭、釣られて乱入→勇次郎、郭をジャガッタ(その間、実に2秒)→一同、ポカーン
・9週目:消化試合(アライjr.vs範)するも、アライJr.が範の謎の必殺技で一撃でジャガッタ→勇次郎、そそられる
 こんな感じで。


第220話 『開眼!!!』

 レジェンド・オブ・メキシコ、ガイアに嬲らるるシコルスキー。

 突っ込みどころが満載過ぎる我らが寂先生。
 『シコルスの再来』『1コマ目の手が猫っぽい』『烈を怒らせたらBOMBよ!BOMB』『7倍の根拠は?』『開眼の意味が分かってない』『最早時間の問題』『すね毛が濃い』『回り込まれたら終わり』『悲鳴をあげるは男に非ず』『後ろから見ると打岩』『お前の取っている構えは1年8ヶ月前に通過済み!』等々、様々な言葉が頭を過ぎります。

 そういった意味では大いに我(々)を魅了してくれていますが、噛ませ犬国家出身の人斬りシコルスキーでさえ「許してくれェェッ〜」と心が折れるその時まで悲鳴をあげなかったのに、普通に「ひいいいいッッ」とか叫んでしまう体たらくは頂けません。そんなもの、勇次郎に『どうか天内投げを決めて下さい』と言ってる様なものです(髪が無いから難しいと思いますが)。烈を挑発するのと勇次郎を挑発するのとではデンジャーさが桁違いだという事に何故気付かない。烈に倒されずに『護身!』とか言ったとて、勇次郎に潰されたら元も子も無いでしょうに。

 まァ、勇次郎の動向はさておき、中国一の蛮勇として名を馳せている烈老師。『強さ』とは『自己の意を貫き通す力』で『我儘を押し通す力』と言い切る程の自己中拳法家の烈老師。
 悲鳴をあげつつもなかなか屈しないメキシカンの相手をするのも疲れたらしく、謎の人体操作術を発動。って言うか、寂も攻撃が止んだ時位反撃しないと。てっきり(先週の様な)ラッシュの合間を縫っての反撃を企んでいるのかと思ったのに、攻撃が止んでも普通に丸まってるし。幾ら堪え忍んだとて、烈は生きてる限り攻撃し続けるのは自明の理です。克巳vsドイルの様な『これ以上殴れないから俺の負け』は期待するだけ無駄だと言うのに、本当に何考えてるんでしょうか。

 結局、特にシコルスの真似に意味は無く、文字通りただ『倒れない為だけに』丸まっていただけの寂先生。それはもう良いんですけど、そんな寂を見た刃牙は、何故に「はは」と笑っておるのですか?全く微塵にも理解出来ません。


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