9月1日(木)

今週の範馬刃牙:第266話 象形拳

今週の粗筋:
ピクルも観戦に来ている事に気付いた刃牙はトリケラトプス拳を披露し、勇次郎に『親孝行者め』と言わしめるのだった。

 いつも通りの短い内容ながらも、今週は静かな盛り上がりを見せる良い回でした。
 最初に、刃牙の猛攻を軽くいなしている様で実際は手に痺れを感じていた勇次郎。
 象形拳に対する感嘆からも見て取れる様に、これまでの喧嘩で想像していたよりもこの親子の戦力差は離れていないのかも知れません。勇次郎が言う『スポーツ格闘』というスタンスではこれが限界というだけで、今回の象形拳やオリバを討った謎の猛攻等を使えば肉薄する可能性は大いに有ります。効果が『無い』のでは無く『薄い』だけなら、いつか倒せる訳ですし。

 そしてまさかのピクルの再登場。
 彼がメインで暴れ回っていた頃には、その余りの性能&壊し屋っぷりに迅速なる退場を祈ったものですが、こうして範馬親子の喧嘩を見に現われたのは、『拳で語り合った友情』を思わせる良い演出だと思いました。やはり格闘がメインの漫画だからこそ、全力で殴り合った後には友情が芽生えて欲しいものです。
 恐らくは来週以降も色々なキャラ達が駆け付ける事でしょう。その際、刃牙が負けそうになる→乱入→勇次郎に瞬殺される、という王道パターンに入るのだけは勘弁して欲しいです。今更独歩やピクルの敗北を見せられても虚しいだけですし。

 ところで、ピクルが褌を締めたままなのは彼なりにこの時代に適応しようという努力の結果なのでしょうか。
 痩せていないところから食糧問題も解決している様ですけど、一体どんな生活を過ごしているのか気になります。


9月2日(金)

独り言:ニンテンドー3DS アンバサダー・プログラム

 先ずは基本の『スーパーマリオブラザーズ』と『ゼルダの伝説1』をDLして前者で遊んでみましたが、これがまぁ大変難しい。
 操作性の問題では無く、唯々純粋に難しいのです。アイテムや敵の配置然り、ジャンプのタイミング然り、今遊んでみるとかなりシビア(それでいて心が折れないラインを保つぎりぎりのライン)である事に気付かされます。10年以上プレイしていない鈍った腕では、ワープ無しで4-3位まで行くのが精一杯でした。
 今更ですけど、TAS動画で軽やかに動き回るマリオは人智を越えた産物なんですねえ。言葉では無く心で理解出来ました。


9月3日(土)

ゲーム:悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair

 友人宅に飲みに行った際に2時間程度、オフラインとオンライン半々位で遊ばせて貰いました。
 興味は有ったものの、360のDL専用タイトルの為に手が出せないでいたのですが、やってみるとやっぱり面白いですね。今すぐ自宅で遊べないが悔しい位面白い。

 元々悪魔城シリーズの探索型に於けるシステムやレベルデザイン、操作体系自体が好きなので(面クリア型も好きだけれど探索型は更に好き)、それをベースにオンラインでも遊び込める様に造られた本作が詰まらない道理が無いのです。
 ゲームの特性上探索の要素はかなり抑え目ではあるものの、お馴染みの敵やトラップ・仕掛けの数々に、キャラの能力や自前の技術次第でショートカット出来る遊びの幅、面倒なのに嵌る(であろう)コレクション要素や成長システム等々、正に悪魔城のそれです。素晴らしい。
 オンラインも、初心者を見掛けるとテンプレートのメッセージを活用しながら色々教示してくれる先輩や、ネタ的行動に燃えるユーザーが多かったり、何とも空気感が良かったのも印象的でした。

 また、BGMが過去タイトルの名曲アレンジなのも熱くてディ・モールト良い。
 中でも、キャラと共にDLCで公開された『月風魔伝』のメインBGMと龍骨鬼戦BGMには懐かしさの余り興奮してしまいました(FCのステージをそのまま再現するセンスにも感嘆しましたけど)。
 ここまで来たらFCの頃の『がんばれゴエモン』辺りも組み込んでくれると面白い――というか、いっそコナミレディとかを出して『ワイワイワールド』的なお祭にするのも有りじゃあないですかね。どうでしょう。

 さておき、発売日未定ながらPSN版も出るらしいので、そちらが発売され次第購入する予定です。

飲酒メモ

本日の理由:模様替えの手伝いついで
本日の面々:友人2名と
本日の飲酒:氷結果実×2 (許容量)


9月4日(日)

衝動買いハリケーン:H5360BD

 衝動買いは次のボーナスまで我慢しようと思っていたんです。思っていたんですが、

  1. 増税派の野田氏が総理に任命
  2. 何れ増税される
  3. そうなる前に買いたいものを買う

 という馬鹿丸出しのロジックで、ねんがんのプロジェクターをてにいれたぞ!

 

 募金はする。趣味にも金を使う。『両方』やらなくっちゃあならないってのが『欲しがり』のつらいところだな。
 という事で、財布的には大分痛い事になっていますが、これで学生の頃から欲しいと思っていたものが全て揃いました。ブラボー、おおブラボー。

 設置が全て終わり、テストで映画を観た際の感想は、『思っていたより凄い』の一言。
 自室で大きな映像を観れれば凄い迫力だろうなぁとは考えていましたが、実際に眼前で観ると唖然とする位凄いです。自室でこれか、と唯々感嘆。眼鏡もコンテンツも買ってはいないものの3Dにも対応しているので、何れそちらも試したいと思います。

 今後、映画は勿論ゲームもこの画面で遊べるのかと思うと、軽く興奮してしまいますね。
 実際この画面で遊ぶと疲れてしまいそうな気もしますが……。

 

 因みに、スクリーンはあちこちで『安いのに中途半端なスクリーンより良い』と噂のニトリの遮光ロールスクリーンを買いました。
 これがまぁ噂通り遮光目的とは思えない位スクリーンとして便利です。元々有ったカーテンレールをそのまま使えた為取り付けも簡単でしたし、画質も十分に満足出来ます。何十万円もするプロジェクターを使うなら別かも知れませんが、ホームユースで楽しむ分には最高のコストパフォーマンスではないでしょうか。正にお値段以上。


9月5日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.314 説得

今週の粗筋:
強化された円の効果で自身の末路を悟ったメルエムは、最期の時をコムギと過ごしたいとパームに告げる。
蟻の所業を許せないパームだったが、メルエムの純粋な願いを叶える為、能力で最期を見届ける事を条件にコムギを引き渡すのだった。

 もう一騒動起こすかと思ったプフも、ユピーの様にあっさりとリタイア。
 その顔に『蟻はもう駄目だ』という絶望が刻まれたままだった事を考えると、今回の主要キャラとしては最も心に救いの無い存在だったのかも知れません。ピトーですら『自分のお陰で王は助かる』という希望を持って逝きましたからね。あれだけ厄介な存在だったのに、こんな最期を迎えると何とも虚しいものです。

 蟻については、討伐軍がどつき殺すのも近代兵器の毒で殺すのも、『駆除して終わり』という結論に変わりは無いのですが、この終わりにはどうにも釈然としないドス黒さを感じます。
 メルエムの価値観の変化に当てられただけなのかも知れませんし、例の温室育ちの価値観の所為かも知れませんけど、勝利によるスッキリ感がまるで有りません。展開が悪いという話では無く、人間の気持ち悪さが凄いんですよね。
 終始本能に従っただけの蟻と、為政者としての片鱗も見せたメルエムに対し、『駆除する』以外の結論を持たなかった人間のエゴがとんでもなく黒い。今『ONE PIECE』がやっている種別問題に対する現実的な解を見せ付けているかの様です。
 会長を犠牲に勝者となった討伐隊ですが、残るのは勝利の余韻よりも課題ばかりになりそうですね。

 最後に、今週のメルエムの言葉を引用します。

「ほんの少し…だったと思う」
「どこかでほんの少し……」「何かがほんの少し違っただけで」
「今の余ならば」「神とまでは言わぬが……」「この世を……」
「……いや」「全てが一致しての現在だからこそ」「そう思うだけなのかも知れぬ」

 この『何処かで少し何かが異なっていれば、互いに取って最良の結果に繋がっていた可能性が有る』というのは、フィクションに屡々出て来るネタですね。
 それはメルエムが言う様に『結果としての今が有るからifを考える』だけなのかも知れませんし、『もしも』を考えるとキリが無いのですが、それが救いにも希望にもなり得るから中々割り切れなくて厄介です。

 もしも、を考えた今の彼には何が見えていたのでしょうねえ。

今週のONE PIECE:第637話 “古の方舟”

今週の粗筋:
ESで強化されたホーディを終始圧倒するルフィの頭上に、デッケンの放ったノアが現われる。
しらほしが魚人島の為に1人でノアを止めようとする一方で、ホーディも戦況を覆すべくノアに乗り込むのだった。

 魅力の無さと実力の無さに定評の有るホーディさんも、漸く海水の恩恵を受けられるチャンスが巡って来ました。
 副作用でパワーアップして尚あの力量では、海水の力にでも頼らないとどうしようもないですもんねえ。今更つまづくに値しない小物とは言え、もう一踏ん張りした上で負けて欲しいものです。


9月6日(火)

ゲーム:『ドラゴンクエストX』はWiiでMMOでオンライン料金が別途必要

 発売される前の作品にどうこういうのもナンセンスですが、流石にこれは『やっちまった』感が凄まじいです。
 ドラクエシリーズのファン層という観点でも、Wiiというハードの仕様やユーザー層を考えても、月額有料のMMOで成功するイメージが湧きません。オンラインありきならばせめてPS3、万全を期するならばWindowsで出す位しないと厳しいんじゃあないですかね。随分大胆な作戦で来た物です。

 ただ、公式サイトの

最初の数時間はオフラインでプレイ可能ですが、ゲームの要素をすべてプレイするためにはインターネット接続が必要です。

 という表記からすると、クリア後が本番だった『ドラゴンクエストIX』の様に、短いながらもOPからEDまではオフラインで楽しめるのかも知れません。最初の数時間で終わる本編なんて嫌ですが。

 個人的には『ドラゴンクエストIX』のワイヤレス通信のマルチプレイがオンラインに対応する(ネットワーク越しに誰かの冒険の書に集う)程度の方が楽しかったと思うんですけど、どうなんでしょう。世間的には好意的に受け止められているのでしょうか。


9月8日(木)

今週の範馬刃牙:第267話 共同幻想

今週の粗筋:
幼少の頃から恐竜と戦いたかった勇次郎は、刃牙のトリケラトプス拳のタックルを嬉々として受け止めるのだった。

 またもリアルシャドーの説明で全体の半分を費やしてしまう板垣先生が熱い。
 しかも絵面的には先日のゴキブリダッシュ・タックルの焼き直し、という微妙っぷりですよ、奥様。これで通用するならゴキブリダッシュを出した意味が分かりません。
 もしも、脱力によるタックルが駄目だから技術を使ったタックルで、という発想でこの技を繰り出しているならば、如何にも親子喧嘩って感じで面白いんですけどね。かつて父の言い切った『脱力も筋力も自分以外の弱者による工夫』という言に反抗する息子、という図式が成立する訳ですし。

 この親子喧嘩の根底には『蛙の子は蛙』というセオリーが存在しているものの、その思想や戦いはそれぞれの生き方の様に対立している方が面白い気がします。
 己以外は餌だと切り捨てる父に対する、己以外から学び取って来た息子。戦いたいという本能で力を震う父に対する、勝ちたいという意志で挑む息子。己を満たしたかった父に対する、父を満たしたかった息子。王道では力vs技や天才vs努力家なんてのが有りますが、こうした分かり易い対立の図式こそが、漫画らしいカタルシスに繋がるのはないでしょうか。
 この親子喧嘩も、本質的に似た者同士だという点は残しつつも、力量以外の『差』を魅せながら進めて欲しいなぁと思います。


9月9日(金)

飲酒メモ

本日の理由:E氏の帰省により
本日の面々:友人3名と
本日の飲酒:カシスグレープフルーツ×1 (許容量)


9月10日(土)

PC:PS3でXP機の動画を再生する

 承前
 先日、PS3HTP-S333(ホームシアター) ― H5360BD(プロジェクター)と接続してスクリーンで映画を観る環境を整えたものの、折角だからPCに入っている動画もスクリーンで観れる様にしたいと思い立ち、PS3とメディア共有を行う事にしました。
 しかし簡単に済むかと思ったこの作業が予想以上に手間取ったので、備忘録を兼ねて以下に実施内容をメモしておきます。

  • 前提
    • PCはWindowsXP SP3機で、セキュリティソフトは『ESET Smart Security』を利用
    • ルータは『Web Caster V110』で、PCは有線、PS3は無線で接続中
      • PCからPS3にPingを打つと反応が返って来る為、ローカルエリア内での通信は良好
    • PC環境、接続環境共にこの件で変更する気は一切無し
  • Google先生に『PS3 共有』のキーワードで訊ねたところメーカーページが出て来た為、先ずはそれを参考にWMP11のDLNA機能を使った共有に挑戦
    • 『メディアの共有』画面を見ても、デバイス一覧にPS3も不明なデバイスも現われず
      • ESET Smart Security』で信頼出来るゾーン(ローカル)のUPNPを有効にしても、『ESET Smart Security』自体を無効にしても変化無し
      • 仕様が無いので『新しいデバイスおよびコンピュータを自動的に許可する』を選択し、PS3でメディアサーバーを探すもPCを発見出来ず
        • 共有設定しても反映されるまで数分掛かるという情報を信じ、数分待っても変化無し
        • PC、PS3を双方再起動しても状況変わらず
      • 念の為、『ESET Smart Security』のポート解放も試してみるが当然の如く徒労
    • 何か試す度に一寸時間を空けたりPS3でメディアサーバー検索をしたりした為、ここまでで約1時間経過
  • Google先生への訊き方を変える事を考え、『PS3 DLNA』で調べたところ『PS3 Media Server』というクライアントを発見
    • インストールしたところ、何の問題も発生せずあっさりメディアサーバーとして認識完了
    • 画像や動画の再生にも何の問題も無く、スクリーンへの再生環境の構築完了

 最初から『PS3 Media Server』を入れていれば楽勝でした、というお話。
 『ESET Smart Security』や使いたくもないWMP11と格闘していたのが馬鹿馬鹿しいです。


9月11日(日)

独り言:震災から半年

 先ずは、被災された方に改めてお見舞い申し上げると共に、亡くなった方にお悔やみ申し上げます。
 我が家も仙台市の半壊認定こそ受けたものの、壊れた塀の撤去や家具の買換も一通り終わり、取り敢えずは平穏な日々を取り戻す事が出来ました。これで室内のヒビや郊外の惨状さえ目に入らなければ、震災など無かったとさえ思えそうです。尤も残念ながら『思えそう』なだけで、ヒビも倒壊した家屋も目に入るので、震災を意識しない生活は未だ過ごせないのが現状ですけども。

 さて、あの震災は忘れてはならない事ですが、過去を思い返しているだけでも先には進めないので、半年だった今だからこそ先を見据える事が重要です。
 この半年で記憶や恐怖も薄れ、一寸油断している方も居るのではないでしょうか。この節目を契機に、災害への備え――震災直後は品薄で手に入れられなかった様な防災グッズの購入や、避難生活用アイテムの準備等を行う事をお勧めします。
 以前準備しておいた方が良いと記載した物+αを改めて記載しますので、必要と思う物は今の内に揃えておきましょう。

  • 耐震シール
    • 家電やルーター類の保護や、ラックの上に有るケースを押さえるのに必須
  • 家具の固定措置
  • 携帯電話やUSB機器の手回し、もしくは乾電池式の充電器
  • 電池、バッテリー、手回しで動く懐中電灯やライト
    • 自分の使う機器に即した乾電池各種
    • ソーラーや充電式のLEDが有ると便利
      • 庭やガレージ用の物が存外に強い
  • ラジオ
    • 停電&パケット通信制限が入ると唯一の情報源
    • 手回し付きで、ライトや携帯電話の充電機能が付いているのが一番望ましい
  • 水、食糧の備蓄
    • 実際に大地震が来た際は、真っ先に風呂場に水を溜める事を推奨
  • 給水を受ける為のポリタンク等
  • 身体を拭く為のウェットティッシュ類
  • 身体を温める為のカイロ類
  • 家を離れる必要が出た時用のリュックやシート、生活必需品等々

 この中で『確かに有った方が良いな』と思い、且つそれを持っていないならば、『後で』と思わないで今すぐ準備した方が吉です(買い占めはNGですが)。地震を始めとした災害は明日、或いは今この瞬間にも発生するかも知れない訳ですし、こんな簡単なものですら、あの震災時には手に入れる事が出来なかったのですから。
 そして繰り言になりますけど、買い揃えてもしまい込んでは無意味です。咄嗟の時に使える様にして初めて意味が有るので、すぐに手が届き、決して忘れない場所に置きましょう。憂いを無くす為の備えとはそうしたものです。


9月12日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.315 帰郷

今週の粗筋:
戦いが終わり、東ゴルトーに集まった蟻達も次の道を歩み始める。
ウェルフィンはヒリン、ビゼフと共にジャイロと合流する為に流星街へ、そしてブロヴーダはレイナと共にNGLの故郷に戻るのだった。
蟻の仕業は全てディーゴ総帥による国家を巻き込んだ無理心中として片付けられ、人間と蟻の戦争は人知れずその幕を閉じた。

 メルエムを退けた事で前向きになったウェルフィンに、思わぬ帰郷を果たしたブロヴーダ。
 登場時には一瞬で片付けられる脇役にしか見えなかったのに、予想外の救いを与えられましたね。ウェルフィンはジャイロと再会出来れば、そこからまた帝国の建国に集中するでしょうし、ブロヴーダはNGLの民としての記憶が有る限り無闇に人を襲う事は無くなるでしょう。過去の罪はどうあれ、取り敢えずはメルエムが言った通り、『人間として生きる』道が開けた訳です。
 ヂートゥも生き残っていれば……いや、彼はノリノリで人間を殺して回っていたし、生き残ったとしてもそれを繰り返して駆除されるのがオチでしょうか。折り合いを付けて生きていく器用さは無さそうですしねえ。

 閑話休題。
 今回の蟻編は、バトル系の少年漫画としては珍しい『敵ボスに悪意が無い』エピソードでした。
 敵ボス(=メルエム)の目的は征服でも領土の拡大でも力の誇示でも私欲の充足でも無い。飽くまで種の本能に沿っているだけながら、その本能と特性が人間に取っては驚異だったが為に、そこに戦いが生まれました。
 この戦いの特徴は、蟻の本能に立ち向かったのがハンター達の『使命感』とゴンの『復讐心』、そして『人間の悪意』であり、最終的に勝利に繋がったのが『復讐心』と『人間の悪意』だったという点です。詰まり、本来少年漫画で非とされるものが残ったんですね。

 特に『悪意』については、最後の手段としての薔薇に目が行きがちですが、本能に倣う蟻の王ですらが『特区』を提案した一方で、(先週も書きましたが)『駆除』以外の選択を持たなかったエゴがそれを象徴しています。
 確かに話し合いでは解決しないでしょう。メルエムが言った様な『何かが少しずれていたら』なんて、普通に考えて起こる筈も有りません。しかし結果がどうであれ、事象を咀嚼して考える事も無く『厄介だから滅ぼしてしまえ』と言ってしまえる点で悪なのです。ジャイロが登場した際の『悪意をばら撒きたかった』というモノローグとは、まるで本質の異なる『悪意』ですね。『傲慢』や『強欲』を孕んでいながら、それに無自覚だという悪。

 何れにしても、これで長きに渡る一晩の戦争は終わりました。
 色々と書きましたが、この蟻編に於ける人間を総括するのは今週のあの嘘引用なのでしょう。

『善人も悪人もいつの世も人はくり返す』『膿むには余りに長く学ぶには余りに短い時の螺旋上』
『だからこそ好く欲し』『好く発するのだろう?』
『命など』『陽と地と詩とで満たされるほどのものなのに』

菊池正央『人といふもの』(民明書房)より一部抜すい

 己の望み通りに出来る国を持つ『王』でありながらも、それを影武者に預けて自分は30年も晴耕雨読の生活を満喫していたディーゴ総帥(本物)こそ、最も端的な勝者だったというオチ。
 とんでもない皮肉ですよねえ、これ。

今週のONE PIECE:第638話 “にげほし”

今週の粗筋:
ノアを傷付けずに魚人島から離す為、しらほしは王子達と共に海上に向かう。
しかしノアが魚人島の真上に達したその時、ホーディの凶刃がデッケンを貫くのだった。

 やっぱりノアにも数週間に渡るエピソードが有る感じなんですかねえ。麦わらの一味のタイマンバトルもカリブーも残っているのに、まだまだ終わる気配が有りませんねえ。これは長い。長いぞう。


9月13日(火)

PC:ニコニコ動画でブルースクリーン

 ここ最近、ニコニコ動画で動画読み込み時やタブを切り替えた際等にブルースクリーンが発生する様になりました。
 ブルースクリーンのエラーメッセージからGeForceのドライバに問題が有りそうだった為、Google先生に訊いてみたところ案の定特定のドライバだと発生する問題だった事が発覚。NVIDIA DRIVERS 266.58にロールバックする事で解決に至りました。
 一応備忘録として残しておきますが、自分の環境(Windows XP SP3+GTX260)では、267.21、275.33、280.26を使っているとブルースクリーンが発生し、先述の266.58や195.62、190.38では問題が無い事を確認済みです。

 既知の問題らしいので、以降のドライバでは解決して欲しいものですね。
 びくびくしながら最新ドライバを入れる様な事はしたくありませんし。


9月14日(水)

独り言:ゲームは楽しんでこそ華

 最近新しい情報が無い様な気がしていた携帯ゲーム機ですが、此処に来て任天堂SCEも本気を出してきましたね。これは大変に素晴らしい。
 メーカーやハードの勝ち負けなんかどうでも良いので、それぞれがそれぞれの持ち味を活かした面白ソフトをバンバン出し合って貰えれば言う事は有りません。その為に、この両ハードにはポジティブで建設的な競争を行って欲しいものです。


9月15日(木)

今週の範馬刃牙:第268話 真・象形拳

今週の粗筋:
刃牙のトリケラトプス拳を満喫した勇次郎は、刃牙を褒めつつも『所詮は模倣』と切り捨てる。
そして『象形拳の完成型を見せる』と告げ、刃牙すらも想定していなかった謎の象形拳を披露するのだった。

 模倣を超える模倣と言われて思い浮かぶのは、想像か創造ですね。
 詰まるところ、模倣には真似ているが故の限界、即ち本物と等しくなる事は有っても超える事は無いという制約が有ります。極限まで真似たとしても、それは極限まで本物と並んだだけです。
 本物を超えるには『本物はこうだ』という模倣に加え、『こうであろう』という想像による創造が必要なのではないでしょうか。ある種の『理想』とでも言えば良いのか――ピクル戦に於ける烈海王が『理想とする自分自身』と対面するシーンが有りましたが、あれが最も近い様な気がします。

 模倣する事で強くなるならば、理想を模倣する事はより強さを得るという事です。では、何の理想型が最も強いのかというと、それは自分自身に他ならないでしょう。
 脳内で『最も強いもの』を考えれば、白熊やライオン、カバや恐竜、ゴジラやドラゴン等々色々出て来るでしょうが、理想として思い浮かべ易いのはその強い存在すらも圧倒する自分の姿です。砕けて言うところの『俺強えええ』。
 模倣を超える模倣とは、理想している最強の自分自身を思い描き、それを演じる事ではないでしょうか。ただでさえ強烈な勇次郎が、更に強烈な自分自身を模倣し強化する。これは刃牙に取っても想定外ですし、大変に恐ろしい事です。

 まぁ、そもそも論を書くと、自他共に認める『地上最強の生物』の範馬勇次郎がこの期に及んで他の何かを真似る事なんて無い、と考えるのが打倒なんでしょうけどね。自分より強いものがあるならば、積極的に狩りに行っていたでしょうし。


9月17日(土)

ネットで発見:PS2版『怒首領蜂大往生デスレーベル』ノーミスクリアムービー遂に公開

「に……人間じゃない」
「人間ですよ」
「いや、人間じゃあない」
「じゃあ何だと?」
「それは分からないけれど、人間じゃない何かなのは確かだ」
「人間ですよ」「ただ人一倍の執念さえ有れば」「人間はこうなれる」
「それが」「その執念が人間じゃないと言ってるんだッ!!」

2周目を観る事自体初でしたが

 この映像には純粋に衝撃を受けました。
 映像にマウスカーソルを重ねてみても全く避けられないというのに、レバーで操作しきるなんて……。人は執念さえ有れば、ここまで来れるものなんですね。

 と言うか、メーカーも何を考えてこんな難易度にしたのでしょう。いやはや、『殺しに来る』とはこういう事を言うのでしょうね。


9月18日(日)

映画:ショーン・オブ・ザ・デッド (原題:Shaun of the Dead)

映画の粗筋:
気の合う友人・エドと共に暮らす無気力人間のショーンは、我が儘で自堕落な生活を過ごすエドを恋人のリズよりも優先する事が多く、遂にリズに見限られてしまう。
エドを庇うばかりでは自身の人生設計が崩れていく事を悟り、生き方を変えようと決心するショーンだったが、気付くと家の周りにはゾンビが溢れていたからさぁ大変。

 言わずと知れたジョージ・A・ロメロのゾンビ映画のパロディ作品。
 感想。思っていたより笑え、思っていたよりちゃんとゾンビ映画。75/100点。

 パロディ映画という括りから『最終絶叫計画』的なギャグ作品だと思っていたのですが、蓋を開けてみると王道を押さえた作品だったので面喰らいました。
 主人公ショーンとその友人のエドの人物像や会話内容、話運びや画面構成は正にギャグのそれなんですけど、序盤から中盤位までがギャグのノリで突っ走るのに対し、後半からは結構真面目なゾンビ映画に変わるのです。序盤のゾンビは酔っ払いの歌に呻き声で相槌を入れたり、武器を準備している間足踏みして待ってくれたり、仲間の振りをすれば見過ごしてくれたりするのに、後半になると腹を割いて臓物を食べる位には本気で殺しに来ます。主人公サイドも最初はゾンビ化した事で憎いあんちくしょうを合法的に殺せる、位の感覚で暴れ回っていたのに、気付くと『極限状態での仲間意識の崩壊』や『ゾンビ化した親しい者を殺せるか否か』というゾンビ映画の王道パターンを――それまで散々有ったギャグを一切抜きで――まともに演じていたりする訳です。過去のゾンビ映画のネタを笑いにするだけでは無く、きっちりテーマとして組み込んだ制作サイドのゾンビ映画に対する愛の深さには感嘆しました。

 ただ、終盤が真面目とは言えやっぱり基本はコメディです。
 悲しい別れが有ったり内臓が出たりもしますが、根本的に主人公はアホの子なので余り悩まないしこちらを悩ませもしません。
 有り体のゾンビ映画に飽きた人や、ゾンビ映画を観たいけど怖くて観れないという人、単に笑える作品が観たいといった人はきっと楽しめる面白い作品でした。


9月19日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.316 本名

今週の粗筋:
生命維持装置を外せない程のダメージを受けたゴンを救うべく、ノブは自分の能力を使った専門機関の移送を計画する。
一方キルアも、ゴンを元に戻して自分に謝罪させる為、独自に行動を開始するのだった。

その頃、コルトが妹の『レイナ』だと思い引き取っていたメルエムの妹が、自らを『カイト』と名乗ったからさぁ大変。

 これは完全に予想外。
 今まで散々蟻の『転生』を見て来たというのに、カイトは肉体が残っていた為に『食べられた(=転生する)可能性』をまるっきり除外していました。
 肉体をピトーの念能力で動かせる以上、脳は不要な部位と判断されて女王に献上された、と解釈するべきなんでしょうね。幾ら蟻の転生設定がファンタジー過ぎるとは言え、脳が無ければ記憶の引き継ぎは出来ないでしょうし。
 何れにしても、これでゴンも精神的に救われそうですね。ここに至るまで少年漫画らしくない展開の続いた蟻編ですが、最後の最後でご都合主義を持って来るのは中々心憎い演出です。

 ところで、キルアは誰かに会いに行った様に見受けられますが、相手は誰でしょうね。
 若返り効果を持つ魔法美容師マジカルエステのビスケか、ここでまさかの医者志望レオリオさんか。レオリオの方が面白いですけど、仮にどっちだとしても『俺が助ける』とは一寸違いますね。大天使の息吹でも持って来るなら話は別ですが。

今週のONE PIECE:第693話 “全部守る”

今週の粗筋:
ホーディは魚人島ごと麦わらの一味を全滅させる為、ノアを操るデッケンを仕留める。そしてもう1人の邪魔者であるしらほしも殺害しようとするが、フカボシと共にルフィが立ちはだかった。
一方、魚人島ではジンベエ&サンジvsワダツミ、ゾロvsE・Sで覚醒したヒョウゾウの戦いが始まるのだった。

 麦わらの一味の事を『このままじゃ手に負えねェ』と言ってしまうMr.小物のホーディさん。幹部も部下も犠牲にしないと倒せない、という結論に至った様です。
 目的の為ならば同胞すら殺すという書き方をすると『冷酷非道』という言葉が似合ってしまいますけど、実際は自分を守るのに必死な袋の中のネズミですね。
 言っている事もやっている事も小悪党のそれ過ぎます。矮小という言葉がこれ程ピッタリ当て嵌まるボス格も珍しいものです。

 実際これまでの言動を見る限りでは、アーロンの『魚人が至高』という意志を継いだというより、『魚人の自分が至高』という自己顕示欲で動いている様にしか見えません。『仲間に対しても冷酷』なのでは無く『自分が可愛い』だけ。だから徹底的に周囲を見下し、自分が類する魚人が優れていると思い、魚人と敵対する人間を嫌い、結果として思想が近いアーロンに憧れたのでしょう。
 そのアーロンもロクでも無いチンピラでしたが、それでも同胞を優先するという意志は一貫していましたし、目的の為に海軍や人間とも手を組む強かさを持っていました。それに対するホーディは『用意は周到』とか言いながらも唯々力だけで押し切ろうとしている上に、その力も大した事が無いから残念な奴だと言う他有りません。
 こんなんでよくもまあアーロンを『粗暴で器用さに欠けている』なんて言えたものです。正に今のホーディその物を指す言葉じゃあないですか。


9月20日(火)

今月のジョジョリオン:#004 soft & wet

今月の粗筋:
吉良吉影の部屋のアルバムを見て逃げ出した康穂だったが、もしも記憶を失った少年が『吉良吉影』でなければどうなるのか、と疑念を抱く。
その頃、『吉良吉影』は『真上に立つ事で傷ついた箇所を操れる』敵の能力により、絶体絶命のピンチに立たされていた。
先に捕まっていた女性により敵の能力を理解した『吉良吉影』は、ぶつけたしゃぼん玉を弾けさせる事で『何か』を奪う能力『ソフト&ウェット』を発動させて危機を逃れ、上の階に住む犯人への反撃を試みるのだった。

 これは名前が明かされた時から漂っていた『主人公≠吉良吉影』フラグですかねえ。
 呪いを解く、というキーワードを踏まえると彼が吉良吉影の方が納得し易いですし、『吉良吉影』の名を噛ませ犬に付けて欲しくは無いという思いも有るんですけど、今月の展開で『主人公=吉良吉影』とするのは無理が有りそうです。でも彼が吉良じゃないならば、わざわざ帽子屋で吉良と名乗った理由が分かりません。どうなんでしょう。難しい。

 遂に明かされた彼のスタンド『ソフト&ウェット』ですが、『何かを奪う』という漠然とした言い回しに恐ろしいポテンシャルを感じます。
 これまでに奪ったのは人間の視力に水分、そして壁の音。これらに共通する要素は無く、言葉通り『何か』という表現でのみ括れるものが奪われている事が分かります。流石に内臓を奪って即死させる事は出来ないでしょうけど、五感を奪えるのは確実ですし、水分を奪えた以上は血液を奪える可能性もかなり高い筈です。これはもう汎用性の高さ云々以前に、唯々純粋な『驚異』と言えます。シャボン玉を使う以上、風や動く対象には弱いでしょうけど、当てさえすれば勝ちですからね。

 今後、このスタンドの強さを語る上ではこの『何か』が何処まで包括するか、が最大のテーマになるでしょう。血液が無理でも、例えば意識やスタンド能力自体も対象になれば相当凶悪です。その気になれば、自身に対する敵意や、記憶を奪って圧勝する事も夢ではありません。
 もしかしたら、彼の記憶喪失はこの能力によるものなのかも知れませんね。『呪いの解除』というのも、実は今後登場する敵キャラの『業』をこの能力で奪う事を指していたりとか。


9月21日(水)

独り言:海外版『Assassin's Creed Revelations』の特典は1作目をまるまる収録

 豪華と言って良いのかどうか分かりませんが、また大胆な事をするものです。
 今回はアルタイルも大きく話に絡んで来る様なので、知らない人や忘れた人向けの措置という側面も有るんでしょうけど、もしそうならばいつもの素敵センスで30分位にまとめたビデオクリップの方が良い気がします。プレイ済みのファンはその方が嬉しいですし、最近のシステムに馴れているユーザーがあの作業感に疲れずに済みますし。

 『Xenosaga Episode2』はゲーム自体が大変に酷い出来でしたが、予約特典で付いてきた『前作のダイジェストDVD』だけは良いものでした。前作のED直後から始まるタイプのシリーズ物の場合は、あのスタイルを標準化して欲しいものです。


9月22日(木)

今週の範馬刃牙:第269話 溶け合い

今週の粗筋:
真の模倣を見せると嘯いた勇次郎は『これより強えのは知らんもので』と鬼の貌を出し、自身の本気の構えを取るのだった。

 そりゃそうですよね、と殆どの読者が――また象形拳の説明が入った事を除けば――予測した通りであろう展開でした。
 しかしながら、このタイミングで鬼の貌まで出した事だけは予想外。鬼の貌は言わば勇次郎の100%モードであり、過去の事例を鑑みても戦いが佳境に入ってから、もしくは決着を付ける段階になってから発動させるのが習わしです。確かに、この喧嘩が始まってからリアルタイムでは大分時間が経っているものの、まだまだ佳境には差し掛かってはいない様に思えるのです。お互いに様子見の域を越えていないと言うか、身体を温めている段階っぽいと言うか。この状況で刃牙より早く勇次郎が本気を出しますかあ。

 尤も、勿体ぶらずに進むのは良い事です(一々細かい説明が入るのは鬱陶しい限りですが)。
 いよいよ攻勢に出る勇次郎に対し、刃牙はどのタイミングで鬼の貌を出すのか楽しみですね。


9月24日(土)

独り言:シビアなこの世界

 友人の女の子の次男が呟いた一言。

3DSが出なければ、今後も新作はDSで出てくれたのに。3DSが憎い」

 DSは持っていても3DSを持っていないが故の悲劇。
 小学生の内からゲーム機に憎しみを募らせる姿に、母を奪われたアナキンの姿が重なって見えました。まぁ、アナキンのくだりは嘘ですけど。


9月25日(日)

映画:エンジェル・ウォーズ (原題:Sucker Punch)

映画の粗筋:
母の遺産を狙う継父の手により、精神病院に入れられたベイビードール。金目当ての悪徳管理人と継父の策略により、彼女は5日後にはロボトミー手術を受ける事となってしまう。
ベイビードールは病院から脱出する為、4人の仲間と共に『地図』『炎』『ナイフ』『鍵』『謎の何か』という5つの道具を集める計画を練るが、管理人に計画が露見してしまうからさぁ大変。

 『日本刀を振り回すセーラー服少女』という絵面を観て以来、詳しく中身も調べないまま絶対に買おうと思っていたのですが、今日まですっかり忘れていました。最近こういう迂闊な事が多くて困ります。
 さておき、感想。長くて良質なPVを観た気分。映像や演出が正に超弩級。85/100点。

 監督が『300』や『ウォッチメン』のザック・スナイダーなだけに『魅せ方に特化した作品になるのだろう』とは予想していましたけど、予想を遥かに上回る特化っぷりに脱帽しました。特化しているというか、映像の為に物語を付け足したとさえ感じる程です。
 どうしてそう感じるかという点を紐解いていくと、この作品に於ける特殊性――即ち、例の『日本刀を振り回すセーラー服少女が妄想の産物』だという点の説明は避けて通れません。
 何を言っているのか分からねーと思いますが、詰まりは『主人公達が粗筋のアイテムを手に入れるまでの全ての行程が、全て主人公の妄想目線で描かれている』のです。例えば『炎(=ライター)を手に入れる』行程は、『ドラゴンの喉を裂いて、火を生み出すクリスタルを奪う』といった具合に。現実ではポケットから盗み取るだけという作業も、妄想の中では古城に潜むドラゴン退治に化けるという訳ですね。
 妄想を描いているだけだから世界観も繋がりも気にしなくて良い、という異常なまでにフリーダムな仕組みこそがこの映画の根底なのです。しかも『インセプション』の様に作中の世界は三層になっているので、描ける自由度は更に増しています。斯くして制作サイドはやりたい放題。これは大変に恐ろしい。

 何をやっても良いという前提のお陰で、この映画は唯々その妄想世界での出来事をど派手に魅せ続けます。
 日本刀と銃を携えたセーラー服少女が3mはあろう巨大な侍を倒し、二足歩行ロボに乗った仲間が機巧仕掛けのゾンビ兵を薙ぎ倒し、戦闘機でドラゴンとドッグファイトを繰り広げ、高速で走る列車の中でロボット兵達との白兵戦を展開する。普通の映画ならば、それぞれのシーケンスの1つだけをテーマに1作品造りそうなところを、この映画ではノリノリのBGMと最新のVFXを駆使して思い付くがままにやってしまっているのです。しかも一々中二病をこじらせたとしか思えない様な演出を挟みながら。
 かつてタランティーノ監督の事を『内宇宙を出力出来る希有な人物』と書いた事が有りますが、スナイダー監督も彼とは別のベクトルでやりたい事をイメージ化出来る珍しい人物なのだと核心しました。きっと予算と時間さえあれば、次々脳内妄想を作品化し続ける事でしょう。それがウケるかどうかは別として。

 尚、主軸である妄想の映像美に比べると物語は一寸見劣りしますが、決して単純明快なものでは無く、むしろ少し考えさせられる内容だったりします。
 冒頭の『天使は居る』というモノローグや、彼女達が欲する『自由』とは一体何なのか、観終わってから色々な事に気付くんですね。そうした点では、映像以外の深みも感じる作品と言えます。……まぁ、それでも単純明快では無く、そして余りにも映像特化を果たしている作品なので万人が楽しめる映画とは言い難いく、人に勧め辛いのも事実なんですけどね。自分は大いに楽しめましたが、この作品で楽しめる事自体を否定する人も少なくなさそうな気がします。それ位特殊な作品でした。


9月26日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.317 返答

今週の粗筋:
メルエムと軍儀の接戦が楽しめる事を幸福と語るコムギに対し、メルエムは自らが毒に犯されており、最期の瞬間を共に過ごしたかった事を打ち明ける。
しかし毒が伝染する故に長くは居れない事も告げるメルエムだったが、コムギは迷う事無く『お共する』と返答するのだった。

 飽くまでもメルエムに限った話ですが、これ以上は望めない程綺麗な着地が描かれたと感じています。
 王になるべくして生まれ、本能と使命に導かれるまま『退屈』な覇道を突き進まんとした人生の最後で、支配や統治とは全く異なる『生まれて来た理由』を理解する――という話運び自体は、それ程珍しいものでも無い筈なのに、ここまでの『暴君』としての流れが有る故にこうした結末に繋がるのは非常に新鮮で心に来るものが有りました。この感覚は『魔人探偵脳噛ネウロ』のHALのアレに近い。

 今回のエピソードにこれ以上何だかんだ言うのは野暮というものですねえ。

今週のONE PIECE:第640話 “魚人島直上”

今週の粗筋:
ギョンコルド広場の戦いでフランキーvsイカロス、ブルックvsゼオ、ウソップvsダルマ、チョッパーvsドスンの対決がそれぞれ決まる中、デッケンが意識を失った為にノアが魚人島への落下を始めるのだった。

 扉絵のビビ(18)の胸の成長っぷりがまた何とも。いやはや……いやはや。良い事です。

 本編については……特に言う事無し。
 多分単行本とかでまとめて読むと、良いテンポだと感じる事でしょうね。


9月27日(火)

ネットで発見:『らんま1/2』が実写ドラマ化

 多分観る事は無いと思うんですけど、気になる一文を見掛けたので引用させていただきます。

ストーリーも原作のマンガに沿ったものではなく、あかねを主人公に据えたオリジナルストーリーとなるとのこと。

 ??
 そこは普通にドラマ化すれば良いのに。


9月29日(木)

今週の範馬刃牙:第270話 巨凶出現

今週の粗筋:
勇次郎による勇次郎の模倣に驚く刃牙とギャラリーだったが、刃牙は『型に求められるのは実戦性』と切り返し、父に不意を突く一撃を決めるのだった。

 スーパーお前が言うなタイム。
 『友に見せる』事だけを目的にトリケラトプス拳とかよく分からない事をやっておきながら、父が『息子に見せる』為に構えたら『実戦性』とか言い出すなんて、随分とまあ酷い息子さんです。これはあの親父さんもマジギレしそう。

 今週のラストで決めていた――煽りを見ないと回転アタックで回避している様に見えた――攻撃は、演出を見る限りではオリバ戦で披露していた『認識より早い攻撃』っぽいですね。これでまた来週この説明が入るのが必至で鬱陶しい限りですけど、脳の認識より早い攻撃ならば流石の勇次郎でも防げないというのは収穫です。尤も、相手がそれを使うと分かっていれば対策も打てるんでしょうけど。
 しかしこの攻撃について気になるのは、オリバ戦の頃からの疑問である『音速拳の方が速いよね?』という問題でしょうか。発動の理屈ではゴキブリダッシュも音速拳の焼き直し状態でしたが、『回避不能な速い攻撃』という点ではこの攻撃こそ音速拳の劣化版的な位置に有る気がします。じゃあ音速拳使えば良いのに、と思っちゃいますよね。多関節どころか液状化さえイメージ出来る今の刃牙ならば、色々な角度・状況からバンバン打てそうに思えるんですけどね。克巳が来てからやるつもりなんですかね。

飲酒メモ

本日の理由:同僚の送別会
本日の面々:同僚約30名
本日の飲酒:カシスオレンジ×1、カシスグレープフルーツ×1 (許容量)

 信頼し、頼りにもしていた部下2名の送別会。
 世辞でも社交辞令でも『良い上司に会えて良かった』とか言われると泣きそうになります。泣きませんでしたけど。……きっと後で思い出して泣くのだろうなあ。

 根本的に仕事は嫌いですが、普通に過ごしていれば先ず接点を持たなかったであろう人々と知り合いになれる、という点では若干感謝しています。こんな事を思うなんて、自分も歳を取ったのかも知れません。


9月30日(金)

夢メモ:ザ・サバイバル

 突拍子も無い夢を見るのは弊サイトの十八番。
 以下、いつものメモです。

  • 自室で目が覚めてトイレに行ったところ、窓の外が小高い丘になっていて、小型の恐竜やケルベロス、人位のサイズのコブラが蠢いているのが見える
    • トイレから出ると、いつの間にか木造の学校の廊下に居る
    • 友人か同僚(覚えていない)が身を屈めて外の様子を伺っていた為、状況を確認したところ『姿を見られると殺しに来るのでやばい』とか言われる
      • その直後、窓を破って入って来た小さい恐竜に数人喰われて阿鼻叫喚
  • 学校を出て、多数の犠牲者を出しながら都市部に向かうも何処も同じ様な状況
    • 沖に造られた埋め立て地にそびえ立つバベルの塔ならば襲われない、という噂を信じて港に向かう
      • 船は人が一杯なので泳いでいくしかない、という流れになり泳いでバベルの塔に向かう皆
  • バベルの塔の中には大きなTVが有り、地上は危険なので宇宙開発が政府に取っての急務、というニュースが流れている
    • 『エネルギー問題はソーラー畑でカバー』というテロップと共に宇宙空間に無数に浮かんだソーラーパネルが映り、皆で『成る程』と感心
    • その一方で『水中もブーム』というCMが流れ、水中で暮らす為の道具のTV通販も始まる
      • 最近の流行は『6面家電』という薄い直方体の家電で、1面がTVで1面がラジオ、1面が鏡になる便利(?)アイテム
        • 他の3面が何かは不明
        • 宇宙でも水中でも使えるのが売り
        • イギリスでは9万ポンド(今換算したら1,079円……)で、国民の1.9%が購入した大ヒット商品らしい
  • 途中で何度か詰みの状態になり、詰む度に『――という夢を見たのさ』の体で最初のトイレに戻される
    • 詰めば詰む程色々覚えて進み易くなるゲーム状態
  • 何度目のトイレか分からない状態で本当に目が覚め、起きてから1分程度これが現実かどうか分からなくなり困る

 完全に理解出来ない夢です。バベルの塔は『バベルの籠城』の所為だとして、他は……?
 何度もコンティニューさせられるのは、もしかしたら“いい加減『DARK SOULS』を開封しなさい”という神の思し召しなのかも知れませんね。バグも直ったらしいですし、この土日で楽しもうかしら。

余談

 買ったは良いものの、まとまった時間が取れずに遊んでいなかった『DARK SOULS』ですが、最初の頃はオンラインで遊ぼうとするとフリーズするという驚愕のバグが有ったらしいですね。
 時間が取れずに正解だったと言うか、バグにしてもそれ位発売前に気付けよと言うか。恐ろしい話です。