RAINBOW SIX
ROUGE SPEAR
発売元 開発元:Red Storm Entertainment
発売元:マイクロマウス株式会社
発売日 1999年10月15日
ジャンル 特殊部隊・強行突入シミュレーションゲーム
(3Dアクションストラテジー)


紹介とか概要とか。昔のリメイク。

 

 本作は、『レッドオクトーバーを追え』で有名な小説家のトム・クランシーが作った会社、『Red Storm Entertainment』のWindows専用3Dアクションゲームです。

 ゲーム内容はと言うと、上記のジャンルの通り『特殊部隊・強行突入シミュレーション』と言うだけで殆どが伝わると思います。プレーヤーは対テロ特殊部隊『RAINBOW6』を操って、人質の救出や建物に隠ったテロリストの殲滅、ジャックされた飛行機の奪還など、とてもリアルでスリリングな任務を遂行していくというもの。

 それで勿論ネットワーク対戦機能や、協力プレイも出来る典型的な洋ゲーであります、サー!(ビシッ)

 

 具体的には、プレーヤーは先ず任務内容を受けて、それに見合った隊員を選出(自分が操るのは1人)、武器やアイテムをそれぞれに配給し、最大で4人ずつ4組までのチーム編成、潜入先の3Dマップを見て、潜入のタイミングや進入ルートなどを設定(この時、前述の通りプレーヤーは1人しか操れず、他のメンバーは指示を出して動かす形になるから、そこら辺を頭に入れながら考える必要があります)。それぞれの設定を済ませば、いよいよ任務に出陣です。

 マップはフルポリゴンの3Dマップ。建物の細部までやけに綺麗に描写されててリアリズム溢れてます。それぞれのキャラクターもモーションキャプチャーによる動きでやけにリアル。アクションゲームなのに『シュミレーション』を関している通り、チームの移動や攻撃、突入のタイミング等の指示も行いより『リアル』に動く事が出来ます(オートも可)。

 ホンマもんの軍人さんも製作に協力しただけあって、同じFPS(一人称視点アクションシューティング)でも、QUEAKやHalf-Lifeとは違い、銃撃に関しても建物間の移動などに関しても常に緊張感とシビアさが付きまとい、手に汗握りながらのプレーが必至となります。

 勿論、頭や胸を射抜かれると敵味方とも一撃で死亡です。プレーヤーだろうがやけにあっけなくポックリと。絶叫を上げたりとか無し。『うッ』とか言ってパッタリと倒れます。そして死んだ隊員はもう二度と使えません。そこら辺もやけにリアル。

 リアル、と言えば言い渡される任務内容は、どれもどこぞの映画で聞いた事のあるような感じのものばかり(流石に砂○の狐は無いですけど)。

 例えば、『作戦名:テンプルゲート 御前演奏を行っていたプラハのオペラ・ハウスがテロリスト達に襲われた。チェコ大統領及び複数名の著名な外交官が人質に取られている。犠牲を最低限に抑えながら、人質を解放せよ』や、『作戦名:エボニー・ホース ヴェジルゼイドの配下を尋問した結果、アゼルバイジャンにあるヴェジルゼイドの作戦基地の所在が判明した。当作戦基地を急襲し、ヴェジルゼイドを拘束すると共に、テロ組織の中枢を破壊せよ』など、妙にそれっぽくて素敵です。

 更に、武器の選択からユニフォームに至るまで任務に合わせて考える必要が在る懲りよう。サイレンサー効果のある銃が有るのは当たり前で、爆発物を解除し易いキットを持たせたり、雪原のArcticや砂漠用のDesert1/2、ジャングル任務用のCAMOと見付かり辛い服を選択したりとか。

 

 当然、その性質上潜入任務ばかりなので、敵さんに見つかってはいけません。仮に見つかったら速攻で頭ぶち抜けばいいわけだけど、ミッションに依っては、見つかり方次第で人質が殺されちゃったり(ストックホルム症候群は無いらしい)、爆弾を爆破されたりするんで、やはり見つからない様に進む必要があります。

 そのスリル感は、一撃死の恐怖と常に主観視点の緊張感で倍増。レーダーを見ながら慎重に扉を開け、気付かれないように音を殺して歩く……。メタルギアと通じる物がありますが、より現実的で、より大真面目です(勿論、真面目すぎるが故に馬鹿な要素を探す楽しみもあるのですが)。

 

 因みに対戦モードはそんなん関係無し。

 サバイバルに生き残るために、マシンガンをフルオートで連打、リモコン、時限制爆弾で爆殺、複雑な建物を利用して、殺人の限りを尽くせッ!!って感じになるので、爽快感をお求めの方はこちらを。

 

 で、そんなミッションが全部で18個もあるわけで、ステージも任務に合わせて、基地や美術館、オペラ・ハウスやタンカー、市街地など多種多様なマップが存在。

 ミリタリー好きや3Dゲーム好きならハッキリ言って超燃えると言うわけであります。

 

個人的に面白かった任務

 

 本作は基本的に人質救出やテロリストの無効化が主な任務なんですが、個人的に面白かったのは『単独(或いは少数チーム)に依る潜入ミッション』です。

 ミッション6『クリスタル・アーク』の『警備システム解除・電話に盗聴器の設置・カメラを設置』、ミッション10『シルバー・アーク』の『データをダウンロードして帰還』、ミッション11『オラクル・ストーン』の『電話に盗聴器の設置・カメラを設置』、ミッション13『サルガッソー・フェード』及びミッション14『マジエスティック・ゴールド』の『爆薬の設置』。これらがベストミッションだと。

 つまりはより『メタルギア』な感じなんですが、この『見付からない様に何かをして帰ってくる』ってのは本当に緊張感が違います。反面凄いワクワクすると言うか、人質を解放したとき時よりも電話に盗聴器を仕掛けたときの方が面白いのです。『ィ良しっ!』みたいな。心拍数センサー(注1)を見ながら、そろそろと進む特殊部隊。あー、もうゾクゾク!(←変)

注1…対戦時は心拍数ジャマーという、心拍数センサーをやり過ごせる
アイテムがあるのがまた滅茶苦茶熱いのですが、それはまた別の話

 勿論『人質救出』系でも見付かっては行けないんですが、見付かった瞬間に人質が撃たれたりすると笑っちゃうんですよね。何でだか知らないんですが。それに、イザって時に銃撃戦を起こそうとすると人質が邪魔です、マジで。部屋に居るのがテロリストかなあ、と思って爆弾投げ込んだら人質死にまくったりするし。いや、これ大笑いしたんですが(ミッション失敗)。

 他にも、単独(或いは少数)ミッションが好きなのは、プレーヤー以外のメンバーの事に気を使わなくて良いからです。一応連中はAIを持っていてそれなりに良い活躍をするんですが、所詮はCPUというか馬鹿と言うか、邪魔と言うか。

 画面内のポリゴンを減らして処理を軽くしようとしてメンバーを撃ち殺したのは私だけじゃないと思うんですが如何か。って言うか、メンバーを撃ち殺して『ぉうッ』とかって断末魔を聞いた時、何だかブシドーブレードと通じる『何か違う高揚感』が沸き上がったとか何とかはまた別問題として、尻とか足とかを銃で撃った後に服を血で染めながら、特に何も言わずにこっちを見るだけのCPUのシュール過ぎる画を前に『所詮AIだな』と思ったかどうかは別問題として、結局友人と遊びながら仲間殺しをやって大笑いしたかどうかはまた別問題として。

 

 取り敢えずそんなワケでして、ミリタリー好きな人や、S.W.A.T.シリーズやSPEC OPSシリーズが好きな人とかにはお勧めです。


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