ファルガイア旅日記 Advanced 3rd


3月15日(金) 午前

 話は順調に進んでおりまして、我らがゴーレム、『神々の砦』ことアースガルズの登場デェス。
 ってコラ。
 何で敵やねん。

 1ではバリアを攻撃手段として使う『消滅バリア』で、難攻不落の要塞フォトスフィアへ突入させてくれました。
 体を張ってカ・ディンギルの衝撃を受け止め、その作られた命と引き替えにロディ達を最後まで守り抜いてくれました。
 2ndではマリアベルの手下で、短足になってました。アレはアレでショックでした。
 で、今回は人間サイズ&コートを羽織って格好良く登場です!!
 敵で。
 キャオラ!

 どうもあのクソッたれ予言者どもが情報ライブラリ<ヒアデス>から作ったみたいですが、余計な事すんな。
 今のところ剰り喋らないし。『イエス、マスター。』位?
 ただ予言者どもの会話に依ると、戦闘などの経験を積む事で言語機能が充実し、何れ『心』も備わるんじゃないか、って話でした。
 う〜ん、心が備わるのならば、是非予言者達の過ちっぷりに気が付いて、寝返って欲しいモノです。
 歓迎します、アースガルズなら。
 むしろ、それでこそアースガルズです。

 ところで、ブーツヒルって街で読める本でちょっと面白い本を見つけました。
 脳について書かれたものなんですけど、
『人間の脳も根本は電子信号で動いているんだから、何時か脳を媒体にして電子情報のやり取りも出来るのか』
 って感じの内容だったんですけど、個人的に偉く興味を持ちまして。
 そうなんです、人も突き詰めていくと0と1で動いてるんですよね。

 優しい、短気、酒乱、二枚舌、傲慢、全て0と1が経験という0と1で蓄積されて動いてるに過ぎないんですよね。
 だから、この0と1を外的に操る事が出来たのならば、何らかの要因で変化させる事が出来たのならば―――?
 0と1ならば電子情報でアクセスする事が出来るのでは?
 また、コレ等の0と1をデータ化して、他の記憶媒体に構成する事も可能なのでは?
 何だかもの凄くサイコな事言ってますか?自分。


3月15日(金) 午後

 ジェイナスの野郎は何処まで蛮勇を奮うつもりでしょうか。
 アースガルズを盾にしやがりましたよ、盾に。
 あ、いや、確かに奴は『神々の砦』と呼ばれるバリア専門のゴーレムですけど。
 ギャロウズが機転を効かせて、時空の狭間に放り込む大作戦、結局ジェイナスの人道から外れた行為のお陰で、アースガルズだけ『どこかの時代』に吹っ飛ばされちゃいました。
 何て事だ。
 あの三下野郎!
 あの半魚野郎ッ!(腕の辺り)

 でも私は信じています、アースガルズの帰還を。
 だってホラ、クロノ・トリガーのロボだって、時代を越えて農耕してたじゃないですか。
 鳥山 明氏のロボットに出来て、我らがアースガルズに出来ないはずは在りません(反論不可)。
 っていうかそう信じ込ませて下さい。
 うう…

 取り敢えず、物語は『破戒樹ユグドラシル』へと進んでいってます。
 どうも、このユグドラシルがファルガイア荒廃に関係しているらしく。
 かつて七人委員会と呼ばれた人達が、荒廃したファルガイアを緑溢れるファルガイアと戻すべく、100年もかけてユグドラシル計画を進めていた、といった事が現在分かっているユグドラシルの事です。
 あ、そうそう、書いてませんでしたけど、現在のファルガイアは荒廃しきってて、花1つ咲く事すらも『珍しい』世界です。
 海も私達の知ってる『水の溢れた海』では無く、見渡す限り『砂』だけの存在です。
 なもんで最初、『海岸線』と言われて海を探したんですが、実は砂漠の側が海岸線でした、と。
 いやはや、本気で荒廃しきっております、ファルガイア。
 WA史上一番荒廃しているでしょうね、今回は。

 で、そんな荒廃の原因を調べているのが、クライヴです。
 クライヴは亡き師、義父の意志を継ぎ荒廃の原因、『ファイルガイアの想い出』を調べているらしいんですけど…
 コレも無理矢理、『想い出』って言葉を使ってますよね。
 う〜ん、気の所為ですかねえ。

 ファルガイア仮説、って単語もたまに聞きます。
 ファルガイアも広い意味では生き物であり―――ジェムはファルガイアの痕―――生き物だから予言者もファルガイアを進化させる事が出来る―――端的な情報なんですけどね。
 う〜ん、FFVIIのライフストリームみたいなもんですかねえ。
 アレは死して星に還った命が星を巡ってましたけど、今回は差詰め人の思い出が星を作ってる、なんてね。
 そんな馬鹿な。


3月15日(金) 夕刻

 かはははは、マリク最高。
 いやー、何奴も此奴も魅力の無ェ連中だ、と思っていた予言者一味ですが、1人だけ輝いている男が居ました。輝きまくっている男が居ました。
 その名もマリク、最初『嫌味に笑う男』と表現されていたマリクです。
 此奴はもう凄い、素晴らし過ぎる。

 七人委員の(ユグドラシル事故の)生き残りの3人が予言者になった、というのは普通のユーザならば誰でも気が付いてた事でしょうけど、此奴の考えまでは推測しきれませんでした。 

 マリクは以前から、クローンで誰か女性を作っていたんですよ。
 『またボクを愛してくれる』とか言いながら。
 でも『想い出を持たない彼女はただの肉でしかない』とか言っていたわけで。

 私は、きっとマリクが愛していた女性だと思っていたわけです。
 クローンで甦らせてまで愛したい、そんな歪んだ愛の現れだと。

 で、最初はレイライン観測所にあったデュランの日記(『彼女が居ないと研究が出来ない、それ程私は彼女を―――って日記』)を思い出しまして、マリクはデュランだったんじゃないかと。
 でも、デュランとマリクは別人な事が判明し、七人委員会の写真に写っていた女性でも無いらしい。

 じゃあ誰だ、と思っていた矢先、
マーマさ』て。
 オカンじゃん。
 かはははははは、最高!
 笑わせやがります、この野郎。
 貴殿の愛は歪み過ぎです。

 ギャロウズに『あの手の野郎は変態的な癖が在ると思ってた』言われてましたけど、まさにその通りです。
 何だってこんな奴が七人委員会に紛れ込んでたんですか、もっと人間選べよ、七人委員会。

 ところで、今回も降魔儀式は存在するんですね。
 降魔儀式と書いてダウンロードですか、良い味出してますねえ。
 てっきり、ジェイナスのアクセスは降魔儀式に依るモノだと思っていたんですが、違うみたいですね。
 すると降魔されるのは『蒼の脅威』でしょうか。

 そして、世界荒廃の謎が遂に明らかに!
 何と10年前まで、ファルガイアは緑に溢れ、海にも水があったらしいのです。
 それが、ユグドラシルの事故に依りファルガイアのエネルギーを吸い取り―――以下略

 しかし……何で10年前の事を誰も覚えていないんでしょうね?
 新たな謎が出てきました。


3月15日(金) 夜間

 ジィ――ック(呼吸)フリィィィィドォ―ッ!

 やはり貴様ですか、やはり貴方なのですね。
 蒼の脅威って言うか、蒼の騎士!
 我らがナイト・クォーターズがリーダー、ジークフリード様降臨ッ!!
 そうです、それなんです、魔槍グラムザンパーは貴方が持って然るべきモノなんです。
 ジェイナス如き三下に持てるモノじゃあないんです。
 私達は待っていました、貴方様を。

 ―――ってそのままじゃん、この野郎。
 期待通りにして予想通りです、今回もしつこく食い下がってきて下さい、ギリギリのレベルで。

 しかし、結局ジェイナスは何をしたかったんですか。
 冗談抜きで三下のまま終わりましたね。
 グラムザンパーを得て力に溺れ、自分の名を刻むべく世界征服狙い。
 予言者を裏切ったつもりが、最初から仕組まれてた。

 ちょっと、アイツは何だったんですか、マジで。
 ライバルキャラとして颯爽と登場し、幾度の死闘を経て、荒野の正義を語っていた彼はこれで終わりなんですか?
 使いっ走りじゃないですか、幾ら何でもあんまりです。

 取り敢えず、ジークフリード降臨時の、
『ギャハハハハハハハ、お前達こんなお友達呼ぶために命張ってたのかよ』
 という台詞は個人的にお気に入りでした。
 安らかに眠れ、ジェイナス・カスケード。

 しっかし、益々自分の中の『予言者=三神官説』が有力となってきてるんですけど。
 この度の、ヴァージニア達に敗れ、今にも崩れ落ちそうな満身創痍の身でジークフリードの前に這い蹲る予言者。
 『力が欲しいか。魔族になってでも』と言うジークフリード。

 命をかけてシャドームーンを甦らせ、降臨したシャドームーンの前で、滅び行く肉体を晒す三神官。
 『生まれ変わるがいい』のシャドームーンの言葉と共に、怪人と化す連中。
 グラムザンパーを持っていたジェイナスは、創世王の剣を手にしていた剣聖ビルゲニアってところですね。

 もう確信なんですけど、予言者は三神官のオマージュだと思うんです、ええ。
 まァどうでもいい事なんですけどね。

 取り敢えず、ここでチャプター2終了みたいです。
 キリが良いので寝ます。 


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