第221話 『勝利者』

 

 いやいやいや、板垣、これオリバvs書文と一緒JAN。
 負けて尚腕を掴むその様、正に『最後ノ最後マデ スマートナ野郎ダゼ…』じゃあないですか。
 ただでさえ決着が分かっていた勝負なのに、また『負けて尚』パターンを見せられても。

 まァ、そんな事よりも刃牙の台詞の方が異常過ぎ。

「ズルくて…」
「卑劣で…」
「この上なく…」
「美しくて…」

 美しくて?

 寂が目を覚ましてしまった所為で話が途切れてしまいましたが―――後にどういった言葉が続くにせよ―――つくづく理解出来ない言動を繰り返すもうじき18歳の少年です。
 何でしょうね、何が美しかったんでしょう。(自分を護るという)勝利に対する執念でしょうか。それとも、あのシコルスの真似でしょうか。或いは、護身に開眼した直後に悲鳴を上げちゃった駄目っぷりでしょうか。
 よもや寂先生そのものを美しいとは言うまいね?と言おうと思いましたが、冷静に考えも見れば、あの梢江ちゃんを彼女に持つ男です。美しいの観点が多少ずれている可能性も有りますからね。美的感覚ばっかりは個々人特有の物ですから。責める訳にはいくまい。

 さて、来週は負けた寂に対する勇次郎のお仕置きが炸裂するのか(で、それを庇った刃牙と勇次郎の第2ラウンド勃発)、勝ったけど気分的に負けた烈に対する郭のお仕置きが炸裂するのか、オリバの筋肉が炸裂するのかジャックの筋肉が炸裂するのかドリアンが復活するのか楊が復活するのか梢江ちゃんが脱ぐのかアライJr.と範が向き合って終わるのか、目が離せませんね(投げやり)。


第222話 『舞踊』

 

 勇次郎の大人っぷりにも驚きましたが、刃牙のぶっちゃけトークにもびっくり。
 「あんなに喰い下がるとは…」発現もアレですが、「烈 海王に勝てる人間など―――地球上を捜し巡ったとしても見付かるかどうか」は言い過ぎ。まァ、遠回しに『(烈に勝った)俺程の人間は地球上になかなか居ないよ?』という事なのかも知れませんが。いや、むしろ以前から噂され続けてきた『宇宙編』への伏線という可能性も否定しきれませんね。いや、そこは否定しておかないと。

 そして漸く出番が回ってきた『中国の愚地克巳』こと範 海王with李 海王。烈のフォローwith郭の出番がまるで無い訳ですが、それを言ってしまったが為に「どっちを応援したらいいの!?」以来、結局どっちを応援していたのか分からないままの梢江ちゃんのフォローとかまでされても困るのでスルーの方向で。
 何て言うか、相変わらず板垣先生の物を食べる描写は素敵過ぎる。
『ぞぶ…』『ショム…』『ショプ…』
 これをリンゴを食べる効果音とか言われても、とてもとても。
 いえ、旨そうだなあとは思いますけど。
 後、リンゴとは無関係ですが「大きくて」はバキの世界だと噛ませ犬の条件だったりする―――事実、この擂台賽でも除というでかい海王が2週で噛まれている―――ので、余り強さの基準にはしない方が良いと思います<李さん
 リンゴに関係の有るところで言えば、「貴殿はちゃんと手は洗ったかね?」という老婆心が<毒手使いの李さん

 ここで突然ですが、板垣的ボクシングの定義。

・ボクシング=スポーツ=格闘技として不完全
・グラブをハメる、蹴り技が無い、組み技が無い、投げ技が無い、極め技が無い=格闘技として不完全
・攻撃のテリトリーは前方に60cm四方の立方体=その間合いに居なければ攻撃は喰らわない=不完全
・でもグラブを取ると、斬り裂き属性が付与→ギャラリー驚愕
・そう言えばでかい人って大抵ジャブを連発して「あの体躯でその動き!?」みたいなパターンが多いですよね

 一部どうでも良い話も混じっていますが、基本的に板垣先生の中でボクシングは不完全扱いをされる傾向が有ります。実際、今回も範が「けれど不完全」とか言っていますし。
 だと言うのに、開始早々顔面を斬り裂かれるとは何事ですか、範 海王。お前は猪狩か。
 こちとら、その間実に2秒でアライJr.を殴り殺してくれるのを(半年以上前から)望んでいると言うのに、仮初めでもアライJr.のペースを作ってみたりするのを止めて頂きたい。冗談としたら面白くないし、茶目っ気だとしたら可愛くないですよ。良いから見開きで落としちまえ、ってんですよ(足踏みしながら)。

 それと、顎部分の髭が抜けた寂先生は本当にただのメキシカンだなあと思いました。


第223話 『蹴る』

 

 タイトルを見ただけで、
範「ボクシングには蹴り技が無いから不完全!」
寂「このリーチ差では!」
刃牙「いえ…蹴り技は有ります」
範「終わりだこのスポーツマン!」
バキィッ!
範・寂「ゲ、ゲェ〜!!蹴り技を使ったー!!」
 みたいな展開が見てきた様に頭に浮かんだのですが、本当にそんな感じだったので笑いました。

 と言うか、克巳のあの弱さは何なんですか。
 「不完全なんだよ 君は」とか言いながら、さくっと反撃される様は「思い上がりじゃねえ!」とか言いながら思い上がってた末堂を彷彿とさせます。大体、蹴りで攻めるからリーチ差が有るし破壊力も違うんだぜ〜とか言ってるのに、何で体勢を崩したところに拳でトドメを刺しに行くのか理解に苦しみます。
 こりゃあアレですかね、花山vs克巳の再来となるのでしょうか。

 思い上がった克巳こと範 海王の技を尽く潰していくアライJr.。
範(な〜んか理解ってきた…この人は明日を見てないもの)
陳・孫「せいッ!せいッ!」
範「…!」
陳「こんなんで強くなるとは思えぬが!」
孫「取り敢えず站椿5時間ッ!」
範「………、強くなれるさ。こんな風に!」
烈「站椿に掛け声など要らんッッ!」(站ッ!)
 こんな風に。

 ところで、刃牙が
「そんな風に考えていた時期もありました」
 とかサラッと言い出したのに噴き出してしまいました。
 じゃあアレですか、彼は『考えていた』程度で、プロに対して「以上の事から、格闘技として不完全だッ!」とか啖呵きってきた訳ですか。若気の至りで済ますつもりなのかなんなのか。
 或いは、先日巻末コメントで書いていた『モハメド・アリのサイン入手!』で、板垣先生の中でボクシング最強説が湧き上がったのかも知れませんが。何せ、『映画『マッハ!』を観るとキメポーズを取りたくなる』とかコメントしていた次の週から烈がキメポーズをしていた前歴も有りますのでね?


第224話 『大地を…蹴る』

 

アライJr.が飛び掛かった!
範 海王はボーッとしている!
アライJr.の攻撃!
アライJr.はパンチを放った。
痛恨の一撃!
範 海王の顔が切れた!おッ…踊りじゃないッッッ!
範 海王の攻撃!
範 海王は武術論を語りながら蹴りを連発した!
ミス!
アライJr.は体勢を崩してしまった!
範 海王の攻撃!
範 海王は怒り狂いながら拳を振り下ろした!
ミス!
アライJr.は大地を蹴ってアッパーを繰り出した!
痛恨の一撃!
範 海王は典型的な脳震盪の症状に陥った!
(ブースト)
アライJrの攻撃!
アライJrは大地を蹴ってフックを放った!
痛恨の一撃!
範 海王は崩れ落ちた!
アライJr.は範 海王を倒した!
おや?範 海王が起き上がってこちらを見ている。
相手にしますか?
→いいえ
範 海王は起き上がったが勝手に倒れた!
連合軍3勝で中国軍の負けが確定した!

 板垣先生は本格的に異常。

 色々突っ込みたいところは有るのですが、先ず範の噛まれっぷりが異常どころの騒ぎじゃあありません。もう散々噛ませ犬(例:劉の部下のカルノフ擬き、でかい海王)を噛み殺し、もう見てる方も飽きてきたアライJr.に更に噛まれると言うのはどういう了見ですか。克巳どころか春成じゃあないですか。って言うか擂台賽の開幕時から居た癖に、何もしなかったというのは少年誌的に良いのですか?打ち切り漫画じゃあるまいし。
 少年誌的にと言えば、普通『勝敗が2vs2で決着は最終戦に持ち越される』のが定石なのに、それを普通に『先に連合軍3勝』とかやってしまうのが凄い。もう本当に凄いとしか言い様が無い。

 我(々)は、板垣の事を―――少なくとも、期待を裏切り予想を裏切らない展開が好きである事、通学路を軽トラックで120Km出して爆走させる様な展開を好む事、普通はしない事を平気でする事くらいは―――理解したつもりでいましたが、あの人は何と言うか、我(々)の想像の上限を遙かに超えた位置に居るのですね。彼を理解するのは彼を理解する位難しい。
 きっと今週の話にしても、彼は
「範?ああ、あんなの僅か2秒で負けるに決まってるだろ。だって顔が克巳だもん、かはは!」
 とか言いながら描いていた可能性も十分に有る訳です。それどころか、
「あんまり皆が名前が怪しいって言うもんだからよー、此奴は噛ます事にするわ、へッ!」
 とか言いながら描いていた可能性も捨て切れない訳です。

 こういった事実が示す事は何かと言うと、『板垣の先を読もうとする事が土台無理』であり『言葉では無く心で理解しろ』であり、『板垣作品を普通に読んではいけない』というところに帰結するのですが、残念な事にそんな事は数年前に通過済みであって、しかも我(々)はそれを承知していた筈なのにこうやってまた『普通に読んではいけなかったのに!』と悔しがり、そのくせ心の奥底ではいつまた勇次郎が「いい子だ…起きてこい」と言うとも限らない不安と期待を抱いているのが摩訶不思議。

 今週のラストで李 海王が出ているにも関わらず、来週扉を捲ったらいきなり郭 海皇の死体から始まったりしても、もう何も言うまいよというところまで来ていますね。逆にそれ位じゃあないと納得出来ないかも知れない。むしろ郭 海皇が新たに親友だの従兄弟だのを連れ込んで再戦を申し込む(が、勇次郎がキレて郭を見開きで殺す。ついでにアライJr.も屠る)位で丁度良いと思わないと駄目なのかも知れません。何が駄目かは分かりませんが。


第225話 『海皇』

 

 範のフォローは何も無ェェェEEEEEEEeeeッのかよッ!

 予想の範疇ではありますが、本当に何事も無かった様に話が進むいつものスタイルには感嘆致します。先週の思わせぶりな李は何だったんですか、板垣先生。幾ら何でも思い付きが過ぎます。
 それに『話が進む』とは言っても、勇次郎が出てきて(多分中国語で)演説垂れて終わりって。最近の勇次郎の丸さはどうも調子が狂います。幾ら名司会と名解説に恵まれない大会だからと言って、何も自らそんな事しなくても。「お前等の将は約束を破った!」とか叫んだ後に観客席に飛び込んで八つ当たりして回る位でないと。腹いせにサムワンを引っ張り出してきて蹴り殺す位でないと。

 取り敢えず、勇次郎の事はどうだって良いとして、来週の予想。

・車椅子が落ちるまでの間に郭が引きちぎられる。「お前等の誇りなどこの程度だッ!」と浮かせて落とす勇次郎。
・お互い数撃やり合った後、車椅子が落下。観客が「凄ェ」とか言って続く。
・観客席に潜んだサムワン辺りが勇次郎を狙撃。刃牙激昂。
・2人の戦いそっちのけでいちゃつく刃牙と梢江ちゃんの話が入る。
・2人の戦いそっちのけで範とか春成とかの話が入る。

 板垣作品を予想するだけ無駄なのですが、ラスト2つの『戦いそっちのけ』パターンだけは勘弁して頂きたいところ。いや、結構本格的に。

 どうでも良いんですけど、巻末コメントの
『秋が来た。そして冬さえ越えればいよいよ夏の到来だ!』
 って、春は何処に行きましたか?
 …ま、まさか、春成はその理由で…


第226話 『力』

 

 そうそう、我らが勇次郎は飛んできた車椅子なんざ指一本で振り回して地面に戻して、くだらない事をする郭 海皇を睨み付けながら一言ですよ。
「乗りな」

 の…乗せよった――――――――――――ッ!!!

 色々通り越してゲラゲラ笑いました。巫山戯ふざけてんのか、板垣。
 いや、観客は正しい。
 ハンドポケット→瞬殺→握手→瞬殺と続いてやっと開始まった大将戦で、いきなり車椅子という小道具を最大限活かした介護ショウを展開されたら、「え〜〜??」とも言いたくなるでしょう。って言うか何だこれ。
 車椅子に乗せてストロベリートークをして郭 海皇が服を脱いで続くって、本気で何を考えているのか解らない。何でこう毎週毎週同じ事―――板垣先生に振り回されては後悔する―――を繰り返さねばならぬのか。そして繰り返されると分かっていても何で読んでしまうのか。

 ところで郭の「力を捨て去った」発言ですが、余り意味は無いと思います。有耶無耶にされて終わりと言うか、無かった事にされると言うか。ジャックの『シベリアブリザードにも勝る格闘地獄』みたいなものですね。
 一応考えられる範囲では、何らかの怪我か病魔の手術や影響等で全力で勝負出来る時間が数分になったとかそんな可能性も有りますが、最近の傾向だと先ず『無意味』と考えて間違いは無いでしょう。
 否、最近の傾向で物を言うならば、予想外と言うか有り得ない結果が返ってくると考えるのが普通なのか…もうさっぱりです。


第227話 『理力』

 

 詰まる話、合気(=渋川先生)の焼き直しですか?
 よく分からないけど筋肉より強いテクで相手を制すんですか?
 まーんまやないかい。

 確かに、筋肉を持たない小柄な老人が強く有る為には、体重でも握力でも無い力―――度を超した速さか(超能力にならないレベルの)謎の技を極めている必要が有るのは分かるのですが、まんま過ぎます。郭 海皇を見たバキ読者の大半が最初に抱いたイメージのままじゃあないですか。そりゃあ口から爆弾出したり胸から火ィ吹いたり砂でステルス迷彩されても困りますけど、何かもっとこう、これぞ中国武術の最高峰!みたいな物は無かったのでしょうか。………む、そうするとやはり『気』に行き着くのか…?ならばいっそ『呼吸法の極意』とかもう訳分かんない理屈を並べて爆肉鋼体とか発動する位で丁度良いと思うのですが。

 勇次郎も勇次郎です。
 何だって郭のじっさまが昔話している間中平然と車椅子を押してるんですか。話してる最中に突然ジャブより速い踵落としの類で奇襲をかけてこそ勇次郎でしょう。むしろ、突然郭の頭の上に手を乗せて、皆が『?』と首を傾げてるページを捲ってみたら見開きでジャガッタしてる位で勇次郎と言えます。
 何だか勇次郎という男に会話とか触れ合いとかは全く全然微塵にも必要無い、って事を板垣先生はよく分かってらっしゃらない。車椅子ごとよく分からない人体破壊をして「こうなっちゃあ4000年もお終いだな!ははははは!」とか叫んで刃牙が「範馬勇次郎ぉぉぉッッ!」とか言って梢江ちゃんが「刃牙君ッ!」とかしゃしゃり出てくるのがお約束の筈なのに。

 後、『餓狼伝BOY』も終わったというのに来週休載とか書いてあって唖然としました。ナニソレ。


第228話 『究極の武』

 

 我(々)の予想(≒期待)を裏切り、『一撃で郭 海皇グッチャグチャ』は無くなってしまった!何故か!?
 郭の動きがある意味予想通りと言うか、まんま渋川先生だからだ!否、むしろ合気で反撃しない分渋川先生より下だけども!兎に角、煽りでも『まるで柳かビニール袋(この喩えはどうか)』と言われる動きで勇次郎の一撃を躱してしまったからだ!もう一撃でジャガッタという夢は破られてしまったッッ!!
 って言うか板垣先生、これ普通にジャックvs渋川なんですけど?

 閑話休題。

 今週の展開を読んでいて、ふと郭の格闘ゲーキャラ化が頭を過ぎりました。

・登場シーンは車椅子。相手が勇次郎の時は車椅子を投げ付ける。
・ランダムで画面外から飛んでくる時も有る。
・近距離弱攻撃はデコピン。間合いが狭く威力も低い。
・急所アタック1。投げ技扱いで、成功すると相手の背後に回り込み急所にデコピン。タイ国民即死。日本人ならハラキリ。
・急所アタック2。同じく投げ技扱い。成功すると相手の顎に一撃を加えてピヨピヨ状態にさせる。
・必殺技扱いの手刀攻撃、『ペナルティ』。ヒットマークは血飛沫。強で出すと最初に串を突き立てる動作が入る。
・当て身技1。咳き込む動作中に攻撃を受けるとサングラスを残して相手の背後に移動。急所アタック1に派生可能。近距離反撃用。
・当て身技2。前面に跳ね、その最中に攻撃を受けると相手の上に乗る。多分何かに派生。奇襲用。
・当て身技3。小さく垂直に跳躍し、宙に居る間に打撃を受けると体を捻らせながら間合いを離す離脱用。サングラスは残す。
・キャラ選択時に裏コマンドで、『力を捨て去る前の郭』。

 実は当て身技の1と3を書きたかっただけです。
 今回の展開を見るに、実はサムワン戦でも攻撃自体は当たっていたんじゃあないだろうか。と思ったり思わなかったり。


第229話 『消力』

 

 オリバが花山化してしまった今、我(々)が危惧するところは勇次郎のジャック化と郭の渋川化―――いや、この勇次郎vs郭というカードがまんまジャックvs渋川となってしまう事じゃあないでしょうか。既に7割ジャックvs渋川な訳で、そうなると『危惧』という未来形の話では無い訳ですが。
 ただでさえこっちはそんな事を思いながら読んでいるのに、「つくづく…海皇…ッ」って「つくづく達人」と同じじゃあないですか。台詞まで一緒にしてどうする。

 で、他に何か書こうにも、

・前蹴り→無事→刃牙驚愕→烈解説
・踵落とし→鼻血→刃牙・烈驚愕→勇次郎大笑い(白目)

 だけで終わられても。
 案の定、持ち上げるだけ持ち上げた中国拳法を早速「所詮はお遊び」と虚仮にする勇次郎の範馬道っぷり位しか突っ込み処が無いんですよね。所詮はお遊びを誇りにしろ、と中華人民に大演説する勇次郎。地に堕ちないお遊びの代名詞が海皇だ、と語る勇次郎。片時も武を忘れず離れず道を歩みきった結果得た物が所詮はお遊びだと豪語する勇次郎。
 この人は言ってる側から撤回すると言うか貶すと言うか無茶苦茶にするので、この人に演説とか解説の類をさせてはいけないんですよ。何度も申しておりますが、擂台賽の難点は海王達の魅力の無さ以上に、徳川のじっさまの様な名司会と地下トーナメントの様な名解説、そして本部の様な名説明を繰り出す人間が誰一人として居ないという事に他ならない。せめて再び陳と毛の『除を馬鹿にしたコンビ』を復活させるべきです。いっそオリバとかアライJr.でも良いんですけど。って言うかアライJr.は本当に存在意義不明。

 ところで『究極の武「消力」を如何にして破るのか!』の煽りですが、このまま行くと本当にジャックが合気を破った時と同じノリになりそうな気がして怖い。勿論勇次郎なので『ゆっくりと掴んで噛み付く』程度では済まずに、『徐に郭の両肩を掴んだかと思ったらそのまま左右に(見開きで)引き裂いて終わり』位の事はすると思うのですが。現状、理合=消力なのかどうか分かりませんが、合気でも使わない事には『捕まれて千切る』攻撃は消力しようが無い気がしますし。否、合気でも防ぎ様も無いか。じゃあその方向で、是非勇次郎氏には見開き引きちぎりを見せて頂きたく思う次第です。


第230話 『硬直』

 

 危険が身に迫って硬直している人のツラは称賛に値。

 相変わらず勇次郎が解説屋で刃牙と烈が仲良く驚き役している訳ですが、板垣先生はこの状況に未だ違和感とか感じないんでしょうか?先週あんなに笑っていた勇次郎が突然解説を――しかも淡々と――する羽目になったり烈が汗を垂らしながら不細工全開で「そ…ッッ、そうきたかァ〜〜ッッッ」とぬかしたかと思ったらやっぱり解説やってみたりそもそも郭の初めてのダウンにアナウンサーが何の一言も無いのは勇次郎がムエタイ使いに興味を持たない位おかしい事なんです。そろそろ新しい顔を付けた劉 海王を解説屋としてリサイクルする位の気概を見せて頂かない事には。

郭「命拾いしたのォ…」
刃牙「何を言ってるんだ…?」
烈「ワカらんが…あの人は絶対にハッタリを言わぬ人だッッ」
本部「ほぅ…アレを使うか」
烈「本部?」
刃牙「アレ?」
本部「決まったが最後、5歩だ。5歩で全て終わるッッ!」
烈「ま、まさか…五点掌爆心拳ッッ!」
本部「かつて1000年生きた怪僧が生み出したと言われる必殺の拳!白人のヤンキー女にのみ伝授されたと聞いていたが…」
刃牙「そ、そんな技が…。じゃあ十歩一殺を放つ間に2回も死んでしまうッ!」
本部「いや…十歩一殺は一足飛びだからそれは別に問題無い」

 どうでも良いから勇次郎は郭を早く引き裂け。


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