2月1日(月)
今週のHUNTER×HUNTER:No.294 決壊
キルアの抱える苦渋と、パームのいざこざをまとめて解決。とても良い展開です、これ位のテンポがディ・モールト良い。
このキメラアント編も、そろそろ風呂敷を畳んでいく必要が有りますよね。会長と王の戦いは勿論の事、ピトー、プフ、ユピーそれぞれとの決着や、ビゼフ長官を巡った蟻の動き、イカルゴの苦悩なども残っていますし。
中でもとびきり面倒臭そうなのが、今回ラストにも不穏当な発想を抱いているプフですね。
誤っているとは言え、王が王なりに『人間』と『個』に対する理解を持った以上、『蟻の王国を建てる』というプフの思想は非常に危険です。キメラアントの生態としてはプフの方が正しいのでしょうが、現状に於いてはそれぞれの関係性をややこしくするトラブルメーカーにしかなり得ません。
狂信者ってのはこれだから困りますよ。この調子では、いつかは
今週のONE PIECE:第572話 “The Times They Are A-Changin'”
タイトルとなっている『時代は変わる』は、ボブ・ディランの名曲ですね。最近だと、映画『ウォッチメン』の冒頭でも使われてましたっけ。
いつかは先頭に立っていても、いつかは最後尾に在る。それが時代の変化。今回、そして次週以降に描かれるであろう展開にぴったりのネーミングですね。
長い旅の果てに出た『振り返るな、時代は変わる』という言葉の重みを、それぞれがどう受け止めるのか、そしてどう変わっていくのか。少年漫画では難しそうなテーマですが、尾田先生ならばそれを巧く描いてくれそうです。
余談:少年漫画で難しいと言えば
『NARUTO』のダンゾウが体現していた『根として世界を支える』という思想も、本来はあの世界に於ける『忍』を語る上では深いテーマだった筈です。
少年漫画である故に敢えて希薄に描いたのか、単に見せ方で失敗しているだけなのかは分かりませんが、結果的にダンゾウはただの小悪党として描かれているのが現状ですよね。本来であればダンゾウや根をもっと俯瞰から描き、忍の在り方の1つとして認知させておいた方が、ナルトの『忍道』やサスケの『復讐』に深みが出たのではないでしょうか。
実際、ダンゾウの設定は結構面白いんですよね。言動や思想然り、『根』という存在やネーミング然り。この『折角の材料を無駄にしてる』感は、『FF8』に通じる物すら感じます。
ところで、歳を取った所為か、記憶の中の『FF8』が美化され始めて来ました。実はあのゲーム、今やると面白いんじゃあないだろうか。
2月2日(火)
独り言:『エキサイトバイク ワールドレース』本日配信
古今東西『エキサイトバイク』の話題になると、『鬼の様なコースを造った』といったコース造りの思い出話が出る確率が高いですね。かく言う己も身に覚えが有ります。
ただ、過去を振り返ると、コース造りよりも『旅館で遊びまくった』という思い出の方が強かったりするのですが。
小学生の時分、『スーパーマリオ』を始めとした20個位のゲームから好きな物を選択し、『100円で10分間遊べる』謎の筐体が旅館等に置いてある事が有りました。
冷静に考えると高い気もしますけど、2人で遊ぼうがゲームオーバーになろうが『兎に角10分間は遊べる』という安心感から、見掛けると取り敢えず遊びたくなる不思議な魅力を放っていた様に覚えています。実際、当時通っていたスイミングスクールのスキーツアーに於いて、宿泊先の旅館でこの筐体を発見したが為に、皆で500円以上は投資したのを覚えています。
『エキサイトバイク』との出逢いもこの時で、皆でそれぞれ100円を並べ、対戦やコース造りを夜通し楽しみました。嗚呼、懐かしい。
あれが3Dリメイクされ、ネット対戦まで出来る時代なんですねえ。しかも1,000円で。
良い時代になったものです。
2月3日(水)
独り言:トイレのトラブル
自宅のトイレに入ったところ、足がやたらと長い蜘蛛的な生物が居た為、トイレットペーパーに包んで流したら詰まってしまいました。
謎の生物の足が余りにも長かった(ボールペン位は有った)ので、何重にも包んで大きくしてしまったのが悪かった様です。いやはや、参った参った。
詰まりました、で終わる訳にもいかないので、通称スッポンこと『ラバーカップ』でトイレ詰まりを解決させる事にしました。
以下、似た様な事が有った時用に今回のメモ。
- 取り敢えず、ラバーカップのラバー部分が浸る位まで水が有る状態で、ぱっかんぱっかんやってみるも効果無し。
- 半分位まで水が有る状態で試すも以下同文。
- 此処までで5、6分経過。
- 時期が時期だけに寒くて仕方無いので、冷静に仕組みを考えてみる。
- そう、あれはラバー部分を押し込んで真空状態を作り、それを引き抜く事で生まれる引力が詰まっている物を(以下略)
- 作戦決定。
- 水が1/3位入っている状況で、ゆっくりと力を入れてラバーカップを押し込み、完全に空気を抜く。
- しかる後に一気に引き抜き、詰まりを無くす水流を生み出す、という作業を繰り返し2回。
- あからさまに何かが流れる様な音が聞こえ、問題解決。
文字にすると結構あっさりですが、10分は掛かった様な気がします。途中、何度も『紙だけをドロドロに溶かす酸的な便利グッズは無いだろうか』と考えたりしました。今回は解決したので結果的に不要になりましたけど、そういうのが有れば便利ですよね。
2月4日(木)
今週の範馬刃牙:第194話 特殊能力
勇次郎が綺麗になったのかと思ったら、単純に勇次郎の追加能力の前振りでした、というオチ。
生まれたその瞬間から『戦って勝つ』事を考えていた様なバトルフェチなので、今回明かされた様な能力を持っていても不思議では有りませんが、彼に似付かわしい能力かと言うと疑問が残ります。何せ範馬勇次郎という人物は、こと戦いに於いては徹底的にフェア且つ真っ向勝負を好むタイプである上に、自信の力に絶対的な自信が有る故に、技術や体躯ですらを『自分以外が工夫すれば良い事』と切り捨てた様な男です。そんな彼に、こんな能力は必要無いでしょう。殴ればカウンターストップのダメージを与えられる勇者が、わざわざ敵の属性に合わせた魔法を使うなんて事が無い様に。
そして、こんな能力持ち出してどうするのか、と思った矢先にまさかの烈海王のターンですよ。
今週もラストで噴きそうになりました。もう完全に最後のページが一番面白いと言うか、烈=オチ担当が板に付いてきましたね。もう刃牙vs勇次郎はどうすんのさ、という突っ込みさせ引っ込ませる勢いを感じます。
ギャグ漫画から格闘漫画へ、というのはよくある展開ですけど、この漫画はその逆をやれば途方も無く面白くなると思います。既にギャグ漫画的な面白さは何度と無く折り込まれていますしね。
2月5日(金)
飲酒メモ
本日の理由:友人夫婦が『離婚するから来て』という謎の理由で
本日の面々:友人ら4名
本日の飲酒:カシスオレンジ×4 (限界ギリギリ)
前述の通り凄い理由で呼び出されたので、保証人のサインでも書かされるのかと思ったら、浮気したのしてないの、という口喧嘩を数時間に渡って見せ付けられただけでした。
夫婦喧嘩は犬も食わぬ、ですっけ。『どうせ直ぐ仲直りするから、仲裁する必要無し』という意味らしいですが、昔の人は巧い事を言うものです。
2月6日(土)
独り言:NASAとGMが開発した人間に近いロボット『R2』
写真を見た瞬間、この鉄アレイを使って残虐の限りを尽くすロボの絵が思い浮かびました。イレギュラーと言うか、B1-66ERと言うか。
2月7日(日)
ネットで発見:『利根川焼き土下座香炉 〜肉の香りのお香付き〜』
素晴らしい。これを造ろうと思い立った発想力、許可した経営陣、実現力、その全てが掛け値無しで賞賛に値します。
肉のお香を付ける辺り、『普通思ってもやらないだろそれ』と満面の笑みで突っ込みたくなります。良い意味で凄く馬鹿。
話は変わりますが、同じく『GIGAZINE』に掲載されていた『ドでか!E缶クッション』は素で欲しくなりました。
値段も手頃ですし、発売する3月まで覚えていたら買いそうです。
2月8日(月)
今週のHUNTER×HUNTER:No.295 決意
自分勝手なプフと、圧力を掛けまくるゴンの所為で困り果てるニャンちゃん。
ゴンは殺さねばならない、と結論付けるピトーを見て思うのは、『王の為』というキメラアントの本分の強さです。
忘れがちですが、これまで奔放に動き回っていた彼が、命懸けでコムギを護る様になったのは、人間性や母性に覚醒したのでは無く、王を成立させる為に過ぎないんですよね。別にコムギという人格に対し好意を持っている訳でも何でも無い。余りのキャラチェンジっぷりに、『良い奴になった』とさえ錯覚しそうですが、別にそんな事は無かったぜ、という。
ただ、王の意志を汲み取るという意味に於いては、以前よりも成長したのは疑いようが有りません。同じ『王の為』でも、自分の中の理想しか見ないプフとの違いがそこです。尤も、その肝心の王が未だ未成熟である事を考えると、現段階ではどちらが正しいのか結論付ける事は出来ません。王が人間に絶望する様な事が有れば、プフの理想の存在にもなり得るでしょう。
今週のONE PIECE:第573話 「この時代の名を“白ひげ”と呼ぶ」
赤犬の悪役っぷりと来たら本当にもう。
ここまで『絶対的正義』を盲信されると、悪党なんか目じゃない恐ろしさが有りますね。信念に一片の淀みも無いだけに、融通が利かず葛藤も無い。それは、目的達成の為に暴走するAIにも似た恐怖感を感じさせます。
絶対値でしか正義を考えない彼は、黒ひげやドフラミンゴの語る『正義は見方・時代・立場で異なる』という考え方も恐らく理解出来ないのだろうなあ。それ以前に『七武海も海賊だから死ね』とか思ってそうですけど。
今週ラストの衝撃の展開については、来週以降の予想を幾つか。
- スクアードの謎の能力で助かる
- 入れ替える能力とか
- ダメージを飲み込む能力とか
- 炎だから揺らいで元通り
- 最悪の展開
- 肉を食べれば大丈夫
- 有りそうで困る
- 普通に死ぬ
- 現実は非情である
過去エピソード以外では人の死なない漫画ですし、何だかんだで助かるんでしょうけど、あのダメージで助かるとしたら『悪魔の実』にでも頼るしかないですよね。
これで敢えて『助からない』という展開にすれば、読者に凄まじい衝撃を与えるだけでは無く、これまで存在していた『どうせ彼(彼女)も助かるんでしょ』という楽観視を今後取り払う事も出来ますが、それが好ましいかどうかはまた別問題です。
その前に、『マグマ>火』って何だか微妙に違う気がするんですけど、気の所為ですか?
2月9日(火)
独り言:時間の使い方が下手
妙に熱っぽいので病院に行ったところ、『急性扁桃炎』と診断されたので、今日は会社を休んで横になっていました。
これが『慢性扁桃炎』になると、併発症も出たりして危険らしいです。厭ですねえ。
しかし何より厭だったのは、38度位の熱が出ていたので『動けない程辛くは無いけど、動ける程元気でもない』状態だったという事です。折角休みをいただいたのに、無意味に時間が過ぎていくのが果てしなく勿体ない。
この感覚、何処かで味わったなあと考えていたのですが、つい先程思い出しました。前の会社を辞めてから今の会社に就職するまでの間の充電期間(と言う名のニート期間)の感覚です。
今も昔も変わらない問題は、『無駄にしている』感を感じていながら『何かをしない』気力の無さですね。やりたい事は山程有るのに、理由をつけてやらない。これは良くない。『挑戦すらしない無気力』を許せば、後は堕落する一方なのです。何かをせねば。
――という結論に至ったので、今この日記を書いてます(ヘラヘラ)。
と終えるのもアレなので
昨年からちまちまと制作しているゲームのスクリーンショットでお茶を濁します。
取り敢えず形になって来たら制作途中版を公開していきたいと考えています。いつ頃になるかは分かりませんが。
2月10日(水)
独り言:電波と気温って関係が有った様な無い様な
承前。
実家リビングにて、TBSのみ地デジ視聴が出来ない件について、以下の事が判明しました。
- 壁のコネクタとTVを直結すると問題無し
- ビデオデッキを介すとNG
- 分配機を介してもNG
- 外が寒い時は映る
- 雪が降っている時はほぼ確実にOK
ビデオ録画をしない、もしくは毎日寒くなる様にお願いする事で問題が解決する、という訳です。
……う〜ん、根本的にはどうにもなってない。
2月11日(木)
今週の範馬刃牙:第195話 拳闘入門
いやぁ……これ、烈のエピソード入れる意味有ります?
靴を脱げと言われたのに脱いでいない烈先生には笑いましたけども。
途中、空気を読まないリアルシャドーネタが混じったものの、ピクル戦が終わってからは綺麗に親子対決へと進んでましたよね。
久し振りに梢江ちゃんが出て来たのも、刃牙が栗谷川さんと再開して心情を語ったのも、倒れた徳川の爺様が口にした願いも、全て『決戦の前振り』として処理すれば十分じゃあないですか。そこにわざわざこんな面白エピソードを混ぜなくても。そもそもボクシングは、アライJr.で散々描いたでしょうに。
しかし、もしかしたら、ほんの少しは意味が有るのかも知れません。
アメリカの友好条約ネタが勇次郎の強さを語る上で繰り返された様に、1回だけの登場かと思ったハトちゃんが意外と出て来ている様に、このボクシングネタも後で役に立つ可能性は残っています。まぁ……『後で』なんて要らないので、とっとと親子対決始めろよ、という話なんですが。
2月12日(金)
ゲーム:X-BOX360でだけ『DEAD RISING 2』のプロローグ版が配信
ウ、Windowsは……?
CAPCOMの素晴らしさは、Windowsでもゲームを出してくれる姿勢なのですが、発売寸前まで情報含め扱いがなおざりな感が有るのがアレです(今更ながら『(誤)おざなり・(正)なおざり』という事実を知りましたけど、それはまた別のお話)。未だ『BIOHAZARD 5』のDLCについても一切触れられていないですよね。購入するかどうかの重要な部分なので、早く情報を開示していただきたいです。さぁ、さぁ……!出っすのか、出っさへんのか、どっちやねん。
そう言えば、CAPCOMは昨年夏に『誰もが驚くような最新作を開発へ』なんてニュースが有りましたよね。あれは結局どうなったのでしょう。まさか『オルタナティブ』?
2月13日(土)
ネットで発見:USB接続の『石』発売、ただの石
これもある種の『思い付いてもやるか普通』グッズ。
もちろん、PCに接続してもデバイスとして認識されることはなく、デバイスドライバや電力も不要。
文字通り何の役にも立ちやしません。せめて認識位してくれないと。
形状を考えれば、モーニングスター代わりに使えない事も無いでしょうが、モーニングスターを要する場面に中々出会さないのが難点です。
ところで、この商品その物もアレな事ながら、記事名が果てしなくアレですよね。
『石発売、ただの石』。2回に渡って石である事を強調しているのがたまりません。そうですよね、石ですよね。見紛う事も無く。
2月14日(日)
メール回答
真面目なメールを頂いたので、比較的真面目に返答します。
名前:大学三年生
本文:2月9日の日記を拝見すると2回も就職されているんですね。
就職活動のコツとかありますか?それとバイト経験しかないので社会人の自分が想像できなくて不安です。働いていると意識が変わったったりするものなんですか?
すいません、就職活動のコツについては正直分かりません。
今だからこそ書ける事ですが、就職活動中(学生時代)は『働いたら負け』に近い事を本気で考えていた上に、心の何処かで『落ちても良いや』とか思っていた最低の駄目人間でした。
そんな訳なので、自身の就職活動について人様に語れる様な事は有りません。ただ、今の会社での経験で書くと――会社の方針によっても異なるので一概には言えませんが――何にせよ『嘘でも積極的な姿勢を見せる』のが大切だと思います。責任感、コミュニケーション能力、ストレス耐性がアピール出来て、且つ重要な場面で野望や夢を語れるならば結構通用するのではないでしょうか。無難に一通り回答出来るだけの人は、成長も無難に終わりそうと思われがちなので、ある種のビッグマウスは重要かも知れません。
次に、働く事で意識が変わるのか、という点については、多分その人や職種に依って大きく異なります。
先ず『労働は給料の為であって組織の為ではない』と考えるか、『組織に尽くす事が実入りに繋がる事』と考えるかで、帰属意識について大きく差が出ます。
自分は前者側なので、帰属意識は有って無いに等しいです。三十路も近付いてそれなりの責任を伴う立場に就きましたけど、弊サイトに滲み出ている様に精神年齢は中学生の頃のままですし、仕事は給料を貰う為のゲームという感覚でいます。流石に職場でそれを公言するのもアレですし、実入りは多いに越した事が無いので、立場だけはしっかりとロールプレイしていますけども。……強いて言えば、この『ロールプレイだけは貫き通す』という部分が学生の頃との違いかも知れません。
と、色々書いておいてアレですが、こんなサイトの管理人ですら給料やボーナスを貰っている様な世の中なので、働こうという意志さえ有ればきっと大丈夫です。給料を始めとした待遇面に大きな希望を抱けば、希望の分だけ難易度は上がってしまいますけども。
余談ですが、個人的には待遇よりも『その仕事が向いているか否か』の方が重要であると思います。向かない仕事を毎日続けるのは本当に大変です。前の会社で痛感しました。
2月15日(月)
今週のHUNTER×HUNTER:No.296 記憶
ここでジャイロの名を出しますか。
これは、このキメラアント編で連載を終えるつもりは無い、と好意的に受け取っても良いんですかね。ただでさえジンだ旅団だと未決着のネタが残っているので、ジャイロは(下手すればジンとかも)投げっ放しジャーマンを決めるんだろうと思っていましたよ。描いていただけるなら嬉しいですねえ。休載が無ければ尚素晴らしい。
それにしても冨樫先生は、敵に微妙に愛着を持たせたがると言うか、『根っからの悪党』というのを余り描きませんね。
老若男女問わず他者を殺すけれど、それぞれが人間臭くて魅力の有る幻影旅団然り、残虐非道の限りを尽くしながらも、仲間は大切にするゲンスルー然り。今回のウルフィンにしても、大した見所も無いまま退場する『邪魔な端役』に終わると思いきや、此処に来て少し同情を誘う様な設定や台詞が出て来ましたね。単純な物で、今週のあのやり取りだけで、若干『無残に殺したりはしないで欲しい』と思ってしまいました。先週までは気にも留めていないキャラだったにも関わらず。
そういう意味では、ピトーやユピー、王もそうですね。プフは……死んだ方が人の世の為だ。
今週のONE PIECE:第574話 “ポートガス・D・エース死す”
扉絵とタイトルのアンマッチっぷりは明らかに異常。
現実は非情でしたね。事態を好転させる都合の良い能力など存在せず、見たままの結末が訪れました。
この衝撃は大変大きいものです。個が消えるという事に対する衝撃は元より、この漫画でやったというのがとても大きい。
改めて書くまでも無く『ONE PIECE』は面白い作品ですが、読者に『どうせ死なない』という認識を持たせている点に於いては、冒険譚として致命的な傷を持っていました。作品の面白さを追求する上では、『生きるか死ぬか分からない』という前提が有って然るべきなのに、この作品の読者の殆どは『(名前の有るキャラは)最後には助かる』事を前提に読んでいます。何せ、街を吹き飛ばす爆発の中心に居たペルや、遠雷すら鳴らすエネルの雷を喰らった人物達が平然としている世界ですからね。
それ故に誰かが致命傷を負ったとしても、或いは絶体絶命の危機的状況に置かれたとしても、読者は『生きるか死ぬか』という不安では無く『如何にして助かるのか』というある種の楽観性を抱いています。独り死地に残ったボン・クレーの事ですら、『あの状況でも何やかんやで助かったんでしょ』と考えている人が少なくない筈です。それが良い事と問えば、決して良い事では有りません。『死なない事が決まっている人物』の致命傷には、ページ埋め以外の意味など無いのです。
こうした状況を変える為には(変えたいかどうかは定かでは有りませんが)、いつか誰かを退場させる必要が有ります。そして、その役割を最も巧くこなせる立位置に居たのは、他の誰でもない、ポートガス・D・エースだったという事です。
ここで例えば海軍の誰かが死んだとしても、白ひげ海賊団の隊長や七武海の誰かが死んだとしても、それは単に『敵≒邪魔者≒端役が死んだ』だけとして処理されるでしょう。
そうならない人物――ポッと出の新キャラでは無く、かと言って主要メンバーでも無く、しかし物語の中心に関係しており、登場人物にも読者にも広く認知されている人物、それがエースです。そんな彼だからこそ意味が有る。彼が舞台から降りるからこそ、相応の衝撃が生まれ、先述の様な役割も果たせるのではないでしょうか。
なんて書きましたけど、『俺はゴール・D・エースだ!』とか言って再登場する可能性も0では無いですよね。と台無しにする様な事を語る。
独り言:今年の『お前が言うなグランプリ』候補に、『BLEACH』の一護を推薦したい
限り無く10割に近い読者が予想していた通りの展開――はどうでも良くて、黒崎一護の行動に見え隠れする悪意に注目です。
先週の攻防を思い返してみて下さい。誌面に載っていたのは、藍染が錯覚させた虚構ですが、一護には真実が見えていました。つまり、皆が寄って集って別の対象をいじめ抜いているのを、一護は『何やってんの?』的な顔で眺めいてるだけで、止めるどころか声すら掛けなかった、という事です。これをシュール悪意と言わずして何を悪意と言いましょう。
その癖、手遅れになった頃を見計らってあの突っ込みですよ。お前が一体何をしてんだよ、と。
ここまで来るとギャグ漫画の領域です。誰かに『お前が言うな』と突っ込んで欲しくて仕方無い。
2月16日(火)
独り言:ソニーが世界で初めて製品化した有機ELテレビ、国内販売から撤退へ
あら、残念。
コストパフォーマンスの面で、今すぐ欲しいと思う様な物では有りませんでしたが、この薄さは如何にも未来のアイテムっぽくて素敵だったんですけどね。
未来のアイテムと言えば、『Kindle』や『iPad』も概要としては大変素敵だと思っています(仕様は別問題)。
流通や印刷業界に関しては色々なマイナス面も孕んではいますが、場所を取らない、1つの機器で様々な情報を見れる、という点に於ける優位性は高く評価するべきです。
例えば会社でこうした機器を用意すれば、以降資料の印刷は一切不要になります。この機器に情報を配信すれば、すぐに共有・確認が出来ますし、過去の資料を含め手元にわさわさと紙を置く必要も無い。これは効率の上でもコストの上でも大変効果的ですよね。
紙媒体には紙媒体ならではの良さが有りますけど、こうしたデジタル機器がもっと洗練され、使うのが当然という時代が早く来て欲しいものです。
ところで全くの余談ですけど、『Kindle』と『iPad』は完全なる競合商品とはなり得ないのかな、と考えています。
多分、Amazonとしてはデジタル流通で自社から購入する消費者さえ増えれば、それを読む為の機種が何であろうと拘らないのではないでしょうか。Amazonに取っての一番のコストは配送に関わる部分でしょうから、そのコスト構造を変容させる事が出来ればそれで良い、と判断している可能性が大いに有ります。
ここでも一番重大なのは、こうした『デジタル機器で書籍を読むのが当たり前』という時代を築けるか、なのではないでしょうか。そういう意味では、『iTunes』という流通体制こそ敵になれ、『iPad』は競合商品というよりは協力相手と言えるのかも知れません。
2月17日(水)
夢メモ:節分に関係しているのか
自分が『いつの日か豆巻き選手になる事を夢見ているボクサー』という夢を見ました。
豆まき選手とは、その名の通り豆を巻く競技――専用の籠手(赤)を装備して豆をばら巻き、その散らばり具合で勝敗を競う――の選手で、各国から1名しか選ばれない、という設定でした。
競技は、海洋に建っている近代的なピラミッドの天辺に浮遊している正方形の物体の上で行われ、負けると海に叩き落とされ、勝利すると豆を食べる事が許可されます。そして優勝すると、オーブンレンジとフライパンが貰える事になっていました。
うん、完膚無きまでに意味が分からない。
こりゃあ何を意味しているんだい……?
2月18日(木)
今週の範馬刃牙:第196話 事切れる前に…
紅葉が嘘をついているのか、徳川の爺様が勘違いして暴走しているだけなのか。
どちらとも言えない微妙な状況ですが、後者の方が面白いのは確かです。周囲には大変な迷惑でしょうけど。
真実は置いておいて、徳川の爺様がこの期に及んで願う事というのは何でしょうね。
鶏や犬の様に闘う人間を見るのが好きな爺様なので、『もう一度トーナメントを』とか言い出す可能性が一番高そうですけど、ここは素直に親子対決の実現を急いで欲しいです。トーナメントはトーナメントで熱い可能性が有りますが……擂台賽がそうであった様に、今の板垣先生がトーナメントを描いても中途半端な事になるだけでしょうし、刃牙の目線でもこれ以上別の戦いを挟む理由は有りませんよね。何で延びているのか分かりませんけど、刃牙は擂台賽終了時点で『親父としか戦わない』という結論を出していますし、その願いを早く叶えてこの物語に終止符を打ちましょう。
しかし、平行して展開している烈海王ボクシング編も、それを邪魔しているのが現実で。
入門直後の割に偉そう、という突っ込み以前に、アイアン・マイケルやアライJr.を噛ませ犬扱いにしたこの漫画上で、今更この手のチャンピオンを出して来て、何がしたいのか分かりません。『烈は自分が思っている以上に弱体化している』とか、そういうエピソードをするつもりならば納得出来ますけど、仮にそうだとしても、刃牙の親子対決には何の関係も無いですからね。
2月19日(金)
独り言:『SUPER STREET FIGHTER IV』に『ストIII』シリーズからの新たな刺客
動画に現われたるは、いぶきにダッドリーにまこっちゃん。
こりゃあ何だかたまらん感じになって来ました。ロレントはまだか、ロレントは。
無印がWindowsで出たのだから、これもきっとWindowsで出してくれる筈だと信じていますが、実際はどうなるのでしょう。
取り敢えず発売から半年位は様子を見るつもりですけど、半年って言うと10月位ですよね。後8ヶ月……ヒャア がまんできねぇ!
2月20日(土)
今月のSTEEL BALL RUN:#56 正義と邪悪 3
うぬぼれたバカ者同士の手と手をとり合った平等なんかで治まったりしない。
再度、自身の信じる理論を展開しながら、ジョニィとルーシーを救ったスティールを締め上げる大統領。
これは『遺体の前で約束したスティールを殺さない宣言を無視する事で、報いを受けて負けるフラグ』かと思いきや、そこはしっかり覚えている様でした。
が。
「くっでもやっぱりッ!!」「今!かなりムカついた行為だから」「痛みだけはたっぷり味わってもらうがな」
子供じゃないッスか、大統領。
これまで不思議だった『回転の力でどう大統領を倒すのか』という点について、今回初めて光明となる解説が入りました。
曰く、『D4C』が次元の移動を行う時に、重力も一緒に移動している。だから重量という力を自由に生み出せるならば『D4C』に勝てるかも、というセオリー。
う〜ん……、分かった様な分からない様な。
ここでいう『人間としての形や心の力のつながりを保つ』重力というのは、地球の遠心力と万有引力の合力の事では無くて、何かもっと哲学的、概念的な力っぽいですよね。どちらかと言うと、A.T.フィールドに近い。
そんな力を生み出せるならば『D4C』を倒す事も可能でしょうけど、それを回転で生み出せるのかというと、やはり疑問です。精々普通の重力が良いところなのでは――って、それを言い出したらこれまでの回転だって相当無茶でしたね。野暮でした。
2月21日(日)
雑談:買い物の帰りに見掛けたご家族
車道を挟んだ向かいの歩道で、4〜5歳位の少年がプロレスのポスターに何やら悪戯をしているのを見掛けました。
どうやら彼は選手の目や鼻に画鋲を刺して遊んでいたらしく、母親と思しき女性に『そんな事したら痛いから止めなさい』と注意を受けていました。まぁ、子供の頃には良くやる悪戯ですし、微笑ましい光景だったんですけども。
少年:「じゃあここに刺しても良い?」
母親:「そこも痛いでしょ」
少年:「じゃあこいつは?」
母親:「その人も痛がります」
少年:「じゃあこのオジサンは?」
母親:「オジサンなら良いよ」
ぇえー!?(松本人志風に)
2月22日(月)
今週のHUNTER×HUNTER:No.297 最後
両手が無くても使えるから『零の掌』、と言うオチだと踏んでいたのですが、予想が外れてしまいました。
会長が言っている事は一寸近かったですけどね(諦めが悪い)。
蟻の王は平気、という展開は予想通りですしね(当たり前)。
今更ですけど、王様をこんなに強くしてしまって本当に良いのでしょうか。王自らが語る『種の全てを託された王だから強い』という理屈は分かりますけど、それにしても限度が有る訳で。
せめて今回致命傷を負っていれば光が見えたんですけどね。まぁ、今までと違って見た目上の傷が出来ただけでも良しとするべきなのでしょうか。
今週のONE PIECE:第575話 “言葉なき怒り”
ええ、白ひげの親父、それ、ええ〜?それで何で生きとるん?
それだけ『気迫が凄い』という事なんでしょうけど、エースが退場した直後にそれは流石に無理が有ります。そこは虎眼先生を見習いましょうよ。あの化け物ですら死ぬ時は死にましたぜ。
そしてこれまで散々驚きの展開を繰り返した上で、遂に最後のカードまで切られました。
見慣れた面々の他に見えるのは、女性がカタリーナ・デボンで、酒を持っているのがバスコ・ショット、でかいのがサンファン・ウルフ、といったところでしょうか。あのヒゲは正体不明ですね。
いやぁ、濃い。全員が濃厚。ここまで濃いのが揃う海賊団も中々無いんじゃあないでしょうか。
世界のバランスを保つとされる三大勢力ですが、海軍本部は崩壊寸前で、王下七武海は欠員補充がままならず、四皇は一角を欠く瀬戸際――と、それぞれが危機的状況にあるのに加え、ここであんなメンツが出て来たとなると、いよいよもって世界のバランスが狂う事になりそうです。『ONE PIECE』という物語も、この『中盤の大詰め』を経て大きく動く事になるのでしょう。
やぁ、つくづく今後の『麦わら海賊団の大冒険』が想像し辛いですね。今後のルフィは海軍を見掛けたら全力で叩き潰しに行くんじゃあないだろうか。
2月23日(火)
ゲーム:悪魔城伝説
先の人間ドックの際、暇潰しに『悪魔城ドラキュラ 完全版』を遊ぼうと『コナミネットDX』をマイメニュー登録していた事をはたと思い出し、他に何か面白そうなゲームが無いか捜したところ、この『悪魔城伝説』を見付けました。という前置き。
要はファミコンで出ていた同作の移植品ですが、元々が名作だけに大変面白いです。画面はほぼFC版に倣っていますし、BGMもオリジナルに忠実で、これが携帯電話で遊べる事に一寸した感嘆すら覚えました。
最近の携帯電話は3Dゲームですら動くのですから、これが動いても何ら不思議は無い筈なんですけど、『昔遊んだゲームが遊べる』という事に対して、何と言うか、こう、ね。何とも歯切れが悪くて申し訳ありません。
以下、簡単に感想。
- 最初に欠点。先ずは操作性が兎に角悪い。
- とっさの反応が出来なくてちょっぴり苛々。
- 携帯電話だから当たり前なんですけど。
- 特に愛用のSH-04Aはゲームとの相性は最悪。
- 但し、ワンボタンで特殊武器が使えるので、しゃがみクロスが出来たりする。
- もう1つの欠点は、足場の妙な当たり判定。
- 頭が上の床に当たってもすり抜ける筈なのに、たまに変な引っ掛かり方をして巧くジャンプ出来ない事が有ったり。
- 操作性の悪さと相成って、これで死んだりすると結構イラッと来る事も。
- 画面は基本的にオリジナルと同じ。但し、一部演出面で弱い部分も有り。
- サイファ救出後も背景の像がそのままだったり、氷の魔法を使っても水脈が凍らなかったり。
- 操作性を加味してか、敵は概ね攻撃力や動きに於いて弱体化。
- 但し、一部凶悪な仕様に変化している敵が居るので油断は禁物。
- 斧が壊された瞬間に次の斧を投げて来るアックスアーマーとか、攻撃前の『溜め』を見せない鳥とか。
- フランケンはダメージを受ける度に瓦礫を落とす所為で、デス様とかドッペル以上のヤバいボスに成長。
- 操作性を加味した救済措置と言えば、セーブ機能が異常なまでに強力。
- セーブはブロック単位のオートセーブと、手動セーブの2種類が有り、どちらもロードすると該当ブロックの頭からスタート。
- ロードされたデータは、特殊武器やハートの数はそのままで体力は全開、という親切設計。
- 特殊武器の利用回数も残るらしく、その気になればハート集め→武器利用(連射ゲット)→セーブ→ロード→繰り返しで強化可能。
- BGMは流石に名曲ばかり。
- 『Beginning』や『Clockwork』、『Aquarius』とか『Dejavu(Vampire Killer)』はやっぱり堪らんですね。
- ループ時に一瞬途切れてしまうのは携帯電話のご愛敬という事で。
何だかんだと、一度始めると小一時間は熱中してしまう面白さ。
良い仕事していますねえ。
どうでも良い事ですが
公式サイトのStoryの背景画像が明らかに間違っているなあと思いました。
天才少年学者ニコルvs牛魔王て。
2月24日(水)
PC不具合:回る物はいつか壊れる
昨日、会社から家に帰宅したら『4台はい〜るKIT USB II』で利用しているHDDの1台が異常な音――まるで2枚の包丁を互いに摺り合わせている様な、シャリシャリという金属音――を発していたので、壊れてしまう前にファイルを移すべくヨドバシカメラで外付けHDDを買って来ました。20時以降のタイムセールスとやらで1TBが9,880円也。……機械でタイムセールス……だと?
21時過ぎに帰宅してすぐにファイルの移動を開始しましたが、ファイルが150GB程度有った上に外付けHDDから外付けHDDへのファイル移動だったので完遂には数時間を要し、しかもその間アクセスしっ放しなので異音が凄まじい、という悪夢の様な状況に陥り、耳栓をして眠る羽目になりました。
目覚めてすっきりと終わっているのを確認し、該当のHDDはすぐに取り外しましたとさ。めでたしめでたし。
余談
今回おかしくなったHDDが、一番最後に買ったHDDだった事が分かってショック。何だか全然めでたくない。
2月25日(木)
今週の範馬刃牙:第197話 堂に入る
少しだけ笑いました。烈先生ってば、口も手も全く以て遠慮が有りませんね。克巳と出会った頃から全く進歩が無い。
ドイル戦辺りからオチ担当になりはしましたが、こと弱者に対しては一貫して侮蔑→瞬殺の対応を貫いています。タクタロフ、斗場さん、克巳、ドリアン、ドイル、孫海王等々、これまで幾人の猛者達が一蹴されて来た事か。して考えると、『呆れさせる』というリアクションを引き出した寂海王は、やはり賞賛に値する男だったという事でしょう。烈海王という化け物相手に、よくぞ善戦したものです。
って言うか、何ですか今回のエピソード。こんな『ですよねー』展開を繰り広げて何とする。
意味が理解出来ないのは今まで通りなのでもう構いませんけど、編集の煽り文句にだけ1つ。
中国拳法が………ボクシングに………出会った……
世界ウルルン滞在記?
いや、それより今回のモノローグ的には『ボクシングが中国拳法に出会った』が正解ですよね。
“そんなボクシングを私らが知らなかっただけですから……”。
2月26日(金)
ゲーム:立体かくし絵 アッタコレダ
恐らく『Motion Cortex』か、それに類するソフトウェアを利用したゲームだと思いますが、それを用いてこういうゲームを創る辺りが流石の任天堂ですね。目の付け所が良い。
物事を成功させるコツは、柔軟な発想力だと言います。任天堂は発想力を持っているからこそ素晴らしく、だからこそ『限られたリソースを巧く使う』という日本人の十八番を見事に体現しているのでしょう。
……という事で、次のゼルダにはこういう面白ギミックもお願いしますね(これが書きたかっただけ)。
2月27日(土)
映画:20世紀少年
やっと最終章もDVDで発売されましたね。これで漸く三部作を観終わりました。
感想。原作には勝てなかったけれど、あれを映画化しようという気合いはかなり感じる作品でした。70/100点。
何はともあれ、原作を大事にしようという気概と、映画として成立させた力は賞嘆に値します。イメージにかなり近いキャスティングに然り(イケメンなだけの大根役者を殆どメインに使わなかった点は本当に褒めたい)、画面構成や演出面に然り、3部作で収めた脚本然り。
ただ、脚本については、大胆な削除やアレンジも有るので賛否両論有るかも知れません。あの長編を映画化するに当たり、様々な要素の取捨選択が迫られたのは想像に難くなく、その中でこの映画の脚本がベストだったかと言えば、必ずしもそうでは無いでしょう。『アレを外すならこんな事やるなよ』みたいなシーンも有りましたし、『あれ無しでそれをやるのは無理が有るでしょ』と思う様なシーンも有りました。
しかし、この脚本が悪かったかと言えば、個人的には『いや、これはこれで良かったんじゃないの?』と思っています。勿論、多くの要素を削っている分だけ、ラストに向かっていく際のカタルシスがパワーダウンしていた事は否めません。でも、それなりにまとまってはいましたし、『原作とは異なるラスト10分』は『21世紀少年』の不鮮明なラストを分かり易く噛み砕いた上で、明るい未来さえ示唆する綺麗な終わらせ方をしており、その点だけは原作よりも良かったと感じています。浦沢先生の十八番『尻窄みラスト』を巧く回避したな、と。
『こういう解釈も有るのかな、と思って観る分には楽しめる映画』なので、そういう見方で楽しめる原作好きの方には視聴をお勧めします。と言うか、そういう層以外が楽しむのは難しいかも知れません。
原作と違う割には、原作を観ていないと楽しめない要素も有りますし、逆に原作を観ているが為に受け入れられない要素も有ります。その辺は長編が原作である宿命と言えます。
取り敢えず観終わった今この瞬間は、原作を一から読み直したい気分で一杯です。今日、明日で読んでしまおうかな。
蛇足
概ね好印象を抱いている本作ですが、万丈目の扱いにだけは不満を持っています。
キーパーソンでありながら出番が殆ど無い事は勿論、あの最期は余りにも残念過ぎます。
映画版がそうである様に、原作に於ける万丈目もどうしようもない小悪党でしたが、そんな小悪党だったからこそ、最後の最後で『世のため人のため』になる行動を取った事に意味と深みが有った筈です。それを、あんな、あんな……。いや、まぁもっと扱いがぞんざいだった人も居るんですけどね。敷島博士の娘さんとか、サダキヨとか。
2月28日(日)
飲酒メモ
本日の理由:何と無く
本日の面々:友人ら2名と
本日の飲酒:カシスグレープフルーツ×2 (許容量)
最近、少しだけナスが食べられる様になりました。
昔はあの紫色と微妙な食感が苦手だったのですが……これも歳を取ったからですかねえ。
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