8月1日(土)
映画:トランス (原題:Trance)
映画の粗筋:
ギャンブルによる借金に苦しんでいた競売人のサイモンは、ギャングのフランク達と共謀し、競売に出ていた絵画『魔女たちの飛翔』を盗み出す。
しかし、何故かサイモンは『魔女たちの飛翔』を何処かに隠した上、フランクに殴られた衝撃で隠し場所の記憶を失ってしまうのだった。
フランクは催眠療法による解決を思い付き、サイモンが名前で選んだセラピスト・エリザベスを仲間に迎え入れるが、サイモンの記憶には大きな秘密が有ったからさぁ大変。
感想。何点か突っ込みどころも有るけれど、綺麗にまとまったサスペンス。75/100点。
粗筋に書いた通り、本作は世の中に数多有る『主人公の記憶』がテーマとなるサスペンス映画です。
勿論、主軸となるのは『何処に絵画を隠したか』という謎ですが、その大きな謎の裏で静かに蠢く『何故絵画を隠したか』という根本的な謎が面白かったりします。
現実と催眠、そして記憶が入り乱れながらアップテンポに二転三転していく物語には、相応のスリルと緊張感を覚えました。
但し、本作に於ける『催眠療法』が、『グランド・イリュージョン』のメンタリズム張りに何でも有り過ぎる為、『現実感』には縁が有りません。
何せ環境さえ整えば、ものの数分で相手を催眠状態にしたり、キーワード1つで悪夢を見せたり出来る位セラピストが最強な映画ですからね。最早マインドコントロールの領域。
その割に傷や死体とかロザリオ・ドーソンの裸とか、そんなに拘らなくて良いよ、というポイントがやけにリアルだったりするのが謎です。
別にね−、それ自体が重要ではない死体なんて、足とかをチラッと見せれば十分だと思いませんか。敢えて全体を見せなくても、ねえ。
さておき。
記憶が主題である上に、現実と非現実の境界が曖昧な作品なので先が読み辛く、事件の真相も容易には分からない為、『騙されたい』欲求には巧く応えてくれると思います。
催眠が万能過ぎるのはアレですけども、主役にも真相にも騙されるという点で、本作はとても良いミステリーでした。
ここからはネタバレで
上ではネタバレしない様に当たり障りの無い書き方に終始しましたが、ここからは映画を観た人が読んでいるという前提で書きます。
8月3日(月)
今週の暗殺教室:第150話 自由研究の時間
今週の粗筋:
殺せんせーを救う為、アメリカが国際宇宙ステーションで研究しているデータを手に入れるべく、E組は宇宙ステーションハイジャック計画を実行するのだった。
えっ。何これ怖い。
展開の是非は置いておくとして。
殺せんせーが『あまり余計な迷惑をかけても』と言っていましたが、もしこれを実行しようものなら、多くの責任者達が職を失ったり賠償金を背負わされたりするんじゃあないでしょうか。
一切誰にも見付からない前提ならば良いんですけど……。
今週のONE PIECE:第795話 “自殺”
今週の粗筋:
サンジ達はビッグマムの追跡から逃れたものの、別の事件に巻き込まれていた。
一方、3海賊の同盟を進めていたキッド海賊団のアジトに、空島からの飛び降り自殺を敢行した四皇・カイドウが現れるのだった。
これぞ急展開。
折角1年半以上ぶりにサンジ達が出て来たのに、まさかまさかの『百獣のカイドウ』が全て持っていってしまいました。
しかも何ですか、あの煽りまくりの来歴。デビルリバースを思い出す(過去700人を殺し死刑執行されること13回)じゃないですか。あ、それだと何か弱そうか。
弱そうとはとても言い難いカイドウさんですが、あんなのと互角に渡り合ったという過去のモリアはどれだけ強かったんでしょうね。
相当数の影を身にまとったところで、とても通じそうには見えません。ゾンビオーズでも勝てるかどうか。
ただ、本当に死にたいなら『悪魔の実』を2つ食べれば良い気がするのですが……。
オーズと言えば、角が似ているのが気になりますね。
もしかしたら、あの一族の子孫とかなのでしょうか。それならば『最強の生物』としても納得出来ます。
今週の僕のヒーローアカデミア:No.53 轟から飯田へ
今週の粗筋:
緑谷と轟のタッグを警戒したステインは、様子見をやめて全力で2人に斬り掛かる。
ステインの猛攻が続く中、緑谷によって本来の己を見付けた轟は、飯田が己を見付けられる様に、彼を飯田を鼓舞する一言を投げ掛けるのだった。
全力ステインさんの禍々しさですよ。
これまでは狂気を宿しつつも、己の正義に徹する理知的な雰囲気を纏っていましたが、今回の貌には最早『狂』と『暴』しか残されていません。
もう言葉すら通じないんじゃあないかというレベル。ただでさえ狂っているのに更に豹変するだなんて、実に素晴らしい……!
轟君の方は、やはりお母様と和解出来た様子。
あれならもう退院しても良さそうですが、エンデヴァーがヒーローとしては優れていても父親としてアレな以上、一緒に生活するのは難しいのでしょうか。
ともあれ、デクに救われた轟君が、今度は同じ様に飯田君を救うというバトンは熱いものが有ります。
この調子だと、『飯田君ヴィラン化』という結末では無く、『飯田天哉:オリジン』が見れそうですね。や、大いに反省は必要でしょうけど。
小話
「ONE PIECEはワンピ、ワールドトリガーはワートリ、ブラッククローバーはブラクロと略称が有りますが、僕のヒーローアカデミアは長い割に略称が無いですね」
「ああ……ヒーローとか言われるけど、前後を見ないと何の話か分からないかもね」
「なので略称を考えました」
「僕デミア」
「えっ」
「僕デミア」
「いや、もう何でも無いです」
8月5日(水)
独り言:続・HTP-S333が逝ったかも
承前。
メーカーに相談した結果、修理していただく事となりました。
尚、最寄りのサービスセンターに持ち込んだ場合は夏期休暇等の事情により盆明け、出張訪問ならば翌日に対応可能、という選択の余地が無い選択肢が提示された為、迷わず後者に決定です。
という事で。
会社に半日年休を申請し、本日来て貰ったのですが……結論を書くと直りませんでした。
以下、今日の出来事。
- メーカーの方が到着し、早速事象の確認を開始。
- やはりTV利用(光デジタル接続)時は何も起きないが、HDMI接続の機器に電源を入れると再起動する事象が発生。
- 試し損ねていた、もう1つのHDMI端子を利用しても改善に至らず。
- 『理由は分からないがHDMIが悪いのは間違い無い』という事で、HDMIコントローラーが搭載されている基盤を丸々交換。
- その後、15分程度Wii Uを付けっ放しにしたところ、事象が再現されず改善を確認。
- 30分近く問題が起きなかった事から、『直った』と判断して、メーカーの方が明細を作成、修理代を払おうとした正にその瞬間に事象が再発。
凄いタイミングでの再発だったので、本当に驚きました。ある意味では運が良いとも言えますが……。
来て頂いた方からは『サービスセンターに持ち込んで、早ければ明日、遅くても週末には直せる』という、電話サポート相談時とは異なる回答をいただいた為、それを待つ事にします。
8月6日(木)
ゲーム:『Mafia III』はPC/PS4/Xbox Oneで2016年発売へ
早いもので、初代が出たのがもう12年も前になりますか。
初代は、禁酒法時代のアメリカを色濃く反映させた雰囲気やBGMが印象的で、始まりからオチまでの渋いシナリオが最高に魅力的な名作でした。
続く続編も、自由度や派手さこそ微妙だったものの、作中の雰囲気や物語は初代譲りの良作だったので、この3作目にも大きな期待を寄せています。詰まらない筈が無いじゃない、と。
映画やゲームで得た程度の知識しか有りませんが、その偏った知識のまま見る1950年代のアメリカは、つくづくクライム向けの魅力に満ち溢れていると思います。
今の技術でその魅力がどう調理されるか……楽しみで仕方有りません。
8月7日(金)
独り言:中国37GamesがSNKプレイモアの買収を発表
今度は中国ですか。
昔は本当にSNKが好きだったんですよ。ビジュアルもBGMも操作感も大好きで、CAPCOMよりも断然SNK派でした。
キワモノとかイロモノの率が減って、代わりに美形とか美人とかが多くなった辺りから距離を置く様になったのですが、青春時代の一部はNEOGEOと共に在ったと言っても過言ではありません。
今回の買収で何かしら新作等の動きは有るのでしょうか。
あの時だったからこそ感じた『これこそSNK!』みたいな何かは期待出来ないでしょうけど、折角なので楽しい新作を出して欲しいものです。
8月8日(土)
独り言:続続・HTP-S333が逝ったかも
承前。
『遅くても週末には直せる』という事前説明の通り、週末に直ったとの事で届けていただきました。
調査の結果、本当の原因は電源コントロールのコンデンサに異常が有ったらしく、HDMI信号を受け取った際に何らかの誤作動を起こしていた様です。
そこで、コンデンサを取り替えて問題が解決したとの事でした。
一応自室でも動作確認を行いましたが、今度こそ事象の再発が無く修理が完了。漸くホームシアター環境が復活です。
因みに、前回新品に変えて貰ったHDMI周りの基盤は、サービスで新品のままにして貰いました。
さて、これで思う存分映画観れます。
Wii UもNXが出る前に遊んでおかないと。
8月9日(日)
映画:ミュータント・タートルズ (原題:TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES)
映画の粗筋:
N.Y.を脅かす犯罪組織『フット団』を追っていたチャンネル6のレポーター・エイプリルは、ある日亀のミュータント・タートルズに出会う。
エイプリルは過去に彼らと出会っていた事に気付き、かつて父が勤務していた企業のCEO・サックスに彼らの存在を打ち明けるのだった。
だが、サックスはフット団に通じていた上に、フット団の求めているものはタートルズの血液だったからさぁ大変。
感想。とても良く出来たタートルズ。80/100点。
『タートルズ』と聞いて思い浮かべるであろう内容そのままです。
ピザ大好きの亀ちゃん達が、得意のノリノリNINJUTUを使ってフット団の野望を阻止します。
話運びも演出も音楽も、全編通して軽快で爽快。3DCGで描かれたタートルズが、胡散臭いKARATEアクションで大暴れし続ける100分です。
これまでも何度か映像化された『タートルズ』ですが、今回の特徴は4人のデザインに明確な差が付けられている点と、スプリンター先生やサワキちゃんがとんでもなく強化されている点にあります。
中でも特筆すべきなのは、先生とサワキちゃんですね。
元々スプリンター先生は『1人でタートルズ達を鍛え上げた』という設定が有りましたけど、今回は本を読んだだけでNINJUTUをマスターしたという恐ろしい事実が明かされます。
その上、軽やかな体術に壁蹴り、様々な武器や尻尾を使った攻撃を駆使し、単騎でサワキちゃんと渡り合うといった『これぞ師匠キャラ』という頼もしさを見せ付けるからたまりません。
今回の動きの激しさたるや、Episode2のヨーダ以上と言えるでしょう。
そして、完全シリアスモードのサワキちゃん。
今回は映画版シルバーサムライも真っ青のハイテクKATANAアーマーによる無双に次ぐ無双を繰り広げ、負けるイメージが全く湧かないチート野郎と化しています。
タートルズが1人で挑んでも当然駄目、4人で挑んでもやっぱり駄目、と中々の絶望感です。
最後にはいわゆる主人公補正に不覚を取ったものの、『次に戦ったら勝てるか分からない』と思わせる圧倒的な強さは宿敵の鑑ですね。
尚、物語の方は誕生譚&勧善懲悪で、難しい要素は一切無し。
タートルズの誕生と、エイプリルやフット団との因縁構築が主軸で、キャラや世界観の紹介以外はアクションに次ぐアクションだけなので、何も考えずに済みます。
キャラクター説明が割合長めだった気がしますけど、『新映画化1作目』としては仕様が無いところでしょう。
あからさまに続編を匂わす描写が有ったので、次回は細かい説明を省き、更にアクションに振った娯楽大作になる事を期待します。
因みに、吹き替え板は吐き気を催す邪悪と言われるタレント採用パターンなので、悲惨な仕上がりになっている様です。
字幕で観終わった後、怖い物見たさで吹き替えを少し観てみたところ、噂に違わぬ酷い出来にゲンナリしました。
いい加減こういうの止めてくれないですかねえ……。巧い人なら兎も角、どう聞いても残念したし。どういうユーザー層が得する吹き替えなのか、分かりません。
8月10日(月)
今週の暗殺教室:第151話 速度の時間
今週の粗筋:
管制室のシステムを制圧し、渚とカルマは宇宙へと向かうのだった。
えっ。
危機感0の警備員に、未登録USBを認識しちゃう激緩セキュリティ、ロケットに張り付く異物に気付かない人々と、色々苦しい展開が続いています。
まぁ、『この日僕等は初めて』のモノローグが良かったので、仕様が無いかなーと思いましたが。
……いや、やっぱりこの展開は一寸コレジャナイ感が……。
今週のONE PIECE:第796話 “兵隊さんの決意”
今週の粗筋:
レベッカの為に『レベッカの父は異国の王子』だという噂を流したキュロスに、ルフィは不満げな態度を見せる。
だが話が片付く前に、センゴク・おつる・藤虎がルフィ達を狙って動き出した情報が入るのだった。
一寸見ない間に、センゴクが物凄い好々爺になっていますね。
元帥の重圧から開放され、『仏』の字が示す本来の性格に戻ったという事でしょうか。
今までは『正義』の為に性格すら歪めていたんですかね。そこまでする海軍の『正義』とは何なんでしょう。
そんなセンゴクと同じ位『正義』が分からない藤虎。
もしかして本当にサイコロだけで運命を決めていたんですかね、この人。
とんだ食わせ者というか、ある意味一番何を考えているか解らない人物です。
一般道徳に基づく『正義』は有している様に見えますが、それ以上に運を大事としているんですかねえ。
ところで、ローの『そこを何とか死ね』という言葉に笑いました。
彼ちょくちょく面白い事言いますよね。レギュラーにならないのが残念です。
今週の僕のヒーローアカデミア:No.54 Reインゲニウム
今週の粗筋:
緑谷の行動、轟の言葉に自分の夢を見出した飯田は、2人とともにステインに立ち向かう。
そして、腕を串刺しにされながらも、緑谷の拳と共に渾身の蹴りを叩き込むのだった。
オリジンじゃあないけれど、良いタイトル。
『俺が折れればインゲニウムは死んでしまう』という台詞にマッチしていますね。
ステインに言わせれば『論外』な覚悟ですけど、今の飯田君はさっきまでの飯田君とは別人と言えるでしょう。
しかしまぁ、あの距離で轟君の攻撃を躱すステインの身体能力がただただ凄いですね。
轟君が言う通り、彼の個性その物は大した事が無い――普通の人が身に付けても到底活かせないものですが、それを正面切って使えるのは、彼の身体能力が有ればこそです。
流石にレシプロバースト程の速さは無いにせよ、個性抜きであの動きというのは相当異質なんじゃあないでしょうか。
そこまで己を磨き上げた彼のルーツは一体何なのか気になります。
気になると言えば、飯田君の腕も気になる所。
治癒能力で助かるレベルなら良いんですけどね。まだ入学から半年も経っていないのに、いきなり一生ものの負傷はアレですし。
8月11日(火)
飲酒メモ
- 本日の理由:懇親会
- 本日の面々:上司や同僚 合計30名
- 本日の飲酒:ビール×1
8月12日(水)
ネットで発見:LenovoのPCにはBIOSレベルでWindowsのシステムファイルを上書きする危険な機能があると判明
またか、という感じですが。
つい先日、『1997年から2010年までのインテル製CPUに脆弱性、ルートキット埋め込み可能で対策はほとんどなし』なんてニュースも有りましたし、対策ソフトでどうこうなるレベルじゃあ無いネタは困りますね。
現実でさえこの有様ですし、律ならUSB1つで管制室乗っ取っても不思議じゃあないのかもなあ。
8月15日(土)
映画:推理作家ポー 最期の5日間 (原題:The Raven)
映画の粗筋:
長く不振に喘いでいた推理作家エドガー・アラン・ポーは、酒浸りの日々を過ごしていた。
しかしある日、ポーの小説を模した殺人事件が発生し、エメット・フィールズ警部と共に犯人を追う事となる。
だが犯人の狙いはポーを相手取った『ゲーム』であり、その為にポーの恋人・エミリーを誘拐したからさぁ大変。
感想。雰囲気は良いけれど、ミステリーとしては極めて普通。70/100点。
高名でありながら、余りにも謎めいた死を迎えたポーの真相を追う、というフィン・フィクション的なミステリー映画。
単純に映画の内容だけを考えると、邦題の方が分かり易いという珍しいパターンです。
映像的な事とか、ポーの事を考えると原題の方がマッチしているんですけども。
さて、本作はポーvsポーの様々な小説を基に猟奇殺人を繰り広げる謎の犯人の勝負が主題となっています。
その為、物語のそこかしこにポーの作品に関するネタが鏤められており、知らなくても物語を観る上で影響は有りませんが、知っていれば色々楽しめる、という作風です。
自分は『モルグ街の殺人』とか『黒猫』等の一部しか読んでいない為、きっと色々な要素をスルーしてしまっているんだろうなあと思います。
こういう『知識があればより楽しめる作品』に出会う度、何で学生時代にもう少し頑張らなかったのかなあと後悔しますね。ほんの少しだけ。
物語自体は、上で書いた通り『普通』です。
何と無く『彼が犯人だろうなあ』という人物が犯人でしたし、その動機にもまるで捻りが有りませんでした。
ついでに、『こういう人は死ぬよな』と思わせる人物はやっぱり死にます。まぁ、それはお約束と言うか一種の様式美なんでしょうけどね。
では『頭脳ゲーム』が面白いかというと、緊張感の溢れる駆け引きが有る訳でも無く、犯人の行動も結構雑です。
そもそも、ポーが推理で犯人を追い詰めるという展開は一切無く、終始犯人が提示したヒントをポーが追っていくだけなので、ミステリーなのに謎解き要素が有りません。
舞台の絵作りだとか登場人物達が丁寧且つ重厚に描かれいるのに対し、最後まで犯人だけがゲームマスター状態だった点は些か残念でした。
ただ、それでも緊張感だけは常に、そして強烈に漂い続けています。
犯人がポーの物語をトレースし、次から次と情け容赦の無い猟奇的な殺人を続ける為、『エミリーも只じゃ済まないんじゃないか』という不安が付きまとう訳です。
この感覚は、ミステリーというよりスリラーという方が近い気がします。
良質な『謎解きミステリー』や『推理ゲーム』を期待すると外れますが、1800年代の雰囲気を楽しんだり、上記の様なスリラー感覚や、ポー好きならばきっと楽しめる映画です。
前者寄りの人には、若干冗長かも知れません。
8月16日(日)
映画:RED (原題:RED)
映画の粗筋:
様々な逸話を持つ元CIAのフランク・モーゼズは、引退してからは平穏な年金暮らしを過ごしていた。
しかしある日、武装した集団に襲われ、その魔手が年金の電話担当サラ・ロスも迫っている事を知る。
自分とサラを守る為、かつての仲間や旧敵達と手を組む事にするフランクだったが、敵はCIAすら操れる存在だったからさぁ大変。
感想。愛すべき馬鹿映画。85/100点。
凄腕のエージェントが追っ手や刺客を次々返り討ちにしながら巨悪を倒す、という作品は数有れど、主人公とその仲間が全員年金暮らしというパターンは中々無いでしょう。
本作の最大の特徴は正にそれであり、どう見てもアクションとか銃に無縁そうなオッサンやオバハンが無双するのを楽しむ映画です。
何せタイトルのREDが、
もうテーマからしてそんななので、作風もかなり吹っ切れています。
基本はただただ銃と火薬と火薬と火薬。問題は銃か爆発で解決すれば良い、という分かり易い世界です。
しかし陰惨な描写は一切無く、申し訳程度の出血描写は有るものの、バンバン撃っても血飛沫が飛び散る様な事は一切有りません。グレネードを直接人に当てて爆殺しても、爆風が広がるだけの話です。
エンターテイメント方向に極振りしている訳ですね。だからこそ、ヤク中の爺様vsロケットランチャーを担いだオバハンなんていう、冗談としか思えない対決がまかり通るのです。しかもオバハンはスーツですからね。誰得です、あれ。
ただ、主演のキャスティングは色々な方面が得するメンバーが揃っています。
主役のブルース・ウィリスは言わずもがな、介護施設のエロ爺はモーガン・フリーマンで、ヤク中の被害妄想スキーはジョン・マルコヴィッチ、花を生けつつ狙撃を楽しむ元MI6はまさかのヘレン・ミレンです。
馬鹿映画とは言え、やはり実力の有るベテラン俳優が演じてこそ映える華も有りましょう。安定したモーガンやヘレンも良いし、イっちゃった演技が巧過ぎるマルコヴィッチもディ・モールト良い。
頼りなさそうにも見えるのに、何故か全員頼り甲斐が有るという不思議な気分。これはテーマが似ている『エクスペンダブルズ』とはまた異なる魅力です。
特に深い物語性が有るでも無く、ただオッサン達が暴れているのを観れば良いという、痛快や娯楽という言葉がピッタリと合う美事な馬鹿映画でした。
続編の『REDリターンズ』もセットで買ったので、明日楽しむ事にします。
8月17日(月)
映画:REDリターンズ (原題:RED 2)
映画の粗筋:
サラと平和な日々を過ごしていたフランクだったが、再び謎の組織に命を狙われる。
マーヴィンと共に、『とある核兵器に関する情報を持っている』というデマがネットに流れていた事が原因と突き止めたフランクは、その情報を追う事にするのだった。
だが兵器を手に入れる為に、アメリカのみならず、イギリスMI6のヴィクトリア、ロシアのカーチャ、そして世界一の殺し屋ハンがフランク達を追い始めたからさぁ大変。
感想。馬鹿度は減ったけれど、派手な娯楽映画に変わり無し。80/100点。
スタンスは前作と同じです。
現役エージェント以上の力を持つ年金暮らしのオッサンとかオバハンが、追っ手を薙ぎ払いながら悪党を倒す、ただそれだけです。
前作が単純なのに、今作で複雑になる道理も無いですね。今作の方が若干、物語に意外性が出たりはしましたけども。
しかし、前作と比べるとアクションが強化された反面コメディ要素が減り、若干普通のアクション映画っぽくなっている気がします。
コメディタッチではあるんですけど、馬鹿な突き抜け方が足りないというか、『RED』ならではの要素が薄くなった様なイメージです。
決して詰まらないという話では無く、弊サイトの愛する『何も考えずに観るアクション映画』としては十分及第なんですが、些か『普通』なんですよね。別に『RED』じゃなくても出来そうとでも言えば良いのか。
最早『え、この人こんなに強いの?』という意外性が無いからかも知れませんし、単に登場人物が増え過ぎたのかも知れません。
人物と言えば、マーヴィン(マルコヴィッチ)が丸くなり過ぎたのも、インパクト低下の原因に思えます。
前作では『たまに核心を突く』のが魅力的だったのに、今回は割とチームの良心的なメンバーになっちゃっている上、何故か恋の手ほどきをする始末です。
これじゃあ、ただの気の良い爺様じゃあないですか。彼にそういう役目は求めていません。
尤も、今回はアンソニー・ホプキンス演じるサイエンティストお爺ちゃん(やはりネジ外れ)が出て来るので、マーヴィンまで前回のままでは話が進まなかった可能性も有りますけどね。
そのホプキンスの方は、陽気なボケ爺さんからアレな感じの科学者まで、1作の中で見せる演技の幅が広くて驚き。流石の存在感にシビれて憧れます。
閑話休題。
この映画版『RED』キャラクター&俳優の魅力と演出の馬鹿っぷりが面白い作品だと思うんです。
なので、余り話を広げ過ぎない程度の内容でシリーズ化して、隔年位の間隔で出してくれれば面白い……と思うのですが、如何でしょう。このキャストでもう何作か観てみたいです。
8月18日(火)
ゲーム:ゼルダ無双
ゲームの粗筋:
平和なハイラル王国に、突如魔物の群れが襲い掛かる。
訓練兵のリンクは、親衛隊長のインパと共に魔物の撃退に成功するが、ゼルダ姫が行方不明となってしまうのだった。
ゼルダ姫を探し、再びハイラルに平和を取り戻すべく戦いに身を投じたリンクだったが、彼らを待ち受けるのはトライフォースを管理している魔女だったからさぁ大変。
『DQX』の3.1が来る前になるべく積みゲーを消化しよう、という事で消化しました。
1回手を付けたんですけど、東京への長期出張が決まった所為でそのまま放置しちゃってたんですよね。
日記を見直してみたら、ほぼ1年前(1日違い)でした。
やー、去年遊んだ時は、まさかそのまま1年放置とは思わなかったなあ。
感想。気持ち良さと歯応えが丁度良いバランスのゲームでした。80/100点。
『あ、こりゃあ本当に気持ち良いわ』以外に最初に感じたのは、本作が思いの外忙しいゲームだったという事です。
他の無双シリーズを知らないからですが、個人的な『無双ゲー』の認識は『雑魚を薙ぎ払いながらボスを倒すだけ』というシンプルなイメージでした。
ボスを倒すまでの間どれ位の雑魚を倒せたかとか、色々なキャラクターで蹴散らし回る事を楽しむゲームなのだろう、と。
しかしその実体は、『○○を倒せ』『○○に行け』『○○を援助せよ』といった指示が引っ切り無しに飛んで来て、兎に角戦場を駆け巡らされたのが印象的です。
まぁ兎に角敵の雑魚も弱ければ、味方も弱いんですよね。どうすればこんなのに負けるんだ、みたいな雑魚に主要な味方メンバーが苦戦したりする。
お陰でこっちは広い戦場で攻めも守りも自分が担う羽目になり、一寸自分が想定していたのとは違う意味での『無双』を演じる事になる訳です。
さっき砦を攻め落とした勇者が、今度は味方陣地に攻め入った敵を蹴散らす。これは確かに無双だ。
ただそれが良いんですね。くどい様ですが、本当に『無双』の気分になる。
雑魚を蹴散らすだけでは足りないんです。自分が単騎で戦況を覆しまくるという状況がとんでもなく気持ちい良い。
このゲームデザインを考えた人は天才だと思います。
そして、こうした楽しみを『ゼルダ』のキャラと世界観、BGMで出来るのがとても良いです。
馴染みの敵やお約束の演出を楽しみながら、無双の気持ちよさを味わえる訳ですからね、詰まらない筈が無い。
サービス精神も旺盛で、ゼルダ姫でいつもの宝箱空けモーションが見れたり、流石に一寸捻ったガノンドロフもアイテム入手はやっぱり同じポーズだったり、色々楽しめました。
その上、育成要素やコレクト要素等、やりこみ系コンテンツが多いのも特徴です。
操作キャラ毎のレベルに武器、各ステータスの強化や、ハートの器集めに黄金のスタルチュア等々。
取り敢えず今回はストーリーとアドベンチャーモードの一部だけやりましたけど、本来は『クリアしてからが本番』という事なんでしょうね。
う〜ん、こんなゲームを1年も寝かせていたなんて余りにも勿体なかった。
因みに、BGMはハイラル平原――特に『トワイライトプリンセス』のが最高でした。
元々格好良かったのに、バトルアレンジが効いていて盛り上がり方がもう堪りません。
ああ、『トワイライトプリンセス』ももう1回やりたいなあ。
8月19日(水)
ゲーム:BIOHAZARD REVELATIONS 2
ゲームの粗筋:
テラグリジア・パニックから7年後。
クレアの所属している『テラセイブ』にバリーの娘バートンが加入し、本部でのパーティを楽しんでいたところ、突如武装組織に襲われ2人共連れ浚われてしまう。
謎の収容施設で目覚めたクレアは、同じく収監されていたモイラと共に脱出を図るが、彼女達の行動は全て『監視者』と名乗る女性の手の内に有ったからさぁ大変。
夏なのでホラーゲームの1つもしなければ、という事で遊びました。
シナリオモードをノーマルでクリアした他、レイドモードでノーマルが5、ハードは3、ベリーハードは1までバッジをコンプリートした時点で感想を書き始めています。
さて感想。良い部分と悪い部分が多々有るけれど、総じて前作超えはならず。70/100点。
最初にポジティブな事を書くと、シナリオと操作性の良さが挙げられます。
シナリオはフランツ・カフカの物語を軸に据えた話運びが巧く、久し振りに本編に登場したバリーとその娘モイラの親子愛が実にハリウッド的で、個人的にはドストライクでした。
比較的演出が淡泊な為、全体を通して盛り上がりに欠ける一面は有ったものの、これまでとは少し異なる思想・目的のラスボスも新しく、無理の生じないレベルで
操作性についても格段に向上していて、任意に使えるしゃがみや回避行動、キャラを育てて解禁させるモーションキャンセル等、大分立ち回りが楽になっています。
『BIOHAZARD 6』では好きに出せた体術が、元の『怯ませて放つ』仕様なのも良いです。
また、クレア編もバリー編も最近お得意の『タッグ』構成になっていますが、イベントが絡まない限り即座にパートナーにチェンジ出来る点や、攻撃のクレア(バリー)に対する補佐のモイラ(ナタリア)とキャラ特性を分け、操作の使い分けに必然性を用意している点も面白い。
特にナタリアは、(世界感的にどうかと思うものの)アサシン教団の『鷹の目』的な特技を持っている為、取り敢えずナタリアを使っていれば敵の不意打ちを概ね防げるというメリットが有ります。尤も、過信し過ぎると、何らかのフラグに応じて突然出現する敵にビックリしますけど。
それと、個人的には『銃を扱う敵』を出さなかった点をかなり高く評価しています。
幾ら『サバイバル』ホラーとは言え、やっぱり主題は『ホラー』ですからね。
ドンパチしたいなら別のTPSが山程有る世の中ですし、『バイオ』はゾンビを中心としたクリーチャーと戦ってこそだと考えています。
余談ですが、個人的に一番感心したのが、某脱出シーンで出て来る透明の敵の配置でした。
早く脱出しないと行けない、相棒も『急げ』と叫んでる――そんな場面でひっそりと近寄って即死攻撃を仕掛けて来ると言うミラクルコンボ。
その数分前に『透明な敵が居る』という警告は有るので、初見殺しじゃあないんです。単に忘れる様に仕向けているだけで。
『良くもまあこんな意地の悪い配置をしたもんだ』と思わず笑っちゃいました。
ここからは、ネガティブパート。
先ずは、折角前作で蘇ったホラー感が薄まっている件。
ホラーの基本は何と言っても閉塞感と緊張感だと思うのですが、今回のレベルデザインはただ狭いだけの通路や、中途半端に開けた場所という2択が大半を占め、今少しホラー向きでは有りません。
最序盤の収容施設や、終盤の洋館擬きは良い雰囲気を出していたものの、市街地とか工場とかは少し違うんですよねえ。
そういう意味では、ラスト直前に出て来る人形の場所辺りはかなり理想的でした。ラスボスの状態を考えるに、もっとあの空間を全面に押し出しても良かった気がします。見た目的にも精神的にも気持ち悪くて、ホラー的には最高でしょう。
後は、『ストレスを感じるシチュエーション』が結構目立ちました。
1つのギミックを無意味に繰り返しさせられる、と言えば良いでしょうか。
例えば、二手に分かれて片方が作業をしつつ片方が防衛というお約束のパターンとか、とあるアイテムを取る為に行うコンベア操作等を、同じマップで連続4回ずつやらされます。
暗黙の了解というか文法と言うか、普通『同じ作業の繰り返し』は2回か3回が相場でしょうに、何故か4連続です。これが本当にくどい。
他にも、マップの端から端までたらたらとアイテムを運ぶだけのステージや、何回も息継ぎに戻らないといけない有毒ガスステージ等、『ただ時間が掛かるだけ』というシーンが散見されます。
謎解きが難しいとか、やりこみ甲斐が有るとかなら複雑でも良いんですけど、単純作業を繰り返すのはただ手間なだけなんですよね。
プレイヤーが上達してもキャラを強化しても、この冗長なギミックだけはどうしようもない。またアレをやるのかと思うと、シナリオモードはもうやりたく無いと思ってしまいます。
では、技術で遊ぶレイドモードはというと、これがまた前作より大幅にパワーダウン。
微妙な武器制限やステージの縮小、殆ど個性が無いキャラ特性やモーションに、ただ数が多いだけで難易度による配置の違いすら無い敵、接近戦全否定の敵スキル等々、レイドの楽しみがかなり削られています。
加えて今回はキャラ毎のLvが共通じゃないという苦行がセット。モーションが共通なのに、何故ステータスは分けようと思ったのやら。
せめてもの救いは、マップや敵が前作や『BIOHAZARD 6』からの流用なので、一寸懐かしい思いが出来る事でしょうか。
何とレイドモードでは、処刑マジニやナパドゥ、メーデーさんと再会出来るのです。
いや、遊んでる時は懐かしんでるどころじゃあ無いんですけどね。メーデーさんはやっぱり即死攻撃して来ますし、敵スキル次第ではハンター以上の速度で迫ってきますし。
最後に、シナリオも本作単独で見る分には良いものの、前作で伏線を張ったキャラが一切出なかったり、レイチェルやメーデーさんの様な個性的な敵が出なかったりする辺りは非常に勿体ないです。
登場人物もバリー親子とナタリアに注力し過ぎて、テラセイブの新キャラ達が『どうせ死ぬだけのキャラ』というモブ感っぷりが強く、各キャラのドラマも殆ど無いので魅力が有りません。
前作の良さは、主人公達以外の個性にも有ったと思うんですけどね。
と、何だかんだ言いながら前述の通りそれなりにレイドモードはやり込んでいますし、『BIOHAZARD 6』と比べれば遥かに楽しめましたけど、偉大なる前作と比べてしまうと見劣りする、といったところ。
酷い出来だとは言いませんが、もう少し時間を掛ければもっと面白い作品に出来たんじゃあないのかなあ、と惜しい気持ちになりました。
余談
一通り終わってから改めてコンセプトティザーを観てみると、この時点で既にナタリアやバートン親子、そしてカフカの絵やオーバーシアさえ出ていたのに驚きました(おまけでレイチェルも)。
確かに以前読んだインタビューで『「そんなのまで入れるの!?」と驚いた情報も』なんて有りましたけど、後で分かるこういう仕掛けって面白いですね。
8月20日(木)
映画:エクソダス:神と王 (原題:Exodus:Gods and Kings)
映画の粗筋:
エジプト王の元で育てられたモーゼは、ラムセス王子には無い才能とカリスマを持ち、国民からの信頼も厚かった。
だが、その出生がヘブライ人だった事から国外に追放されてしまう。
放浪の末に辿り着いたミディアンの地でツィポラと結婚し、羊飼いとしての平穏な日々を過ごすモーゼだったが、ある日『神』に同胞を救う様に告げられたからさぁ大変。
感想。ハリウッド的解釈の『十戒』を楽しむ映像作品。70/100点。
簡潔に書くと、スピーディで派手な十戒(のリメイク)です。
出エジプト記の映像化と見せ掛けて、その実は単なるディザスター映画という変わり種。
時代考証や細かい事をそれ程気にしていない反面、災いと奇跡は『今のVFXで現実的に描いてみる』という造りになっています。
尤も、大筋のシナリオは殆どの人が知っている訳ですし、そっちに気を割くのも当然の選択なんでしょう。
という事で、本作の見所である災いについて。
前述の通り『(そこそこ)現実的に描く』要素が強く、6番目までは『ファイナル・デスティネーション』的な連鎖反応によって引き起こされています。
先ず沢山集まったワニさんが色々食べて川が赤くなり、川に住めなくなったカエルが逃げ出すも水が飲めずに死に絶えて、その死体から羽化したブヨが虻になってエジプトに疫病を伝播し、人々に腫れ物が出来る、といった感じです。
但し、その後の雹やお子様ジェノサイドは、流石に『神様パワー』の一言で片付けられました。……えっ。
しかし今の映像で描かれるこれら災いの酷さは凄いもので(除:赤い川)、画面中に動き回るカエルや虻、無残な腫れ物にお子様ジェノサイドは精神的に来るものが有りました。
終盤の海パッカーン(実は今回はパッカーンじゃない)と津波にしても、その迫力はディザスター映画級の迫力を誇り、エジプト人が巻き込まれる様を描きたいだけにすら見えて来ます。
因みに、余程エジプト人を酷い目に遭わせたいのか、出エジプト記には無い仕打ちも出て来たりしますが、それはまた別のお話。
こうして久し振りに『十の災い』を観ると、神の無慈悲っぷりが光りますね。
特に本作に於ける災いと奇跡は文字通り『神の御業』であり、モーゼはただの象徴に過ぎないのがそれを一層目立たせます。
神自身が『ヘブライ人は400年間も苦しんだ訳ですし』という免罪符を元に、あの手この手でエジプト人を苦しめるので、モーゼまでエジプト人に同情する有様ですよ。
それに対する神の回答が『一緒に育っただけのエジプトに同情する暇が有ったら、もっと苦しんだヘブライ人に同情せえ』という無茶苦茶な論法。確かにそうなんですけど、それは人としてどうなのか。
そんな神の怒りっぷりや、災いの映像化を観たい人ならばきっと満足出来るでしょう。
とは言え、幾ら映像が派手でも、当然目新しい物語では無い上に、淡々とパニックが続くだけなので、地味に感じる人も多いかも知れません。
8月21日(金)
映画:ヘラクレス (原題:Hercules)
映画の粗筋:
傭兵のヘラクレスは、無類の怪力と神話に語られる伝説を武器に戦場を渡り歩いていた。
ある日トラキアの王女から『国を救って欲しい』という依頼を受けたヘラクレスは、莫大な報酬に惹かれ傭兵仲間達と共にトラキアに協力する。
農民達を兵として鍛え上げ、戦果を挙げるヘラクレス達だったが、その先には巨大な悪が待ち構えていたからさぁ大変。
感想。思ってたのと違ったけれど、これはこれで良かった。75/100点。
本作は『安かった』という理由と、パッケージや数枚のスチル写真から『筋肉無双in神話』の気配を感じ、Trailerも説明も見ないで買ったんです。
その為、普通に『12の功業』をやる映画なのだとばかり思っていました。
ところが蓋を開けてみれば、主人公は普通の人間だし相手も人間だしで完全に予想外。でも『筋肉無双』だけは予想通りでした。
という事で本作ですが、やっぱり『筋肉無双』です。
謎の原住民とか敵対兵士とか拘束具とかでっかいワンコとかを、筋肉でねじ伏せ続けます。
仲間はシニカルで守銭奴な投げナイフ使いに、無口でバーサーカーな斧使い、男勝りの女性弓使いに、女好きな喋り上手とバラエティに富んでいますけど、彼らの出番は箸休め的なものに過ぎず、主菜は飽くまでもヘラクレスの筋肉です。
そんな筋肉映画だけあって、ヘラクレス役ドウェイン・ジョンソンの筋肉はかなりの見物。
レスラーという事もあり、彼の搭載している筋肉のサイズは生中なものじゃあ有りません。喩えるなら鎬紅葉。
脚より太い腕で棍棒を振り回し暴れる様は『怪力無双』そのもので、冗談みたいに敵をばったばったと薙ぎ倒していきます。あれを生で見たら、そりゃあ英雄とも呼びたくなりますわ。
同じ筋肉映画の最高峰『300』と比べれば筋肉密度も馬鹿度も劣りますけど、これはこれで良い筋肉映画でした。
たまには火薬抜きのアクション映画も良い物です。
8月22日(土)
映画:ドラキュラ ZERO (原題:Dracula Untold)
映画の粗筋:
かつてオスマン帝国で『串刺し公』と恐れられたヴラドは、ワラキア公国に帰還後は君主として平和に国を治めていた。
だがイースターの日に、オスマンから兵として1,000人の子を、そして人質としてブラドの息子を差し出す様に命じられる。
ブラドは家族と領民の為にオスマンとの戦争を覚悟し、ヴァンパイアとの取引で強大な力を得るが、その代償もまた大きかったからさぁ大変。
感想。ユニーク性は無いけれど、そつも粗も無い良作。80/100点。
耽美系じゃないドラキュラものが観たいなあと思って観たのですが、予想していたより面白かったです。
『護る為に悪魔に魂を売る』という主旨なので、もう少し悲劇系に寄っているのかと思っていたら、まさかのダークヒーロー系。
勿論、お約束の領民からの誤解シーンなんかも有るんですけど、何だかんだで『頼れる領主』という描写が大半ですし、何より闇の力を用いた無双がとてつもない格好良さです。
我(々)がヴァンパイアと聞くと、ブラム・ストーカーを主軸とした悪魔城の城主とかアーカードの旦那とかが思い浮かぶ訳ですが、本作のドラキュラも戦闘面でのイメージはそれに寄っています。
闇と同化し、コウモリに姿を変え、風の様な速度と鬼の様な力で次々と敵兵を吹き飛ばす御姿は理想のドラキュラ像そのもの。
単騎で1,000人の敵兵を滅ぼし、漏れ無く串刺しにしてオスマン皇帝に見せ付ける辺りもドラキュラ全開です。
ただ少しだけ残念なのは、『家族の為』という苦悩と後述する『ドラキュラのルール』が物語の中心に存在している為、戦闘シーンが割合少ない点にあります。
本作は『彼が如何にしてドラキュラになりしか』という映画ですからね。アクションばかりを求めてはいけないという事なのでしょう。
でもその戦闘描写や、闇の映える映像と世界観が良かっただけに、いっそ『あんこくぱわーで悪いオスマンをひたすらに蹂躙し尽くす』画を観たくなったのが事実です。
ところで、『戦闘面でのイメージは』という書き方を上でしましたが、本作のドラキュラはブラム・ストーカーには無い特殊ルールが有ります。
それは、
- 真祖より力を得てから3日間、人間の血を吸わなずに耐えれば元に戻れる
- 吸ってしまった場合は、真祖とほぼ同様の存在になり戻れない
- 血を吸っても対象は同族や僕にはならない
- 自らの血を与える事で同族とする事が出来るが、この場合も僕にはならない
- 何らかの条件が揃えば、十字架が効果を成さず、日光を浴びても即死しない
- 真祖とその直下だけ?
という点で、本作で最も重要視されているのはこの1番目のルールです。
詰まりヴラドは、3日間血を我慢し且つ3日以内にオスマン帝国を滅ぼせば、犠牲を最小限に抑えて平穏を手に入れる事が出来ます。
が、ヴァンパイアとしての本能が『血』を欲し続ける上、領民が化け物を君主として認めるとは限らない困りもの。
しかも3日以内とは言っても日中は活動出来ない為、ヴラドに与えられたのは実質1.5日の夜だけです。
限られた時間の中で、家族と民の為に自らを犠牲にしたヴラドの運命はどうなるのか?
微妙にオチの読めない、でも終わってみればその『因果』に納得出来るシナリオは中々自分好みでした。
ああいう終わり方だと続編を期待したくもなりますが、出たら出たで蛇足になりそうな気配が強いですよね。本作はこれで完結が一番なのでしょう。
飲酒メモ
- 本日の理由:誕生祝い
- 本日の面々:友人と
- 本日の飲酒:カシスオレンジ×2
ワインを飲むのが恒例でしたが、余り好きになれないので止めました。
8月23日(日)
映画:PUSH 光と闇の能力者 (原題:Push)
映画の粗筋:
第2次大戦中にナチスが始めた超能力育成計画を基に、各国政府が超能力者の兵器化を図る『ディビジョン』を組織した。
幼少の頃『ディヴィジョン』に父を殺されたムーバー(念動力)のニックは、逃げ込んだ香港で静かに暮らしていたが、ある日ウォッチャー(未来予知)の少女キャシーに600万ドルが手に入る仕事を持ち掛けられる。
借金返済の為、キャシーに協力する事にしたニックだったが、その仕事には『ディヴィジョン』と香港マフィアが絡んでいたからさぁ大変。
感想。The 中途半端。65/100点。
以前、何かの映画で――劇場だったか自宅だったか覚えていませんが――観た予告の超能力バトル映画が面白そうだったので、その時の記憶を頼りに探して買いました。
中華飯店のバトルシーンを観る限り、この作品で間違い無いと思うんですけどねえ。記憶が曖昧です。
本題。
この映画は『超能力モノ』なので、様々な能力者達が登場します。
しかし、本作の『超能力者』は少年漫画的な『個人特有の能力』は持っておらず、念動力のムーバー、未来予知のウォッチャー、記憶操作のプッシャー、外観変化のシフター等、予め分類された力のどれか1つを使える程度です。
邦題の『光』とか『闇』といった属性など存在せず、個々人の差は『どの分類に属しているか』と『どの位強いか』に限ります。
こうした能力を生活や商売で活かしている超能力者も居れば、政府の『ディヴィジョン』やマフィア等が囲い込んで便利に使っていたりもする、というのが本作の世界観です。
そんな世界観と設定までは良いものの、シナリオもバトルも凄まじく中途半端なのが本作の問題点。
先ず、戦闘向きの能力がムーバー位しかおらず、彼ら以外のアクションシーンは地味な銃撃戦しかありません。
一応ブリーダーと呼ばれる『叫び声』でダメージを与える超能力者も居るものの、出て来る度に顔面アップで叫んでいるだけなので、とんでもなく地味です(但し五月蠅い)。
そしてムーバーも、サイコキネシスで相手を飛ばしたり銃をファンネル扱いしている時は派手で見応え十分ですが、何故か途中から殴り合いになるという台無しっぷりを披露します。
シナリオはと言うと、これがまた微妙に斜め上。
味方にも敵にも居るウォッチャー(未来予知)を使ってどう敵を欺くか、偽の記憶を刷り込めるプッシュをどう活かしていくかという、面白いトリックが作れそうな要素が揃っているのに、それが今一活かしきれていません。
結局プッシュは雑兵を寝返らせたり自殺に追い込む位しか用いられず、ウォッチャーの『未来が変わる条件』も曖昧なままですし、結局(ほぼ)未登場の人物が一番強かったというオチだったりします。
予知を指示で覆すネタにしても、似た様な事をしていた『極黒のブリュンヒルデ』の方が余程スリルが有りましたし……不完全燃焼も良いところです。
極め付けが『売れたら続編だそうかな』感全開の投げっ放しシナリオ。
とどのつまりは『俺達の戦いはこれからだ』エンドです。1つの事件は解決するものの、最初の目的が達成されないままエンドロールが始まります。
そもそも彼らより強力だったという父親世代(第1世代の能力者達)がやっていた事や、『ディヴィジョン』の最終目的といった『物語の前提条件』からして説明不足ですし、まるでトリロジーの中間作を観た様な不思議な気分になるのは間違い無いでしょう。
B級映画としては楽しめますし、一寸やんちゃなダコタ・ファニングを観る作品としてなら申し分無いです。
でも予告編を観て期待していたバリバリの超能力バトル映画では無かったのは残念ですね。
8月24日(月)
今週の暗殺教室:第152話 宇宙の時間
今週の粗筋:
宇宙ステーションに着いた渚とカルマは、必要だったデータを入手して地球へと戻るのだった。
あ、はい。
律の語りが死亡フラグ全開でしたけど、この漫画なので多分大丈夫でしょう。
気を取り直して、次回からの新章に期待。
今週のONE PIECE:第797話 “レベッカ”
今週の粗筋:
海軍や国民に追われつつも、レベッカを父キュロスの元へ届けたルフィ。
しかし『東の港』へ向かうメンバーの元には、藤虎が迫りつつあるのだった。
早速ルフィ達を疑うドレストーザ国民が凄い。
リク王に復帰を依頼する時の掌返しっぷりも相当でしたけど、根本的に駄目な連中なんでしょうね。
考えてみれば、ドフラミンゴ時代も『愛と情熱の国』なんて言って楽しんでいましたし、人形化を免れた大多数の国民は深く物事を考えていないんじゃあないでしょうか。
国民についても、もう少し『鳥籠の中の鳥達』っぽい描写が有れば、ルフィがドフラミンゴにトドメを刺した時の台詞も活きただろうになあ。
レベッカとキュロスについて。
どうにも今一『ドレスローザ編』のヒロインになりきれなかったレベッカですけど、最後の父との再会は良いですね。
レベッカとは反対に、キュロスは徹底してドレスローザ編の主人公という感じでしたし、最後に幸せを掴めたのは素晴らしい限りです。
が、ローが居た訳ですし、何かの足を移植してあげれば良かったのになあ、と思います。今は良くても後で不便そうですしねえ、あのままだと。
今週の僕のヒーローアカデミア:No.55 決着!?
今週の粗筋:
辛くもステインを拘束する事に成功した緑谷達だったが、急襲した脳無が緑谷を連れ去ってしまう。
だが絶体絶命の緑谷を、『偽物』と『犯罪者』を許さないステインが救うのだった。
ステインさんは本当に一切のブレが無くて格好良いですね。
ここで退場するには惜しい人物だとは思いましたけど、まさか退場するどころか更に活躍するなんて。
この狂信的なまでの正義、何かしらの過去が有りそうな気配。恐らくはデクに近い様な何かが。
ただ、これで『同情出来る様な過去が有りました』パターンは避けて欲しいですね。
単に『(真の)ヒーローへの憧れ方が凄いだけ』程度で良い。
彼の『正義』は理解出来るものの、その為の手段が殺人である以上やはり彼は狂人であり、『狂人には狂人の道理が有る』方がスッキリします。
中途半端に人間味を出されても、その、何だ、困る。
全部ステインに持って行かれた感は有りますが、息子を前に張り切るエンデヴァーの可愛らしさも素敵でした。
駄目人間ですけど、どうにも憎めない魅力が有りますね。
それだけに、脳無を一体見逃したのが単なるドジだと良いのですが……。
8月25日(火)
映画:オール・ユー・ニード・イズ・キル (洋題:Edge of Tomorrow)
映画の粗筋:
人類は『ギタイ』と呼ばれるエイリアンの侵略により滅亡の危機に瀕していたが、パワードスーツの実戦投入と『ヴェルダンの女神』リタ・ヴラスキの活躍で反撃の兆しが見える。
ある日、戦場の取材を命じられた報道官のウィリアム・ケイジ少佐は、戦地に赴くのを拒否した事から二等兵に降格され最前線に送られ、ギタイと相打ちになり戦死するのだった。
だが死んだ筈のウィリアムは出撃の前日に再び目を覚まし、自分だけが『同じ日をループしている』事を知る。
死ぬ事で敵のパターンを覚え戦場に慣れていったウィリアムは、リタもまた同じ経験をしていた事を知り、共にギタイを滅ぼす事を決意するが、何度殺されても何度死んでも中々運命が変えられないからさぁ大変。
感想。ハリウッド的解釈で万人受けする内容になった良作。80/100点。
ヤングジャンプ連載版しか読んでいない為、比較対象はその漫画版となりますが、本作も主軸となるお話は漫画版と概ね同じです。
ただ『ハリウッド的』と書いた通り、登場人物だけで見ても主人公が少年兵から中年報道官に、リタが赤毛美少女(華奢)からブロンド美女(the筋肉)に、キツいけど尊敬出来る曹長がキツいだけの曹長に、ドジな整備士(美少女)がオタクな博士(オッサン)になる等、分かり易いアメリカナイズがされています。
こうしたアクション映画を観る層を考えれば、必然性の無い美少女達が出て来るより、如何にもそれっぽいオッサン達が出て来る方が受け止め易いでしょうし、この辺りは良い変更点です。
受け止め易いという点で言えば、物語の詳細部分も漫画版と異なっています。
戦場が日本からヨーロッパに変わった他、『ループ能力の消失条件』や『最終決戦の場』が追加され、『ループ』の重要性と『ギタイを倒す』という主目的が際立つ内容になりました。
また、この追加要素のお陰で、ただのモブだった主人公の仲間達が、一寸目立つモブに昇格するのもポイントです。
結局はモブはモブですけど、ただ戦場で死ぬだけのモブと、人間讃歌全開で共闘するモブとでは後者のが圧倒的に熱いですよね。
ほら、『Metal Slug 2』でもラスボス戦が始まった瞬間から、モーガン兵が格好良く見えるじゃないですか。あの感覚です。
話が逸れました。
大体の場合、原作付きの物語を改編するとロクでも無い事になるものですけど、本作の場合は原作要素の良さを残しつつ、よりエンターテイメント路線の強い作品に化けた様に感じます。
そもそも『パワードスーツでエイリアンとバトル』という内容自体がアクション映画向きというのも有りますが、死を繰り返し続けて解に迫っていく――ある時は、視聴者すらループ状態なのか分からないまま――話運びをテンポ良くやってくれるので、観ていて飽きません。
駄目人間代表みたいな男だったウィリアムが、死と絶望を味わう度に歴戦の戦士へ育っていく過程や、少しずつリタとの距離を縮めつつも死ぬとリセットという切なさも巧く描けています。
珈琲のシーンが殆どおまけ位しか無かったのが残念ですが、代わりにあのシーンではリタに対する感情がより深く描かれていたので差し引き0という事で。
単純なSFアクションとしても良いですし、原作のアレンジ具体も面白い。原作を書いた方は、良い脚本家に出会えて幸せですね、きっと。
8月26日(水)
ゲーム:小島氏ディレクション/編集の『MGSV:TPP』ローンチトレイラー公開
いよいよ販売も迫って来ましたね。
Windows版を購入するのは確定事項ですが、遊ぶ為の準備が整っていないのがにんともかんとも。
多分本作を完全に楽しむ為には、『PEACE WALKER』を遊んだ上で『GROUND ZEROES』をプレイした方が良いと思うのですが、どちらも未だクリアしていないのです。
今思えば、タイミング的に『BIOHAZARD REVELATIONS 2』よりこっちを優先するべきでした。う〜む、シルバーウィークに一気にやりますかねえ。
8月28日(金)
飲酒メモ
- 本日の理由:流れで
- 本日の面々:友人と
- 本日の飲酒:カシスオレンジ×2
8月29日(土)
ゲーム:ドラゴンクエストX いにしえの竜の伝承
3.1シナリオをクリアしました。
新MAPを探索して回ったり敵を見破ったりしていたので、シナリオに掛かった時間は多分7〜8時間位でしょうか。
待った甲斐も有り、新MAPやシナリオは概ね好印象です。
一気に世界を解放してイベントを少しずつ加えていった2.xまでに対し、世界自体を小出しにしているので若干の物足りなさは感じましたが、ゲームに割ける時間が限られている身としては丁度良い様に思いました。
勿論、長く付き合っていく世界なので、探索出来る場所が多ければ多い程嬉しいんですけどね。その気持ちも否定出来ません。
が、1.xの時の様に広いだけでも無意味ですし、今回の様な密度で一気に解放されても回りきれなくて億劫になりそうですし、これ位で丁度良いです。
また、ダンジョンに軽い仕掛けが施されていたり、ボス戦も一寸したギミックが有ったりと、これまでに無い趣向が見受けられたのも良かったと思います。
1.xの広いだけのダンジョンとか、2.x以降の『オーバーキル』か『物量作戦』か『状態異常の雨霰』はうんざりだったので、中々楽しめました。
3.0もラストを除きボス戦のバランスは良好でしたし(ラストは挑戦するという意味では楽しい)、今後もシナリオボスには独自性を期待したいところです。
独自性と言えば、新キャラのエステラさんがあざと過ぎて逆に天使でした。
ドラクエで『残念な美人』って結構レアな気がします。
ズッ友であるところのヒストリカ博士も残念な美人カテゴリなんでしょうけどね。彼女とはまた違う残念さが魅力的です。
尚、3.1目玉コンテンツの1つ『モンスター同盟』は、思っていた以上の難易度でビックリしました。
『育てたモンスターで楽しく戦うコンテンツ』だと思ったら、一寸気を抜くとガンガン殺される真剣勝負の場ですよ。
これはこれで楽しめましたけど、調整が『オーバーキル』状態で聖女が必須でしたし、折角なのでもう少し緩いモンスター同盟バトルも準備いただければ幸いです。
因みにモンスター同盟は、オートマで挑戦した際に僧侶・賢者・戦士・魔法戦士・ドラキー・モーモン・ホイミスライム・ねこまどう、というある種の鉄板構成になり初回で勝利出来ました。
もう少し色々なモンスターが活躍出来る様になれば良いのですが、このバトルだと厳しいでしょうね。おどる宝石とかブラウニーとかニードルマンとかおどる宝石とかおどる宝石とか。
8月30日(日)
独り言:Firefoxで半角入力が出来ない
大体1ヶ月に2回位なんですが、Firefoxで半角入力が出来ないトラブルが発生します。
正確には、日本語入力がOFF(半角状態)だと入力が出来ず、全角入力なら問題無い、という状態。
一度事象が発生すると、サイトのテキストボックスやテキストエリア、アドレスバーや検索バーのどこでも日本語入力OFF状態では一切の入力を受け付けず、Firefoxの再起動では解決しませんがWindows自体を再起動すると直ります。
Google先生に訊いてみても、逆バージョン(英語はOK、日本語がNG)という事例は多く出て来るのですが、自分と同じ症状はまばらで解決策も見当たりませんでした。
しょっちゅう発生するトラブルでも無いですし、Windwosを再起動すれば良い話なんですけど、地味に面倒なので気になります。さて、何処かに解決事例は無いものか。
8月31日(月)
今週の暗殺教室:第153話 覚悟の時間
今週の粗筋:
無事にデータを入手し、生徒達でも配合可能な薬で殺せんせーの自爆を1%以下に抑えられる事が判明する。
E組はその情報を政府に渡した上で、結論が出るか卒業するまでの間は殺せんせー暗殺を継続する事になるのだった。
フィクションに於ける1%以下って、100%より余程100%みたいなものですよね。
こりゃあ逆に爆発する可能性大ですわ。
そもそも地球の命運が掛かっているのに、『1%以下』とかいう数字に安心なんて出来ませんわ。
それはそれとして、結果を踏まえたE組の行動が分かる様で分からないです。
最終回でも良い様な綺麗なまとめ方をしている様に見えるものの、
- 殺せんせーを殺さないと地球が危ないから殺す ←分かる
- 殺せんせーを『殺す』事の重みを知る ←とても良く分かる
- それぞれ苦悩した上で、『殺す』派と『救う』派で争って『救う』派が勝つ ←分かる
- 研究データを盗んで、殺さなくても大丈夫そうだけど、結論は政府に委ねる ←まぁ分かる
- 結論が出る間の間は殺す努力をする ←???
1〜3.を経て、何故5.の結論になりますのや。
結論を任せるのも微妙ですし、あれだけ『殺す』重みを知った中で、殺さなくても良いかも知れないのに殺そうとするのも良く分かりません。
『暗殺が絆』というのは分かりますけど、じゃあ3.の流れ要らなかったじゃない、と。
尤も、余りに話が巧くいき過ぎているので、そろそろシロさんが皆を絶望に叩き込んでくれるんじゃあないかな、と思います。
まさかシロに期待する日が来るとは思わなかったですが。
今週のONE PIECE:第798話 “ハート”
今週の粗筋:
ローとセンゴクがコラソンについて語る中、藤虎が海賊達を倒す為に国中のガレキを上空に集め出す。
危機的状況からの退避を図る海賊達だったが、ルフィは『海賊王』になる為に逃げる事を拒否、藤虎に一撃を見舞うのだった。
つくづくセンゴクも丸くなったもので。
いや、多分こっちが本性なんだろうという感じもしますけどね。
ローとの語りの締めは、じんと来るもが有りました。特に『受けた愛に理由などつけるな』は名言。
さて、思い掛けず始まったルフィvs藤虎戦。
あそこまで思い切って戦いを挑むとは思いませんでしたけど、『何で逃げなきゃいけねェんだ』は確かにその通りですね。
最近少しずつ格好良いルフィが戻って来て嬉しい限りです。
が、本当に戦って勝てるかは別問題。
まだ藤虎の思惑……というか考えで分からない点も有りますし、逃げるという形では無いけれど決着が付かない、という流れになりそうな気がします。
このドレスローザで出て来た大将を、そのままドレスローザで倒して終わりというのもアレですしねえ。
……ああ、藤虎ってドレスローザで出たんですっけねえ。ドレスローザ長いなあ。
今週の僕のヒーローアカデミア:No.56 決着
今週の粗筋:
エンデヴァーですらたじろぐ程の気迫を放つステインだったが、戦いによる負傷で意識を失い今度こそ拘束される。
翌日、緑谷達は独断で『個性による』暴力を行った事について規則違反を言い渡されるものの、保須警察署長の判断により事無きを得るのだった。
面構署長が物凄く犬。
今までもネズミの根津校長とか猫の三茶とか動物伽羅はいましたけど、どれもデフォルメ系だったのに、何故今回の面構署長だけリアル系の犬なんでしょう。
名前センスも相変わらずですし、こうなったらこっち方面のセンスをガンガン活かしていただきたいところ。
というか、これって『個性』なんですかね。いや、個性は個性なんでしょうけど。
ステインについて。
彼の顔を見たグラントリノが、エンデヴァーの攻撃を止めようとしたのが気になります。
単純に足下に居たデクを気にしただけなのか、あの顔に見覚えが有ったのか。どっちでも通りますが、タイミング的には後者の方がストンと落ちますし、そこから彼のルーツが明らかになるかも知れません。
あの圧倒的な執念・信念とあの顔は何か関係が有るのか否か、気になるところですね。
今週の僕のワールドトリガー:第113話 「影浦対」
スーツ&ハンドポケット&特殊アステロイドで散々お洒落っぷりをアピールしてきた二宮さんが、『襟立てバッグワーム』で更に積んで来て笑いました。
あれで本人が至って真面目なのがシュールで良いですね。何処を目指してるんだ、あの人。
2004年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
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