8月1日(金)
独り言:左腕が痺れる
昔から、たまに数秒程度――この半月は、1日ずっと左腕及び掌にピリピリとした痺れを感じていたので、色々怖くなって脳神経外科と整形外科に行って来ました。
結論を書くと、何も問題無し。眠り方が悪いか、ストレスのどちらか、という、ある意味ホッとする様な、逆に面倒そうな話に落ち着きました。
そんなこんなで何も解決はしていないのですが、取り敢えず脳や脊椎に何も問題が無と分かった点は、安心しています。
今回の件とは無関係ですけど、子供の頃から咄嗟に振り向いた際等、後頭部で何かが切れた様な感覚を覚える事が有り、実は神経等に問題が有るんじゃあないかと疑っていたのです。MRIでそれが否定されて本当に良かった。
因みにMRIは、事前に『ヘッドフォン付けるけど、それでも五月蠅いから』と説明を受けていたのですが、想定以上の五月蠅さくて驚きました。
装着するヘッドフォン自体、かなり大きめな音量でBGMが流れていたのに、MRIが動き始めると、BGMが一切聞こえなくなる位の騒音が出ます。近所……どころか、すぐ隣で工事をされている様な、そんな騒音です。
TVとかで観ていた限りでは、これといった駆動音等は無いものと思っていたので予想外でした。
8月2日(土)
映画:ゴースト・エージェント/R.I.P.D. (原題:R.I.P.D.)
映画の粗筋:
ボストン警察のニック・ウォーカーは、ある突入作戦の最中に殉職してしまう。しかし死後、その実力を評価された彼は『悪霊』を取り締まるR.I.P.D.に配属されるのだった。
R.I.P.D.のベテランであり、生前にはガンマンだったロイシーファス・パルシファーとコンビを組んだニックは、地上の平和を守る為に悪霊達と戦っていくが、ボストンの悪霊達は過去類を見ない計画を企てていたからさぁ大変。
感想。悪霊が相手のM.I.B.。65/100点。
悪霊が相手、というと往年の名作『ゴーストバスターズ』をイメージされるかも知れませんが、敵のデザインはM.I.B.のそれと同じで、お化けというよりはクリーチャーです。
身の丈2mを超える肥満体や、壁面を走る肥満体、複数の腕を持つ筋肉達磨や口が胸元まで裂けたスピッター等々、『エイリアンです』と言われた方がピンと来ます。
そんな彼らを滅する為のアイテムは、特殊な弾を使う銃であり、相対する悪霊が使う武器も普通に銃であり、『わぁ、ゴーストっぽい』と思うガジェットは特に有りません。
それどころか、R.I.P.D.のボストン支部に於ける設備は、レトロな仕組みと未来を想起させるガジェットの混合で、古めかしさを感じさせつつも、現代科学の域は優に越しています。
詰まり、何と言うか、普通にM.I.B.な訳です。
シナリオも、自分を凄腕と思っている若手の警官に、ベテラン警官が常識とは違う世界のノウハウを叩き込んでいく、というM.I.B.仕様。
ただ、あちらは厳格なベテランがコンビだったのに対して、こちらはベテランながらも破天荒な性格の所為で、主人公を教え導く相棒としては成立しておらず、お互いに高いテンションだけで乗り切っていくのが差違と言えるでしょうか。
因みに、R.I.P.D.が優秀な人材を集めている筈なのに、主人公コンビ以外はモブ同然なのもM.I.B.と同じです。
と、良くも悪くも色々とM.I.B.を彷彿とさせる映画なので、良くも悪くも映画としては比較的安定していると言えるでしょう。
若干、下ネタが多いきらいが有るものの、アクションはそこそこ見応え有りますし、ライアン・レイノルズを筆頭にジェフ・ブリッジスやケヴィン・ベーコン等、役者も無駄に豪勢です。
これでM.I.B.とは大きく異なる『何か』が有ればまた違ったのでしょうけど……ちょっとユニークさに欠けるのが残念ですね。死後の特殊ルール等がもっと有れば良かったのですが。
8月3日(日)
映画:ジャックと天空の巨人 (原題:Jack the Giant Slayer)
映画の粗筋:
その昔、神の国を目指した人類は、魔法の種で天空へと繋がる豆の木を生み出すが、空に住まう凶悪な巨人達に遭遇し、地上をも一方的に蹂躙される。
何とか討ち取った巨人の心臓を使い、巨人を支配する王冠を作ったエリック王は、巨人を天空に閉じ込めた上で豆の木を切り倒し、種と王冠を封印するのだった。
巨人との戦いが伝説となったある日、農夫のジャックが偶然にも手に入れた魔法の種が発芽し、再び地上と天空が繋がってしまう。
急成長する豆の木に巻き込まれ、天空へと連れ去られたイザベル姫を救う為、捜索隊と共に豆の木を登るジャックだったが、その先には伝説の巨人と人間の野望が待っていたからさぁ大変。
感想。ファミリー向けのアクションアドベンチャーとしては及第だけど、物足りない。70/100点。
タイトルや粗筋の示す通り、本作は新解釈の『ジャックと豆の木』です。いわゆる
その観点で見ると、オリジナルの要点も冒険譚としての王道もしっかり押さえてあり、『童話ファンタジー』として綺麗にまとまっています。
冒険に憧れる主人公に、恋愛とマクガフィンを兼ねるお姫様、頼もしいナイトに未開の地の冒険、そして悪巧みする人間と邪悪な巨人。当たり前ですが、それぞれがそれぞれアドベンチャー的に分かり易い意味を持ち、そうであるが故に大変シンプルで分かり易いお伽話が語られます。
ただ、お伽話とは言え、出て来る敵は邪悪な巨人。
最新のCGで描かれる巨人は、醜悪ながらも迫力満点に動き回り、『人間ではどうしようもない』という絶望感を全力で表現してくれます。
何せ、踏みつけるだけでも人を殺せますし、掴み上げて囓るだけでも以下同文、その辺の樹を引っこ抜いて投げるだけでも人間に取って攻城兵器クラスに危険です。
『進撃の巨人』の雑魚巨人が全員知識を持ち、しかも徒党を組んで襲って来るシーンを想像して下さい。勝てる道理が有りません。しかも本作には立体起動どころか銃すら無いのですから。
そんな圧倒的な巨人が本作の最大の売りですが、それが最大の弱点でも有ります。
巨人が強過ぎるので、人間vs巨人の直接対決シーンが少ないのです。アクション好きの我(々)としては、もっと、こう欲しい訳ですよ。人間を虫ケラ扱いする巨人とか、その巨人を人間が仕留めるカタルシスとか。どうしようもない絶望を、小賢しい知恵なり強大な力なりで克服する姿にこそ、我(々)は心打たれるというのに、本作にはそれが少ない。それが残念でなりません。
尚、巨人は容赦無く人間を殺しますが、ゴア表現は華麗に回避されており、物語的にも綺麗な大団円を迎えるアドベンチャーなので、お子様と観ても大丈夫だと思います。
それこそ、童話を観る感覚で観る分には、良い映画じゃあないでしょうか。
と言うよりも、真面目に観ると突っ込みどころが満載なので、本当に『童話を観る』位の感覚で良いと思います。
8月4日(月)
今週の暗殺教室:第102話 死神の時間・2時間目
今週の粗筋:
E組生徒達の姿が見えない事で、殺せんせーと鳥間がそれぞれ何か異変が起きている事に気付く。
一方、次々と死神に敗れる生徒達だったが、茅野の肋骨が折られたのを切っ掛けに、渚が暗殺者の表情を顕わにするのだった。
伝説の暗殺者が、子供相手に練習を求めるのはどうかと思いますけど、真っ正面から戦っても強いというのは流石です。
取り分け、正面から来るのに貌すら見えないというのは、強さの尺度としては新しく、それでいて底の知れない恐怖が有ります。
これでロヴロさんを殺していたら――或いは、ロヴロさんの再登場を後回しにしていたら、更なる恐怖を感じられたでしょうね。
そして、渚君が鷹岡戦以来のアサシンモード。
ここは素直に活躍を期待したい思いも有るのですが、死神を少しだけ驚かせつつも結局一蹴される、位の感じの方が綺麗かも知れません。
渚君が天然で凄いという話はこれまでも散々出ているものの、子供に負けたとあっては死神の株がストップ安です。
この死神が偽物だったり、複数の中の1人だったりするなら、別にそれでも良いんですけどね。
今週のONE PIECE:第755話 “男の世界”
今週の粗筋:
遂にSMILE向上に突入したフランキーは、セニョールとの最終決戦を向かえる。
そのフランキーにより救われた小人達は、小人の女王が居ない事に気付き、離れた仲間と共に救出を目指すのだった。
リンゴォが出て来そうなタイトルの割に完全なギャグ回でしたけど、最近では一番面白かったです。もう、セニョールが男の中の男過ぎる。
見た目も技も変態そのもの――『男の戦い』が乳首ライト・スペシャルvsおむつ爆弾ってどうなの――ですけど、その言葉や信念には熱さが有ります。
セニョールについては、ここまで格好良いと何でドフラミンゴの悪事を見過ごしているのか理解出来ないレベル。ドフラミンゴも仲間想いなのは認めますが、仲間以外に対する行動は下衆のそれですよね。彼の所為で苦しんでいる人間の数など数えればキリが無いでしょう。
実はそれら全てに心を痛めていて、それでも尚何かしらの恩義等でドフラミンゴについている、とかだと更に男度が増しそうですが、どうなる事やら。
話は変わって、マンシェリー姫について。
降って湧いた様に、『マンシェリー姫の能力こそドフラミンゴには大事』というネタが上がって来て閉口しました。何だか彼はそんなのばかりですね。シーザーの技術が大事、ヴィオラの能力が大事、シュガーの能力が大事……う〜ん。
ヴィオラもマンシェリー姫の重要性が前から分かっていたならば、もっと早くから探しておけば良いのに。
今週のBLEACH:591 Marching Out the ZOMBIES 2
あの役立たずの役立たず度が限界突破したので、不本意ながら少し笑ってしまいました。
ヤムチャでさえ、ここまで酷くはなかったですよ。噛ませ犬は噛まれるから良いのであって、やられ役はやられるから良い。
噛まれてやられた上に噛んで来るなんてのは前代未聞です。ジェットコースターから落ちた末堂が独歩とドリアンの喧嘩に割って入る様なもので、滑稽を通り越してギャグにすら感じます。
ギャグを狙ってやっているとしか思えないのですが……きっと狙ってやっているのでしょうねえ。これで尚瞬殺してくれる様なら、
8月5日(火)
ゲーム:『biohazard HD REMASTER』発売決定
あのリメイク版初代biohazardがリマスターで発売。しかもWindows版も有り。
これは実に良いニュースです。間違い無くシリーズ随一のサバイバルホラーですからね。
まぁ、『GC以外では出さぬ』とか宣言していた気がしますけど、流石にもう時効という事で。
8月6日(水)
ゲーム:『Assassin's Creed:Rogue』が欧米で2014年11月11日にリリース
予てより噂は有りましたけど、Montrealがメインじゃあなかったり、Windows版が発売予定に無かったりする点に一寸した不安感。
しかも『Unity』と発売日が近いのがまたにんともかんとも。んん〜?
『アサシンクリード IV:ブラックフラッグ』から、『アサシンクリード III』までの時期を背景にした物語が描かれる。
エドワード、ヘイザム、そしてコナーという三代におよぶケンウェイ一家を中心とした、新大陸におけるアサシン教団とテンプル騎士団の確執にも終止符が打たれるという。
4〜3の物語で、新大陸の話の終止符?
今回の主人公は三世代分頑張るのでしょうか。というか、もうケンウェイ家は放っておいてあげても良いと思うのですが。んん〜。
綺麗に終わるなら良いんですけどね。今更コナーも殺されました、とか言われても残念なので。
8月8日(金)
独り言:夏の帝都は暑くて困る 〜デジャブ〜
朝一に上司から、『盆明け位から9月末まで、東京出張ね』と言われて震撼。
えっ……盆明けから9月末という事は、8月18日位〜9月30日なわけで……えっ、『ゼルダ無双』とか『零 〜濡鴉ノ巫女〜』とか『BAYONETTA 2』とかはどうすれば?と、考えたところで、昨年も全く同じパターンだった事を思い出しました。
今度は本社ではなく他社への勤務ですが――まさか、2年連続で夏に東京に行く羽目になるとは。め、面倒くさい。
仕様が無い、ノートPCを持っていって溜まっているSteamゲームの消化にでも勤しみますか。
8月9日(土)
映画:ヘンゼル&グレーテル (原題:Hansel and Gretel:Witch Hunters)
映画の粗筋:
親に森に置いて行かれたヘンゼルとグレーテルは、森の奥で菓子の家に迷い込んでしまう。
そこで魔女を返り討ちにした2人は、魔女ハンターとして成長し、600の魔女を殺した英雄として知られる様になった。
ある日、多発する子供の誘拐事件を引き受けた彼らは、いつもの様に魔女退治に赴くが、黒幕の魔女はかつてない程強大な上、彼らとの因縁を持っていたからさぁ大変。
先週に続き童話系で。
感想。B級のアクション映画として良作。75/100点。
言ってしまえば、テンプレ通りの悪い魔女を、ハンターとなった2人がスタイリッシュジェノサイドするだけの娯楽映画です。
例の兄姉が、例の事件を経て『魔女は焼いたら死ぬ』と悟ったのを機に、多種多様な面白武器で無双する人生を歩み出してしまいました。
結果、悪くて醜い魔女はズタズタにされて死に、悪くない魔女も概ね死に、死亡フラグが立っているキャラは尽く死ぬ――そんな映画に仕上がっています。
別に『ヘンゼルとグレーテル』である必要は無いのですが、敢えて一から人物なり世界観なりを築くよりは話が早いですし、何点かの意外性を積み込めるという点で良かったのでしょう。
ストーリーラインや題材を考えると、本来は『ジャックと天空の巨人』と同じくファミリー向けでも良さそうなものですが、存外にゴア表現が含まれている為、お子様に見せるのは一寸難しいかも知れません。
モブにしても魔女にしても、鏖殺される際には四肢が裂けたり頭が吹き飛んだりという描写が多く、その度に血飛沫が飛び散り、辺りは返り血で真っ赤になります。
内臓が飛び出る様なシーンは殆ど有りませが、血や肉片はしょっちゅう舞い、中にはオエッとしたりする(そしてその描写がしっかり描かれる)キャラクターも居たりするので、『健全』とは口が裂けても言えません。
ただ、悪い奴を徹底的にデストロイするという点に於いては、これ以上無い程分かり易い勧善懲悪と言えます。悪い事をすればする程、悲惨な目に遭いますし。
そんな本作の最大の見所は、前述の『多種多様な面白武器』でしょうか。
ヘンゼルもグレーテルも『焼けば死ぬ』と悟った割に、『如何に焼くか』では無く『如何に仕留めるか』を追求してしまったので、ガトリングや折りたたみ式ショットガン、3wayのボウガンに手榴弾等々、焼かずに殺害せしめる武器の数々を所持しています。
対する魔女の攻撃手段は、飛行能力や魔女ビーム、肉弾戦程度の為、強大な魔女以外は結構一方的にぶちのめされる訳です。お陰でアクションシーンは派手でいてテンポも良く、見応えが有ります。
本作も殆ど期待しないで観たのですが、良い意味で期待を裏切ってくれました。
既に続編制作も決まっているらしいので、そちらも楽しみにしています。
8月10日(日)
ゲーム:Outlast
ゲームの粗筋:
フリージャーナリストのマイルズ・アップシャーの元に、匿名の人物より『マーコフ・コーポレーションが非人道的な行いを行っている』という情報が入る。
マイルズは真実を突き止める為にマウントマッシブ精神病院へと潜入するが、闇の支配するそこは狂気と暴力に溢れていた上、何故かマイルズは攻撃手段が何も無いさぁ大変。
夏と言えばホラーですよね。という事で、先のサマーセール時にSteamで購入しておきました。当時4.99ドルなので510円前後。
感想。終盤には馴れるものの、本格的に怖い作品。80/100点。
本作は、止せば良いのに深夜の病院に潜入し、止せば良いのに深入りした所為で退路を断たれ、仕様が無く血や死体に事欠かない現場を逃げ回る、というサバイバルホラーです。
主となるのはビックリ箱系の恐怖&グロ描写で、暗い場所を探索させられては、唐突な音やイベントでビックリさせられる為、その瞬間がいつ来るかいつ来るかと怯えながら進む事を強いられます。扉を開けた瞬間に何かが起きる、目の前を何かがサッと横切る、天井から何かが落ちて来る、そんなお約束のビックリがあちこちに有る訳です。
正直に書くと、そのビックリ箱系イベントで、2回程素で声を上げてしましました。ホラーとしての本懐なんでしょうが、お陰で何度も『もうヤだこれ』と思わされましたとも。
そして、別の意味で本作に恐怖感をもたらすのが、キョンホ・ジョンリョならトラウマレベルに無抵抗を貫く主人公、マイルズ・アップシャーの存在です。
彼は、串刺しにされた人間から『帰れ』と言われても怯まない不屈の精神を持っている割に、敵に立ち向かうという事を知りません。
予め『人々を痛めつけている』という情報を持っていたのに、護身用の武器どころか懐中電灯も持っていかず、落ちている木材等にも関心が無く、だからといって素手による格闘も出来ません。
ウルトラマンに守られていたり、天国だったりするならば武器を持つ事も無いでしょうが、残念ながら本作に出て来る敵はバットやトンファーで殴り掛かって来る危険な世界です。
彼に危険が迫った時の選択肢は、『逃げる』と『隠れる』のみ。兎に角走り回り、身を隠せそうな場所に潜んで敵が通り過ぎるのを待つ。それが彼のスタンスなのです。
『クロックタワー』のジェニファーですらシザーマンに棚をぶつけたる位の事はしましたが、彼はそれすらもしません。
そうであるが故に、サバイバルホラーに有りがちな『敵が出て来た時の方が、戦えば良いので逆に安心』という事は無く、殺される恐怖に追われる事になります。この辺のプレイ感覚は、『Amnesia:The Dark Descent』に近いです。
そんな虚弱貧弱無知無能な人の子であるところのマイルズが持ち歩くのは、ジャーナリストの証であるカメラです。
カメラには暗視機能も付いている他、カメラ越しでのみ入手出来る情報も有る為、基本的には常時カメラを構えたまま進む事になります。
しかしここで重要なのは、暗視機能は有限のバッテリーを消費するという事です。バッテリーは各所で拾う事が出来ますが、暗視機能が無いと歩くのも困難な程に暗闇は多く、無闇に使っているとバッテリーはすぐ切れてしまいます。
この闇こそが本作のもう1つの怖さです。ただでさえ怖いのに、暗い。もうチョー怖い。
取り敢えずクリアまでに掛かるプレイ時間は概ね6時間程度。
常時緊張感を強いられるので、体感的にはもっと長く感じましたが、ホラーゲームとしては丁度良い位でしょう。
夏に楽しむホラーゲームとしては、大変良い作品でした。
そしてブラック企業がまた増える
パッと思い付く限り、これで6社目ですか。
- アンブレラ By.BIOHAZARD
- 言わずと知れた極悪企業の代名詞で、表向きは薬品製造を主とした多国籍企業だが、兵器や生物兵器の開発も行い、政府との繋がりも有る。
- 日記にしても鍵にしてもウイルスにしても、全体的に危機管理能力に欠け、各地でバイオハザードを起こしては研究施設を吹き飛ばす。
- 著しく倫理観の欠けた幹部が多く、部下の研究員や地元住民が悲惨な目に遭う事も屡々。
- トライセル By.BIOHAZARD
- やはり世界的な製薬会社で、崩壊したアンブレラの研究や施設を奪って生物兵器を開発をしていた。
- ウイルス完成後、開発に関わった研究員を漏れなく焼却処分する等、社員待遇の悪さはアンブレラ級。
- 研究の処分に関する詳細なメモを無造作に残す辺り、危機管理能力の甘さもアンブレラ級。
- アブスターゴ By.Assassin's Creed
- 世界有数の多国籍企業だが、その正体は人類を支配する事で、世界に安定と秩序を築こうとするテンプル騎士団。
- 古代人の叡智を得る為に、社員や一般人を相当数犠牲にしている。
- アンブレラやトライセルと比べると、社員待遇は良い方だが、特定の条件を持つ社員は実験台として犠牲になっている。
- ジェンテック By.PROTOTYPE
- お約束の製薬会社で、生物兵器の為のウイルス研究をしており、社員も一般人も実験台という企業理念もお約束。
- 研究員と私設部隊の仲が悪く、概ね博士組は軍人組を脳筋扱い、軍人組は博士組をモヤシ扱いして、互いに罵り合っている。
- 博士組の倫理観の無さはアンブレラ級。
- ブルーム By.Watch_Dogs
- 現時点では目立った兵器開発等は無く、作ったのは都市インフラを支えるctOSのみ。
- 但し、ctOS経由で市民のプライベートを監視し、言動や趣味、購入したものまでビッグデータとして保存している。
- 加えてctOSに実装されている『ベルウェザー』が、行動予測と思考誘導機能を持っている為、世界の支配に限り無く近い事が出来る。
- 社員は高給で、実験台にされる事も無いが、会社に取って不都合と判断されると抹殺される。
- プライバシーを全力で侵害する姿勢は、アンブレラとは別の驚異が有る。
- マーコフ By.Outlast
- グローバル企業らしいが、主事業は不明。
- セラピーと偽り社員を実験台にして、ナノマシンを操れる存在を作ろうとしていた。
- 積極的に実験台を集めていた上、その末路が誰も彼も悲惨過ぎる。
『DEADRISING』のフェノトランス社も怪しいのですが、今のところ余り社員が犠牲になっている描写は無いので省きます。
この中で勤務先を選べるならば、やはりアブスターゴですかねえ。オフィスも綺麗ですし、変な出世さえしなければ安全そうですし。
8月11日(月)
今週のHUNTER×HUNTER:No.349 蠱毒
今週の粗筋:
カキン王ナスビー・ホイコーロは、暗黒大陸に向かう船に乗船し、且つセレモニーに参加する事を王位継承の条件とする。
そして、初代の王が蠱毒を基に具現化した『守護霊獣』を育む為の壷を王子達に回すのだった。
重ね重ね折り入って第4王子が下衆い。
1P目のアレは、先週刺青を彫られていた女性のものでしょうし、2P目中央のアレに至っては、もしかしなくてもアレですよね。
もうこれ眼ェどころの話じゃないですやん、と。これは短気度No.1のクラピカさんなら激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム必至です。逆に、色々巡り巡って逆に賢者タイムに入ってもおかしくない領域。
そもそも、綺麗だという理由で人の眼球を集めている人間なんて、尽く下衆に決まっていますが、それにしても第4王子のサイコっぷりは徹底的です。
金に物を言わせてコレクションを収集するだけでは無く、自身で積極的且つ作業感覚で『増やす』その有様、そして本性を隠すどころか仲間と一緒にそれを行っている状況には、嫌悪感を抱かざるを得ません。
ある意味強靱なこのメンタル力は、さぞや強い霊獣を生み出す事でしょう。旅団に特化したクラピカでは、苦戦するかも知れませんね。
十二支んの方は、内通者はサイユウしか居ないというのが現状の結論。
ミザイも怪しいと思うのは考え過ぎなのでしょう。いっそサイユウ以外全員が内通者じゃあないかとも思いましたけど、サイユウ『以外』にチードルが含まれる以上、それも無いですね。
しかしどうもしっくり来ない。サイユウの性格を考えると、パリストンと通じている様には思い難いのですが……。
今週の暗殺教室:第103話 死神の時間・3時間目
今週の粗筋:
渚のクラップスタナーを切り返し、戦闘用のA班を悠々と全滅させる死神。
一方、B班はイリーナを救出するも、イリーナは死神の教唆により死神サイドに回っているのだった。
予想外の行動を取り始めたビッチ先生。
3択――ひとつだけ選びなさい。
- プロのビッチ先生は擬態で死神を欺いている
- 鳥間が来て有耶無耶になる
- 普通に唆された。現実は非情である。
自分が○を付けたいのは答え1.ですが、彼女が本当にプロならば、3.であるべきなんですよね。
プロとしての彼女の目的は殺せんせーの暗殺であり、その使命を果たす事を優先するならば、死神に――彼の計画次第ですけど――協力するのはあるべき姿です。
でもその死神も、殺さない宣言をした事を考慮しても、茅野の肋骨を折ったと誤解する程度の技量なので高が知れます。
やはり生徒達を殺す気も無い様ですし、特別講師として呼ばれたんじゃあないかと勘ぐってしまう位の微妙さです。
C班の調査を見る限り更なる秘策も有る様ですけど、この分だと鷹岡にも劣る様な計画かも知れませんね。鷹岡の作戦は、あれはあれで実用的でしたし。
今週のONE PIECE:第756話 “4段目”
今週の粗筋:
ヴィオラが千里眼でマンシェリー姫を見付けるが、その連絡を受けたロビンとバルトロメオはグラディウスと交戦する。
そして、一足先に4段目・ひまわり畑に辿り着いたレベッカの前には、母の敵・ディアマンテが立ちはだかるのだった。
長い鼻に対するトラウマを植え付けられたシュガーが復活。
それと、ボコボコにされていた筈のゴッドがいつの間にか結構元気になっていました。
それと、銃で撃たれて瀕死っぽかったローもいつの間にか結構元気になっていました。
死にさえしなければ何とかなるのが本作の良い所。
8月12日(火)
gamescom 2014の話題:1日目
E3に続き、色々な情報が解禁される楽しいシーズン。
4Gamer.netの記事にリンクしつつ、思った事等をだらだらと書いていきます。
- PS4のシステムソフトウェア2.0で、フレンドがゲームを持ってなくても一緒に遊べる『Share Play』を実装
- 凄く良い機能だけれど、問題は全タイトルが対応してくれるのか、という点。
- 仮にAAAタイトル系のCo-Opが対応するとして、持っていない側のハードにもインストールが必要な筈で、その間ずっとデータの転送待ち?
- 現実的に数GBクラスのデータ転送をするのは考え辛いし、クラウドで動くゲームだけが対象とか?
- そして日本の場合は、『そもそもPS4の普及はいつになるか』という課題。
- 『Bloodborne』のプレイシーンを確認できるトレイラーが公開
- 確かにSouls系よりアクティブな印象ながら、ゴシック系の重厚で禍々しい世界観と空気感がとても良い感じ。
- ただ現時点では良くある3Dアクションにしか見えないので、本作らしいシステムの公開待ち。
これを書いている時点では、めぼしい情報は不足気味。
各カンファレンスの内容待ちという感じですかね。
8月13日(水)
gamescom 2014の話題:2日目
引き続き、games.comの話題。
- Microsoftがプレスカンファレンス『gamescom 2014 Xbox Briefing』を開催
- 『Assassin's Creed Unity』はパルクールを主体にしたPVを公開。
- 目新しい情報は何も無いけれど、ラストに登場したアサシン教団が印象的。
- ああいうワンシーンで興味を惹かせられるのは、シリーズものの強みだなとしみじみ思う。
- 皆大好き『Evolve』は延期後の発売日と、新MAPのプレイデモが解禁。
- コンセプトもデザインも良いので、日本でも流行って欲しいけれど、何か切っ掛けが無いと厳しいか。
- ゲームセンターでの対戦とか、ニコ動の実況が一番現実的か。
- いつの間にか公式サイト日本語に対応してて少し驚く。
- 何故か『TOMB RAIDER』続編の『Rise of the Tomb Raider』がXbox One独占に。
- 主に金の力によるものだろうけど、これでWindows版が出ないのは傍迷惑。
- 『TOMB RAIDER』はセールで買ったきりだけど……
- Trailerは作品紹介程度、という感じで特に特筆すべき様な事は無し。
- 時間を操るTPS『Quantum Break』は8分にも及ぶプレイデモが公開。
- 時間停止や操作の画面効果や演出がスタイリッシュで、TPSとしてのレスポンスも良さそう。
- 停止した時間の中での戦いは芸術的。
- 体力や時間操作に関するUIが省かれている様なので、実際はどれ位使えるのかが気になる。
- ドラマとの連動要素が悪い意味で気になるものの、ゲーム的にはかなり面白そうな気配。
- 『Sunset Overdrive』もプレイデモを公開。
- E3の時も感じたけれど、飲み物で化け物になる(?)という展開や演出に『DmC Devil May Cry』を思い出す。
- 相変わらず無駄に陽気で無駄に火薬モリモリなので、是非Windowsにも欲しいところ。
- 『PlayStation at Gamescom 2014』のトピックまとめ
- 新作ホラー『P.T.』のTeaser Trailerがお披露目。
- 実は、公開された体験版をクリアする事で『SILENT HILL』と判明するのだとか。
- 新作が出るのが嬉しい一方で、このTrailer中の悲鳴を上げまくるプレイヤーを見て一抹の不安。
- 『SILENT HILL』の怖さは、精神を斬り刻み神経を磨り減らす系統なのに、このリアクションはビックリ箱系くさい。
- 初代のチリチリ来る様な怖さと、UFOエンドに代表される馬鹿馬鹿しさの再来に期待。
- 以前PS3向けと案内されていたホラーゲーム『Until Dawn』が、PS4向けに再構築。
- ホラーサスペンス的なノリのTrailerが良い感じに恐怖感を煽っていて、とても面白そう。
- SCE製なので、Windowsに来る見込みが殆ど無いのが残念。
- 独占タイトルの狩りゲー(?)『WiLD』の独特な世界観が、琴線に妙な触れ方をする。
- ともすると気色悪いと言うか、不安感さえ覚えるのだけれど、何故かそこに惹かれる。
独占タイトルを見ると、Xbox Oneは『Quantum Break』、PS4は『Until Dawn』と『WiLD』が特に気になります。
『SILENT HILL』は……大丈夫、きっとWindowsで出てくれる。
8月14日(木)
gamescom 2014の話題:3日目
まだまだ、games.comの話題。
- PC版『METAL GEAR SOLID V』がSteamで配信決定
- 有り難うございます、有り難うございます。
- 一寸おま国を危惧したけれど、早速『METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES』が日本語対応で登場。
- 有り難うございます、有り難うございます。
- PS4を購入せざるを得ない弾の1つと思っていたので、救われました(財布の観点で)。
- これは『SILENT HILL』のWindows版も有り得る。
- 『Silent Hills』についても語られた『METAL GEAR SOLID V gamescom Preview Show』
- 『とにかく怖くすることをアピールしていたのが印象的』との事。
- とは言っても、その方向性が『ビックリ箱』系だったら『SILENT HILL』じゃあないのですよ。
- と昨日と同じ事を書いてアレですが、『P.T.(Playable Teaser)』の出来が相当凄い様で。
- 6分程度の『P.T.』のプレイ動画を観ましたけど、アレは完全に、そして完膚無きまでに『精神を斬り刻み神経を磨り減らす系統』でした。
- 面白そうだけれど、それこそ本当に神経を摩耗しそうで……正に『SILENT HILL』の鑑。
- 今のところ、今年のgames.comで一番気になる作品。
- ああいうホラーを創れるセンスは素直に尊敬するし、敬意を表したい。
直接games.comとは関係無いですけど、兎にも角にも『P.T.』が怖そうで楽しそうです。
ホラーゲームに於ける恐怖というのは幾つか種類が有ります。最も多いのが多分ビックリ箱系の演出で、次いで強力な敵にゴア表現、追われる(隠れる)状況等々。
その何れもが確かに恐ろしいですし、特にビックリ箱系は『不意を付かれる』ので、悲鳴すら挙げかねません。
ですが、個人的に最も好きなのは、直接的では無い、でも精神に来るぞわぞわとした『感覚的な恐怖』です。
少しずつ重ねて描写される『何かおかしい』という風景、如何にも何かが出そうな気配、狂気を連想するオブジェクト、絶対的な死の予感。これこそホラーの醍醐味。
この『P.T.=Silent Hills』は――前述の通り数分のプレイ動画を観た上での判断ですが――雰囲気作りから演出まで、完璧と言えます。
嗚呼、Windowsでも出て欲しい。『P.T.』やりたい。
小話
「ホラーゲームについて考えていて閃いたんですけど」
「こないだ『Outlast』で『もうヤだ』とか言ってたのに懲りないね」
「ええ。アレでも感じましたけど、やっぱりあの何が来るか分からない時、何か来そうな時が一番怖いと思うんです」
「だねえ」
「何か出た瞬間も勿論怖いのですが、それって結構一瞬のドキドキじゃあないですか」
「分かるよ」
「そこでですよ。何かが出そうで結局何も出ない、という精神的な嫌がらせを永延続けるゲームはどうでしょう」
「何も出ないの?」
「はい。何か音がしたりとか、音楽とか効果音とかだけ少しずつ大きくしていって、如何にも何か出るぞと思わせるという」
「でも、幾ら何でも途中で気付かれちゃうんじゃないの?」
「なので、序盤と中盤位に、2回位だけビックリさせるんです。頻度が少ない分、何処で出て来るか分からなくて緊張する筈です」
「2周は楽しめないな」
「じゃあ、その2回はランダムで決まるとか」
「劣化P.T.じゃん」
8月15日(金)
映画:ローン・レンジャー (原題:The Lone Ranger)
映画の粗筋:
検事のジョン・リードは、レンジャーの英雄である兄のダンと共に、凶悪犯キャヴェンディッシュを追うが返り討ちにされてしまう。
奇跡的に一命を取り留めた彼は、彼を救ったコマンチ族の悪霊ハンター・トントと組み、兄の仇敵キャヴェンディッシュを追う事にするのだった。
だが、ジョンとトントには『法の正義』と『復讐』という温度差が有った上、キャヴェンディッシュはある陰謀を計画していたからさぁ大変。
感想。アクションは凄いけれど、兎に角長い。75/100点。
昔の『ローン・レンジャー』を知らないので――『ハイヨー、シルバー』位は知っている――恐らく、色々と楽しめていない点も有ると思います。と先に書いておきつつ。
尺が150分も有るので、Blu-rayを買ったまま後回しにしていましたけど、夏期休暇で心にゆとりが出来たので漸く観る事が出来ました。
150分……観てみると、やはり長い。まぁ長い。
作りが丁寧と言えば丁寧なのかも知れませんが、物語が若干間延び気味でスピード感に欠けます。一度アクションのシーケンスに入れば、そのダイナミックさに引き込まれる物の、緩急の幅が大き過ぎる。
会話や展開は俗に言う『ドタバタ系』に近いのですが、もう少しテンポが早くても良かった様に思います。
この辺りは個人差も有りそうですけど、話が長いと感じるのは、様々な出来事に対する説得力が無いからなのでしょう。
何でそう思ったの?とか、何でそんな事が出来るの?とか、そうはならないでしょう?という『突っ込みどころ』が散見され、当然そのフォローは有りません。
モヤモヤしたまま次のモヤモヤが湧いて来るので、ただでさえ長い物語を更に長く感じてしまいます。
しかし、話が『兎に角長い』一方で、アクションは『兎に角派手』です。
特に終盤の列車2両を使ったアクションは、構図・展開・ギミック・演出の全てが素晴らしいの一言で、物語的なカタルシスも含めてそれまでの退屈さを一気に吹き飛ばすだけの勢いが有ります。
本作はあのシーケンスの為だけに有ったと言っても過言では無いレベルであり、アレだけの流れをよくもまぁ映像化出来たものだと素直に感歎しました。
あれ程綺麗に複数タスクの平行処理を魅せたのは、『The Matrix Reloaded』のハイウェイ以来かも知れません。因みに次点は『Avengers』のハルク合流後と、少し特殊ですけど『Snatch』の交通事故のくだり。
A級を狙って結果B級になった的な感じがしますし、軽い気持ちで観るには長過ぎる嫌いも有りますけど、エンターテイメントとしては綺麗な作品でした。
決めの魅せ方も一々巧く、悪党の描き方も良かったので――つくづく話の長さだけが惜しい映画です。
8月16日(土)
映画:ファインド・アウト (原題:Gone)
映画の粗筋:
1年前、何者かに拉致・監禁されたジルは、自力で脱出し自身に起きた事を警察に伝えるが、何も証拠が見付からなかった事から、虚言症と断定されてしまう。
精神病院を退院後、いつか戻って来るだろう犯人に怯えつつも、妹と平和に共に暮らしていたある日、今度は妹が失踪してしまうのだった。
同一犯による犯行だと警察に伝えるジルだったが、警察に妄想扱いされた為、1人で犯人捜しを始める。しかし、前回の犯行同様、拉致の証拠は何も無いからさぁ大変。
感想。主演のアマンダ・セイフライドを観る映画。70/100点。
粗筋の通りサスペンスなのですが、サスペンス要素は薄めです。
この手の『人が突然居なくなった』とか『真実か妄想か分からない』という物語は、如何に『どちらも有り得る』と思わせるかがポイントになる訳ですけど、本作ではその辺りが大分甘い様に感じられます。
余りにも情報が片方に寄り過ぎているし、『どちらが真実か』と問い掛けられるシーン自体が無いのです。
もう少し話が二転三転したりとか、登場人物達が悩む様な描写が有ればまた異なったのでしょうが、意外性や予想外の展開、気になる伏線等が一切無いのも、サスペンスとしての弱さに繋がっています。
そして、登場人物達の魅力もまぁ薄い。
これはある意味ミスリードとして成立しているとも言えますけど――『何かロールが有るのだろうな』と思う人物の多くは、別に何も有りません。無造作に使い捨てられる銃の様に、殆どの人物がただ出て来るだけです。
居るかどうか分からない犯人も、人物像が最初から最後まで一切描かれないので、『連続誘拐している』のにその異常性も危険性も分からない始末。むしろ主人公の回想による撃退シーンを見る限りでは、不憫にさえ感じる程です。『うわ、何コレだせぇ』的な意味で。
そんな本作の見所はと言うと、これはもう『アマンダの奮闘を観る』事に他なりません。
警察が頼りにならず癇癪を起こすアマンダとか、ついカッとなって訓練相手をタコ殴りにするアマンダとか、聞き込みで毎回嘘をつくアマンダとか、地道に調査を集めるアマンダとか、走って逃げ回るアマンダとか、そういうアマンダが観れます。それが見所です。
最近、娯楽映画ばかりだったので、サスペンスを求めてみたのですが……少し味気なかった印象は拭えません。
スパッとした終わり方や、アマンダは本当に良かったですけどね。
余談:ア〜マンダ、ア〜マンダ→ぐふっ、ぐふふふっ
余りアマンダアマンダ書いていた所為で、ゲシュタルト崩壊を起こしかけた末に『RULE of ROSE』のアマンダを思い出してしまいました。
それこそサイコ性について言えば、あのゲームは大分キてましたよね。犬が疎ましいから犬にする発想とか、結局同じ事をするオチとか。いえ、やっていない人は何を言っているか分からないと思うんですけど。
『RULE of ROSE』は中々陰惨で暗喩的な表現も多いものの、PS2が現役で、サイコ分に飢えている人にはお勧めです。
唯々暗い話でありながら、クリア特典は一転してUFOエンド級にはっちゃけてたりする辺りもとても良い。あの世界観でタコとか思い付かないし、思い付いてもやりませんよ、普通。
8月17日(日)
映画:グリーン・ホーネット (原題:The Green Hornet)
映画の粗筋:
L.A.の新聞社デイリー・センチネルの社長ジェームズ・リードが蜂に刺されて死んだ事から、息子のブリットが社長の座を継ぐ事となった。
親に反発し好き放題生きて来たブリットは、新聞社の業務に何も興味も無かったが、父のお抱えだった運転手カトーが発明家にしてカンフーの達人だった事を知ると、彼とコンビを組みL.A.を守る正義の使者『グリーン・ホーネット』として活躍する事を決意する。
しかし、金と地位は有るが下品で取り柄の無いブリットと、優れた才能を数多く持つが目立たないカトーとの間に不協和音が生じた上、彼らが敵に回したのはL.A.の裏を牛耳る大物だったからさぁ大変。
感想。コメディ色の強いヒーロー系のアクション作品。80/100点。
アメコミや映画には数多のヒーローが居ます。
彼らがヒーローになる理由は、何かを護る為だったり成り行きだったり復讐だったり懺悔の為だったり、幾つかのパターンが有りますけど、本作の動機は『カッコイイから!』であり、『自分達なら出来そうだ!』です。
もうこの辺りから本作の『軽さ』が分かると思うのですが、徹頭徹尾この様な感じで、一々軽いのが本作の特徴で有り、基本的に笑って済ませてしまうのが本作の面白さであります。
先ずは前述の通り、『格好良い』からやっているヒーローが酷い。
主人公のブリット自体、無責任な上にモテたいだけの(しかも嫉妬深い)人間だったりするので、基本的に言動が小悪党のそれと一致します。
そんな彼がヒーローをやったところで、『目立つ』以外には確たる信念も有る筈が有りません。結果として、彼らは適当にギャングの下っ端をドツキ回しては、名刺を配ったり、007以上に改造した車でミサイルをガンガン撃ったり、汚物は消毒ヒャッハーしたりします。
そもそも、『正義の味方だけど、正義と思われると人質取られたりするから、悪党と思われようぜ』という発想で暴れ回っているので、悪党にまで新鋭のギャングと思われる始末です。
勿論、そのツケ――詰まり、力を持った責任と犠牲――も回って来るのですが、その結論は曖昧であり、彼ら自身それを重荷に思うシーンも少なければ、物語上でも『別にそれが焦点じゃねえし』的なダイナミックスルーをされます。
余りにも無責任と言えますが、『娯楽物だし別に良いっしょ』という割り切り方がたまりません。
対する悪党・チュドノフスキーはと言うと、こっちはこっちで相当残念な人です。
典型的な『力で周囲を従わせる』タイプで、ミスや失言をした部下をすぐに殺す残忍さを持っているものの、その根底に有るのは『どうすれば怖いと思われるか』という悩みばかり。
グリーン・ホーネットが名を挙げていく状況を見て、遂には『自分もイメージカラーを決めて怖い名前に改名して、相手を殺す前に決め台詞を言おう!』と閃き、それを実践し始めちゃいます。
要するに、アホの子同士の戦いな訳です。
だからこそ、物語全体を通して『細けェ事ァ良いんだよ』感が強く、悩む様なテーマや複雑な伏線も一切無く、アホの子達がど派手に暴れ回るだけの映画に仕上がっています。
本当に観た後に何も残りませんが、そういう映画が好きな人には良い作品でしょう。
8月18日(月)
映画:プリースト (原題:Priest)
映画の粗筋:
古くからヴァンパイアと戦って来た人間は、防壁と教義に守られた都市に移り住んだ後、『プリースト』と呼ばれる人間兵器を生み出して、遂にヴァンパイアを収容所に封印する事に成功するのだった。
しかし、平和な時が長く続き、プリーストが厄介者として扱われる様になった頃、再びヴァンパイアが活動を再開する。
ヴァンパイアに姪が浚われた事を知った最強のプリーストは、教会の掟を破りヴァンパイア退治へと赴くが、教会は彼を罰する為のプリーストを派遣した上、敵のヴァンパイアはかつてない強さを持っていたからさぁ大変。
感想。世界観は良いけれど、全体的に淡泊。70/100点。
粗筋からして、如何にもな『ヴァンパイア物』ですが、余りヴァンパイア物らしさは有りません。
1つ目に、ヴァンパイアのビジュアル。
本作のヴァンパイアは、喩えるならば『BIOHAZARD』のリッカーを白くした様な怪物です。
全身の筋肉が発達している一方で、髪や眼が無く素っ裸。言語を介する事の無い口は涎でべたべたで、不自然に鋭い牙が生え揃っています。その有様は正に『クリーチャー』であり、本作を知らない人が彼らをヴァンパイアと認識する事は出来ないでしょう。
次にヴァンパイアの生態。
驚異的な筋力や顎で、人を八つ裂きにしまくる力は良いとして、肝心の『血を吸うのか否か』は分かりません。
劇中では人の『感染』について幾度も語られるものの、その手段や、感染する事・感染させる事のメリットやデメリットは不明なのです。
感染すると髪が抜けるのは確定っぽいですが、知能が低下する事も太陽に弱くなる事も無く、自由意志で行動出来る様に見受けられるので、感染する事の脅威性が今一伝わって来ません。
ただ、これらの話は既知のヴァンパイアと比べたら、という話なので、全く違う化け物退治の物語として観れば気にならなくなります。
ヴァンパイアの設定が作品によって違うなんて良く有る話ですしね。アーカードの旦那なんかが出て来た日には、1,000人の武装SSに3,000人の十字軍、100万人の英国人に敵も味方も生け贄に捧げたって勝ちの目は有りません。
話を戻して。
本作の特徴的な面は、その世界観です。
ヴァンパイアから身を守る為に人が築いた都市は、某巨人のアレが如く巨大な壁に覆われ、その内部は『教会』により支配されています。
『FF7』のミッドガルの様に、近未来的な科学設備に満ちているものの、常時教会によるプロパガンダが流れ、教会への忠誠と信仰を軸にした生活がシステム化されたディストピアです。
それに対して、壁の外側は『マッドマックス』を彷彿とさせる様な荒野が広がり、点在する村の生活水準も西部劇のそれと大差有りません。
但し、煙で覆われ青空の見えない都市とは異なり、外側は青空に満ちています。壁による守りが無い代わりに、太陽に守られているという訳です。
こうした全く異なる舞台が同時に存在している世界観は興味深く、出て来るSF的なガジェットの数々や、荒野につきもののヒャッハーバイクにも惹かれるものが有りました。
しかし如何せん、詰めが甘い。
プリーストの秘密や、真祖的なヴァンパイアの正体と目論見、教会の考え等々、本来ならば語るべき物の多くが、まるで『次回作までのお預け』とばかりに省かれています。
また、驚異的な身体能力を持ったプリーストの戦いも、比較的アッサリと終わる事が多く、大詰めの決戦もさっと塩を振って茹でました程度の塩梅なので、物足りなさを感じました。
駄作というよりは、ある意味模範的なB級映画なんですが……特徴らしい特徴に欠けているのが難点です。
世界観を始めに、荒野にヒャッハーとか、一目見て分かる噛ませ犬とか、見所が多々有るだけにインパクトが何も無いのがどうにも口惜しい。
8月19日(火)
ゲーム:ゼルダ無双
小一時間程度遊んでみました。
実は無双シリーズをちゃんと遊ぶのは初めてなんですが――学生時代にPS2の『真・三國無双』は数分程度プレイ済み――改めて触ってみると、確かにざっくざっく敵を吹き飛ばすのは気持ちの良いものですね。
ただ凄い勢いで駆け回って凄い勢いで斬りまくるだけなのに、レスポンスや演出が良いので爽快感が極めて凄い。
『ゼルダ』のアレンジBGMも心地良く、『これは色んな作品が無双化される訳だ』と変に納得してしまいました。
余談
本作が記念すべきWii Uでの初ゲームですが、タブコンの液晶が思ったより綺麗で驚きました。
綺麗=面白いでは無いですけど、綺麗に越した事は無いですね。
8月20日(水)
飲酒メモ
- 本日の理由:元上司の帰郷につき
- 本日の面々:上司や同僚 合計12名
- 本日の飲酒:ビール×1
多分、今年最初で最後のビアガーデンに行って来ました。
完全に禁煙であり、時間ぴったりに出る必要が有る。ビアガーデンはこの2点が実に素敵です。勿論、開放的な点や、飲むのも食べるのもセルフで好きにどうぞ、というスタンスも良いですけども。
8月21日(木)
夢メモ:いつも通り分からない
また呆れる様な夢を見ました。
- 『千と千尋の神隠し』を友人と視聴
- 場所は不明だが、薄暗い部屋だった
- 場面は千尋が油屋で追っ手から逃げ回っているシーンで、既に映画と違う
- 千尋を追って来るのは、マシンガンの類を持った特殊部隊
- 完全に映画と違う
- 追い詰められそうになった時、助っ人が来て追っ手を一蹴する
- 助っ人は、やっぱりマシンガンを装備したムキムキの白人で、裸の上半身にアモベルトを巻いた変態
- 『ランボー』とか『魂斗羅』に出て来そう
- 助っ人は、千尋の最初の敵だったらしく、序盤で倒して味方に付けた模様
- 友人と『こういう初期の敵が、インフレに置いて行かれずに活躍するのって良いよね』とか話す
- 気付いたら千尋の出番は殆ど無く、助っ人がマシンガンで敵を概ね殲滅完了
- 後は油屋を爆破すれば、残ったテロリストを掃討出来る、という話が出た辺りで覚醒
呆れると言うか、起きてから内容を思い返した時は笑ってしまいました。
重火器もそうですけど、初期の敵とかインフレとか、どう考えても『千と千尋の神隠し』と無関係なキーワードばかりなのに、何で『千と千尋の神隠し』を観たと確信しているのだろう。
8月22日(金)
飲酒メモ
- 本日の理由:誕生祝い
- 本日の面々:友人と
- 本日の飲酒:カシスオレンジ×2
うむ。若返りたい。
8月25日(月)
今週の暗殺教室:第104話 「死神」の時間・4時間目
今週の粗筋:
イリーナの裏切りにより、E組は全員が捕らえられてしまう。
しかし、異変に気付いた殺せんせーと鳥間が、生徒達の匂いを追って現われるのだった。
どうにも拭えない死神の小物臭。
身体能力の高さとかはもう十分な位分かりましたけど、今一言動にプロっぽさが有りません。
カルマ君の突っ込みに一々言い返す様とか、何か、こう、う〜ん。DA★SA★I。
彼が本物でも偽物でも、キャラとしての魅力の無さはシロ級なので、もうそろそろお引き取りいただきたいところ。
浅野理事長の方が余程人間力が有りそうですわ。
今週のONE PIECE:第757話 “切り札”
今週の粗筋:
バルトロメオやキャベンディッシュの協力を得たルフィ達は、漸くレベッカと合流しローの手錠を外す。
キュロスは因縁深きディアマンテの足止めを引き受け、ドフラミンゴ打倒をルフィ達に託すのだった。
何かディアマンテとレベッカのやり取りって、悪い意味でネタにされそうですよね。在り来り。
さて、これで突き進む先に残る敵は蘇ったシュガーと、トレーボル、そしてドフラミンゴの3人。
世の中には『再生怪人は弱い』という法則が有るので、恐らくシュガーはあっさり倒されるでしょう。壁を壊したらその先に居た、とかそういう取って付けた様な偶然とかで。
という事で、トレーボルvsロー、ドフラミンゴvsルフィが今後のカードだろうと思うのですが――大方流れが見えて来た中で、マンシェリー姫が駒として浮いているのが気になります。
ドフラミンゴを倒す為に必要なのか、倒した後に必要なのか。後者が望ましいなあ。
順調なルフィ達を影で支えるサボの方は、何と無く藤虎に押され気味。
藤虎の背負う『海軍大将』の重みを考えれば、革命軍の幹部1人に負ける道理も無いのでしょう。それでこそ大将。
ただ、彼の言うサイコロが、ルフィの事かドフラミンゴの事か気になります。恐らくは、それが彼の望む七武海制度の廃止にも絡んでいるのでしょうし。
ドフラミンゴが形振り構わない行動に出てしまった現状を踏まえると、必要なのはルフィですかね。
もう勝っても負けても後が無いドフラミンゴに対し(ルフィに負ければそれで終わり、ルフィに勝っても国民の為に藤虎が討ち取って終わり)、ルフィは負けてしまえばそれまでなので、駒として使えません。
でもルフィが居たところで七武海制度の廃止に関係するとも思えませんし……んん〜?
8月26日(火)
飲酒メモ
- 本日の理由:出張先での懇親会
- 本日の面々:同僚やクライアント 合計15名
- 本日の飲酒:カシスオレンジ×1、カシスカルピス×1
8月30日(土)
飲酒メモ
- 本日の理由:東京出張の壮行会
- 本日の面々:友人と 合計3名
- 本日の飲酒:カシスグレープフルーツ×2
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