a 適当。

8月1日(水)

読書:JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN

 遅ればせながらですが、ジョジョの第6部でその存在が語られた『DIOのノート』を複製した……という体の本作を読了しました。
 感想。DIOかわいい。

 本の内容としては、原作で語られていた通りDIOが天国に行く為の方法を記したものになっているのですが、それにあたって『何故天国に行こうと思ったのか』を語る為、DIOが自分で自分の半生を振り返る自分語りの日記の様になっています。
 そうした内容なので、『何故ホリィを狙わなかったのか』とか『DIOのアジトに集まった“9”人とは誰だったのか』、或いは『14の言葉』や『36人以上の犯罪者の魂』といった謎がある程度ロジカルにフォローされつつ、ジョースター家に対する恨み辛みや、『母』に対する――ある種マザコンとも思える様な記載が延々書かれるといった、DIOの計画に関する思いとDIO自身の想いが両方載っており、第1部と第3部を知っている人間には中々興味深いものにまとめられているのがポイントです。

 しかし何より面白いのは、前述の通りDIOの自分語りなので、彼が時折感情的になって彼らしくない事を書いてしまっているところに有ったりします。
 例えば、ジョナサンの波紋法習得について、DIOは以下の様な事を書いています。

 聞いた話では、ジョナサンが何年か振りに再会したエリナ・ペンドルトンと仲良く道を歩いていたら、ツェペリが待ち構えていて、いきなり骨折を治してくれた挙げ句に、このディオが実は生存しているという事実を告げ、わたしを倒すためには波紋法を知らなければならないと、親切にも教えてくれたとのことだ。
 失笑だ。
 いや、まるで笑えない。
 素直に怒りを覚える。

 ジョナサンは波紋法を、あっさりと身につけたらしい――もちろん、それなりに過酷な修行はしたのだろうけれど、ほんの1週間か2週間程度の、なんというか、『努力みたいなもの』で波紋を使えるようになったというのが……、ああ、果たしてなんと書けばいいのだろうか、率直に言って、本当に嫌になる。
 わたしや、他の多くの人間にはできないことが、彼にはあっけなくできてしまい、与えられて、受け継いで、またもともと持っていたりして――とにかく、なんだかんだで達成してしまう。
 才能とか。
 万人にひとりの適性とか。
 そういうわけのわからないもので――易々と、多大なる犠牲を払って人間を超越したはずのわたしに追いついてしまう。

 確かにこれは悲し過ぎますね。憤る気持ちも良く分かります。

 こんな感じで、彼の目線から見たジョースター家に関する記載こそが本作の見所だと考えています。
 他にもスピードワゴンに対する侮蔑やら承太郎一向に対する文句やら――『DIOらしくない』と思う面も多々有りますが、逆にだからこそ面白く最後まで一気に読む事が出来ました。
 前述の様な『原作の謎』に対する解釈や、『与える者』と『受け継ぐ者』、そして『奪う者』と『聖女』をキーワードとしたDIOの目線による第1部及び第3部の振り返りといった普通の見所も有りますし、ジョジョ好きは取り敢えず読んでおく事をお勧めします。
 まぁ、記述が余りにもくどいという難点は有りますけども。

余談

 他に、印象的だった文章を引用します。
 どういう流れで出て来るかは読んでのお楽しみ。

 父が可愛く見えるほどの下衆さである。
 母や、エリナのような聖女よりも、よっぽどわたしの好みだった――もう少し、いや少しではとても済まないだろうが、もっと若ければ、『天国に行く』ために、彼女との間に子供をもうけたいくらいだった。

 あの男だ。
 死後もわたしに苦労をかけてくれる――財団などを築けたところを見ると、所詮あの男も、悪ぶってはいても、『受け継ぐ者』か『与える者』だったということか。
 メッキが剥げたな、馬鹿馬鹿しい。

 だとすれば、なんなのだ、このノートは。わたしの停滞期か何かか――馬鹿馬鹿しい。

 老練と言えば、マライアを倒したのは、ジョセフ・ジョースターの策であるらしい――やはり彼は、女が相手であろうと容赦がない。
 そして女が相手であろうと容赦なく、卑怯なトリックで、小賢しい騙しで罠にはめて勝利を収める男だ――ジョナサンとはまるで違う。

 承太郎一行が刻一刻と迫っている中、何を書いているのやら。
 全くもって可愛らしいボスです。


8月2日(木)

今週の範馬刃牙:第311話 親父の味

今週の粗筋:
エア味噌汁を中心に据えたエア夜食にて、勇次郎のエア味噌汁を『塩辛い』と評する刃牙に、『真似事には水程の味も無い』と切り返す勇次郎。
その身も蓋も無い回答を聞いた刃牙は、突如エアちゃぶ台返しを決めるのだった。

 真似事は所詮真似事だとか何とか言いながら、ちゃぶ台返しに『ああ〜ッ』とか叫んでしまう勇次郎さんカワユスなあ(*´ω`)
 なんて言うと思ったか(ノリ突っ込み)。

 思えば『範馬刃牙』自体、勇次郎のジャイアント象さん退治の後は刃牙の妄想カマキリ戦で幕を開けましたからね。
 妄想に始まり妄想に終わるのも乙と言えましょう。いや、全然言えませんけど。どう見てもただの茶番ですけど。古代ギリシャの時代なら手打ちにされるレベル。
 これで次回が最終回て。エア最終回か。エア最終回なのか。

 と、些か情緒不安定になる位アレな展開なのですが、世間一般はこれをどう受け止めているのでしょう。
 やはり『板垣先生だから』で納得しているんですかねえ。

今週の嘘喰い:第293話 寄生事実

 クララとクイーンの絡みなんて完全に弊サイト得な訳ですが、それよりも今週の扉絵の格好良さに痺れました。
 286話の見開きによる扉絵も中々でしたが――思えば、この286話で行われた仕込みが、タイトルである『間接寄生 implant』で明示されていた訳ですね――今回のものはその更に先をいっています。デザインも構図も煽り文句も全て素晴らしい。
 是非カラーにしてポスターにでもしていただきたいところです。


8月6日(月)

今週の暗殺教室:第6話 二択の時間

今週の粗筋:
様々な暗殺に失敗したカルマは、高所から飛び降りる事で『自分を救おうとして狙い撃ちにされるか』『見殺しにして先生として死ぬか』の二択を迫る。
だが特殊な触手により救われ、殺せんせーの矜持を知ったカルマは『先生としては殺せない』事を悟り、その歪んだ殺意を爽やかなそれへと入れ替えるのだった。

 案の定、『先生』に対するトラウマが有ったカルマ君。
 回想に出て来た教師のゴミっぷりを見ると、『先生』への信頼を失う気持ちも分かります。保身を優先する癖に、その保身すらも人任せ――多感な時期に、あんな露骨な駄目人間を見るのは精神衛生上よろしく有りません。
 そもそも『お前が正しい限り味方だ』とか言っている時点で駄目教師なのは確定でしたけどね。本来的には教師は生徒が正しいか否かでは無く、正しくなる様に導くのが役割な訳ですから。間違っていても正してやる位の事を言わないと。

 『健康的でさわやかな殺意』が良いキーワードかどうかは置いておいて、殺せんせーのお陰でカルマ君が矯正出来て何よりでした。
 テンプレート通り今後のカルマ君は頼れるナイスガイになっていきそうです。

今週のONE PIECE:第676話 “完全なる殺戮兵器”

今週の粗筋:
対象者を一気に麻痺させる効果を追加し、逃げる事を封じた新兵器『シノクニ』の成功にシーザーが歓喜の声を挙げる。
そしてルフィやロー、スモーカー達を『シノクニ』の餌食にする為に外に放り出すが、ローは不敵に『反撃に出る』事を告げるのだった。

 素早く全身を麻痺させるから逃がさずに殺せる、というのは一見凄そうですけど、だったら最初から『素早く全身に行き渡る毒』を研究した方が早かったのではないでしょうか。シーザーの着眼点は高度過ぎて良く分かりません。


8月9日(木)

飲酒メモ

  • 本日の理由:来客対応
  • 本日の面々:来客及び同僚約20名
  • 本日の飲酒:カシスオレンジ×2 (許容量)


8月10日(金)

ゲーム:ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族

 買うつもりは全く無かったんですけどねえ。同僚達の押しに負けて買ってしまいました。そしてすっかり嵌まってしまいました。
 MMOは嵌まると大変なので、『数字付きのチャットじゃん』と割り切って避けて来たのに……。

 盗賊が好きなので、種族は素早くて手先が器用というドワーフを、職業は勿論盗賊を選択して始めました。
 オンラインに繋いで最初のボスを倒し、発売日に買った同僚達と合流した程度という段階ですが、現時点では巧い事『ドラクエ』しているなあという認識です。UI然り、BGM然り、戦闘等のシステム然り。
 初代『Ever Quest』以来MMOから遠ざかっていた身には、これ位シンプルな方が心地良いです。

 当面は本作ばかり遊んでいそうな予感。

幾つか思った事を雑多にメモ

  • インストール時間は大体50分程度。
  • 順当に物語を進めれば、自然にシステムを理解出来る親切設計の導線に安心。
    • 久し振りのMMOなので、こういう丁寧な造りはとても有り難い。
  • 操作性については、リモコン&ヌンチャクでの操作感は酷過ぎ。
    • ヌンチャク振ってカメラリセットとか、もう無茶苦茶。
    • たまらずクラシックコントローラ PROを購入。
      • コントローラーの素晴らしさと来たらもう。
      • コントローラーでもカメラの初期設定に馴れず、上下左右共に即リバースに変更。
  • 戦闘はシンボルエンカウントなので、今後面倒な戦闘の回避とかが出来そう。
    • 誰かが戦っている戦闘への割り込みは出来ない代わり、応援してステータスアップ等出来るのが面白い。
    • 近くで誰かがレベルアップすると、いつものあのBGMが聞こえるのも何だか面白い。
      • 気軽に『おめでとう』とか『ありがとう』とか言える環境が如何にもライト向け、と感じられる。
  • 町から出て一寸道を逸れるだけで、見るからにヤバい敵が闊歩している辺りにもMMOらしさを感じる。
    • 迷い込んだ洞窟で出て来たメガザルロックに一撃で殺されたりとか、これまででは中々出来ない体験。
      • いつかアイツと戦える様になるんだな、という意識もモチベーションに繋がる。
    • MAP1つ、橋1つの差で敵の強さがあからさまに変わる点も中々刺激的。
      • キャタピラーがあんなに怖いモンスターだったとは……。
  • ドワーフの町のガタラからオーガの町のグレンに行った時の、賑わいの違いに衝撃。
    • 種族毎の人気の差なのか、兎に角グレンの賑わいは凄い。
    • 町の広さや人の多さに驚きながら散策するあの感じは正にお上りさんのそれ。
  • 町のBGMは1種類っぽいのに、フィールドは大陸毎に音楽が違う模様。
    • ドワーフのドワチャッカは牧歌的でオーガのオーグリードは雄大、プクリポのプクランドは楽しげでエルフのエルトナは和風――とそれぞれの種族・文化の個性が感じられる。
      • ウェディのウェナは未だ行っていないので不明。
  • 料理ギルドや採掘ギルド、美容室にカジノといった未実装の設備がちらほら。
    • 今後のバージョンアップで対応予定だろうけど、敢えて未実装のまま発売しなくても良かったんじゃ?


8月11日(土)

ゲーム:ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族

 同僚達と延々レベル上げをしていました。

 多分今日だけで5時間は遊んだと思います。
 これは不味い傾向だ……と思いながらもやめられない。


8月12日(日)

ゲーム:ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族

 今日も今日とてレベル上げや細々としたクエストを満喫。

 

 土日を両日共にMMOで潰すという駄目っぷり。我ながら馬鹿だなあと思う反面、満更でも無いから困ります。


8月13日(月)

ゲーム:ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族

 最初の重要アイテムゲットしたので記念撮影。

 帰宅して夕食・入浴を済ませてから寝るまでの2時間はドラクエを楽しむ、が平日のルーチンになりそうです。
 まんまと制作サイドの掌の上で踊らされていますね、これ。

遊んでます、だけでもアレなので独り言

 見事に嵌まっているのは御覧の通りですが――恐らくは少なくない人がそう思った様に、弊サイトも『ドラクエのナンバリングをMMOにしなくても』と思っていた口です。
 『ドラクエ』と言えば『勇気有る者が魔王を倒す物語』なのに、そんなに沢山勇者が居てどうすんの、と。

 端的な結論を書いてしまうと、別に勇者が沢山居たって自分には関係無いんですね。
 別の勇者の物語は別の勇者の物語、自分は自分の物語を綴れれば良いだけで、酒場でAIを雇って(自分を酒場に登録し、誰かにAIとして雇って貰える)実質一人旅も出来ますし、自分のペースで楽しむ事も十分に可能です。
 そもそも魔物が蔓延る世界に腕自慢の冒険者達がひしめき合うのは当然ですし、その中で連まずに我が道を進む事も、道中出逢った冒険者達と共に驚異を打ち払いに征くのもどちらも『勇者の在るべき姿』だと思いませんか。思わないですか、そうですか。

 と、いつも通り意味の無い文章を書きつつ閑話休題。
 個人的には、本作は『友人と旅する事』自体が、より己に取っての『ドラクエ』らしさに繋がっていると感じています。
 初めて『ドラクエ』に触れたのは小学校時代でしたけど、『ドラクエ』の新作が出て数週間程度は、休み時間等の会話が『どこまで進んだ?』とか『○○に○○が有った』とかいう話題で持ちきりになったものです。
 思うに『古き良きドラクエの思い出』というのは、こうしたゲーム外での意識の共有みたいなところにも有ったのかも知れません。

 現時点では、本作はそのプレイ時間の大半を友人や同僚と冒進めているのですが(時折知らない人とも組む)、友人と一緒に旅する事で共有出来る感覚は『ゲームの話題で盛り上がった頃』のそれに限りなく近いです。
 ゲーム中の戦闘やイベント、互いの行動を共有して楽しみ、会社でそのネタで盛り上がる――自分や周囲のオッサン達には、十分に『これちゃんとドラクエだよね』と感じられる訳です。
 まぁ、それでもやっぱり『こんなのドラクエじゃない』という人には詭弁にしか聞こえないでしょうし、その気持ちも分かるんですけどね。

余談

 ゲームのシステムやルールがこれまでのシリーズとそう大きく変わらないのも、オッサン達には良い材料なのかも知れません。
 余りパラメータや出来る事が多いと、覚えようという気にもなれないですからね。自分らの知っているフォーマットだからこそここまで嵌まっている可能性は大いに有ります。
 やぁ、……歳は取りたく無いものです。


8月15日(水)

ゲーム:ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族

 まだまだ満喫しています。

 

 色々と記念撮影をしていたら累計撮影回数が50回を超え、『カメラ小僧』なる称号を貰ってしまいました。
 何だか今一褒められている気がしません。


8月16日(木)

今週の範馬刃牙:最終話 さようなら

今週の粗筋:
『己をエア炊事場に立たせた刃牙の我が儘っぷりこそ地上最強である』と息子の勝利を告げる勇次郎だったが、鼓膜が破れている刃牙は『自分を倒した勇次郎が最強』と父の勝利を認める。
そこにすっかり病巣が消えていた光成が現われ、二人の手を取って決着を宣言すると、親子に握手をさせるのだった。完。

 (;´Д`)……え?

どういうこっちゃ

 WEB上での顔文字の使用は10年以上も己の禁忌としていたのですが、その禁を解かざるを得なかったと言うか、読み終わった時は本当に先述の顔文字の様な貌になりました。
 20年以上に渡って連載し、1年以上も続けた喧嘩の締めがこれって……、ねえ。

 誤解の無い様に明記しておきますが、この親子喧嘩のプロット自体は非常に良いと考えています。
 地上最強の父親に挑む息子。だが息子の望みは地上最強では無く、『親子喧嘩』に勝利したいだけ。喧嘩の末に身体的に負けたものの、父親をエア炊事場に立たせる(=先に折れさせた)事で『喧嘩に』勝ったと満足出来る。父は父で、自分に父親らしい事をさせるに至った倅に満足。互いに握手で締め。
 有り触れてはいますけど、有り触れているからこそ『親子の物語』としては良く出来ています。所詮は喧嘩なんですから『我が儘を通した方が勝ち』なのも当たり前ですよね。

 では何故実物がこうも酷い茶番に見えるのかと言う話。
 全ての元凶は、上記の『我が儘』――死刑囚編辺りから出て来た『勝利』や『力』の定義に入れ込み過ぎたところが大きいと思います。

 普通の格闘漫画や『グラップラー刃牙』の頃に於ける勝者や強者の定義は単純明快で、原則『相手(敵)を倒した方』とイコールです。時折『試合に勝っても勝負に負けた』的なパターンも有りますが、1つの作品で何回も出て来る様なケースでは有りません。だからこそ『地上最強の生物』と言われる範馬勇次郎は、唯々純粋に誰よりも強く、誰にも負ける事の無いキャラとして他を蹂躙、君臨して来ました。
 が、『我が儘を押し通す=強い』という思想が死刑囚編で出て来た辺りから、話が混迷していきます。
 散々被害者を出しながら『実は自分は敗者でした』とか言い出したドリアンに、『負けを認めていないから負けじゃない』と言い出したドイルがその先鋒ですね。この頃から『勝利』が曖昧になり、勝者も敗者も何も得られないぐずぐずの展開が続く様になります。

 或いは、最強の『勇次郎に勝つ』為には定義を作り替えないといけなかったのかも知れませんし、実は死刑囚編の序盤を描いていた時点では、死刑囚達の敗北が勇次郎の結末に繋がる構想がぼんやりとでも有ったのかも知れません。敗北して満足感を得たスペックやドイル、敗北したいという夢を果たせなかったドリアンの姿は、喧嘩の中で『地上最強であるが故の悩み』を見せた勇次郎に通じる部分が有りますからね。
 死刑囚達はそれぞれが勇次郎に挑む為のステップやシミュレーションであり、勝利のセオリーを再定義したのは『力では勝てない刃牙を勝たせる為』だったという捉え方も出来ます。

 しかし……寄り道している内に直接対決の時機を逸し、物語はこの落としどころを見失ったまま迷走していきました。
 刃牙の『我が儘を通す場』を作れば良かっただけなのに、アライJr.や大擂台賽、ゲバルにピクル、そして光成の病魔といった如何にも『刃牙の成長』を思わせるエピソードを入れてはその都度破綻させ、その癖勇次郎だけはどんどん強くし続けたので、純粋な勝負で刃牙が勝てる見込みがどんどん無くなっていったのです。
 それだからまだしも、この過程で板垣先生は『話に一捻り加えようとして途中で諦める』という悪癖を身に付けてしまい、本来はシンプルで分かり易かったプロットを台無しにするに至ったのだと思われます。

 まぁ単刀直入に書くと、板垣先生のキャラクターに『バキ』以降の作風が合わなかったのでしょう。
 味の有るキャラや奇抜なアイディア、濃いキャラ同士の殴り合い等を描けばピカイチですが、恐らくそれらにステータス全振り状態なのです。かつての『グラップラー刃牙』が名作だったのは、そうした自身の強みを活かして『相手を倒した方が勝者』というシンプルなルールを巧く魅せていたからと考えます。
 しかし『バキ』以降は映画的な手法等を取り入れながら色々試し……いや、試す事自体は良かったのですが、それらを行き当たりばったりでやるから収拾が付かなくなり、しかもそれを省みない暴走を続けた為にこうした事態に繋がったのです。

 死刑囚編で迷走せずに――変な解説やうんちくを入れる癖や、話をごちゃごちゃにする癖が無いままこの親子喧嘩に至っていれば、きっともっと熱い内容になったのだろうなあ、と悔やまれます。
 『グラップラー刃牙』はあんなに面白かったですもんねえ。


8月17日(金)

飲酒メモ

  • 本日の理由:懇親会
  • 本日の面々:同僚約10名
  • 本日の飲酒:カシスオレンジ×1 (許容量)


8月18日(土)

飲酒メモ

  • 本日の理由:(もうすぐ)誕生祝い
  • 本日の面々:友人ら4名と
  • 本日の飲酒:カシスオレンジ×2 (許容量)


8月19日(日)

映画:タイタンの逆襲 (原題:Wrath of the Titans)

映画の粗筋:
ゼウスと人間との間に生まれた半神ペルセウスが、クラーケンとハデスを破ってから10年。神への崇拝がより薄まり神々が弱体化した事により、地の底『タイタロスの牢獄』に封じられたクロノスが目覚めようとしていた。
自分達だけでの解決が困難と判断したゼウスはペルセウスに協力を仰ぐが、息子と共に漁師として生きていく事を誓っていたペルセウスに拒否されてしまう。
息子の大切さを知るゼウスはそれを承諾し、もう1人の息子・軍神アレスと兄の海神ポセイドンを引き連れ冥界に向かうが、アレスとハデスの裏切りにより捕らえ、地上に怪物達が溢れ出してしまったからさぁ大変。

 感想。CGは凄いけれど、前作と比較すると全般的にパワー不足。65/100点。

 前作の感想で書いた『ゼウスvsクロノスの巨神戦争とか』が実現した訳ですが――何だかスケールダウン感が凄いです。
 冥界や巨神クロノスの登場、その他怪物達の迫力は確かに前作以上ですし、物語の規模も前作を超えているのは間違いないんですけど、前作以上にドラマ性が薄く、舞台も森や平地が殆どな上に肝心のゼウスも前面に渡って弱り切っているので、『これこそ神々の戦い!』的なカタルシスが全くないのが原因なのでしょう。物語終盤の一寸元気になったゼウス兄弟の爺無双位しか前作以上と思える点が有りませんでした。
 この手の物語につきものの『封印された強大な敵』が、『封印が解けて凄い暴れたと思ったら5分後には沈む』パターンをしっかり準えているのも、(仕様が無いとは言え)何だかなあと言わざるを得ません。

 迫力を楽しむB級映画、という前作同様のスタンスだけはしっかり貫けているんですけど、本当にただそれだけなんですよね。
 ただそれだけを楽しみたい時には良い映画ですが、物語は前作以上に淡泊なので期待してはいけません。恐らくテーマは『父と子』もしくは『家族愛』といったところだったんでしょうけど、中途半端にやる位ならば寧ろ削って爺無双をもっと魅せれば良かったのになあと思います。

 それにしても、今回も未公開シーンにしか出番が無い神々が不遇過ぎます。
 あれメイクだって結構時間かかっているでしょうに。

ところで

 ハデスのVFXが絶対に前作より確実にパワーダウンしていますよね?
 闇を切り取った様なあのマントが格好良かったのに、何だってこんな改悪をしたのやら。


8月20日(月)

今週の暗殺教室:第7話 毒の時間

今週の粗筋:
得に策も無く『毒を飲んで欲しい』と真正面から殺せんせーにお願いする奥田。
国語が苦手だが化学が得意だから良い彼女に対し、殺せんせーは身を張って言葉の大切さを教えるのだった。
その頃、プロの暗殺者を学校に送り込む決定が国によってなされたからさぁ大変。

 つーんとしている殺せんせーに可愛らしさを感じる人々が100人は居る予感。
 自分はその中の1人です。

 今週のエピソードについては、国語の大切さを伝える事には成功しているものの、『言葉の善し悪しや感情表現が分からない』点に対するフォローにはなっていない様に思えます。
 奥田ならば勉強する事でそれが習得出来るという事なのかも知れませんが、感情表現が分からないというのは独学では結構どうしようもないのではないでしょうか。
 まぁ生徒に合わせた授業の出来る殺せんせーですし何か手が有るんでしょうけど、少し引っ掛かりました。

今週のONE PIECE:第677話 “COUNTER HAZARD!!”

今週の粗筋:
シーザーのデモンストレーションを観ていたキッドは、別途声を掛けていたアプー及びホーキンスに対し同盟を持ち掛ける。
一方、ルフィ達はローの策により牢から脱出し、茶ひげと共にやって来たゾロ達と研究所内で合流を果たすのだった。

 『何でも言う通りにしますから』とか言い出したたしぎさんに良からぬ事を考える人々が1,000人は居る予感。
 お約束過ぎるので駄目どすえ。

 さて、いよいよパンクハザードのプレイヤーが1つ場所に集結し、反撃に繋がる流れが出来ました。
 尤も、普通に戦えばルフィの圧勝は間違いなので、もう一波乱位は有るんでしょうけども。存外にジョーカーことドフラミンゴが現われたりするのかも知れませんね。しかも話がまとまりかけたタイミングとかで。そして、シーザーもヴェルゴも『役立たずは要らない』とか言われて瞬殺されるパターンとか。流石に天丼過ぎますかね。


8月21日(火)

ゲーム:『ダークソウル拡張版』よくあるご質問

 一部引用させていただきます。

Q)日本語字幕が収録されているものはどれですか?
A)日本国内で販売されているDARK SOULS with ARTORIAS OF THE ABYSS EDITION(PlayStation3版、Games for Windows LIVE版)、および日本のPlayStation Storeから購入できるDLC ARTORIAS OF THE ABYSS(PlayStation3 追加DLC版)の3つになります。
Steamから販売されるものは海外版になります。日本語字幕がありませんのでご注意ください。

 安心と信頼のおま国発動。
 今回は『お前の国にも売ってやるが、お前の国の言語は消す』パターンですね。
 Games for Windows LIVE版が有ると言う事は当然データは有る訳で、毎度の代理店都合というものでしょう。いやー……ふざけんな。

 データ自体は残っていて一寸弄れば出せるパターンと有り難いんですけど、どうでしょうね。本作の微妙な手抜きっぷりを見るに、無くは無さそうな気がしています。  少し様子を見るべきでしょうか。

我(々)はぬるぬる動く病み村を楽しみたい

 明確に『解像度やフレームレートに差違は無い』と書かれてはいますが、別にPS3をそのままエミュレートする訳でも無いでしょうし、マシンのスペックが上ならばその分だけ処理に余裕が出来る(=処理落ちしない)のは道理です。
 映像面に関して言えば、この作品についてこれ以上の高解像度化などは一切求めていないので(というかこれ以上綺麗になっても病み村の虫がキモくなるだけなので逆に困る)、後は如何に滑らかに動くかだけだと考えます。
 そういう前提で考えれば、処理落ちがPS3より大分マシな筈のWindows版はMust Buy!な訳ですが……さて困ったものですねえ。


8月22日(水)

飲酒メモ

  • 本日の理由:誕生祝い
  • 本日の面々:友人と
  • 本日の飲酒:赤ワイン×1、カシスオレンジ×1 (許容量)


8月23日(木)

ゲーム:ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族

 ガートラントのボスを倒したり、人間になったりしていました。

   

 ドワーフの小さい目線での操作に慣れていたので、人間に戻ると何だか違和感が凄いです。
 という事で、すぐにドワーフに戻る事にしました。

 

 うん、やはりこれが一番。


8月25日(土)

ゲーム:ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族

 メギストリスのボス『魔軍師』をやっつけました。

 大して強くない的な事を聞いていたのに、まさかの3連敗。
 意地になって再挑戦を続け、何とか勝利したのは夜中の3時頃でした。
 最近は24時には寝るのが普通だったので、勝利の嬉しさよりも安心して眠れる嬉しさの方が上でした。いやはや情けない。


8月27日(月)

今週の暗殺教室:第8話 胸の時間

今週の粗筋:
英語教師という肩書きで派遣されたプロの殺し屋イリーナ・イェラビッチ。
彼女の美貌と色仕掛けに、殺せんせーはあっさりと騙されてしまうのだった。

 折角のプロなのに、登場して早々『ビッチねえさん』とか『最凶の殺リマン』とか何だか酷い扱いです。
 キャラ的にも設定的にも些か現実味を帯びたジェニュインという感じですが、この弄られっぷりからするとカルマ君同様、存外に早くクラスに馴染みそうな気がします。
 今は傲慢な態度で生徒達から嫌われていますが、暗殺失敗→失敗しても再挑戦する生徒達の頑張りを見て復活→生徒と打ち解ける→最終的には殺せんせーにも馴染む、的な感じで。
 いつの間にか生徒達を守る側に回るビッチねえさんとか、考えるだけで熱いですねえ。

 それにしても殺せんせー。
 触手で人の身体をまさぐる様なキャラですし、人体には特別性的な興味など無いものと思っていたのに、普通におっぱいに弱いなんて……けしからん奴です。
 じゃあビッチねえさんを対峙した暁には触手であれやこれやと……いやはや、けしからん奴ですな。

余談

 俗に言う触手モノには大した興味が無く、また今後も(自分が)興味を抱くとは思えませんが、この作品を通じて目覚めてしまう少年が居ないとも限りません。
 全てはこのビッチねえさんの片付け方次第にかかっていると言えるでしょう。果たしてどうなる!?

今週のONE PIECE:第678話 “研究所内A棟ロビー”

今週の粗筋:
『2時間以内に研究所から脱出しないと、命の危機に関わる問題が起こる』と宣言するロー。
シーザーを狙う麦わらの一味、脱出を図る海軍メンバー、そして子供の奪還を望む錦えもん達は、それぞれ時間内の目標達成に向け動き始めるのだった。

 ローの『殺戮の趣味は無いが』及び『どうなるかわからねェ事をする』という発言からすると、彼の狙いはシーザーだけでは無く、研究所内に有る別の兵器という可能性も有りそうです。
 シーザーを拉致するだけならば殺戮に繋がる様な事は起きない筈ですし、拉致する為にわざわざそんな大掛かりな騒ぎを起こす必要性も感じません(現時点で既に騒ぎになっていますし)。
 彼が王下七武海になってまで島で探していたという『何か』が、きっとその兵器なのでしょう。ウラヌスか、ここはやっぱりウラヌスなのか。

 ところで、海軍に正体が割れてさり気なく照れる茶ひげの旦那が中々良い感じです。
 彼はやってくれる男だと思ってまs(繰り言につき省略)


8月30日(木)

ゲーム:『ASSASSIN'S CREED III』、『等身大コナー像』付き“超限定版”の抽選販売を発表

 お値段何と15万円!
 いやいやいや……流石にこれは。いやいやいや。

 そもそも等身大のコナーさんを飾れる家なんて早々無いんじゃあないでしょうか。ゲームショップとかが宣伝の為に飾るとかなら分かりますけど……。
 アルタイルやエツィオと違って人となりも分かっていないのに、これで買う人は居るものなのでしょうか。


2004年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2007年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2008年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
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