a 適当。

5月1日(月)

映画:ジャンゴ 繋がれざる者 (原題:Django Unchained)

映画の粗筋:
 1858年のアメリカ南部で、ドイツ人のキング・シュルツは賞金稼ぎとして生計を立てていた。
 ある日、シュルツはターゲットの顔を知っている黒人奴隷・ジャンゴを奴隷商から買い取り、彼の協力を得てターゲットを始末する。
 その旅の中で、ジャンゴの才能と『引き離された嫁を救いたい』という彼の目標を知ったシュルツは、彼を相棒として育て共に戦う事を決意するが、彼の妻は黒人奴隷に厳しいキャンディ農園に居たからさぁ大変。

 感想。大丈夫、いつものタランティーノだよ。85/100点。

 そうですね、本当に『いつも通りでした』としか言えない位、タランティーノの様式美に沿った映画です。
 昔の映画のオマージュ的なOPに始まり、如何にもタランティーノが自由にチョイスしたであろう曲が挿入歌として使われ、登場人物は飄々としているかキレ易いか調子屋か鏖殺前提の雑魚しかおらず、英語以外の言語が重要な要素として物語に組み込まれ、ダメージを受けた人体は不自然な位血飛沫を飛び散らし、クライマックスには勧善懲悪のスタイリッシュ大虐殺が披露されるという、そんな映画。
 美事なまでにタランティーノでしょう。
 勿論、話が2時間じゃあまとまらず、3時間近い長尺になっているのもお約束。

 そして、これもまた当然と言うべきか、主要な登場人物は上記でサラッと触れた以上に濃厚です。

  • Dr.キング・シュルツ
    • ドイツ人で元歯科医の賞金稼ぎ
    • 生死問わず→殺しても構わない→絶対殺す、と解釈して賞金首を追いかけるアレな人
    • 相手が賞金首なら殺すし賞金首じゃなくても脅されたら殺すし脅されなくても我慢出来なきゃ殺す
      • 基本的には法が許す範囲で殺しているが、許されなきゃ許されないでやっぱり殺すアレな人
    • 中の人は、リスは許せてもネズミとユダヤは許せないユダヤ・ハンター、クリストフ・ヴァルツ
      • あ、『イングロリアス・バスターズ』の話ですよ?
  • ジャンゴ・フリーマン
    • 根性が有り過ぎたので、端金で売り払われちゃった黒人奴隷
    • シュルツに才能を見出された結果、白人を殺して金が貰える天職に就く
      • キャンディにも『1万人に1人』の才能持ちと言われる物の、服のセンスは絶望的にアレ
    • 別々に売られてしまった嫁と再会する為、シュルツの提案に乗って鬼と化していく
    • 今作の復讐枠だが、寡黙な所為か周囲が濃い所為か、相対的にキャラが薄い
      • 『おおー、ジャンゴー』の歌だけは異常に頭に残る
  • カルビン・キャンディ
    • 黒人を酷使する一方で、お気に入りの黒人は周囲に侍らす坊ちゃんシスコン田舎紳士
      • 今作のボス枠で、ボスお約束の長台詞のテーマは『頭蓋骨のくぼみ』
    • フランスに憧れている為、『ムッシュ』と呼ぶと喜ばれるが、フランス語が分からないのでフランス語で話すと不機嫌になる
    • 中の人はまさかのディカプリオ
      • あの顔立ちでの髭面は、坊ちゃんヤクザそのもの
      • ディカプリオに、『田舎の小悪党(シスコン)』を割り当てるタランティーノ
  • スティーヴン
    • 黒人なのに黒人を憎む、キャンディ家の執事にして、キャンディ盛り上げ隊の隊長
      • キャンディのスピーカー役に徹しつつ、バラエティ番組の笑い声SEも兼任する等、盛り上げ隊としての働きは高く評価出来る
    • 呆けたお調子者に見せて、時折鋭い直感や黒い側面を垣間見せる、弱い子羊を装った邪悪な狼……に見せかけた弱い子羊
      • つまりただの子羊
        • コイツのガッカリ感はトレーボルのそれに似ている
    • 中の人はサミュエル・L・ジャクソン

 それぞれが、ステレオタイプっぽくありつつも、タランティーノの独自チューニングが際立つ変態ばかり。
 流石にランダ大佐級の変態は居ないものの、キャンディやスティーブンの濃さはある種漫画的で、他の映画ではそうそうお目にかかれません。

 まぁ、登場人物がこんな感じですからね。
 南北戦争直前のアメリカ南部という舞台設定で分かる様に、人種差別や奴隷制度をテーマにしてはいても、奴隷制度やその歴史に何かを感じて欲しい、という内容では有りません(そういう要素も0じゃあないですけど)。
 端的には、『大義名分を得た黒人奴隷が白人を射殺しまくるぜ』というタランティーノの好き勝手を楽しむのが本命と言えます。
 ブライドが暗殺組織を滅ぼす様に、ショシャナがナチスを燃やす様に、ジャンゴが奴隷制度を壊す過程を楽しむのです。

 こうもパターンが決まっていると、視聴者側も飽きそうなものなんですけど、それをキャラの破壊力という力業を以て押し通すのがタランティーノの凄さですよね。
 毎回『父親がreadmeを遺さない所為で息子が振り回される』パターンなのに、巧いドラマを創り上げる今川監督に通じる物が有ります。
 そうであるが故に、『タランティーノ作品』を期待して観る分には裏切られる事はありません。
 彼を知らなくても、奴隷制度や人種差別という絶対悪を、火薬と血飛沫で破壊する映画として観る分にも、十分楽しめる映画だったと思います。


5月2日(火)

飲酒メモ

  • 本日の理由:昇進祝い
  • 本日の面々:部下5名と
  • 本日の飲酒:グレープフルーツサワー×4

 先月、断り続けていたのに昇進する羽目になり、仕事に対するやる気が大幅に下がっていたのですが、今日部下達からのサプライズ昇進祝いを受けて少しテンションが上がりました。
 我ながら随分と単純だわさ。


5月4日(木)

映画:スノーホワイト (原題:Snow White & the Huntsman)

映画の粗筋:
 類い希なる美貌と強大な魔法を持つ魔女・ラヴェンナは、マグナス王を暗殺して王国を手中に収め、彼の一人娘であるスノーホワイトを監禁するのだった。
 それから数年、ラヴェンナは思うがまま圧政を敷いていたある日、『魔法の鏡』にスノーホワイトが自分を超える存在である事、彼女の心臓さえ手に入れれば永遠の若さと美が手に入る事を知らされる。
 一方、スノーホワイトは何とか牢からの脱出に成功するが、彼女の逃げ込んだ先は危険な『闇の森』だったからさぁ大変。

 エクステンデッドエディションを視聴。
 感想。作り込みは凄いけれど、色々と物足りない。70/100点。

 最初に、本作は『白雪姫』を元にした作品ですが、結構ガッチガチのファンタジー映画です。
 魔法の鏡や小人といった原作準拠のファンタジーは勿論、円らな瞳のトロルや不細工な妖精、シシ神様っぽい神獣も出て来ますし、スノー本人も近付くだけで病気が治る謎の能力者だったりします。
 そして継母は絵に描いた様な魔女で、無機質を生命体の様に操る、他者の命を吸って若さを保つ、身体をカラスに変える等々、数々の魔法を使って悪事を働く明確な敵役です。
 設定がこんなですから、物語も大筋は『白雪姫』ですけど、実体はほぼオリジナルのファンタジー映画と言えます。

 そもそも、王子より狩人の方が目立ってますからね。
 あ、原作でも王子は最後にチョロッと出て来て死体愛好家っぷりを披露する良い所を持っていくだけですが、それでもまぁ、何やかんやで白雪姫を起こすのは王子の役目です。
 本作でも、王子は良い所を持って行く為、幼馴染み設定を与えられ冒頭から登場するものの、劇中で活躍するのは狩人の方で、美味しい所を持って行くのも狩人だったりします。
 余りにも優遇され過ぎなので、『そこ位は王子に任せようよ』と思ったりしながら観ていたのですが、観終わった後にパッケージと英語タイトルを見て、『あぁ、最初から姫と狩人の話だったのか』と納得しました。
 大体、中の人がクリス・ヘムズワースですしね。端役の筈が無いか。

 閑話休題。
 物語としては、逃げたスノーが大衆を引き連れ魔女を討つ、というだけですが、前述の様に世界はかなりファンタジーチックに描かれています。
 その映像のクオリティはかなり高めで、真っ白な雪景色、不気味な闇の森、静かな洞窟、緑の映える幻想的な妖精の森と、様々なロケーションが絵画チックに描写されていて、特に妖精の森の美しさは一見の価値ありです。

 ただ唯一問題なのは、映像のレベルが凄いものの、それが物語的な必然性や面白さとは紐付いていないという事ですね。
 王子や小人にやらせれば十分な役割を、わざわざ湖の村や妖精、シシ神様に落とし込んでいる為、それぞれが薄くなっています。

 実際、湖での一件や妖精の森はまるっと省いても話が成立しますからね。世界観を広げたかったんでしょうけど、その割にはそれぞれの描写が少な過ぎる。
 小人とか、それぞれキャラに特徴が有るのに、それを殆ど使ってないですもんね。
 どうしてもこれらの要素を全部活かすなら、スノーがリンゴを食べるまでを前編、目覚めてから魔女討伐までを後編、という感じで二部作にして、それぞれに2回位ずつクライマックスを入れてやっと丁度良いレベルだと思います。最早殆どトールキン状態ですが。

 尚、『魔女よりスノーが美しいから魔女がヤバイ』というのが話の根幹なのに、その魔女がシャーリーズ・セロンなんですよね。
 スノー役のクリステン・スチュワートも美人さんですけど、セロンが相手だと、えーと、その、どうなんでしょう……?鏡の判断間違ってないですか?

 悪い魔女をやっつけるファンタジー映画、という観点では決して悪い映画ではありませんでしたが、諸々消化不良を起こす作品でした。
 映像だけは掛け値無しで良いんですけどね。


5月5日(金)

映画:ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (原題:Fantastic Four)

映画の粗筋:
 科学者のリード・リチャーズは、人類の進化と遺伝子を研究する為、ヴィクター・ヴァン・ドゥームの協力を得て宇宙嵐の観測実験を行う。
 だが、計算外の速度で襲来した宇宙嵐に巻き込まれて実験は失敗、研究に参加していたリード、ベン、スー、ジョニーは宇宙線を浴びて超能力を得るのだった。
 リードは元に戻る為の研究を始めるが、ヴィクターも宇宙線を浴びて超能力を得ていた上、リードを逆恨みし復讐しようとしていたからさぁ大変。

 今更感満載ですけど、Blu-rayセットを買ったままだった事を思い出し、視聴しました。
 感想。気楽に楽しめる良いエンターテインメント映画。75/100点。

 身も蓋も無い事を書くと、本作は2000年以降のアメコミ映画に見受けられる『続編を前提としてキャラ紹介に終始する』作品です。
 主要メンバーの性格や関係性、ヒーロー誕生の切っ掛け、能力習得までの苦労、普通と異なる事の苦悩、ヴィランとの因縁の始まり――それらを約2時間にまとめてチン、というお約束のパターン。
 勿論、スタン・リーも出て来ますし、最後に今後への伏線っぽい要素が有るのもお馴染みです。

 しかし、本作が他のアメコミ作品と異なるのは、結構早い段階で彼らが一般市民に認知され、且つ人気者として確立される事ですね。
 流石に見た目が大きく変わってしまったベンだけは、他メンバーとは一線を画す苦悩を引き摺るものの、全体的には話が重くならない様な構成になっており、純粋に『正義の味方が、悪い奴をやっつける』エンタメ作品として楽しむ事が出来ます。
 裏を返せば、深みが無くて薄いという事ですけど、まぁそういうのはバットマンに任せておけば良いんですよ。

 2005年の映画だけあって、今観るとVFX的には大した事が無いですし、主人公達が『ゴム人間』『透明人間』『身体が岩』『炎人間』という特性上、炎以外はアクションが相当地味ですけど、スーザン・ストームの中の人がジェシカ・アルバなのがポイント。
 スーザンは『透明人間だけど服は透明に出来ない』都合上、透明になる前に服を脱ぐ必要が有る訳で、それをジェシカ・アルバがやる訳で、詰まりはそういう訳で。
 映像的な見所を挙げるならば、間違い無くジェシカの着替えがトップでしょうね。いや、結構真面目に。それ位ジェシカは魅力的で、それ位アクションは地味です。

 そんなこんなで、薄味仕立てだけれど、サッパリしてるだけにサラッと観れる、そんな映画でした。
 濃い味を楽しみたい?まぁそういうのはクリストファー・ノーランに任せておけば良いんですよ。


5月6日(土)

映画:ファンタスティック・フォー:銀河の危機 (原題:Fantastic Four:Rise of the Silver Surfer)

映画の粗筋:
 宇宙から訪れた謎の光が、世界各地で怪現象を巻き起こし、遂にはリードとスーの結婚式も台無しにされるのだった。
 アメリカ陸軍の要請で調査を始めたリードは、それが地球崩壊の兆しであると突き止め、光の正体である宇宙人を捕獲しようとするが、ジョニーの独走により失敗してしまう。
 米軍は怪現象の影響で復活したヴィクターに協力を仰ぎ、リードとの共同研究で解決策を見つけ出すが、案の定ヴィクターは色々企んでいたからさぁ大変。

 感想。前作から良い感じに進化した映画。80/100点。

 凄く端的に書くと、前作の(悪くはない意味で)薄い作風はそのままです。
 メンバーは前作以上に世間から認められていますし、4人の能力や装備、リードの研究施設も大幅に強化されている為、観ている側をワクワクさせます。
 ベンの代わりに、スーが元に戻りたい病に罹るものの比較的アッサリと解決しますし、起こる事件は未曾有でも『重苦しさ』みたいなものは一切有りません。
 でも、ジェシカのセクシーショットはしっかり有るので安心を。

 そんな今作の大きな変化点は、空を自由に飛び交うシルバーサーファーがヴィランとして登場する為、アクションシーンの画面映えが格段に良くなったという事です。
 詰まり前作で最大の弱点だった『何か地味』という要素を、空中戦で補っている訳ですね。
 今回の空中戦はジョニー以外にリード達も参戦する他、ドゥームもギュンギュン飛びますし、その戦いの舞台もアメリカに留まらず、イギリスや中国を交え国際色が豊かになりました。
 また、終盤に登場するギャラクタス(の力)も、映像的な派手さ、規模感は相当なもので、前作の『地味』を全力で覆しに来ているのが伝わって来ます。

 コメディ要素が強いと言うか、ファミリー向けのテイストなのでドゥームの扱いが少し雑ですけど、気軽に観れるヒーロー映画としての完成はかなり高めです。
 このメンバーでの続編が無い事が残念ですが……ジョニーがキャプテン・アメリカになっちゃったので仕様が無いですね。


5月7日(日)

映画:ファンタスティック・フォー (原題:Fantastic Four)

映画の粗筋:
 小学校5年生にしてワープ装置を完成させたリード・リチャーズは、親友のベンと共に研究を続け、バクスター財団の研究チームにスカウトされる。
 そして、スーザンやジョニー、ヴィクターと共に異次元への転送装置を創り上げるが、完成した装置は政府とNASAに渡される事になってしまった。
 悔しさから酒を飲んだリード達は、責任者が居ない間に自分達だけで異次元へ行く事を決意、酔った勢いでそのまま異次元へと向かうが、そこでトラブルが発生してしまったからさぁ大変。

 感想。えぇ……(困惑した顔)。50/100点。

 キャストや設定を一新してのリブート作品、なんですが、前シリーズより良い所が一切無くて驚きました。
 いやぁ、何だこれ。

 本作も『続編を前提としてキャラ紹介に終始する』系統の作品です。
 前シリーズとの差別化なのか監督の作風なのか、コメディ要素は無くなり、若者達が異形になるまでの経緯がゆっくりと、割とシリアスに描かれます。
 が、これが丁寧に描かれているのでは無く、単にゆっくりしているだけなのが困りもの。

 本作は、展開のバランスが明らかにおかしいんですよ。
 先ず、リード達がトラブルに巻き込まれるまでに1時間。上映時間の半分を過ぎても、未だ誰も能力を手に入れていません。
 その後、漸く能力を得て苦悩・困惑するのが5分位で、次の瞬間には作中で1年が経過し、能力を使いこなしてる描写が入ります。この能力紹介も大体5分程度。
 次に10分位でヴィランが登場&暴れ回り、特に4人の会話や結束するシーン等が無いままラストバトルに突入して、視聴者置いてけぼりで大団円です。Wow、Fantastic!

 こんな有様なので、これといってヒーロー活動したりはしません。当然一般人との絡みも無く、アクションの舞台も研究施設と異次元だけという始末。
 かといってヒューマンドラマも特に無いのです。異次元に行くまでダラダラと長い割に、登場人物やその関係性の描写は乏しく、淡々とした研究風景が続きます。
 冒頭のリードとベンの幼少時代は、関係性、ガジェット感共に良かったんですけど、良かったのはそれだけです。
 トラブル発生後に盛り上がる……様なシーンは無く、ベンの苦悩もおざなりなら、彼とリードの仲直りタイミングも不明、ヴィランに至っては行動動機が斜め上過ぎてて、理解しようとさえ思えませんでした。
 因みに、スタン・リーも出ませんし、ED後のオマケも無しです。

 映画を観る時は、事前に感想や批評を見たりしない主義なんですが、今回はそれが裏目に出ました。
 調べてみると、本作がアレな出来だというのは周知の事実だったんですね。そうと知っていれば別の映画を……いや、結局Blu-rayセットだから観ちゃったかな。
 せめて、逆にネタになる位アレな出来なら良かったんですけど、ただただ単純にアレな仕上がりなのがアレです。えーと、こう、何も擁護しようが無い。
 どうやら続編も創っているらいしですが、ここから巻き返せたら本当に凄いと思います。それ位この映画はアレ。

備忘:本日のS.M.A.R.T.

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5月8日(月)

今週のブラック・クローバー:ページ108 無冠無敗の女獅子

今週の粗筋:
 メレオレオナは紅蓮の獅子を再び1位にする為、温泉合宿を宣言する。
 そして、アスタ、ユノ、ノエル、ヤミ、シャーロットを巻き込み、強魔地帯・ユルティム火山での地獄の合宿が始まるのだった。

 姉ゴレオンさんの勢いだけで押し切っていくスタイル。
 実に良いですね、この強引な展開。『そういうキャラなので』という免罪符の元、キャラにも読者にも有無を言わわず駆け抜ける様は最早爽快ですらあります。
 取って付けた様に連れて行かれるノエルのシーンとか、色々と酷くて笑ってしまいました。や、この『酷い』は褒め言葉。

 一応温泉ですし、姉ゴレオンさんやシャーロットさんのセクシーショットが入る可能性が有りますけど、強魔地帯ですし、また魔石と魔眼が絡んで来るんでしょうね。
 現状、魔石は単なるマクガフィンですし、変に話を複雑化されるより良いんですが、こうも手軽だとハリウッド版ドラゴンボールの『落とし穴に落ちたら近くにドラゴンボールが有ったでござる』を思い出します。
 そこにそれが有る必然性みたいなものも描かれると良いんですけど……そういうのを期待する漫画では無いのでしょうね。

今週のONE PIECE:第864話 “ヴィンスモーク家皆殺し計画”

今週の粗筋:
 写真を壊された物の、ビッグ・マムは様々な問題が同時に起こり過ぎて混乱してしまう。
 一方、息子達の手でルフィ達はじりじりと追い詰められるが、ベッジは不敵に作戦続行を宣言するのだった。

 やだ、ベッジ少し格好良い。
 そしてジャッジ超格好悪い。

 いやはや、これが擬態じゃないとすれば、ジャッジのガッカリ感はマーライオン級ですね。
 騙される可能性を考慮していなかったどころか、騙されて泣くって子供か。
 その子供達にしても、余裕が有って笑ってる訳じゃあ無く、感情が無くて笑ってるだけというのがまた酷い。

 ここまで露骨に扱いがアレだと、後で思いっきり巻き返す為の振れ幅だと見るべきなんでしょうけどね。
 イチジ達も本当に余裕だったりとか、泣いているのもエシディシ的な切り替えスイッチだったりとか。
 もしこのまま鳴かず飛ばずだったら、駄目な意味で伝説に残りそう。

今週の僕のヒーローアカデミア:No.136 間近!!

今週の粗筋:
 確実にエリを救出する為、ナイトアイは集まった面々にエリの居場所の絞り込みを依頼する。
 その場の緑谷の決意を見た相澤は、緑谷を外そうとした当初の考えを改め、共に仕事する事を宣言するのだった。

 やだ、相澤先生少し格好良い。
 そしてナイトアイちょっぴり微妙。

 ナイトアイの個性について、ここで制限が明らかになりました。
 予知が出来るのは、対象1人につき1時間。対象の周囲は余り見えず、1回発動すると24時間のインターバルが必要。
 能力の便利さを考えると、妥当な落としどころですね。無闇に予知しない理由付けにもなりますし。

 ただ、見た未来を変える事が出来ない(と思われる)から見ない、というナイトアイの考え方は、相澤先生の指摘通り合理性に欠けます。
 そりゃあ確かに、死の未来が見えてしまった時、それを言う方も言われる方も最悪の気分になるでしょうけど、逆にそれが回避出来ない運命ならば『覚悟』する事だって出来ますからね、
 神父様も『覚悟は幸福であり天国である』と仰っていた位ですし、決して無駄じゃあありません。

 それでもナイトアイがああなのは、本当にオールマイトの事がトラウマになっているのでしょうか。
 未来を見たところで、何も変える事は出来ないと絶望しているだけ?

 それとも、実は『未来を見る』の解釈が違うんですかね。
 ナイトアイが見ているのは、量子力学的な要素が有り、本来未来の可能性は重ね合わせの状態で無限に広がっているけれど、ナイトアイが個性を使うと、その時に見た未来で固定される、とか。
 いや、そんなややこしい個性にはしないか。

 ところで、ナイトアイが緑谷とオールマイトに狂気を感じていた事に、少しホッとしました。
 幾ら個性社会とは言えど、やはりあの正義は狂気と紙一重ですよね。
 だからこそ象徴になり得た(る)し、ステインや死柄木の様な影も産まれた(る)のでしょう。
 この狂気こそ、エンデヴァーや他のヒーローに足りない部分ですね。良くも悪くも。


5月9日(火)

ゲーム:『KOWLOON'S GATE VR Suzaku』公式サイトリリース

 そう言えばもうすぐファイアの日でしたっけ。
 ファイアの日の5月22日と、異界入りの8月3日は結構頭に残りますね。それぞれ印象的なゲームだけに。

 そう言えばと言えば、オリジナルの『クーロンズゲート』では朱雀は『しゅざく』と発音していたのに、今回のVRゲームは『Suzaku』なんですね。
 ダカラ『ドーダコーダ』言ウワケデハナインデスガネ。Windows版も出してくれれば良いのに。


5月11日(木)

ゲーム:『VANQUISH』のPC版がSteamで5月26日より配信へ

 え、わぁ、やったあ。
 これ、Windows版が出るなら欲しいなあと思っていたんですよね。
 という事で即購入。『BAYONETTA』も持っているから割引適用でディ・モールト良し。

飲酒メモ

  • 本日の理由:本社の同僚が来た為
  • 本日の面々:同僚2名と 合計3名
  • 本日の飲酒:カシスオレンジ×1、グレープフルーツサワー×1


5月13日(土)

映画:007 カジノ・ロワイヤル (原題:007 Casino Royale)

映画の粗筋:
 MI-6のエージェントであるジェームズ・ボンドは、局内の裏切り者を始末して殺しのライセンス『00』を手に入れた。
 そして007として爆弾テロを追う中で、世界中のテロ組織の資金をロンダリングしているル・シッフルの存在を知り、彼の資金稼ぎを阻止する事を命じられる。
 財務省のヴェスパーと組み、ル・シッフルとのポーカー勝負に挑むボンドだったが、自信過剰なボンドに対し、ル・シッフルは様々な準備を整えていたからさぁ大変。

 感想。泥臭いスパイも格好良い。80/100点。

 予め断っておくと、『007』シリーズはTVのロードショー等で中途半端に観ている程度の知識しか有りません。
 多分、何作かは最初から最後まで観ていると思いますが、『チャンネルを回したらやっていたから最後まで観た』というレベル。
 その為、このシリーズに対するイメージは、『例のBGM』と『お洒落なスーツ&良い意味で馬鹿っぽい小道具』、そして『キザな振る舞いでセクシーなお姉ちゃんと遊ぶ』の3点位です。
 面白いシリーズなんだろうにそれでは勿体ない、とボンド役がダニエル・クレイグになったのを機に、腰を据えてじっくり観ようと思っていた――まま今日に至ってしまいました。

 いや、1年位前に『スカイフォール』まで入ったBlu-rayのセットを購入したんですけど、如何せん23作も入っていたので観る前から億劫になってしまったんですよね。
 金を出しておきながら面倒臭い病を発病させるという、最悪の状態です。
 でも積むのはSteamだけで十分だ、と漸く決意出来ました。……1作目からだと長丁場なので、切っ掛け通りダニエル・クレイグ分から。

 そんな訳で本作ですが、本作が前述のお洒落感や馬鹿な小道具の無い、無骨で肉体派なアクション映画だった事に少し面喰らいました。
 冒頭の凄まじいパルクールに始まり、随所に差し込まれるアクションは銃撃戦では無く、身体を張った肉弾戦がメインです。
 ハリウッドのアクションに有りがちな火薬やVFXは控え目だけれど、重量感と軽やかさを兼ね備えたダニエルのアクションが一々渋くて格好良い。
 OPのCGアニメだけは『007』のイメージ通り、スーツで華麗な銃撃戦、という感じだっただけにギャップが凄いです。

 しかし、今作のボンドがスタイリッシュさに欠けるのも物語的な意味が有ります。
 何せ今回のボンドは『007』になったばかりなので、知識や身体能力にこそ長けるものの、経験値不足による粗削りさが目立つ人物です。
 周囲を疑う事を知らず、女性に甘く、回避可能な戦闘を巻き起こし、敵の策略を読み切れない。
 それを乗り越える度に強くなっていく彼を観て、『ああ、こうして凄腕のエージェントになっていくのだな』と思わされる訳です。

 ただ、カジノがポーカー勝負だけだったのがほんの少し残念でした。
 もう少し、ル・シッフルとサシでの読み合い勝負が有っても良かったんじゃあないかと。
 そんな些細な要望位しか不満の無い、良い映画でした。


5月14日(日)

映画:007 慰めの報酬 (原題:007 Quantum of Solace)

映画の粗筋:
 ル・シッフルの背後にある組織を追っていたMI-6は、裏切り者の手により唯一の手掛かりだったMr.ホワイトに逃げられてしまう。
 裏切り者の遺留品から、NPO法人『グリーン・プラネット』の代表ドミニク・グリーンに辿り着くが、彼はCIAと組んでおり、ボンドにも帰還命令が出されるのだった。
 それでも独自にドミニクを追うボンドだったが、イギリス政府までドミニクと協力する事になったからさぁ大変。

 感想。オルガとジェマ可愛い。70/100点。

 物語は文字通り『カジノ・ロワイヤル』の続編で、前作のED直後からスタートする映画です。
 実質、前作で残った謎や課題を解決する為の作品であり、個人的にはそれ以上の価値は見出せませんでした。

 屡々書く事の有る定型句でアレなんですけど、『別に詰まらない作品ではない』んです。
 前作程じゃあないけれど、見応えの有るパルクールアクションも観られますし、『復讐』に関する1つの決着は付きます。
 ボンド自身の面白ガジェットは無くても、MI-6本部の最新ガジェットはワクワクさせられるし、話にも少し捻りが利いてる。
 ただ、この作品と言えばここ!という見せ場や魅力が無いのです。盛り上がりも無く、淡々と『カジノ・ロワイヤル』の後処理をしている様な、そんな感じ。

 そもそも、今回は敵役のドミニクが地味なんですよ。凄い知能が有るでも、肉体的に秀でているでも無く、単に金が有るだけ、という印象。
 どの作品にも出て来れそう、という点で変なリアリティは有るものの、ボンドと敵対するには余りに個性が無い。
 その上、ボンドにしても観ている側にしても、真に追うべきは『組織』であり、ドミニクはその一部に過ぎないと考えているので、重要度の低い敵に見えてしまいます。
 何か強烈な個性でも持っていれば、話は別だったんですけどね。終始果物を食べまくってる、とか。

 ガッツリ鍛えたダニエルは相変わらず渋格好良いし、2名のボンドガールも『華』と言うのに十分な画力を持っていましたけど、それを活かせないまま終わったのは残念です。

備忘:本日のS.M.A.R.T.

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5月15日(月)

今週のブラック・クローバー:ページ109 ユルティム火山登山道

今週の粗筋:
 ユルティム火山の過酷な環境は、魔力で身体を覆うマナスキンの維持が必要であり、ヤミはそれこそがメレオレオナの狙いであると想像する。
 それぞれがマナスキンを使う中、魔力を持たないアスタは力尽きかけながらも前へと進むのだった。

 ヤミさんの付けたアネゴレオンは本当に良いあだ名。
 『メレオレオナ』って覚え辛いし読み辛いし言い辛いし書き辛いんですよね。
 多分『レオ』が2つ続く部分と、それが『レオナ』が被る部分が原因だと思うんですけど。
 フエゴ兄さんは、脳内で『フエゴ』・『レオン』と分ける事が出来たけれど、アネゴレオンは字面的にレオレオが邪魔をして『メレオ』・『レオナ』に分け辛いと言うか。
 そんな訳で、当面彼女はアネゴレオン表記で行きます。もしくは姉ゴレオンか姐御レオン。

 と、いう事でアネゴレオンによる修行編がスタート。
 先週の最後のページから、今回シャーロットは居るのにソル不在かぁ、と思ったらちゃっかり居ました。
 案の定、読者と同じ様にシャーロットの入浴シーンを希望している辺り、期待の変態と言えますね。
 ヤミかアスタが、ラッキーエロスを発動させてキレるシーンが見て来た様に見えるぞ……ッ!

 個人的にはシャーロットよりアネゴレオンさんの方に興味津々ですが、どうやら彼女はノエルとは知り合いだった様子。
 ノエルやアスタへの発言を見る限り、極めて濃ゆい人物ではあるものの、恐らく面倒見はとても良いんでしょうね。
 そういった点はフエゴ兄さんとそっくり……というより、フエゴ兄さんが彼女に似ているのかな。
 名家にもこういう人達が居るのに、シルヴァ家と来たら……。

今週のONE PIECE:第865話 “ねぇマザー”

今週の粗筋:
 ルフィが割れた写真を見せた事で、計画通りビッグ・マムは錯乱し覇王色を発動させる。
 会場が混乱に包まれる中、サンジ達はヴィンスモーク家を解放し、ベッジはビッグ・マムに武器を向けるのだった。

 ここに来てビッグ・マムの過去編突入。
 明確な敵キャラの過去編をやるのは、ドフラミンゴに続き2人目でしょうか。
 彼女が万国に拘る理由が明らかになる様な感じですかね。
 それと、タイミング的に、過去編で思いっきり感情移入させておいて、現実に戻ると同時に放たれる攻撃に何らかのドラマ(ベッジよくやったorベッジ何て事を)を結び付ける予感。ドラム王国のワポルの様に。

 ともあれ、若干のトラブルが有りつつ、ここまでは概ね計画通りです。
 最大の壁になりそうだった将星・カタクリも、ただの危険察知驚き要員状態ですし、スムージーに至っては空気という始末なので、ここから計画を狂わせる要素が有るとすれば、それはヴィンスモーク家なのかも知れません。
 先週の間抜けっぷりを見るに、イチジ達は別にサンジへの恩義なんか感じないでしょうし、ジャッジに至ってはここでビッグ・マムに加勢すれば、今度こそ四皇と組めるとか考えちゃう位の馬鹿という可能性が有ります。
 それ位残念な人物の方が、吹っ飛ばし甲斐も有って良いと思うのですが、ジャッジはジャッジで『復讐』だの嫁さんへの想いだの有りそうな感じですし、丸く収まってしまうんですかねえ。

今週の僕のヒーローアカデミア:No.137 阻止せよ!!

今週の粗筋:
 オールマイトの未来やエリの事で悩んでいた緑谷だが、級友達の励ましにより再び強い意志を取り戻す。
 そして、ナイトアイの情報を元に、遂に死穢八斎會の本部へと乗り込むのだった。

 直接インターンには絡まなくても、飯田や轟は良い仕事をしていますね。
 それぞれデクに救われたメンバーがデクを救う、というのは王道で良いです。
 取り敢えず食べ物をあげる、という辺りも学生っぽくて良い。


5月17日(水)

飲酒メモ

  • 本日の理由:息抜き
  • 本日の面々:同僚と 合計2名
  • 本日の飲酒:温州みかんサワー×1、青リンゴサワー×1


5月18日(木)

飲酒メモ

  • 本日の理由:息抜き
  • 本日の面々:同僚と 合計3名
  • 本日の飲酒:グレープフルーツサワー×1、オレンジサワー×1


5月19日(金)

映画:ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー (原題:Rogue One:A Star Wars Story)

映画の粗筋:
 帝国軍の技術者ゲイレン・アーソの一人娘ジンは、自らの正体を隠し無法者として日々を過ごしていた。
 ある日、反乱軍に捕まったジンは、彼女を育てた人物であり、父ゲイレンの友人でもあるソウ・ゲレラと反乱軍の仲裁役をして欲しいと依頼される。
 自由を得る為、ジンは反乱軍のキャシアン・アンドーを連れてソウと再会し、そこでゲイレンが『デス・スター』に弱点を造っていた事を知るのだった。
 ゲイレンの意志を継ぎ、『デス・スター』の設計図を手に入れようとするジンだったが、それは余りにも困難なミッションだったからさぁ大変。

 感想。それはもう切なくなる位、『希望』の物語。95/100点。

 『シリーズ最高傑作』という売り文句は伊達じゃあないです。
 少なくとも、個人的にはシリーズでトップクラスに好きですね。『1番か』と言われると少し悩みますが……ああ、でももしかしたら1番で良いかも知れない。

 さて、本作はエピソード4『新たなる希望』の直前、『反乱軍がどうやってデス・スターの設計図と弱点を入手したのか』を描く物語です。
 詰まり、観る前から結末だけは分かっている物語ですね。エピソード4で、設計図は有るのに入手チームが出て来ない、というのはそういう事ですから。
 そんな訳で観る前から、『Halo:Reach』的な内容を想定していたのですが、まぁ方向性としてはあんな感じでした。

 この映画については、公式の『そこには名もなき戦士たちの決死のミッションがあった…。』という言葉に集約されます。
 先述の通り、エピソード4直前の反乱軍が主役ですから、そこにはフォースを使えるジェダイも、ハン・ソロも居ません。
 『ローグ・ワン』には名の通った人材すら居ないけれど、それでもそれぞれが『希望』の為に命を賭して立ち向かっていくのです。

 その真摯な姿たるや、正に『人間讃歌』その物。
 父から託された想いと願いを紡ぐ為、反乱軍に捧げた全てを捨てない為、己の誤りをやり直す為、正しい道を歩む為、宇宙の平和の為。
 それぞれ自身と仲間の正義を信じ、希望を紡ぐ。その掲げられた希望自体が、奇跡の上に成り立つ僅かな可能性に過ぎなくても、その可能性を糧に前へと進み、後ろへと希望を託していく。
 何故なら反乱軍は『希望があれば戦う』のだから。

 少し底意地の悪い言い方をすると、『命のリレー』が詰まらない筈が無いんですよね。
 フィクションであれ現実であれ、誰かの為の自己犠牲は多くの人の共感を得られる題材です。
 その上それが『スター・ウォーズ』という完成された世界での出来事ともなれば、ヒットして当たり前と言えます。

 でも、その当たり前を上手に魅せるには相当な技量が必要で、その点本作はしっかりスター・ウォーズとしてまとめ上げている点が素晴らしい。
 名の無い人達(ドニー・イェン演じる盲目の守護者だけは明らかに別格でしたけど)を、短い時間の中でヒーローとして構築させたからこそ、彼らが希望の為に戦う姿に大きく心を揺さぶられるのです。
 そして、それに相対する絶望もまた巧い。

 そう、この物語で描かれるのは希望だけじゃあ有りません。
 反乱軍の灯す小さな希望と対を成す様に、強烈な絶望感を見せ付けるのが我らがベイダー卿です。

 シスとして円熟し、ライトセイバーと暗黒面のフォースを自由自在に操り無双するその姿は、文字通り絶望の象徴。
 反乱軍の活躍が、一瞬で塗り替えられていく瞬間は、圧倒的過ぎてある種の爽快感さえ漂います。
 ローグ・ワンに胸を打たれていた筈なのに、一転して『ベイダー卿マジ格好良い何これマジヤバイ』となってしまう程です。
 それでも、その恐怖に立ち向かう反乱軍がまた凄く良いんですよね。これもまた名も無き兵士達の決死のミッションという感じで。

 閑話休題。
 観終わった時点の感想は『凄く良かった!最高だった!』なんですが、実際に映画を観ていた時もそうだったか、と言うとそうでもありません。
 不思議な事を書いている様ですけど、正直前半は面白いと思えませんでした。
 それは前半のキーパーソンである、ソウ・ゲレラの言動やキャラ付けに、物語的な必然性を感じなかったのが原因です。

 あの謎の『全部疑ってかかるスタイル』に時間をかけるより、もっとスター・ウォーズ世界の描写か、キャシアンの苦悩に時間をかけて欲しかったかなぁ、と。
 中盤以降の展開が面白いだけに、思い起こせば起こす程、惜しいなぁと思います。


5月20日(土)

映画:ザ・コンサルタント (原題:The Accountant)

映画の粗筋:
 高機能自閉症ながらも数字の扱いに長ける才能を持ったクリスチャン・ウルフは、会計士としての日々を過ごしていた。
 ある日、ウルフはリヴィング・ロボティクス社の不正会計調査を依頼され、1日で不正の事実を発見するが、何者かに命を狙われてしまう。
 だがウルフは、裏社会でも『会計士』として多くの組織と関係を持つ危険人物だったからさぁ大変。

 感想。こういう絶対殺すマン大好き。80/100点。

 粗筋で概ね分かって頂ける通り、主人公はハリウッドが提供する『悪党絶対に殺すマン』です。
 何もしなければ人畜無害な絶対殺すマンに、悪党達がちょっかいを出してしまった所為で皆殺しにされるという黄金パターン。
 良いですね、大好物です。

 しかも今回の主人公は、その強さについて『かつて○○で最強』というお馴染みの紹介だけで片付けられず、しっかりその起源まで描かれます。
 それは何と、『元軍人の父親が、自閉症の息子が厳しい環境でも負けない様に頑張って鍛えた』というもの。
 お陰で息子さんは自閉症に理解の無い人達に負けない――どころか、強過ぎて裏社会でのアンタッチャブルになっちゃいました。
 元軍人の親父凄ェ。絶対その鍛え方間違ってるわ。

 尚、本作はムッキムキのウルフが素手とか銃とか銃とか銃で悪党を絶対殺して回る一方で、ウルフを追う財務省目線でのストーリーが有ります。
 財務省は、現在のウルフが巻き込まれている事件とは一切関わりが無く、単に『裏社会で知られる謎の会計士を追っているだけ』なんですけど、このウルフの事件と財務省の捜査の展開上の絡みが兎に角秀逸。
 悪党を鏖殺して回っているウルフのルーツ、財務省がウルフを追う理由、ウルフと敵対する殺し屋、これらが綺麗に収束していくのは中々痛快です。
 この辺、単純に『絶対殺すマンが絶対殺す』だけにとどまらない、一寸したサスペンスっぽさを楽しめました。まぁ、少し賛否両論有りそうなオチも有りましたけどね。

 綺麗に終わった為、続編は期待出来なそうですが、『空気が読める自閉症』&『数字の話の時だけ笑顔』&『敵は会話中でも容赦無く殺す』というウルフのキャラは最高に良かったので、願わくばもう1作品位観てみたいです。
 その際には、敵にもっと絶望感を与えて欲しいところ。関係している組織も手伝ったりとかして。
 今回にしても、黒幕が『アレ、何だか凄いの敵に回しちゃった?』感を出してくれれば尚良かった。


5月21日(日)

映画:ヘイトフル・エイト (原題:The Hateful Eight)

映画の粗筋:
 南北戦争の終結後、賞金稼ぎをしていたマーキス・ウォーレンは、ワイオミングの吹雪で馬を失うが、偶然通りかかった同業のジョン・ルースの馬車に乗せて貰う。
 賞金首のデイジー・ドメルグを連れたジョンは、道中でマーキスと同じ様に馬を失った自称保安官クリス・マニックスも拾い、合計4名でレッドロックへと向かった。
 吹雪をやり過ごす為、『ミニーの紳士服飾店』へ着く一行だったが、ジョンは店の中にデイジー奪還を目論む人間が居ると疑い始めたからさぁ大変。

 感想。悪くはないけれど、何か凄くコレジャナイ感。70/100点。

 う〜む、タランティーノ映画なのは間違い無いのに、何となくタランティーノ分に欠ける、という印象。
 その正体は分かっていて、エンターテイメント的な分かり易さの欠落なんだろうと思います。
 期待外れ、という意味では『密室のミステリー』要素が全然無い、という点も挙げられるんですけど。

 先日、『ジャンゴ』の感想でも書いたばかりですけど、タランティーノは作風がユニーク――というか、ある程度パターン化されており、それがそのまま彼の良さと言えます。
 古き良き映画からの引用・模倣、特徴的な挿入歌、飛び散る血飛沫、ステータス極振りの登場人物、外連味の強い会話劇、3時間近い超尺等々。

 今回もこうした要素はバッチリ押さえてますし、会話だけでシーンを持たせる構成力は流石です。
 存外に賛否両論っぽいラストも、あの皮肉の利かせ方は悪くないと思います。
 ただ、全体的に物語の濃淡が弱いというか、起伏に欠ける様に見えるんですよね。

 先ず、幾ら何でも尺が長い。
 主要メンバーが揃うのに、1時間位掛かっています。
 そこまでのやり取りにも意味は有るものの、もっと省略したりまとめたり出来たんじゃあないか、と思えるシーンがちらほら。
 或いはキャラクターにいつもの魅力が有れば、無意味そうなシーンにもっと興味が持てたのかも知れませんが……。

 そう、本作はキャラクターの魅力も薄いのです。
 タイトルが指す様に、今回の主要の8人は8人とも悪党なんですが、その悪党っぷりが何だかとても中途半端。

 マーキスは、白人をあの手この手で殺すクズだけれど、その根底に有るのが黒人差別による被害だったりする為、残虐な人殺しとしても可哀相な黒人としてもどっち付かず。
 ルースは、女性をボカスカ殴るのは酷いなーと思うものの、その女性もアレな犯罪者なので、最悪だとは言えない。
 アレな犯罪者ことドメルグは、金額的に大分悪い賞金首と推測されるものの、具体的な悪事について言及が無く、作中では既に捕まった状態なので、何がどう悪いのか分からない。
 クリスは、マニックス略奪団長の息子な上、黒人に対する差別の意識を持っているが、小心者なので実際に行動する訳じゃない。

 大体こんな感じなので、タランティーノらしい突き抜け感も無ければ、応援したくなる様な人物も、死んですっきりする様な憎たらしい人物も居ません。
 構成として二転三転する様な物語でも無い為、中途半端な登場人物達が淡々と牽制し合う様を見続ける内に話が終わってしまいました。
 あのシニカルな締め方自体は悪くないと思うんですけど、タランティーノ的な分かり易いクライマックスが無いので、不完全燃焼感が凄い。
 アレ?コレで終わり?と。鍋のコースなのに、締めでお米も麺も出ないの?と。

 観終わってみて、少なくても自分がタランティーノに求めているのは、馬鹿馬鹿しいまでの極端さなんだなー、と気付かされました。
 『KILL BILL』とか『イングロリアス・バスターズ』は何回か観たけれど、この映画は現時点ではもう1回観よう、という気にはなれません。
 観るにしても、Chapter3.からで十分。

備忘:本日のS.M.A.R.T.

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5月22日(月)

今週のブラック・クローバー:ページ110 セントエルモの火

今週の粗筋:
 改めて自分に出来る事を確認したアスタは、氣を使う事で断魔の剣から自身に力が流れている事に気付く。
 アスタはその力を円環させる事で己の物に変え、山頂のメレオレオナに追い付くのだった。

 『よし!温泉に入ることを許す!服を脱げ!』の勢いよ。
 アネゴレオンさんは毎週面白いなあ。
 この人、普通に一緒に風呂入りそうなノリですしね。エロいのにエロくない不思議な感覚。

 そして今回も結構あっさり覚醒したアスタさん。
 展開の速さに喜ぶべきなのか、幾ら何でも楽勝過ぎるだろ、と突っ込むべきなのか迷います。
 う〜む、もう少しギリギリまで苦労しても良かった気もするんですよね。
 氣で力に気付きました!より、結構真面目にダウン→薄れ行く意識の中で何かに気付く→氣で再確認、位のプロセスを踏んでもでも良かったのかな、と。

 結構同じところに行き着くなら、面倒な描写は省いた方がwin-winなんでしょうけどねえ。
 それでも今のアスタは単に知識が無いだけ、実質的な実力は団長クラス、みたいな状態なのが気になります。

今週の僕のヒーローアカデミア:No.138 GO!!

今週の粗筋:
 警察とヒーロー達が死穢八斎会へと踏み込もうとした瞬間、鉄砲玉・八斎衆の1人が襲いかかる。
 オーバーホールは、八斎衆が時間を稼ぐ間にエリを移動させる様に指示するのだった。

 リューキュウさんマジドラゴン。

 この漫画は、こういう派手な能力を、惜しまずに投下して来るところが結構好きです。
 割と序盤から出て来たイレイザーヘッドの『個性無効化』も、定石ならボスクラスの能力ですし、単行本で言及されていた様に、やおももの『創造』も主人公とかボスクラスの個性と言えます。
 八斎衆の趣味全開っぽいデザインといい、出し惜しみしないスタイルは良いですね。

 それにしても、このタイミングで『塚内の件』でグラントリノが来ない、というのが気になるところ。
 名前的に嘘は付かなそうなのに、未だ塚内を信じられない自分が居ます。

今週の鬼滅の刃:第62話 悪夢に終わる

 累の様にもう少し踏ん張るかと思った魘夢さんが、踏ん張りきれずにそのまま退場。
 本人が言う様に、全力を出す前っぽいので呆気なさを感じますけど、これまた本人が言う様に煉獄の兄貴が強過ぎたので仕方ないのでしょう。
 いや、単騎で5両守り切った兄貴も大概だけれど、そもそも事前に攻略情報が漏れていたとしか思えない様なメンバーが攻めて来たのだから、これはもう仕様が無い。

  • 竈門兄→眠らせても、侵入者を逆に懐柔してしまう仏の化身。
  • 竈門妹→箱の中に居た所為で切符を切らず、眠らせられない。
  • 猪頭→眠っても気合いで起きる上、目線が分からないので眠らせられない。
  • 黄色→眠らせても深層心理から侵入者に襲いかかるサイコパスな上、そもそも眠った方が強い。

 これはもう仕様が無い(2回目)。

 特に善逸の『眠らせたら逆に強くなる』なんて、魘夢目線では初見殺しにしか見えないでしょう。
 魔法使いの魔法を封じたら、魔法より痛い物理で攻めて来たでござる的な。可哀相な魘夢。

 それにしても、兄貴が良い人過ぎて、死亡フラグに見えて来ました。
 日の出が近い中で上弦が来る可能性は低いと思いますが、仮に来たとして、精々軽い怪我で痛み分けになって欲しいですね。


5月24日(水)

ゲーム:ダークファンタジー2Dアクション『Blasphemous』Kickstarterに登場

 頭長ェェェェェ!のが気になるけれど、ビジュアルや世界観がとんでもなく素晴らしい。
 単にゴアなだけじゃなく、それに雰囲気が伴っているのは大変良い事です。
 多分買います、コレ。


5月25日(木)

今週の東京喰種:re 125:x

 まさかの喰種SAGA。
 青春ですねえ。


5月27日(土)

映画:ジャック・リーチャー NEVER GO BACK (原題:Jack Reacher:Never Go Back)

映画の粗筋:
 ジャックは、ある事件で協力関係にあったスーザン・ターナー少佐と会う約束していたが、彼女が反逆罪で逮捕された事を知る。
 彼女の無罪を信じるジャックは、彼女を無理矢理脱獄させ、共に事件の真相を追い始めるのだった。
 だが、彼らを狙う黒幕は、ジャックの実子と思われる娘にも狙いを付けていたからさぁ大変。

 感想。気軽に楽しめるアクション映画。70/100点。

 前作とは作風もジャックも別物、という点に目を瞑れば、アクション・エンターテイメントとして面白い映画です。
 相変わらずトム・クルーズは、殴って蹴って走って飛んで、と身体を張ったアクションを多分に見せ付けますし、コビー・スマルダーズもスレンダーな肉体を活かした格闘技で画面に華を添えます。
 銃撃戦もカーアクションも有りますし、『正義の味方が悪い悪党やっつけて大団円!』というハリウッドの十八番としては文句無しの出来です。
 娘にしても『基本的には足手まといだが、困った時にピンポイントで役立つ能力を持っている』という、お約束通りなロールだった点も個人的には高ポイントでした。

 しかし、前作に有った『渋さ』に欠けるのが玉に瑕。
 今作のジャックは、平均的なアクション・ヒーロー然としていて、前作に見られた思考の鋭さが薄く、肉体と銃で解決していくスタイルに偏っていたのが残念です。
 また、事実上のライバルだった『ハンター』も、言動やスペックを観ている限り、少し掘り下げるだけで魅力が倍増しそうなキャラだったので、その辺のフォローが有ればもう少し最終決戦が盛り上がった様に思います。
 違う生き方を選んだだけで、経歴や能力が互角な敵との戦い、ってただそれだけで熱いものですしね。
 バットマンとジョーカーの様に、正反対であるが故に同じ物になる、というパターンも熱いですけど。

 因みに、劇中は敵も味方も全力で走りまくるのが印象的でした。
 もう色んなシーンで走りまくり。それも陸上競技の短距離走か、というレベルの全力疾走です。
 そりゃあ状況的に、本気で走って当然なんですけどね。振り向きもせず突っ走るシーンがこんなに多い映画も珍しいです。

余談

 コビー・スマルダーズが本当に美人で素敵……じゃなく、映画を観終わってPS3からBlu-rayディスクを出そうとしたところ、ピピピッとエラー音が鳴ってディスクが出て来ない、という事態に陥りました。
 公式サイトを見て『イジェクトボタンの長押し』をしても一向に解決せず、Google先生に訊いて『主電源を切った後、イジェクトボタンを押しながら電源を入れる』という手段を使っても効果無し。
 最終的には、10分程度の休憩を挟んだ後、後者の方法を3回程試したら漸くディスクが出て来てくれました。

 思えばPS3も、『Devil May Cry 4』とセットで購入してもう9年半。
 この4年位はBlu-ray再生の専用機となっていましたが、そろそろ疲れて来たのかも知れません。
 今後、同じ事が続く様だったら買い換える必要が有りますかね。その時は、PS4を買うのも手かな。


5月28日(日)

映画:007 スカイフォール (原題:Skyfall)

映画の粗筋:
 トルコでNATO工作員のリストを守る作戦に参加していたボンドは、新人エージェントの誤射により高所から川へ落下し行方不明となってしまう。
 何とか命を取り留めたボンドは、イギリスに戻らず酒浸りの日々を過ごしていたが、MI-6本部が爆破されたニュースを観ると、イギリスに戻り現場復帰を希望するのだった。
 しかし、ボンドの身体は怪我と数ヶ月のブランクで鈍りきっていた上、敵はMI-6の内情をよく知る存在だったからさぁ大変。

 感想。物語は突っ込みどころ満載だけど、演出面は素晴らしい。77/100点。

 今回のテーマは原点回帰、なのでしょうか。
 物語の前半では、世代交代を主テーマとするかの様に、ボンドの体力低下や、Mへの退任要求、ボールペン型爆弾に対する『アンティーク』発言が見受けられ、敵もサイバー攻撃のプロとして描かれます。
 それが、例のBGMと共にボンドカーが登場してから流れが一転、昔ながらの銃撃戦に切り替わっていく、という構成は中々面白いです。
 恐らくシリーズファンには堪らないんじゃあないでしょうか。ああ、やっぱり1作目から観るべきだったのかな、と少し後悔。

 そして、その『復活』の展開が作中の――或いは現実もそうかも知れませんが――イギリスの在り方と一致しているのも味わい深さを感じます。
 かつての栄華を取り戻す戦いというか、意地っ張りが再起に意地をかける物語というか。敵に趣味を訊かれ、『復活』と嘯くボンドは、正にその体現と言えるでしょう。
 そう言えば、ヘルシング家の執事も『意地も張れない繁栄など願い下げ』と言ってましたっけ。
 意地と誇りが有ってこその大英帝国であり英国紳士という事か。

 でも、この構成を成立させる事だけを優先した脚本、と言わんばかりの物語が気になります。
 説明が足りないと言うか、今一歩物足りないと言うか。

 例えば『世代交代』。
 ダニエル・クレイグのボンドは、『カジノ・ロワイヤル』で007になったばかりの新米エージェント……だった筈ですけど、アレから随分経ったらしく、いつの間にかロートル的な扱いになっています。
 その上、前2作で追っていた『組織』についても、一切言及が無い始末。
 ボンドが007になって何年経っているのか、『組織』はどうなったのか、これらを説明・補完する台詞や描写は全くの0です。

 そんな背景がハッキリしない中、MI-6も敵の動きもかなり不鮮明且つ不合理な動き方をします。
 MI-6は前作までのハイテク技術が消えて無くなり、敵の狙いが分かっても関係各部署に情報を共有しない所為で無駄な犠牲を出す始末。
 更に最終戦にしても何名かエージェントを参加させる事は出来た筈なのに、(少なくとも劇中では)理由も無くボンドに任せっきりです。
 もしボンド1人で挑ませるにしても、ヘリコの接近位は教えてあげる事が出来たでしょう。

 敵は敵で、やたらとハイリスク・ローリターンな計画を練っていた意図と必然性が分かりません。
 仮にそこに目を瞑っても、あそこまで用意万端だった割に、あっさり目標の逃亡を許す杜撰さは意味不明です。
 描写的に、『黒幕を狂気キャラにしたかった、だから行動も支離滅裂で当然だった』のかも知れませんけど、それにしては狂いっぷりもハッタリも足りません。
 ジョーカーと比較するのはアレにしても、何か、こう、もっと一本筋の通った狂いっぷりが欲しかった。

 総じて、『面白いけど、何だか説得力が足りない』という印象です。
 本作が凡百の娯楽アクションだったら、これで十分なんですけどね。他のやりようも有ったんじゃあないかな。

余談

 アデルの『Skyfall』が流れるOPは、物語の行く末を想起させる映像と、美しい旋律との調和が非常に巧く、良い意味で印象に残りました。
 鹿とかナイフを劇中で観た時に、『ああっ』となりましたしね。あの短い時間で脳に擦り込むって凄いと思います。
 個人的には、このシーケンスだけを何度か観たい位に好きです。

備忘:本日のS.M.A.R.T.

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5月29日(月)

今週のブラック・クローバー:ページ111 いざ入浴

今週の粗筋:
 山頂の温泉に入りながら、メレオレオナはノエルに母を超える様に激励する。
 一方、ヤミは男達と共に女風呂を覗く事を提案するが、シスター一筋のアスタはそれを断るのだった。

 冒頭から女性陣素っ裸で少し笑いました。
 何だろう、セクシーだけどセクシーじゃない不思議な感覚。ある意味、予想通り。

 それにしてもアスタのブレなさよ。
 これで修行編・終!というお手軽さもブレが無いですけど。
 ここまでこうだと却って清々しくて良いですわ。

今週のONE PIECE:第866話 “NATURAL BORN DESTROYER”

今週の粗筋:
 強大な力を生まれ持ち、一度暴れると手に負えない性格からエルバフに捨てられたシャーロットは、そこでシスター・カルメルに拾われ平和な日々を過ごす。
 だが、冬至祭の断食に耐えられず暴れ出してしまった為、元巨兵海賊団船長のヤルルとヨルルは彼女を悪神として殺す事を決めるのだった。

 う〜む、色々と意味で不幸なお話ですね。

 第1に、ビッグ・マムがタイトル通りに力を持って生まれてしまった不幸。
 往々にして子供は駄駄をこねるし、思い通りにいかなければ暴れる事も有るものです。まして、善悪の判断なんて、つく道理も有りません。
 本来は、大人がそれを正していく訳ですが、彼女の場合は力が強かったが故に、暴れた場合の被害が大きく、周囲もそれを押さえつける事が出来なかった。

 次に、環境が良い様で悪かった、という不幸。
 カルメルが甘やかし過ぎにも見えますが――詳細な描写が無い為、実際はちゃんと叱ったりしていたのかも知れませんけど――それ以上に、エルバフという土地が中途半端に彼女に馴染んでしまったのが問題です。
 周囲もそれなりに強く、そして大きい為、他の国程ビッグ・マムの異常性が目立ちにくく、彼女が己の異端さに気付く機会に欠けた様に思います。
 正しい教育を受ける事が出来なかった、というのは本人だけに起因しない不幸です。

 そして極めつけがあの断食。
 エルバフが掟を重要視するのは、ドリーvsブロギーの時に描かれていましたけど、子供……それも、食欲の権化の様な子供に対しても断食を強いるのはいただけません。
 普段の彼女を見ていれば、どうなるかなんて想像出来たでしょうに。

 ウォーターセブン編の『存在自体が悪という事は無い』という観点で見る限り、ビッグ・マムがこうなったのは環境の所為だと言うしか無いですね。
 まぁ、この事件の結末は未だ分からないので、もう少し何か有るのかも知れませんけど。

今週の僕のヒーローアカデミア:No.139 戦慄!!地下迷宮

今週の粗筋:
 鉄砲玉達の妨害で次々と分断されながらも、死穢八斎会の地下に辿り着くが、待機していた八斎衆達と遭遇する。
 透過能力で先に進んだミリオを急いで追う為、環は自分1人で八斎衆を相手取ると宣言するのだった。

 環のネガティブさが予想以上に酷い。
 よくあの性格で、ビッグ3とか言われる程になれたものだと逆に感心します。
 それだけ個性が強いという事なんでしょうが、幾ら個性が強くてもあの性格では仕事出来ない気がするんですけどね。
 友の為に奮起するラストは格好良いものの、プロとしては厳しくないかなあ。

 そして、とどまる事を知らないミリオの敗北フラグ。
 ここまで来ると後はもう、ただ負けるだけで済むのか、再起不能になるのか、死ぬのかの三択位なものです。
 と、思わせてオーバーホールに勝ったりしたら面白いのですが、流石にそれは期待するだけ無駄でしょうね。彼の役割はそれじゃあない。

今週の鬼滅の刃:第63話 猗窩座

 扉絵からヤバイ気配を感じさせて、上弦の参が襲来。
 また絶妙な人材ですね。最強でも無く最弱でも無く、今後の話をどうにでも転がせるライン。

 煉獄兄貴の言う事が一々格好良くて、株がストップ高状態なんですけど、それだけにミリオ以上に敗北フラグが立ちまくっていて困ります。
 これだけ格好良い事を言う人だからこそ、死んだら、いや、鬼になったりした時のショックが大きそうです。
 炎属性の兄貴の敗北なんて、フエゴレオン団長で十分ですぜ。


5月30日(火)

ネットで発見:NVIDIAのGTX1050を搭載する格安ゲーミングPC「Vivobook Pro 15」をASUSが発表

 GTX1050内蔵で799ドルは確かに安価。
 でも日本に来ると9万とか10万以上位になっちゃうんでしょうね。

 サブで使っているノートPCのバッテリーが駄目(全く充電出来ない状態)になって早2年、そろそろノートPCを買い換えたいところですが、10万円未満で薄くて軽くてGTX9xx以上内蔵のノートPCって無いものですかねえ。
 出張に安心して持って行けるPCが欲しい。


2004年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
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