7月1日(土) だって1、2ヶ月はβ版状態でしょ?

小話

 我が勤務先の業務用PCには、現在大きく2種類のPCが有る。
 東芝のWindowsME機が大半を占めた2年前には羨望の眼差しで見られた、NEC製のVersaPro(OS:WindowsXP、メモリ:256MB)と、ME機と取って代わって配備された新しい東芝PC(OS:WindowsXP、メモリ:512MB)だ。
 かつて、ME機を使っていた者達は口々にこう言った。
『速くて使い易いあのXP機を使いたい』、と。
 その都度、システム班はこう回答していた。
『待って下さい。何れ、もっと良いやつを仕入れたら、優先的に交換しましょう』、と。

 時は過ぎ、その言葉は実行された。
 今となっては、NEC製のVersaProを使っている者達が口々にこう言う。
『速くて使い易くて映りの良いあの東芝を使いたい』、と。
 その度に、システム班はこう回答する。
『待って下さい。何れ、Vista搭載機が出たら、優先的に交換しましょう』、と。
 皆は、その言葉を信じて日々を過ごしている。

 しかし、NEC製を使っている自分は、その言葉を聞きながらこう思う。
『え、それって人柱にするって事?』、と。


7月2日(日) 本当はもっと嫌いな物なんて多いんでしょうけど。

独り言

 折角の休日だったのに、書くのが面倒なので省略する様な事情が重なって出勤する羽目に。
 休日出勤なんて大ッ嫌いだ!(←ドラマとかの少年風の声で)とかと思ったので、『About this page.』の嫌いな物に『休日出勤』を加えておきました。実際嫌いですから、書いたって罰は当たりませんやね。


7月3日(月) 店も高いし。

飲酒メモ

 最も嫌いなパターンで酒を飲んで来ました。

本日の理由:仕事の都合で半強制。
本日の飲酒:ビール×2 (許容量)

 どれだけ会社の事情で飲みに行くのか嫌いなのか語ろうと思いましたが、愚痴にしかならないので省略。
 東北一の引き籠もり、引き籠もり of 引き籠もり、引き籠もりの申し子等々と呼ばれ畏れられた我が身に取って、最も嫌うは俗世の柵よ。


7月4日(火) 騎士道…騎士道ねえ…。

漫画:『ONE PIECE』42巻

 中身は『ロビンの鍵を手に入れろ』〜『うっかりバスターコール発動』まで。

 サンジの『騎士道』ってそんなに定着してましたっけ?と首を捻りつつ、ルフィのギア3rdのチビ化に驚きつつ、バスターコール発動のルールの単純さに呆れつつ。特に、バスターコールの押したら確認も無く即発動、という仕様はどう考えても手順を簡略化し過ぎです。
 仮にも、世界政府の機関たる絶対正義の拠・海軍のイレギュラー任務ですよ?それを、幾らその権限を持つ者が少ないからとてボタン1つで発動させてしまうのは問題が大有りでしょう。それこそ今回の案件の様に、間違って押した日には取り返しがつかない事になりますよね。破壊するだけ破壊してから、すいません間違えました、と責任者数名の首を飛ばすだけでは解決する様な問題では無いと思うんですけど。実は結構いい加減な組織なんでしょうか。

 ところで、かつてのCP9の長官・スパンダインはどうしたんでしょう。既に引退した身でしょうか?
 親子揃ってバスターコール発動とは、つくづく罪深い家系だ。


7月5日(水) やっぱ寝る前か。

独り言

 DVD『SIN CITY』、DVD『Sky High』購入。
 視聴・感想は後程――と、DVD消化週間に入れぬままどんどんDVDだけが増えていきます。
 勿体ないからどんどん観ていきたいんですけど、夜も眠らず大作戦を開始するには、きっかけが無いと駄目なんですよね。何か一本でも観てしまえば後はもうこっちの思う壺なんですけど(奇妙)。


7月6日(木) で、セカン戦は何時?

今週の範馬刃牙:第30話 チームワーク

 やっぱり戦闘力で、やっぱり3.2倍でした。
 うん、微妙。

 いや、マイケルの戦闘力が、では無くてマウス3人の理論が『微妙』です。
 一見すると3人の言ってる事は正しい様にも思えますが、それは飽くまで『一般人』が相手である場合の理屈であって、相手が範馬連中だとか烈だとか、要するに板垣先生の祝福を受けた蛮勇だったならば、『相手が複数でも1人ずつ殴れば同じ!』とか『そもそも次元が違う』とかそんな無理を以て道理を潰す理論の元に砕かれてお終いなのが目に見えるのです。幾ら3人揃えば化学反応が、とか言っても、所詮個々は個々ですからね。
 マイケルがボコられているのは、所詮彼は祝福儀礼の施されていない『一般人』だからです。今更権威とか言われても、もう遅いですよ板垣先生。


7月7日(金) 酒は楽しく在らん事を。

飲酒メモ

 ノリと勢いパターンで酒を飲んで来ました。

本日の理由:6時間残業で死にかけていたところ、Y下氏に声を掛けられて。
本日の飲酒:白桃おろしサワー×2 (許容量)

 Y下氏と、現在の職場に対する不満やら目指すべき目的やらを語った熱い90分。
 ところでこの日記の飲酒メモを確認してみたら、同僚と飲みに行く――友人と飲んだのは2ヶ月ぶりでした。多忙に起因した物理的な時間の無さ(時間に対して物理的という言葉を使って良いのか微妙)や、精神的に余裕のない日が続いていましたからね。考えてみれば此処数ヶ月は落書きする暇すら無かったなあ、と。まァ、過去形じゃなくて現在進行形ですが。


7月8日(土) やっぱりデモゲー。

ゲーム:Xenosaga Episode 3 〜ツァラトゥストラはかく語りき〜

 このシリーズ過去2回ともXenogears大好きY女史宅で遊んでいた訳ですが、今回はY女史が埼玉出張中の為、孤独に遊びましたよ、という話。余りにも周囲に突っ込まれるのでこっちから自白してやるソリューション。

 と、仲間内への私信はさておき、この土日でクリアしたので感想。
 先ず、この作品を単純なRPGとしてだけ評価すると、その点数は55/100点といったところです。
 赤点は免れたけれど決して良いとは言えない、といったところでしょうか。

 基本的な部分に関しては概ね文句は有りません。
 キーレスポンスは問題無いですし、システムもチュートリアル付きで非常に分かり易い。それに戦闘に入る時の読み込みの速さは特筆モノで、戦闘のテンポの良さも良い感じです。
 但し、カメラワークを自由に変えられない為視界不良が起きたり、音量設定が妙で足音や戦闘中の効果音がでか過ぎたり、後半のキャラバトルやボス戦が単調だったりといった欠点も有りました。特に足音の効果音の不自然さと言うか不愉快さは耳障りの領域。何かを間違ったんですかね?

 ではRPG的にはどうかと言うと、やはりデモや会話が殆どを締めている仕様の所為で、ダンジョンがいい加減だったり、所謂『街』が1つだけでサブイベントが殆ど無かったり、実際に動き回れるパートに面白味が全く無いのが残念でした。
 ストーリーと関係無いところでの遊びが、LVを上げる、必殺技を鍛える位しか要素が無いんですよね。世界中を飛び回って隠しダンジョンを見付けるだとか、そういうお楽しみが無いので、シナリオを観たらそれまでですよ、という感が凄く強い。
 此処までシナリオに特化し過ぎると、逆に移動パートが鬱陶しく感じられるのですが、このバランスというのが難しいのだろうな、と思いました。シナリオを全面に押し出す以上、移動パートを複雑化すると進めようという意志を削ぎかねないし、かといって簡略化し過ぎるとその存在価値を問われる。せめて隠し要素というか、やり込み要素を増やすだけでも大分変わるんでしょうけどね。

 といったところで、このゲームの真髄はそのシナリオ、そしてその魅せ方を含めた上での評価を行わねばならない訳ですが、それはまた明日にでも。


7月9日(日) 未だ全ては終わっていないけれど。

ゲーム:Xenosaga Episode 3 〜ツァラトゥストラはかく語りき〜

 承前
 引き続き、Xenosaga Episode 3の話題。

 さて、今回はシナリオから見た――というか、シリーズとして見た感想についてです。
 RPGとしての点数は昨日の通りですが、デモやシナリオを加味した上での点数は85/100点。
 一言で言いましょう。良い出来でした。

 正直、それ程期待はしていなかったんですよ。前作前作ですしね。
 しかし、良い意味で期待を裏切ってくれました。一応の結末に向けて収束していくシナリオ、次々に様々な謎が解けていくカタルシス、一部の非常に素敵なBGM、各キャラの生き様、Xenogears好きへのファンサービス等々、何れもが実に素晴らしい。
 Xenogears2枚目の様に一気に詰め込む事も、前作の様にメインシナリオにおいて説明不足・描写不足が発生する事も無く、きちんと煮詰まったモノをきちんと形にして出した、というのが伝わって来ました。シナリオを観るゲームである以上、そのシナリオが、その演出が良ければそれで良いのです。

 勿論、難点が全く無い訳では有りません。結局キャラの話に終始している為、世界の大きな謎はそのまま残っているし、あの世界の旅が終わった訳でも無い。一部ご都合主義な展開も見られたし、メインでは無い部分のエピソードが不足していたり、余りにも次から次に事実発覚や因縁の決着が続く為、驚きや感歎のピークが何処なのか微妙だったりもしました。また、場面に依ってはBGMのミスマッチっぷりが余りにも酷かったり、主任が鬱陶しかったり主任が目障りだったり主任が邪魔だったりしましたけど、それでも総合して言えば十分に巧くまとまった作品だったと言えます。
 これでRPGとしての面白要素も有れば尚良かったのですが、それは望み過ぎというものなのでしょう。此処までまとめてくれたのであれば、それで十分です。

 簡単な所感は此処まで。
 ネタバレを踏まえた意見や、各キャラ毎の感想はまた明日


7月10日(月) これで完結かと思うと感慨深い。

ゲーム:Xenosaga Episode 3 〜ツァラトゥストラはかく語りき〜

 承前1承前2
 Xenosaga Episode 3の話題、ラスト。

 大まかなところは昨日までに書いているので、今日はネタバレも加えての各キャラやシナリオの感想等を書きます。
 物語に大きく関わるネタバレに関しては、文字を反転してますので各自の判断の下に読んで下さい。

  • シオン。
    季節感が全く分からない服は兎も角、中盤以降のヒステリーっぷりが一寸鬱陶しい主人公。
    そりゃああんな事実が判明すれば錯乱するのも分かるし、ケビンの言われるがままになるのも分かりますが、それにしても気持ちの切替が早過ぎて驚きました。皆と戦ってまでケビンと居る事を選んだと思ったら、突然「それって間違ってる」とケビンを突き放してみたり、そう思ったら「助けて」とか言って都合良く助けを求めてみたり。それでは幾ら何でもケビンさんが不憫過ぎます。
    あの終盤のvsシオンは、それまで鬱陶しい事この上無かったシオンをボコボコに出来る機会として用意されたスタッフ陣からのプレゼントなのだと思ったり思わなかったりしたのですが、Xenogearsのダン戦を思い出してケビン先輩をボコッた後は、シオンに攻撃せずひたすら警戒してたのは内緒
    です。
  • KOS-MOS。
    散々謎とされていた彼女の心の正体は、何とマグダラのマリア様でした!ってまーんまやないかい。
    シオンがかつてのマリアを夢見るシーンで、救世主様がチラッと映っていた時には驚きましたけどね。その御方を描いてしまわれるのか、と。その名を口にする事無かれ、という某神様ではありませんが、何か彼の救世主様を創る事は何か禁忌的な香りがしてアレです。最近荒木先生も描かれてましたけど。
    取り敢えず、マリア覚醒後の喋りはKOS-MOSっぽく無くてちょっと残念でした。戦闘中の台詞とか、勝利時のコメントとか。
    エンドロールの彼女の姿に関しては、言うまでも無く涙腺ギリギリでしたよ?今までの冒険を思い出すと、それだけで。
    嗚呼、それだけで。
  • T-elos。
    ティ-エロスとしか読めないなあ、と気になり続けたとかどうとか。
    さておき、同じ声、同じ姿でもカラーと動き、演技次第でこうも変わる物なのかと一寸だけ関心。リアルタイムデモでのKOS-MOSとの戦いも格好良くて良い感じでした。殆ど出番が無かったのが残念ですけど。
    と言うか、あんな蛮勇をマリアの器にしようと企んでいたケビン先輩の意図が不明。シオンと接する事で変容を遂げていたKOS-MOSに蘇ったマリアでさえ、あんなマリアだったのに、T-elosみたいなのに覚醒した日にはどうなっていた事やら。どう考えてもあの凶暴性はマリアっぽくないでしょうにねえ。
  • MOMO。
    前作でその役割を果たした所為か今回は殆ど出番が無く、益々居ても居なくても良いキャラに。
    解説役兼驚き役としては機能していましたけど、基本的には風景の様な存在だった為、余り印象に残っていません。ただ、E.S.ゼブルンのエアッドが強かったので、E.S.戦では重宝しました。
  • Jr.。
    彼も前作で出番を殆ど終えたと思っていましたけど、ディミトリのお陰で今回も第一陣で大暴れ。
    ただ、デモではちょくちょく出張って来る反面、戦闘では能力がどっちつかずの為に余り出番無し。E.S.アシェルも中途半端で微妙、今まで禁断の技扱いしてたレッドドラゴンモードを「うおおお!」とか言ってあっさり発動してるアレっぷりも微妙。総じて微妙。
  • ケイオス。
    祝・謎のチョンマゲ復活。って言うか何で前作では消えていたのやら。
    今までずっと目立ちそうで目立っていなかった訳ですが、今回も結局目立ちそうで目立ってない謎の扱いを受けてて少し哀れ。いや、十分に目立つだけのポジションに居たし、それだけの設定も役割も与えられていたのに、出番と台詞の少なさ故に目立ちきれなかった、というのが実際のところですね。
    彼の正体に関しては、個人的には彼が救世主様なのだとばかり思っていました。救世主であるが故に混沌の最中に居るケイオスと、混沌から生まれ、秩序を紡ぐ聖母KOS-MOS。2人はそういう関係なんだろうと思っていたのに。残念無念。
  • ジギー。
    今回こそ熱い出番を、熱い展開を!と望まれていたのにも関わらず、やっぱり噛ませ犬兼解説役兼驚き役というサブレギュラー扱い。やはり、ヴォイジャーとの因縁を語るには、彼の過去エピソードもより詳しく必要だったのでしょう。シオンの過去ばかりでは無く。彼が一番輝いていたのがEpisode1のMOMO救出大作戦だった、って余りにも余りではないですか。せめて続・ユリとの大人の恋愛を描けば良かったのに。
    ところで、エルザでヴォイジャーと遭遇した時の「俺はいたって冷静だ」の直後に普通に怒鳴ってる姿を見て痺れました。何、あの突っ込み待ち。
  • ジン。
    今回のMVP。『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』を全力でやってのけた剛の者。
    もう、『最後くらい兄らしく』から『これを求めていたに、あの喧噪もまた懐かしく…』までの格好良さは異常。あれでBGMさえ整っていれば泣きっ放しになった自信が有ります。要らない自信ですけど。あの一連の流れの中でだけ、シオンが物凄く良い奴に見えました
    殆どのデモに絡み、戦闘では常に大暴れ。E.S.ルベンも強く、EDではアシェルに乗るファンサービスを見せ付けた挙げ句にあの最期を披露、と明らかに贔屓されてますよね。こっちはそれで良いんですけど。
    唯一残念だったのは、ペレグリーとの過去エピソードが一切無かった事です。恋人だったんでしょうが、どんな風に付き合っていたのやら全く見えて来ない。本当に付き合っていたのか疑わしい位です。
    もう少し2人の過去がはっきりとしていれば、ペレグリーとの決着もまた違ったんでしょうけどね

  • カナン。
    目立たざる事石ころの如し、と呼ばれた究極の空気キャラも今回は漸く出番が有って何より。尤も、その正体が割れたと思ったら数分後には位相空間に消えちゃってましたけど。ギャア!
    彼もまた今までの描写不足が仇となり、恐らくはじーんと来なければならない筈のあのシーンも『やっとカナンが目立ったと思ったら何か消えた』位にしか思えない、という哀れなキャラでしたね。突然実はジギーの部下だったとか言われても。
    キャラが多い弊害ですね。個々の苦悩やエピソードを描ききれないから、個々が立たない。キャラが立たないから、何かをしても感慨を感じられない。
    これもまた、このシリーズにおけるバランスとの戦いの1つだと思いました。
  • ミユキ。
    この手の苦手。
  • アレン。
    今回のMVPその2。
    戦闘力が無い、というRPGにおける所謂『一般人』としての立場であった彼が、愛するシオンの為に頑張る姿と言うのは、ONE PIECE初期のウソップに通じる物を感じますね。
    愛する故に何でも出来る、愛する故に真実を見抜ける。人智を超えた存在であるテスタメントに対して『お前達は逃げただけだ』と言い切る姿には格好良さすら感じました。だからと言ってEDで普通にグノーシスにマウントポジション極めるのはどうかと思いましたけど。塩にされますよ、塩に
  • ディミトリ。
    今までの傾向から『まさか此奴が今回のラスボスじゃないよな』と、倒すまで心配で心配で仕方無かったのですが、ヒートをかけると謎のタックルばっかり繰り返すカワイイオッサンと化すので面白いなと思ったとか思わなかったとか。
    他にも彼との戦闘では、ピヨピヨ状態にする為にジギーでチョークをかけまくっていたりしたので、映像的に相当具合の悪い物を永延見続けた気がします。ジンがヒート→オッサン謎タックル→KOS-MOSがオッサンに攻撃→ジギーがオッサンにチョーク→ジンがヒート→オッサン謎タックルみたいな。ある意味愉快と言えば愉快か。
    それは置いておいて、彼は一言でまとめると『手の込んだ三下』って感じでしたね。着眼点は良い、メルカバを噛ませ犬にする思い切りも良い、実行力も良い。だけど如何せん動機が情けないので、小者にしか見えない。結局は文字通りヴィルヘルムの掌の上ではしゃいでいただけですし。もう少し大物らしく振る舞って欲しかったな、と思いました。
  • ドクトゥス。
    今回の意味不明キャラ。と言うか、ご都合キャラ。
    本編では殆どスキエンティアの出番が無いし、このキャラは本当に必要だったのか、と疑問が残ります。もう少しミユキを成長させれば、十分代役が出来たんじゃあないかな、とか。公式サイトの動画を観れば良いのかも知れませんが、そういう特定環境下でしか得られない補助が有って初めて成立する様なキャラなら、最初から本編に出さなければ良いのに。
  • マーグリス、ペレグリー、U-TIC機関。
    バランスとの戦い三度。完結編だけあって、どんどん明かされていく真実の中での決着となる為、その決着や壮絶な死がシナリオの勢いに飲まれて余り印象に残らない、というのが本音です。
    話を組む上で、大切な話や謎の解決、因縁の決着は大詰めに持っていきたいもの、そしてそこで盛り上げたいもの、というのはよく分かるんですけど、それが余りにも続き過ぎると本来驚くべき何かや、本来感歎すべき何かが見え辛くなる事を知りました。
    ミクタムに入ってからの決着の連続は一寸やり過ぎなんですよね。最後まで誰だか良く分からなかったリヒャルト達との決着、ペレグリーとの決着、ヴォイジャーとの決着、マーグリスとの決着が一気に続き、そのまま大詰めに向かっていく訳ですから。これはこれで十分有りだと思うんですけど、もっと分ける事は出来なかったのかな、
    とも思います。
    物語の謎を次々と明らかにするカタルシスは素晴らしい、でもそれが続き過ぎると沸点が分からなくなる。ゲームとするかシナリオとするか、各キャラを立てるか流れを立てるか、決着を一気にばらすべきか程々に片付けていくべきなのか。この3つのバランスは、本当に調整が難しいものですね。結局受け取る人間が複数居る以上、正解も無い訳ですし。難しいなあ、本当に難しい。
  • 黒のテスタメント・ヴォイジャー。
    前作やエルザでの遭遇時は気味が悪い程無口なのに、後のミクタムでのジギーとのやり取りを見るに、実は相当な饒舌家だった模様。あんなに喋る人間が、それまで無口だった理由が逆に分かりません。後、デモでは全く攻撃を受け付けない能力を有しているのに、戦闘時には普通にボコれる理由も不明。殴れないと負けますけど。
    彼に関してはジギーの項でも書いた通り、エピソードが不足していた所為で今一ジギーとの因縁が描き切れていない様に思えました。一応ミクタムのデータベースから過去の事件を引っ張り出せば、かつてのジギーとヴォイジャーの対決とその結末について知る事は出来ますけど、所詮は読むだけ、しかも概要について載っているだけですからね。
    そもそもライバルのジギーが目立っていないので、バージルやケビンと比べて扱いが薄いのも仕様が無いのかも知れません。
  • 青のテスタメント・バージル、フェブロニア。
    Episode1からの謎だったフェブの死の理由も、バージルとの関係も漸く判明。
    あの一連のエピソードは、シオンの為というよりも寧ろバージルの為に有った様に見えました。もうバージルの好感度が上がる上がる。何事ですか、その過剰なまでのツンデレっぷり(違)。
    今までの暴れっぷりから一転してこんなにキャラチェンジする奴も珍しいなと思いました。ええ、アルベドを見るまでは

  • 白のテスタメント・アルベド。
    バージルのキャラチェンジなんか序の口と言わんばかりのキャラチェンジを果たした元・狂気担当。
    まさか出て来ていきなり協力してくるなんて予想外にも程が有ります。何だかんだと今回も馬鹿騒ぎしてくれると思っていたのに、何悟り開いちゃってんですか。実は良い奴ネタなんてバージルだけで十分ですよ。
    バージルにも言える事ですけど、出て来くるなりあっさりとテスタメントとなった目的を果たして召される、という流れには一寸驚きました。もう少し、こう何回か相見えた上で…とかじゃないの?と。尤も、
    Episode1から考えれば、もう何度と無く対峙したメンバーなので、そう考えれば自然なんでしょうけど。
  • 赤のテスタメント・ケビン。
    先ず最初に言っておくと、死の間際に立った悪党が『自分はこうなる事を望んでいたのかも知れない』とか平気でぬかし出す展開が夢オチと同じ位に嫌いで、従ってロトの紋章の異魔神の最期とかはあの漫画の汚点だと考えているわけですが、要するに似た様な事をほざき始めたケビンも嫌いです。
    それは取り敢えず置いておく事にして、不憫なキャラだとは思いました。仲間と戦ってまで自分に尽くそうとした恋人に、その数分後には『一緒には行けない』宣言をされたり、その数分後には『そこに居るなら助けて』宣言をされて困らされたり。元は目的の都合で近付いたんでしょうけど、一体彼女の何処が良くて付き合ったのやら。
    それと彼のやって来た事には今一つ謎が残ります。『飽くまでT-elosが本命でKOS-MOSが試作だった』という割には『シオンとKOS-MOSの絆を深める必要が有った』とシオンがKOS-MOSに入れ込む状況を準備してる訳で、そんな事をしたらシオンがKOS-MOSからT-elosへの移行を容認しない状況になる事が分からなかったのでしょうか。KOS-MOSに覚醒したマリアの魂が変容する可能性を把握していただけに、読み間違えをし過ぎている様に思えました

  • ヴィルヘルム。
    今回はあのまったり喋りが散々聴けて満足しております。目的も解けましたし。
    しかしまぁ、余りにも分かり易くハインラインでしたね。劇中、『ハイテック社とヴェクターの上層部で何らかの情報共有が』みたいな推測が出ていた時、逆に新鮮味さえ感じてしまいました。何で同一人物と考えないねん、と。
    唯一残念だったのは、彼と戦えなかった事です。ケビンの行動を見ながら何と無く『ベーダー卿、息子の為に皇帝を裏切る』の図を思い浮かべたりしていたら、本当にそのままお終いですからね。最初から最後までデモに終始してしまったのが勿体ないキャラでした。
    ところで、母を失って嘆く子供にまったりと宇宙の終わりと永劫回帰について語るのはどうかと思いました。しかも公園で。何処の危ないおじさんよ、それ

  • 何だかんだ言って、難しい、難しいと書いていたバランスもゲームとしてどうか、という部分を除けば結構旨く調整出来ているのではないかと。
  • 色々突っ込んではいますけど、昨日も書いた通り、サーガを締め括る作品としては実に良い出来になっていたと思います。
  • 作品別に点数を付ければ、Episode1が70点、Episode2が20点、今回が85点、とシリーズの中でも最も良い出来だったと評価しています。
  • 本当に感歎してるんですよ。よく、此処まで壮大なストーリーラインを描ききったな、と。伏線の回収も見事。
  • 今、改めてEpisode1のサントラを聴いてみると、あの時点で既にオルムス、メルカバ、ツァラトゥストラ、オメガといった重要なキーワードをその名に冠した曲が有った事に一寸驚いたり。オメガはXenogearsでも出てたからこっちでの登場も予想はしてましたけどね。
  • サントラと言えば、もしもBGMがXenogearsやEpisode1を手懸けていた光田康典氏の荘厳な物であったならば、更に個人的評価が良くなった気もしますけど、これはこれで良いBGMも幾つか有ったのでにんともかんとも。全般的には光田康典氏の方が良いんですけど。良いんですけど…
  • しかし、こうなってくるとEpisode2のうんこっぷりが本当に悔やまれます。
  • DS1+2でそのうんこっぷりが改善されているとの噂なので、そっちに手を出してみるのも良いのかな、とも思いますけど、普通にPS2でやり直して頂きたいところです。

 何はともあれ、『終わり良ければ全て良し』という事で、良い作品を遊ばせて貰った事を感謝します。
 この調子で是非Xenogearsの復活を(以下略)


7月11日(火) 映画に続くんでしたっけ。ならそっちも観ておかないとな。

アニメ:鋼の錬金術師 23話〜最終話

 承前
 見始めるまでは時間が掛かる癖に、一度見始めると先が気になって夜も眠れなくなる性格なので、夜も眠らずに一気に最後まで観ました。と言うか、せめてそれ位しないと自分の中での仕事とプライベートのバランスを保てなかったので。
 さておき、感想。面白かった…様な、微妙だった様な。

 やはり、原作付きで原作と異なるシナリオ、と言うのは違和感が付きまとって仕方無いです。これはこれで1つの物語として良いと思うんですけど、先入観が邪魔をすると言うか、『原作の設定』という色眼鏡がどうしても外せません。
 人造人間の名に相応しいホムンクルスの出生の謎や、彼等の弱点等といったオリジナルの設定は面白いと思いましたが、スカーの賢者の石錬成や真理の扉の先に有る物、後日談等に見られる後半の飛ばしっぷりや、そのぶっ飛んだ展開に依存した話のまとめ方はにんともかんとも。
 演出を優先してエンドロールを省いたりする事だとか、様々な部分で少年向けとは思えない様な表現や描写に挑戦している事だとか、そういった部分は高く評価したいんですけど、如何せん扉を開けたらそこは『英国』でした、ってのは…ねえ?そこはアニメ版オリジナルですよね、と信じたい。『壊れたラジオを元に戻すのに、同じ質量だけでは無く復元する為のエネルギーが要る』という解釈は素晴らしいと思いましたが。

 兎に角、オリジナル部分に関しては原作さえ読んでいなければすんなり受け入れる事が出来たのかも知れませんが、最終回についてだけは、仮に原作を知らなかったとしても個人的には頂けない締め方をしていた、という事が有り、通して点数を付けるなら70/100点。
 そんなに周囲が騒ぐ程の傑作、という物でも無かった様に思いますが、次を見よう、次を見よう、と駆り立てられたのは事実で、一部ぽかーんとしたりはしたけれどそれなりに満足はしました。今年はもう長いアニメは観なくて良いや。お腹一杯。

 因みに、原作と設定やシナリオが異なるアニメと言えば、あの『HELLSING』が真っ先に浮かぶ訳ですが、あれは全般的に駄目の駄目駄目だったので30/100点位だと評価しています。内20点は声優効果。
 あれは酷かったなあ、本当に酷かった。

ところで

 今『HELLSING OVA』のサイトを見たら、2巻の発売日が延期されてた事態に気付いたアルケミー。またかよ。またかよ(2回)。 


7月12日(水) FF3に合わせれば良いのに。

独り言

 各方面からも情報を頂きましたが、Nintendo DSで新カラーの黒が発売決定だとか。
 ブラボー、おお…ブラボー。

Q.出たら即買いですか?
A.微妙。

 と、ハイテンションになると見せかけて、案外そうでもないトラップ。
 それは、『手に入らないから欲しくなる理論』も影響しているのかも知れないし、ニューマリオの発売から2ヶ月が経とうとしている今、『DSが欲しくて仕方無い病』が緩やかに治まり、『どちらかと言えば欲しい』状態にまで落ち着いたからも知れない。喉元過ぎて熱さを忘れた状態と言うか、何事も手に入れるまで、始まるまでの道程や準備が実は一番面白かったりするのに近いのかも知れません。手に入れてませんけど。

 一寸話がそれますが、映画館で映画を観る際の、暗くなってカーテンが開いていく瞬間の高揚感というのは映画の本編の面白さや興奮とはまた違う心地良さが有りますよね。それまで流れていたBGMや喧噪が消え、静かになっていくあの瞬間。本編がアレな事になっていたりすると、あの瞬間が最初で最後の盛り上がりだったりする事も有る訳で。

 気付いたら一寸どころかかなり話が逸れてますけど、今に始まった事でも無いので気にしないで下さい。ええと、DS?どちらかと言えば欲しいです。


7月13日(木) そこで看守が参戦ですよ。

今週の範馬刃牙:第31話 1+1+1=?

 鬼束ちひろの『私とワルツを』が何と無く思い浮かびました。

マイコーは動くのやめ
奇妙なリンチは静かに続く
復帰を拒む様に

もうそろそろ夢を捨てて
助かるのかどうかの答えは
多分どうしようも無い
それなら身体を守ってみるだけでも

新キャラはとても強いから
狩られてしまう
貴方は噛ませだから
どうにかなるんじゃないかと
1人でなんて挑まないで
どうか刃牙に助けを

 何で浮かんだのか不明ですが、浮かんでしまったものは仕方無い。


7月14日(金) やっぱ送別会か。

飲酒メモ

 今月2回目のノリと勢いパターンでの飲酒。

本日の理由:H氏が、来週から4週間横浜に出張するので、その事前祭。
本日の飲酒:カシスオレンジ×2 (許容量)

 どうでも良い話なんですけど、今回の様な『1ヶ月未満の出張に行く同僚の為に開く飲み会』というのは、どういう名称になるのでしょうか。やはり、別れる人を送り出す以上、送別会と呼ぶべきなんでしょうか。しかし、別れると言うには余りに短い期間ですよね。かと言って、前述の『前夜祭』という響きもどうかと思うし。


7月15日(土) 続けようと思えば続けられそうな終わり方が気になる。

アニメ:鋼の錬金術師 〜シャンバラを征く者〜

 一度観たからにはとことん観ましょうか、という事で劇場版も視聴しました。
 感想。うん、成る程。

 中身は完全にアニメ版の続編で、アニメ版でその後どうなったのか疑問になっていた点が概ね開示されており、色々と溜飲の下がる気分になりました。最初からこの劇場化を見越してのストーリー展開だったのだな、と。それに伴って、アニメ版全体の評価も少し高くなったり。
 しかし、結末に100%納得したかどうかは別問題です。

 兄弟の物語はこれで1つの節目を迎え、その節目にあの兄弟がそれなりに納得している様に見受けられますけど、あれではあの兄弟の言うところの『等価交換』が行われていない。兄は旅の経験という代価の元に弟の身体を戻し、そして弟も扉を潜る事で兄と会う事を叶えましたが、今回の一件ではヒロイン達――というか錬金術の世界の方はエルリック兄弟を失い、更には侵略に依る痕という代価を払わされただけで、それと引き替えの何かを得ていません。精々マスタングが前線復帰した位なもので、それだってこの後どうなるか分からない訳ですよ。ダンテの言っていた通り、等価交換なんてものは真理として存在し得ない、という事でしょうか。

 それはそれとして、ちゃんとあの最終回から繋がる物語として楽しめたので、点数は80/100点。
 アニメ版もクオリティが高いと思いましたが、劇場版だと尚更その動きが良くなりますね。OPがDVDのジャケットイラストとアニメのシーンを繋ぎ合わせただけだったのは残念でしたけど。


7月16日(日) 警察の壁とゆうしろうがツボ。

漫画:『魔人探偵 脳噛ネウロ』6巻

 中身は『噛み切り美容師』〜『様子のおかしい笹塚刑事』まで。

 Xが出て来た時も書きましたけど、Xのエピソードは話としては盛り上がるんですけど、その分変態とか異常者の登場率が下がるから困ります。実際、この巻のサイコは最初の噛み切り美容師だけで、その駄目発言も『おまえら土台の頂点にあるのは何だ!?ハァ!?どう見たって髪だろーが!!』と『神は人間の全てを見下ろしている…すなわち髪はおまえらにとっての神だ!!』位しかなく物足りなかったですし(駄目度で言えば十分駄目過ぎる発言ですけど)。

 その変わりと言ってはアレですが、どうでも良いコマのどうでも良いモブの描き込みは益々大変な事になってますね。化け物は相変わらず出鱈目にやばいし、『人を殺人に駆り立てる程の悪意』の説明のコマで出てる2人組なんかどう見てもアレですし。
 49話の扉でモブに名前が付いてる事が判明したりして、松井先生の無駄な力の入れ方が実に良く伝わって来ました。コアラ抜刀斎て。何その素敵センス。


7月17日(月) godsibbとhepatica(KOS-MOS)が良い。

独り言

 『Xenosaga Episode3』のサントラの話。

 Episode2の時と違って幾つか琴線に触れた曲が有ったので、すぐに手に入れてmp3化して保存しました。
 という事で、その琴線に触れた曲を羅列。

  • the battle of your soul
    E.S.ボス戦で流れる曲。
    如何にもRPGのボス戦、という感じで頗る格好良い。
  • promised pain
  • we've got to believe in something
  • godsibb
    上記3曲はコーラス付きのBGM。
    何れもコーラスがもたらす迫力と、美しい旋律が融合した独特の荘厳さを出してて素敵。
    特にgodsibbの持つ静かな威圧感は神懸かり的。
  • hepatica 2
  • hepatica (KOS-MOS)
  • hepatica 3 〜I believe in you
    CMでも流れていた、Episode3のメインテーマ。
    Episode3らしい何処と無く寂しいメロディラインに、澄み切った歌声が合う『綺麗』な曲。
  • maybe tomorrow
    EDテーマ。
    ベースになってるメロディの印象が若干薄い所為で、Xenogearsの『SMALL TWO OF PIECES』やEpisode1の『Kokoro』と比べると今一劣るけれど、良い曲は良い曲。

 今回は『promised pain』や『godsibb』に見られる壮大なコーラス系と、『hepatica』や『Febronia』に代表される静かな癒し系のBGMの2系統が実に良いです。逆に言えば『他は殆ど凡庸』という事なんですけど、そんなのは大体のゲームサントラに言える事ですし、その凡庸な他を掻き消せる程上記のBGMがずば抜けて素晴らしいので問題無し。
 ただ、『本来はCD6枚組くらいのBGMが有ったけど、集中して聴ける様に2枚に収まる様に選曲した』というのは大きなお世話だと思いました。だったら全曲バージョンとベストバージョンと出せば良いじゃないですか。まァ、聴きたかった曲は概ねこの2枚に入っていたので良いんですけど。


7月18日(火) そもそも番組自体大丈夫?

独り言

 山本さん起因で極楽とんぼ解散。

 まあ、17歳の少女に対して淫の行を働いてしまったからには仕様の無い話ですが、これで『めちゃイケ』の『山奥 〜豚の乱〜』が観れなくなるのは必至なので、それだけが残念でなりません。
 あ、『山奥』だけじゃなくて『STAMP 8』も『シンクロテイスティング』の馬鹿コンビもですかね?うわ、何やってんのあの人。遺憾です。全く以て遺憾の意です。

 と、普段は全く芸能ニュースの話題を書かないのに、数少ない視聴番組に影響が出るので一寸嘆いてみました。遺憾遺憾。


7月19日(水) マンハッタンを欲しがるDioの顔がブラックモアちっく。

今月のSTEEL BALL RUN:#16 ルーシーの決意

「クセは直らない…宿命のようにな」
 Dioが1st.Stageでジャイロに絡んで来た時に言っていた言葉ですけど、世界が変わり名も生い立ちも変わったとしてもDioはやはりDio、とことん主人公サイドに対し影を落とし続ける宿敵としての宿命にある様で、荒木先生もDioは大切なんだなあ、と思ったりしました。「道をどくヘビィィーってね!」の辺りの最高にハイ!な時はどうしたものかと思ったものですが。

 話は変わって、仙台藩の雄・ヒガシカタ ノリスケ、遂に登場。
 恐らくあの謎のスタンド使いの正体なんでしょうけど、そこは『思い込み』を利用した荒木マジックが発動しないとも限らないので一寸身構えています。だって、余りに分かり易くヒガシカタなんですもん、あの刺客。
 あの効果音を攻撃とする能力を見れば4部のエコーズを思い出すのは当然で、4部と言えば主人公・東方仗助が牛タンで有名なM県S市で色々と振り回される話ですから、それらと今回のヒガシカタを関連付けない理由が無いのです。

 しかし、荒木先生は4部に登場した殺人鬼・吉良吉影にこんな台詞を言わせています。
「「思い込む」という事は何よりも「恐ろしい」事だ」
 そう、思い込みは恐ろしい。そこを突かれるとビックリしますからね。
 別に漫画だからビックリしたって良いんですけど。


7月20日(木) 早くもマウス噛まれるか?

今週の範馬刃牙:第32話 滅多

 今週のゲバル登場を笑わせる目的で描いたとしたら大した物ですが、天然だとしたらその恐ろしさは天井知らずとしか思えない訳で、多分実際のところは『この登場はコメディチックで良いんじゃね?ゲバルの新しい一面発見ゲハハ』程度の感じで描いたに違いないので、板垣先生の恐ろしさは天井知らずです。
 本来ならば、『お前が来るのかよ!』とか『刃牙はどうした!?』とか言いたいところなのに、あの登場の所為で全ておじゃんです。思い付くだけでもアレなのに、それを本当に(しかも1P3コマで)描くから恐ろしい。何この純ギャグ漫画。

 来週以降の展開予想。

  • 「幾らコンビネーションに優れると言っても、所詮1人1人が雑魚」とか「3人同時に殴れなくても1人は殴れる。だから倒せる」とか言われてマウス惨敗。
  • 全部終わった頃に刃牙登場。
  • マイケルさん失神、看守3人も失神、嫌いなゲバルが「よっ」とか言ってる。
  • =ゲバルがマイケルを虐めて、それ止めようとした看守も虐めたに違いない→「純、てめえッ!」

 昔の一々突っ掛かる刃牙が懐かしいです。


7月21日(金) 条件2が一番難しい。

飲酒メモ

 条件1.手持ちのリソース:業務から来る疲労+業務から来るストレス+業務で得る月給+ノリの良い同僚
 条件2.運に起因する要素ファクター:残業が2時間未満

 この条件1及び2が揃って初めて発動するイベント・飲みに行って来ました。

本日の理由:同僚のK下氏と、O友氏とミーティングと称した息抜き。
本日の飲酒:白桃おろしサワー×3 (許容量)

 K下氏との間では暗黙の了解として『雨の日に行く店』というのを決めている為、雨が降っていた今日もその店に行ったのですが、30分待ちという事で諦めて普段良く行く店に向かった、なんてどうでも良い話が有ったり無かったり。
 更にどうでも良い話ですけど、その暗黙の了解が生まれたのは、その店に行くと決めた日は毎回雨が降る、という偶然が数回続いたからです。『その店に行くと雨が降る』という偶然が何時しか『あの店には雨の日に行く』というルールになっていった訳で――だからどうでも良い話だって言ってますよね?


7月22日(土) 本当はOVAで続編希望ですが。

今月のバキ外伝 疵顔スカーフェイス:第18撃 ワナ

 オーウ、レックスも来た事だしそろそろ全面戦争に入る――先ずレックスが噛まれる――と思ったらまた肩透かし喰らいまーした。これこそ読者への『ワナ』デースね?
 という事はどうでも良くて。

 今回の素晴らしきフババンゴ(仮)暗殺作戦で気になった事が2つ程。
 先ず1つ目は、素晴らしきフババンゴ(仮)はどうやってテトロドキシンに気がついたか、という事。
 テトロドキシンと言えば俗に言う河豚毒ですけど、確かこの毒は無味・無臭・無色だった筈です。詰まり、レッサーパンダ・ストロガノフなんて濃そうな料理の中に入っているそれを見破る、なんてのは不可能に近いのです。ただ、バキ世界には不可能に近い事を平気でしでかす人々が多いので、実は素晴らしきフババンゴ(仮)が規格外の嗅覚の持ち主(拳志郎並)、とかだったら仕様が無いかも知れませんが。
 2点目。突入のタイミング早過ぎ。料理を食べる前から突入してどうする。
 あんな風に、料理を出された数秒後に突入してしまっては、毒に気付いていなかったとしても悠長に飯なんか食べません。逆に余裕ぶっこいて料理を食べさせる作戦だったとしたらもっと早く突入すべきです。尤も『べき』で語るなら、囲んでから撃つ様な真似をせず部屋に入って来た段階で撃ちまくるべきでしょうけど。
 彼等は何故あのチビのオカマが素晴らしきフババンゴ(仮)と呼ばれているのか分かっていないと見えます。お前等何人揃ったって指パッチン一発でBOMB!よ、BOMB。

独り言

 チャンピオンREDという雑誌の『濃さ』は今更説明の余地も無いと思うのですが、此処に来て今川泰宏と戸田泰成で『ジャイアントロボ』ですよ?何ですかこのはしゃぎっぷり、何ですかその大盤振る舞い。
 今川監督が絡んでいる以上、そのジャイアントロボがOVA版準拠であるのは明白な訳で、そうならば遂に『史上最大の作戦 韓信対孔明 編』とか『バベルの篭城編』とかを見る事が出来る訳で、そう言えば『誕生編』を掲載した雑誌はその後1ヶ月で休刊になったなとか厭な事を思い出したりする訳で。
 兎に角、今チャンピオンREDがキてます。暑苦しい位に。


7月23日(日) 来年の3月は遠い。

映画:Teenage Mutant Ninja Turtles

 Trailer公開
 3Dになった亀の皆さんが、亀というよりは寧ろ蛙じゃないのか、という感じに跳ね回ってます。フルCGなのを活かしてもうグルングルン。カメェー!(By エクスデス)。
 最初のシルエットで飛び回るシーンを見ながら、あの亀の皆さんにしてはクール過ぎる…と言うか、コミカルさに欠けるな、と一寸心配になったりしましたけど、終盤を見て一安心。やっぱタートルズはああでないと。

 気になるのは、宿敵は誰になるのかという事。
 その昔BSでやっていたアニメを観ていた身としては、タコことクランゲと、サワキちゃんことシュレッダーのコンビだと嬉しいんですけどね。無論、あのコント付きで(実写で出て来たシリアスなサワキちゃんは微妙)。


7月24日(月) 或いはモヒカン分とかトゲ肩パット分の不足か。

漫画:『蒼天の拳』15巻

 中身は『逃げも隠れもする激しく小者な杜』〜『緑の目の刺客は西斗月拳の狼と同じ匂い』まで。

 もう分派だの源流だの何だのと増えまくって何だか分からない事になってきました。宿命とか宿敵とか多過ぎ。後、ラオウを凌ぐ暴君とか大層な呼ばれ方をして出て来た宗武もあっさり馴染み過ぎ。少し目を離すとまた「朋友…!」とか言って泣き出しそうでアレです。
 何と言うか、この漫画もある意味で迷走している様に思えてなりません。何だか信念の良く分からないキャラとか、無意味に見た目が濃い雑魚キャラとか、寒いギャグとか、取って付けた様な宿命と運命の数々とか。
 或いは、未だに『北斗の拳』を求めているからそう感じるのかも知れませんけど、何と言うか、こう、一々不完全燃焼なんですよね。自分なんでしょうか。


7月25日(火) The problem is Choice。

トラブルメモ

 諸々の事情で、知人のノートPCに無線クライアントカード(FT-STC-Va/g)のインストール及び設定を行ったのですが、ドライバの行儀の悪さに思わぬ苦戦を強いられてしまいました。無線APの設定は既に済んでいたので、5分から10分で終わるだろうと高を括っていただけに微妙にショックと言うか何と言うか。
 以下、その事の顛末。

  • ドライバとユーティリティとが同時にインストールされる事に懸念を抱きつつ、取り敢えずインストールは正常完了。
  • その後、XP SP2標準のユーティリティで設定を試みたところ、案の定カード側のユーティリティの所為で設定が完了出来ず。
  • 邪魔なだけなのでユーティリティのアンインストールを実施した結果、ドライバまで一緒に消されてびっくり。
  • ドライバのみのインストール方が無いかCD-ROM内を調べてみても、セットアッププログラムは1つしか無し。
  • 仕様が無いのでもう1回インストールして、ユーティリティで設定を実施。
    ※このユーティリティの扱い辛さがまた神懸かり的だったけれど、それはまた別の物語。
  • APと接続は出来た物の、DHCPでIPアドレスが引っ張って来れない現象が発生し、『ページが表示できません』。
  • IPアドレスを固定し直した結果、取り敢えずブラウジング確認可能。
  • 念の為に再起動してみたところ、先の設定を持って来るのに時間が掛かる挙げ句にまた『ページが表示できません』。
  • 一々色々立ち上がって鬱陶しい事この上無いので、タスクマネージャからプロセスを消して、OS標準ので再設定してブラウジングを再確認。
  • もう二度とユーティリティが立ち上がって来ない様に、msconfigで設定して設定終了。

 兎に角、ドライバとユーティリティがニコイチというのは、煩わし過ぎます。
 XPならば標準の物が入っているのだから、インストール時に選べる様にするのが当然だと思うんですけど、一体何なんでしょうね、この仕様。


7月26日(水) 寧ろあれはボスレーだったのか。

夢メモ

 夢で『Charlie's Angel』を観たので、忘れない内にメモしておきます。

  • 舞台は、相次ぐ噴火で沈みそうな孤島(名称不明)。
  • ゴツゴツした岩肌や火山灰の所為で、島の色調はグレー。
  • しかし何も無い訳では無く、島の中央に繁華街は有る模様。ただ、噴火が多いので人は殆ど残っていない。
  • その噴火がどうも人為的な物っぽい、という事で調査する事になった3人娘とボスレー。
  • だけど主人公はボスレー。この時点でもうCharlie's Angelじゃない。
  • 敵は、エンジェル達の小道具造りに関わった事も有ると言われるマッドサイエンティスト。
  • 何か島で開催されていた美人コンテストに参加していたお姉さん達(全員水着)が全員彼の部下。
  • Dr.ワイリーの様に、様々な巨大メカでボスレーを追い詰める。
  • ボスレーピンチの場面で遂にエンジェル達参戦か、と思わせて、実はボスレーはガッチャマンだったという衝撃の展開に。
  • ガッチャマンなので空を飛ぶボスレー(いつの間にか体系も筋肉質)。
  • ガッチャマンなので巨大メカのハリケーン攻撃にも耐えきるボスレー。
  • ガッチャマンなので口癖が『ガッチャ!』なボスレー。
  • 最後は巨大メカを壊して、エンジェル達の小道具を作ってくれ、と仲間に引き取って終わり。
  • 勿論部下のお姉さん達も全員引き取ったので、ボスレーの家がパンパン。
  • エンジェル達は結局最後まで出て来ない。

 これを『Charlie's Angel』として観る事に違和感を感じないのだから、夢というのはアレです。


7月27日(木) 他に何と?

今週の範馬刃牙:第33話 戦士

 今週の展開。
 マウス3兄弟の絶対にして唯一の驚異は3人に依る連携であって、1人でも欠ければ戦力は1/10まで下がります。
 そこで3人のコンビネーションを崩す為、掛け替えの無い3人の関係なかを引き裂く為、純が1名だけに尿を掛けました。
 終わり。

「愉しんでますか?」
「愉しんでますよ?」


7月28日(金) 再ポリゴン化出来そうなところも素晴らしい。

独り言

 『Grand Theft Auto:Lego City』のTrailer公開
 良いです、物凄く雰囲気が出てて実に良いです。

 前々から書いている通り、思い立った馬鹿な事を実行する為に時間とか技術とか労力といったリソースを消費するのは贅の極みだと考えますが、その贅沢の末に望み通りの馬鹿な結果が出せたというのであれば、それは尊敬すべき事だと思っています。即ち、このしょーはこれを作った馬鹿共を尊敬する所存であります。
 いや、もう見事にLEGOでGTAですよね。
 車の数が無駄に多いところとか、武器の数が無意味に多いところとかも素晴らしいと思いますが、何より画面の魅せ方、雰囲気の構築が巧いです。車の強奪シーンしかり、事故シーン然り、悪巧みしてるシーン然り。
 中でも1番『これこれ!これ有るわ!』と思ったのは、マシンガンを乱射してる背後を車が走っていくシーンですね。あの車が通る間や効果音のタイミングは正にゲームのそれと同一です。あの再現は余程ゲームが好きでないと出来ないと思うのですよ。
 やー、馬鹿な事を思い付く人というのは素晴らしい。それを実践する人はもっと素晴らしい。そして馬鹿な結果を出せる人は最上級に素晴らしい。


7月29日(土) 誰かがやってくれればそれで。

独り言

 突然思い付いた、今夏の悪戯シリーズ第1弾。
 『アイスコーヒーに炭酸水を混ぜて、コーラと偽って友人に飲ませてみる』イリュージョン。

 思い付いただけです。実践はしていません。


7月30日(日) 一木一草尽く我らの敵を赤色に染め上げよ。

漫画:『HELLSING』第8巻

 中身は『黒渦、英国に上陸』〜『アーカードの昔話』まで。

 最後の大隊に依る英国蹂躪が無い、十字軍遠征熱狂的再征服に依る死刑執行も無い、でもアーカードのクロムウェル零号解放が有るじゃないか。
 と、いう事で、最後の大隊が暴れなくても十字軍がはしゃがなくてもアーカード1人の大活躍に依り、今回もさくりさくりと黒い兄弟達が死にまくってましたね。死が河を成すその様は、文字通り地獄絵図そのもの。最後の大隊の侵攻なんて未だ『侵攻』という形を取っていただけマシに見えます。

 が、今回の見所はそんなマクロな戦いでは無く、遂に始まったアーカードvsアンデルセンのミクロな最終戦。
 化け物としてルール無用の残虐ファイトっぷりを見せ付ける一方で、人間としての弱さも見せるアーカードに惹かれる反面、相変わらず――愚直な迄にイスカリオテの銃剣で在り続けようとするアンデルセンの格好良さに惚れ惚れ。初登場時と同じ台詞(=信念)を言い放ち、あの構えを取る姿にはブルブル来ました。精神的に。
 兎に角、この2人の如何にも漫画的なライバル関係が良いんですよね。最初から啀み合い決して相容れる事無く、一時は共通の目的の為に協力する事が有っても、仲間よりも誰よりも理解し合えていても、最終的には敵同士として決着を着けねばならない、そんなお約束な宿敵の関係が素敵過ぎる。
 といった訳で、そんな2人のやり取りから抜粋。

アーカード
「俺の様な化け物は 人間でいる事にいられなかった弱い化け物は」「人間に倒されなければならないんだ!!」
「やめろ人間!!」「化け物にはなるな 私の様な」
アンデルセン
「これ程戦ったのだ」「本当はお前もわかっているはずだ」
「俺はただの銃剣でいい」「神罰という名の銃剣でいい」
「俺は生まれながらに嵐なら良かった 驚異ならば良かった 一つの炸薬ならば良かった」「心無く涙も無いただの恐ろしい暴風なら良かった」
「これを突き刺す事でそうなれるのなら そうしよう」「そうあれかしアーメン

 アンデルセンの『これ程戦ったのだ』に全て集約されていますが、今まで幾度と衝突して来たからこそ、その衝突した敵に依存して成り立つ主張と願望を口に出来る関係性が成立しているのが実に良いですね。やはり、所謂バトル漫画におけるライバル関係はこうでないと。


7月31日(月) ランランランと同じノリか。

小話

「彼女は可愛いね。おでこを出して尚更可愛くなった」
「あれ、こないだ違う人にも可愛いって言ってたよね?」
「私は男の人だから、幾つも愛を持っているのです」
「何それ」
「知らない?あーあー、男の人って〜幾つも〜愛を持っているのね〜、って歌」
「聞いた事が有る気がする」
「でしょ?私は男の人だから、幾つも愛を持っているのです」
「酷いなあ、男の人。ところで歌と言えば、何でドラえもんの歌はアンアンアンなのかな?」
「…。どら焼きの中?」
「!すげえ、天才!」
「でしょ?ところで、何でアンアンアンなんだろうね」
「さあ」

 何でなんでしょうね。


2004年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2007年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2008年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2009年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2010年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2011年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2012年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2013年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2014年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2015年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2016年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2017年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2018年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2019年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2020年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2021年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2022年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2023年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2024年:1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月