a 適当。

10月1日(土)

映画:タイタンの戦い (原題:Clash of the Titans)

映画の粗筋:
ゼウスは自らが創造した人間からの信仰と愛により不死の神として君臨していたが、その傲慢さから人間の反旗を招いてしまう。
怒ったゼウスは、兄にして冥界の王・ハデスの『愛を忘れた人間など滅ぼし、恐怖を信仰にするべきだ』という提案を受け入れ、クラーケンによるアルゴス王国の破壊を命じるのだった。
一方、ハデスの所為で義理の親と家族を失った漁師・ペルセウスは、ハデスへの復讐の為にクラーケン討伐の旅に出る事を誓う。そして家族を奪った神々など認めないと決心するペルセウスだったが、彼の実の父こそゼウスだったからさぁ大変。

 感想。子供でも分かる新説ギリシャ神話。映像は派手だけどノリはアッサリ。70/100点。

 感じた事をそのまま書くと、『ギリシャ神話を今のVFX技術と時流で映画化したらこうなりました』という映画です。
 炎とも闇とも付かない如何にも悪そうなマントを羽織るハデスや、数メートルは有ろうかというスコーピオン、結構美人なメデューサに国一つ滅ぼす超巨大なクラーケンといった異形の存在の造形や、その戦闘シーンの迫力は兎にも角にも圧倒的。クラーケンは言わずもがな、近代のRPGでは砂漠の雑魚の代名詞であるスコーピオンですら『こんなのに勝てる筈無ぇわ』と絶望させる存在感と迫力を放ち、観ている側に手に汗握る緊張感を与えてくれます。
 我々がよく知る化け物がぎゅんぎゅん動き回り、これでもかと主人公達を追い詰める戦いに興奮させられるという点では、アクション映画としての役割を十分に果たしたと言えるでしょう。

 その反面、2時間という尺の都合からか、ギリシャ神話としての重厚さは殆ど有りません。
 『結局お前が傲慢で好色なのが悪いんじゃ』としか言えない振る舞いのゼウス然り、特典映像の未公開シーン以外では台詞が全く無い神々然り、『神の力は絶対に使わない』と言ってる側から使っちゃう主人公然り、現われる時のVFX以外今一見せ場の無いハデス然り、分かり易い死亡フラグを立ててすぐに死んでいく仲間達然り。それぞれの思想や行動理念の背景に関する描写や出来事に対する心理的な描写が希薄なので、濃い戦闘に比べて話運び自体は恐ろしく淡々としている印象を受けます。
 アクション映画なのでそれでも良いという見方も有りますが、世界観を踏まえると余韻が少な過ぎるのも一寸考えものです。

 ただ『ハリウッド風のギリシャ神話』と言えばそれまでの話で、B級アクション映画というカテゴリでは十分に及第に至っています。
 折角なので、この配役で別のギリシャ神話も映画化すれば良いのではないでしょうか。それこそゼウスvsクロノスの巨神戦争とか、トロイア戦争とか。今回のクラーケンはそのサイズの大きさが圧巻でしたが、神々の戦争を映画化させれば物語のスケールその物で圧倒出来そうです。今のVFX技術なら映像的にも面白い事になりそうなんですけど、どうですかねえ。


10月3日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.318 遺言

今週の粗筋:
東ゴルトーとNGLは国際保安維持機構の暫定統治により廃国となり、NGLの土地は永世自然保護区としてハンター教会が管轄する事となった。
そしてそのハンター教会は、ネテロ会長の『全ハンターの95%以上の投票による次期会長選出選挙を実行せよ』という遺言に倣い、“十二支ん”が召集されるのだった。

 互いに満足して逝くメルエムとコムギ。前回の締め括り方は最高でしたが、今回のやり取りもグッと来るものが有りました。
 蛇足っぽい様で、孤独の王とその伴侶の最期を描くという意味では必須のエピソードです。やぁ、冨樫先生マジ天才。

 ハンター教会の十二支んは未だ後ろ姿しか明かされていませんが、その名の通り十二支を模したデザインが何とも酷い噛ませ犬臭を放っています。実用性を感じない無駄なデザインが十老頭の陰獣を彷彿とさせるんですよね、何と無く。
 尤も蜘蛛のメンバーも最初の集合時はかなりアレな空気が漂うデザインだったのに、先生が描き馴れるにつれて魅力を増していったという実例も有るので、彼らもこれから化ける可能性は残されています。これといって見せ場も無いまま退場する可能性を感じながらも、凄まじいインフレを起こした蟻編の後だけに、謎の新敵に一掃されたりする事は無いと信じましょう。

 それにしても、十二支と言いながら11人しか居ないのが気になります。
 最後の1人は会長(欠番)だったり、既に登場済みだったりするのでしょうか。実はジンだったりとか、カイトだったりとか。カイトの場合だと、最近ネズミっぽい尻尾が生えているので装飾する事無く十二支になれてバッチリですよね。


10月4日(火)

ネットで発見:『アバスト!』が自身の一部をマルウェアと誤検知

 要するにただのバグですが、問題を感知するソフトウェアが自らを問題だと判断するのは非常に哲学的です。
 己で己を否定する皮肉は使い古されたSFネタを連想させますが、ウイルス対策ソフトは導入する事でPCの挙動に問題を生む事も少なくは無いので、この判断はある意味で正解かも知れません。これが『自身の存在でPCが遅くなっている』と認識した結果ならば、そのロジック自体も正解です。
 そうして考えると、『要するにただのバグ』という割り切りに落とし穴が有るのかも知れませんねえ。

「バグの無いプログラムは存在しないが、デバッグの不可能なプログラムもまた存在しない。違うか?」
「あんたには分かっていないんだ。そもそもあれは本当にバグなのか……。本来ウイルス対策定義に必要だったのは――」

 まぁ、要するにただのバグなんでしょうけども。


10月6日(木)

今週の範馬刃牙:第271話 引き金トリガー

今週の粗筋:
0.5秒アタックを物にしていた刃牙に感心した勇次郎は、素直に刃牙を我が子を認め『撫でてやる』と告げる。
突然の称揚を拒否する刃牙だったが、思い掛けない言葉に自然と大粒の涙を零すのだった。

 99%の読者が予想した通り、既に説明済みの0.5秒アタックを長々と再説明した挙げ句、またも謎の小休止が入りました。
 一寸動いては解説、一寸殴っては親子の幕間劇の繰り返しですね。やぁ、もうそういうの良いからちゃんと殴り合って下さらんか。

 最初はこの喧嘩(=親子喧嘩)の裏に有る『親子の絆』的な描写に結構心打たれていたのですが、こう一々やられると流石にくどいですね。息子の技に父感激→息子を褒める→初めての言葉に息子泣く、という流れ自体は良いんですけど、別にゴキブリダッシュの時にやっても良かったんじゃないの的な。というか0.5秒アタックという速度技が有るなら(厳密には機を読む技なので速度ではないですけど)ゴキブリダッシュの流れはやっぱり要らなかったッスよね的な。
 余り長引かせ過ぎると首相が違う事が浮き始めて来ますし、折角勇次郎も鬼の貌を出したのですから御託は捨てた殴り合いを希望します。今後は技の解説は2コマで十分です。克巳の『水月を踏み台に肩へ駆け上がって蹴り』の如く。

訃報:スティーブ・ジョブズ氏が死去

 今年は『会った事は無いけれど知っている人』の訃報が続きますね。
 MAC自体は余り好きではありませんでしたが――ipodは日常的に利用しており、氏の恩恵を受けている1人としてこの度の事は大変に悲しく思います。
 ですが偉大な発明者でもあり、いわゆるカリスマでもあった彼の精神自体は、きっと多くの誰かに引き継がれる事でしょう。冥福を祈ります。

蛇足

 承前
 このサイトの起源は、かつてMACを使った仕事をしている年上の友人と出会い、数名のメンバーで手書きアニメやら格闘ゲームやらを造っていた事に遡ります。
 詰まり、ジョブズ氏が居なければこのサイトも無かったかも知れないという事です。これは『会った事は無いけれど縁の有る人』と言っても良いのかも知れません。……いや、良くはないか。


10月8日(土)

ゲーム:DARK SOULS

 学生の頃、ゲームは『買ったら即遊ぶ物』であり、遊びたいゲームが被った時を除きいわゆる『積み』という状態が生まれる道理がさっぱり理解出来なかったのですが、歳を重ねる度にそれを心で理解出来る様になって来ました。
 それは恐らく時間の無さと体力・精神力の低下に伴う『覚悟』です。
 そもそもゲームをする時間が無い中で、新しい言葉や世界観、操作方法を覚え、クリアまでに10時間以上を時間を費やす事への『覚悟』。余程アレなゲームじゃあ無い限り始めてしまえば言葉も操作方法も時間も気にならなくなるのに、気にならなくなる為の『覚悟』を決める必要が有るのです。だからゲームは好きだけれど、一々覚えたりしないで良い過去の作品を楽しむだけで良い、という懐古趣味の老害状態になる。
 社会人になった直後位からそれを感じつつありましたが、最近は特に覚悟に時間を要する様になりました。『ASSASSIN'S CREED:Brotherhood』でさえ3日、リメイクの『ゼルダの伝説 時のオカリナ3D』でも1日、シリーズ物の『Dead Space 2』では5日、そして本作で大凡2週間。厭な大人になったものです。

 と、開封までやたらと時間が掛かってしまいましたが、漸く覚悟も完了したので遊んでみました。
 感想。重苦しい世界観と高めの難易度がとても心地良い逸品。でも道中の長さとフレームレートの不安定さ、たまに発生する謎の操作ラグが不満。現時点で75/100点。

 散々言われている話ですが、一寸気を抜くと雑魚にも瞬殺される緊張感は大変に良いですね。
 レベルアップによるステータス強化や強い武器の入手により死に辛くはなるものの、所詮は人は人。獣だの悪魔だの獣の悪魔だのに集られたら嬲り殺されるのは当然の話です。この『人は死ぬものだよ』という割り切りと、それでも『注意を払い、準備をすれば回避出来る死も有るよ』という作り方が『もう少し挑戦したい』、『もっと楽しみたい』という意欲への導線になっている点は美事と言えます。お陰で『やっぱりゲームは遊べば面白いものだ』と思わされました。

 ですが、前述の通りNPC間や拠点間の移動距離が一々長い事や、シームレスマップの影響か特定の状況で確定して発生するフレームレートの低下、ボタンを押してワンテンポ置いてから攻撃したりする意味不明なラグに悩まされるのが難点です。
 移動については未だ良いとして、瞬間的な判断やタイミングが大切なアクションゲームでのFPS低下やラグはゲームそのものを否定しかねない致命的な問題だと捉えています。敵の隙を突いた筈が1秒遅れて攻撃→ガードされて反撃を受けるという状況に、ストレスを感じるなと言う方が無理でしょう。
 未だ5時間程度しか遊んでいないので対人戦やNWに関する事は把握しきれていませんが、先ずはこの状況を改善するパッチを出して欲しいものです。

 今の段階では世界観と敵との戦いの面白さが不満点に勝ってはいますが、これから続けていく上でどうなるかは未だ分かりません。
 雲行きが怪しい様な気もするし、逆にこれから盛り上がって更に嵌る気もします。後者に転がってくれれば良いのですが。


10月10日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.319 抽選

今週の粗筋:
会長の遺した言葉に倣い、協会に集まった十二支ん。
子であり副会長を勤めるパリストンが『選挙を止めて会長に立候補する』と提案するが、他の11名が即反対する。『弱者の味方』と言いながらも腹黒さを覗かせるパリストンの独特のペースで場が乱れる中、戌・チードルよりくじ引きによる投票方法決定の案が持ち出されるのだった。
だがそのくじで選ばれたのは、パリストンとは別の意味で厄介な男、亥ことジン=フリークスだったからさぁ大変。

 ネズミはカイトだと思ったのに、前から面倒そうな存在として囁かれていた副会長でしたか。残念。
 そして此処に来てアッサリと――と言うか自然にと言うか、極めて普通にジンが出て来ましたね。出て来るには良いタイミングですけど、一寸淡泊な印象も受けました。こういう『大勢の中の1人』という感じでも無いのかな、とか。
 或いは、出て来るなり恐ろしいまでの鬱陶しさを見せるパリストンの所為で、ジンのインパクトが弱まったのかも知れません。

 パリストンはこれまで出ていた『会長とは逆』や『合理的』というキーワードから、ゲンスルー的な風貌の神経質そうな人物を想像していましたが、こう偽善者的なフレンドリーキャラだと一層その嫌味さが増しますね。出て来てすぐに根の腐った奴だという印象を与える言動は中々のものです。
 自らを弱者だと言ってはいるものの、いざ戦えば最強クラスの念能力(型にハメるタイプのやっかいな物)を使いそうな気もしますし、明確な敵キャラじゃあないながらも面倒な存在として結構長い事君臨しそうな気配を感じます。
 長きに渡った蟻編が終わり、そろそろ旅団やレオリオの登場となるかと思いましたが、それはまだまだ先の事になりそうですね。このメンバーが主軸ならばそれはそれで楽しそうですけども。

今週のONE PIECE:第641話 “お前は何だ”

今週の粗筋:
人間への復讐の為、仲間や魚人島すら潰そうとするホーディに怒りをぶつけるフカボシ王子。
何故そこまで復讐に執着するのか問い質したフカボシは、ホーディの口から衝撃の事実を聞かされるのだった。

 The 小物ことホーディにも悲しい過去が有ったんだ、というフラグですかね?
 彼の狂気などプライドに依存した矮小な虚栄心って事で良いのに、何かしら理由がついてしまう様です。葛西じゃあないですけど、それは一寸余計ですねえ。

「今の世の中は…」「やたらめったら性善説がはびこってる」
(略)
「最近じゃ映画とかマンガだってそうだろ?」「「本当は良い奴だったんだ」みたいなラスボスばっか」
「「仲間を思って仲間のために悪い事した」だの」「「自身のトラウマを克服したいから悪い事した」だの」「そんな半端な悪倒しても…」「見てる側はスッキリも何もできやしねぇ」

 スッキリしたい訳では無いですし、『正義の反対は悪』よりも『正義の反対は別の正義』というセオリーの方がしっくり来るのは確かですが、フィクションには確実に『悪い事に理由を求めない方が良い』事が有るのです。
 悪意の定向進化から生まれたシックスが『好きだから』という理由で人を苦しめる様に、世紀末のモヒカンが『そうしたいから』というノリと勢いで民間人を虐殺する様に、ホーディがアレなのは彼の頭がアレだからで良いじゃあないですか。行動の動機付けをする事で魅力が生まれるってキャラでも無いですし。
 偽麦わらの一味の元に集っていた残念な海賊達位、分かり易い悪党がメインの悪党で出て来ても良いと思うんですけど、それではやっぱり話が薄っぺらくなり過ぎですかね。


10月11日(火)

独り言:シグマA・P・O、採算悪化で破産を申立て

 弊サイトが震撼。
 PCパーツと言うよりもオフィスチェア系で世話になる事が多く、今年も自室用にシグマA・P・OSB-C05MBKを購入したばかりなのでショックです。
 決して粗悪な品を売る様な会社では無かったのですが……ええい、不況か、全て不況が悪いのか。


10月13日(木)

今週の範馬刃牙:第272話 撫でる

今週の粗筋:
『撫でる』発言を拒否する刃牙に対し、勇次郎は『強さの本質を実感させる良い機会だ』と呟き、その身体能力を活用して無理矢理刃牙の頭を撫でる。
拒否する事すら出来ない状況で、刃牙は我が儘を貫く力こそ強さの『本質』だと理解するのだった。

 勇次郎に『褒められる』という出来事に葛藤する刃牙や、その内心を理解する独歩&徳川の爺様の描写はどっくーんと来るものが有ります。これまでの余計なシーンさえ無ければ尚良かったのに。

 今回勇次郎が語った『強いというのはやりたい事をやれるという事』というのは板垣先生版の餓狼伝でも出ていたロジックなので、きっと板垣先生の哲学なんでしょうね。
 実際バキに於いても暴の観点ではゲバルやオリバ、権力の観点でボッシュ大統領や徳川の爺様が、それぞれ自らの『強さ』に起因する自由な生活を楽しんでいます。それがどういう種の物であれ、力を持つ事と好きな事が出来るというのはイコールであり、彼らはそうした世の中の最もシンプルなルールをその身で体現している訳です。

 地上最強と謳われる勇次郎は地上で最も我が儘が許される人物という事になりますが、刃牙はそれを理解しても尚『何でも許される』よりも『親父に言う事を聞かせる(例:炊飯)』事だけを求めるのでしょうね。そうしたブレない点にだけは、少年漫画の主人公らしさを感じます。


10月14日(金)

雑談:新生『FINAL FANTASY XIV』の存在が明らかに

 唯々酷いゲームだという話だけが聞こえて来た作品ですが、『作り直さないともう駄目じゃないの?』に対する回答が『作り直しました』だったのには魂消ました。
 最近のこのメーカーに対する心象の悪さや、元が駄目過ぎる(最初から真面目にやっていれば良かった)という点は一旦捨て置きまして、『パッチによる改修は行う、でも平行して作り直しも行う』という判断と対応は純粋に凄いと思います。恐らくは途方も無い金とヒューマンリソースを費やしている筈ですし、平行作業という事はパッチ作成側に要した費用は――余程馬鹿みたいな課金設定にしない限り――掛け捨てになる事でしょう。

 ユーザーが増加する確証も無いまま、ローンチでぽしゃったゲームにここまでのフォローをするなんて普通は有り得ません。会社へのダメージを考えるならば、切り捨てた方が早かった筈です。
 それにも関わらずこうした対応をしたという事は、少なくともこの新生制作サイドにはゲームを開発・提供する上での強烈な矜持が有るのか、『FFブランドを回復しないと最終的には収入減になる』と判断したかのどちらかなのでしょう。
 何れにしても、これだけの無茶をやる姿勢については一会社員として素直に感嘆します。結果としてゲームが面白くなるかどうかは別ですし、最近の『FF』に食指が動かない事実も変わりませんけども。


10月17日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.320 投票

今週の粗筋:
パリストンの行動を含め十二支んの会議内容を完全に予想した上で、予め選挙のくじを用意していたジン。
しかし彼は『ネテロの遺志は継ぐが会長を継ぐつもりは無い』と言い、飽くまで『狙った通りに獲物が動くのを楽しむ為』だけにそれを行ったのだった。
そうしてネテロとジンの思惑通り開催された投票会場に、ヒソカが姿を見せる。
だが新たな獲物を探すヒソカが知ったのは、イルミのもたらした『ゴンとキルアが2人とも死ぬ』という衝撃の情報だった。

 パリストンのインパクトを覆すべく、賢い一面と酔狂な一面を同時に見せ付けてくれるジンさんマジ男前。
 デザイン的にも言動的にも『幽遊白書』の浦飯幽助がそのまま大人になった様な感じがしますね。自分勝手で傍迷惑という点ではゴンと共通していますが、自分の行動結果がどうなるかを完全に理解した上で確信的に動く、という点でゴンよりタチが悪そうです。
 恐らくは『グリードアイランド』のメンバーの様に、十二支ん達もジンの発想や行動の所為で色々な面倒を被って来たのでしょう。パリストンと同じ位票を入れたくないのも分かる気がします。

 さて、投票には随分と懐かしい面々が集まっていましたが、クラピカは兎も角レオリオが来ていないのは違和感が有りました。
 彼の性格柄、こうした義務的な物は絶対に顔を出すと思ったんですけどね。『まさかキルアが呼びに行っているからか?』と思ったら、イルミに即否定されて残念無念。
 ただヒソカやイルミが出て来ると、一寸したわくわく感が出て来ます。これからキルア・ヒソカ・イルミの共同戦線が見れるかも知れないとか考えると楽しみですねえ。

今週のONE PIECE:第642話 “面目など丸潰れ”

今週の粗筋:
ギョンコルド広場の戦いに、ネプチューン軍が参加しました。

 はい。


10月18日(火)

小話:緋村剣心の不殺の定義

「今度、『るろうに剣心』が実写化するらしいじゃあないですか」
「らしいね」
「実写化の是非は置いておいて、あの作品でいう不殺ころさずのボーダーが良く分からないんですよね」
「と言うと?」
「尖角さんを覚えていますか?新月村のトンガリヘッドです」
「ああ、もっこりさん」
「ええ、もっこりさん。剣心はかなりアッサリと彼を倒す訳ですが、志々雄が『技を1つも出させずに負けたら俺がお前を殺すから』的な事を尖角さんに言う訳ですよ」
「言ってたね。で、剣心が昇龍拳的なのを出すんだよね」
「そうです。技を出さなくても勝てのに、それでは尖角さんが殺されてしまうと情けを掛けた訳ですね」
「立派な不殺じゃん」
「でも志々雄が帰った後に、斎藤一が『こいつは死刑』とか言う訳ですよ」
「99人も殺したらしいし当然だね」
「それを剣心が止めないのは何故なんですか?彼は、自分に起因していても自分の目の前で殺されなければ不殺だと思ってる偽善者なんですよ」
「まぁ、実際不殺って自分のルールだから、他人が殺したってそりゃ知ったこっちゃないよね」
「そうなんですけどね」


10月19日(水)

今月のジョジョリオン:#005 soft & wet 2

今月の粗筋:
ベランダからの反撃を試みる『吉良吉影』を、毒蛇の罠でいなす『上階の敵』。
危機の中で『吉良』は己の記憶に関わる『壁の目』での出来事を思い出し始めたものの、遂に四肢の全てが操られてしまう。
違和感を感じて戻って来た広瀬康穂にすら操られるがまま攻撃を加えてしまう『吉良』だったが、上階の『摩擦』を奪う事で『敵』を引きずり出す事に成功するのだった。

 毒蛇やノコギリは兎も角、普通のマンションの一室をここまでのサスペンス空間にする荒木先生のセンスが素晴らし過ぎます。
 ルールの分からない、もしくは分かっているのに工夫次第で最悪になり得るという敵能力に対し、知識と発想と挑んでいくというスタイルはいつ見ても緊張感が有って楽しめます。特に今回の様な『程々』の能力の時が一番面白い。今回も『上階の敵』の能力を活かす嫌がらせの数々やダイナミックな構図がディ・モールト素敵でした。

 但し、主人公の能力については早めに『奪う』ルールを明確化する必要性が有ると思います。肩を押さえつけられるとシャボン玉が飛ばせないという制限が有る事が分かったものの、依然『臓器を奪ったら勝ち?』とかそういう可能性が残っていて危険です。先月も書いた様に、考え方によっては史上最悪・最強のスタンド能力となる事でしょう。
 そんな危険性を孕んだ主人公ですが、今回の描写で『吉良吉影』ではないのは確実なものになりましたね。少し残念。

 今回のラストで上階の敵に対して『おまえが吉良吉影か』と呟いていましたが、恐らくは記憶のフラッシュバックで出て来た男の方が『吉良吉影』でしょう。顔の左半分が隠れる程の長い前髪こそ独特ではあるものの、若干痩けた感じや何処と無く知性を感じさせる顔付きは、静かに生きる事を望むあの殺人鬼に近い物が有ります。それに上階の男の能力が新生吉良のそれだとしたらショボ過ぎます。
 ともあれ記憶の中の男とは元々知り合いだったのか、追う者・追われる者の関係だったのか、或いはたまたまあの場で出会ったのか――主人公が『壁の目』の前で倒れていたのは、この男に起因していると考えるべきでしょう。
 当面は彼を前提とした『吉良吉影って誰?』をベースに物語が進んでいく事になりそうですね。

我(々)は第4部の吉良吉影に痺れて憧れる

 先日会社で試験的に幾つかの適性検査を受けさせられたのですが、中々アレな結果が出ました。

  • 自分の世界や価値観が大事で審美的な生き方をしており、外界への興味は希薄。
    • 対人関係や俗世的な事、世の名の動きにも淡泊で、しきたり等も気にしない為に世間知らずな面が有る。
    • 物やお金、資産等にも興味が無く、未練を持たないあっさり野郎Aチームである。
  • 物事を分析的に考える、事実をそのまま捉える等、自身も含めた環境を客観的に把握しようとする傾向が強い。
  • 他人との接触が面倒で、自ら交友関係を持とうとはしない。
    • 人情に欠け、冷たい印象を人に与える。
    • 付き合い始めれば親密になるが、世の中は実力と努力が大切だという理由から能力で友を選ぶ。
  • 環境の変化は望まず、安定した状況を好む。
    • 多少の事では動揺せず、精神面ではムラが無く安定している。
  • 最も高い欲求は『自分らしい生活を送りたい』というものである。
    • 仕事は『取り敢えずの生活手段』と割り切っている可能性が有る。
  • 以上の回答は矛盾点が殆ど無く、信頼性の高い診断結果である。

 要するに、組織に属する上では非常に問題の有る『自分以外に興味が無い』残念野郎だ、という事です。
 これを見た同僚7名・上司2名から『完全に一致』と言われたので、概ね自分はこういう人間なのでしょう。
 実際仕事は生活手段だと考えていますし、『金や権力<自分らしい生活』なのは間違い有りません。自分らしい生活を送る為にある程度の金は必要ですけど、生活を維持する以上の金は実際不要ですし。
 かつての吉良吉影が言った『心の平穏が自分の幸福』というセオリーは、歳を取れば取る程その重みが増して来ます。平穏を超える幸福など有りはしないのです。少なくとも自分の価値観の中では。

 それにしても、驚異的なのはこの適性診断です。
 同僚達の結果を見ても正にその人物をテキスト化した様な結果ばかりが出ましたし、様々な企業で導入されているという実績は伊達では有りません。高々200問程度の質問で人物像を導き出すなんて、恐ろしい子……!


10月20日(木)

今週の範馬刃牙:第273話 超えられまい

今週の粗筋:
刃牙の抵抗を一蹴した勇次郎は、『強ければ何でも思い通りになる』という真理を攻撃に乗せて我が子に叩き込むのだった。

 今回勇次郎が発した『“耐える”や“自己に克つ”という選択は弱者の言い訳で、強さの不純物』という言い種は、かつて郭海皇戦で口にした『筋肉も技も極意も弱者の工夫で、闘争の不純物』という発言の延長ですね。先週書いた様に『何でも出来るのが強さだ』という板垣先生の哲学が込められているのでしょう。
 この理屈は一見とても乱暴で、屡々フィクションで謳われる『守る強さ』やら『優しい強さ』やらを否定している様にも見えますが、突き詰めていけば力を以て誰かを守るという行為自体、強さで己の目的をなし得てる(=勇次郎の言う通り)と言えます。
 映画『スパイダーマン』では『大きな力には責任を伴う』という名言が有りましたけど、大きな力を振るった結果発生した問題をもその力で解決出来るならば責任なんか考える必要が無いのです。

 ただ悲しい事に、フィクションに出て来るキャラクターを含め大多数の人間は中途半端な力しか持ちません。それ故に一々そこに小賢しい理屈――強さへの責任や自戒等といった、勇次郎が言うところの言い訳が必要になります。
 勇次郎の言う事は真理でありながら、地上最強という『頂点』に君臨しないと貫く事が出来ない孤独な理屈でもある訳です。息子に位は、同じ目線の考え方を理解して貰いたいのかも知れません。

飲酒メモ

本日の理由:出されたので
本日の面々:友人と
本日の飲酒:氷結果実×2 (許容量)


10月21日(金)

ゲーム:『ソウルキャリバーV』のゲストとして“エツィオ”の参戦が決定

 うわ、何これ欲しい。

独り言:動悸・息切れ・眩暈・吐き気

 あらこれ風邪じゃない?

 元々風邪気味だったのに、昨晩酒を飲んだり薄着で寝たりした所為で、若干症状が悪化した様です。
 折角の週末が寝て過ごす事になりそうだ……。


10月22日(土)

ネットで発見:天丼てんやの『ねぎマヨ鶏天丼』オリジナルソングPVがとんでもない事に

「確かに高いクオリティだ……」「歌、構成、小物までの配慮、申し分ない」「才能の無駄遣いだと認めよう」
「商品も金額的にサラリーマンに優しいものが揃っている」「それだけで我らの味方と確信するに余り有る」
「だが……宮城は疎か」「トーホグに1件も無いとはどういう了見だ……!」

「いやさ」「ほら、言い辛いけど」「田舎」「だからね」

メール回答

 今更感が有りつつも的確な言葉をいただきました。

名前:manaka
本文:こんなゴミみたいな感想書けるなんて管理人さんはよっぽどのクズですね
あっ、後 掲示板に一般的・社会的常識とか書いてますけどアンタが言うなwwwwww

 むむむっ。正論。

 丁度先日の適性検査が示してくれた様に、管理人は己の価値観だけで生きる相当な駄目人間で、それを悪びれる事も無ければ直そうともしない末期型の下種野郎であり、このサイトはそんな残念な管理人の嗜好によってのみ構成されています。
 まるで他人事ですが、改善の余地が無い既知の問題だと思っていただく他無いですね。始末に負えないとは正にこの事。

駄目なものは駄目

 その昔、弱い者をイジめるとスカッとする性格の男が言いました。

「フヘヘヘヘ自分でも変態な性格かなァと思うんだがね…」「でもよく言うだろ?自分で変と思う人は変じゃあないってな…だからおれは変じゃあないよな……」

 この理屈に倣うと管理人も正常なんですけど、普通に考えて自分で思おうが思わまいが駄目なものは駄目です。
 駄目であるという事に差違が生じるとすれば、本人を含む複数の観測者が、それぞれ駄目の度合いを異なって認識した場合だけでしょう。例えば弊サイトの場合、もしかしたら自分で自分の駄目レベルが10だと認識していても来訪者は20だと思っているかも知れませんし、逆に5だと捉えられるかも知れません。この差分の分だけ同じ駄目でも『より駄目』とか『少しマシ』という差違が生まれます。
 ま、何れにしても駄目なものは駄目だという帰結に戻るだけので、オチとかは特に有りませんけども。と、振り出しに戻る。

続・メール回答

名前:manaka
本文:つーか、ぶっちゃけ管理人震災で死んどきゃよかったんじゃね?

 あー、あの時は大真面目に死ぬかと思いましたねー。実際に多数の死も目の当たりにしましたし、単語では無い本質的な絶望に初めて触れた様に思います。
 地震やら大雨やら天災の続く昨今ですし、何処の地域の方も防災意識は高く持ちましょう。存外に他人事じゃないですよ。


10月23日(日)

ゲーム:BlizzCon 2011で『WoW』の年間契約者に『Diablo III』を無料配布と発表

 凄い太っ腹……と言って良いのかは値段が発表されてからですかね。
 値段によっては、『Diablo III』発売後に『World of Warcraft』の収入が減るのを防止する手段という見方も出来ます。と言うか、恐らくは双方を成立させる為の最善策なのでしょう。

 自分の洋ゲー好きを紐解いていくと、高校時代に遊んだ『DOOM 2』や『Duke Nukem』に『Quake』、『TECH Win』の付録CDに付いて来た初代『Grand Theft Auto』や初代『Diablo』の体験版に嵌った思い出に行き着きます。PCゲームと言えばPC98のエロゲーだった身として、これらのゲームのデザインやアクション性、派手さや美麗さが大変に画期的で衝撃的でした。尤も初代『Diablo』については、最初は洋ゲー独特の俯瞰視点に地味さを感じて食指が動かなかったのですが……(その俯瞰視点に興味を持ったのは『Postal』と『Syndicate』の体験版だった訳ですがそれはまた別の物語)。
 その後は『Age of Empires』を経て戦友と共に『Ultima Online』に数多の時間を費やし、『Half-Life』や『Unreal』、『Die by the Sword』に『Nocturne』、『MAX PAYNE』や『アリス・イン・ナイトメア』と着実に洋ゲー野郎と化していきました。そして今ではすっかりお爺ちゃん。孫にあげるのは勿論ヴェルタースオリジナル。何故なら彼もまた特別な存在だからです。


10月24日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.321 怪者

今週の粗筋:
2回の投票を経ても結果が出ない実状を受け、パリストンは『意図的な無効票を禁ずる』『棄権と無効票は一定期間ハンター証を没収する』というルールの追加を提案する。
他に術も無くそのルールを承認する十二支ん達だったが、チードルとビーンズは制御出来ないパリストンの危険性に不安を募らせる一方だった。
その頃、選挙を棄権して実家に戻ったキルアは、ゴンを救う為に弟・アルカに会わせて欲しいと父・シルバに頼み込んでいた。
シルバはアルカを『何処からか来た闇』と表現し『制御する事は出来ない』と拒否するが、友を救いたいというキルアの言葉に折れ、アルカの幽閉先へと案内するのだった。

 具体的な方向は不明ながら、自分の思惑通りにハンター協会を動かさんと『露骨なのに崩し辛い』謀略を練るパリストンに、あのシルバをして『人では無い』と言わしめる不気味なアルカ。
 それぞれ別の意味で『制御不能』と言われる彼らは、純粋に『力』が圧倒的だった故に驚異だったメルエムとはまた異質なヤバさを漂わせています。双方共に人を殺す事に何の呵責も感じなそうなのは勿論、『自分が悪だと思わない最悪の悪』タイプっぽいですし。

 但しこれまでの印象だけで判断すると、パリストンは『崇高な目的』の為ならば犠牲を正当化するイメージが有りますが、アルカの方はこれと言って意味も無く人を殺すタイプに見えます。
 言わば前者がプッチ神父的な独善的な悪意の持ち主なのに対し、後者は無邪気であるが故に狂気の底が知れない初期のXi、といった感じですね。端的には『為政者』と『悪魔』の違い、といったところでしょうか。どちらも頗る厄介ですが、現時点での物理的な危険度という観点ではシルバですら避けていたりイルミがヒソカに『始末したい(≒容易に出来る事は無い)』と言われているアルカに軍配が上がりそうです。パリストンはこの選挙で当選した後に、裏の有る仕事をハンターにやらせる等の厄介っぷりを披露する事でしょう。多分。

今週のONE PIECE:第643話 “ファントム”

今週の粗筋:
ギョンコルド広場での乱戦が続く中、手違いにより国境警備隊の通信が魚人島中に流される。
その通信の中で、フカボシは己が理解したホーディの正体――新魚人海賊団が歴史によってのみ生み出された『実体の無い敵』だという事実を告げるのだった。

 実は悲しい過去が有ったんですフラグを完全にへし折り、逆に『特に何もされてないけど?』という強烈な結果を持って来られてしまいました。
 今更過去の出来事で動機付けされても魅力なんか出ないと書きましたが、それ位の事は尾田先生が一番良く分かっていたんですね。先を読んだ気になっていた自分が恥ずかしい。

 この『正体』により、ホーディの『恐ろしさ』と『敵としての個性』は爆発的に強化されました。
 自分が何かをされた訳では無いけれど、歴史が語る人間への怒りを引き継いでいるが故に人間が許せないという怨念の結晶。悪である人間を滅ぼすという手段が目的と一致し、その過程も結果も一切顧みない不退転の化け物。
 フカボシが言う様に、自身の『体験』と『意志』の伴わない、その癖それを正しいと思っている行動ほど恐ろしいものはありません。そこには正義や理屈は勿論、善悪も計算も、そしてゴールすら無いのです。そこに有るのは、まるで環境や情報に流されるがまま、自分自身では本質も解していないのにそれが正義だと信じて示威運動に参加するかの様な無自覚の狂気だけです。こうした空白の正義を持つ敵は、これまでのONE PIECEには居なかったタイプと言えるでしょう。

 こうなって来ると、彼の考えを改めさせるのは困難を極める……というより、不可能に近そうです。
 E・Sの副作用で吐血→人間の血輸血で改心というパターンを想定していましたけど、何もされてなくてもここまで人間を憎めるホーディならばタイガー以上に拒否するでしょうし、意識を失っている間に輸血したとしても目覚めてそれを知ったら自決しそうな気がします。彼の望む『悪い人間』としてのカリブーを『良い人間』が倒すシーンを見た所で、きっと下等生物が潰し合ってる程度にしか映らないでしょう。
 差別の歴史がこんな化け物まで生み出していたとなると、種別問題の解決はより難易度が上がりましたね。やはり革命軍に預けちゃうのが一番楽そうです。


10月25日(火)

ゲーム:西村キヌ氏のデザインで贈るベルトアクションRPG『CODE OF PRINCESS』、来春発売

 あらやだ何これ。買います。

  • ベルトアクションが好き。
  • アクションRPGが好き。
  • 西村キヌ氏が好き。

 わぁ、買わない道理が無い。買います。

 ……主人公の服装が一寸アレなのは、まぁ、ええ、そうですね、ええ。


10月27日(木)

今週の範馬刃牙:第274話 可愛がり

今週の粗筋:
『範馬勇次郎に勝つ為にはとびきり濃い範馬勇次郎の血が必要』と語る勇次郎の母。しかし、その血を持つ刃牙は勇次郎の攻撃に倒れていた。
最早刃牙は身動きも取れず、とどめを刺されて終わりという状況に際し、急遽現われたピクルが勇次郎の前に立ちはだかる。ピクルとの対決を喜ぶ勇次郎だったが、怒りで起き上がった刃牙がピクルを殴り倒すのだった。

 久し振りに登場、勇次郎'sおかん。
 今回描かれた顔を見る限り、勇次郎は母親似だったんですね。勇次郎がああいう貌になるのも頷けると言うか目力が凄いと言うか、仏門にくだったとは思えない随分キツい顔をされています。きっとドSだったんだろうなあ。

 顔の似てる似てないで思ったのですが、顔や体格が母・江珠似の刃牙は『とびきり濃い範馬勇次郎の血』を持っていないのかも知れません。
 格闘センスや時折見せる暴言や行動力(例:大統領誘拐)にこそ範馬の血を感じますけど、それだけで『とびきり濃い』とは言えない気がするのです。何せあの範馬勇次郎ですよ。その血を色濃く継いでいるならば、貌を含めた見た目だって勇次郎に似て然りではないでしょうか。母親の遺伝子に負ける要素を持っている時点で『薄い』と言われてもおかしくありません。
 何より、勇次郎の母が言う『器の大きさ』が刃牙には不足しています。……まぁ、勇次郎も器が大きいかと言うと、結構微妙な所もありますが……。


10月28日(金)

飲酒メモ

本日の理由:同僚の昇格記念
本日の面々:同僚や上司6名と
本日の飲酒:カシスオレンジ×2 (許容量)

 仲の良かった同僚もこれで晴れて会社の狗中間管理職仲間に。おめでとう、そしてこれからが本当の(以下略)


10月30日(日)

独り言:漸くLED導入

 10年位使っていた蛍光灯のシーリングライト(東芝製:FVH11500)を、LED(東芝製:LEDH93000Y)に換装しました。
 屡々『LEDは暗い』という話を聞いていましたが、自室で使う分には十分な明るさで満足しています。確かに天井付近は暗い感じもしますがそれ程気になりませんし、寧ろ薄型になった事で空間が広く感じられる様になったのはメリットです。リモコンで操作出来るのも楽で良く、蛍光灯的な白から電球的な暖色系に光の色を変える事が出来る点も地味に気に入りました。
 購入前に最も気にしていた取り付け作業も非常に簡単で、開梱や元々のシーリングライトを外す手間を加えても20分以内位で収まったので、本当に文句の付け所がありません。これは良い買い物をしました。

 とは言え、やはり蛍光灯と比較すると金額が余りにも高いのは難点ですね。もっと一般化すれば下がっていくのでしょうが、せめて15,000円前後で買える様になって欲しいものです。どうせなら家の電気を全部入れ替えたいですし。


10月31日(月)

今週のHUNTER×HUNTER:No.322 兄妹

今週の粗筋:
アルカの持つ能力とは、アルカの3つの『おねだり』を聞けば1つの『お願い』を実現してくれるというものだった。
だがどの様な願いでも叶える反面、願いが大きければ大きい程『次』のおねだりの要求も大きくなってしまう。加えておねだりを4回連続で断ってしまうと、最低でも断った人間とその最も愛する者が――1つ前のお願いが大きければそれに見合っただけの人間が死ぬという巨大なリスクを孕んだものだった。

 伊藤潤二風作画、再び。
 絵柄で遊んでいるのは、少し余裕が出て来た証でしょうか。連載も順調ですし、このペースを維持して欲しいものです。

 閑話休題。
 やはり無邪気に人を殺すタイプだったアルカ嬢。
 能力がそれをさせている感も有るものの、笑顔で内臓を求める姿からはそうした性格だからこそあの能力が覚醒した様にも思えます。
 鶏が先か卵が先か――何れにしても、念能力と言って良いのかすら疑わしいバランスブレーカー過ぎる能力です。

 仮にこれを念能力だとした場合、能力その物が制約とリスクを組み込んでいる様なイメージですね。能力その物の制約として『お願い』と『おねだり』が等価でなくては(=等価にしなくては)ならず、利用する観点でのリスクとして『おねだり』の大きさ(=1つ前の『お願い』の大きさ)が聞くまで分からない上、『おねだり』を断れば即死する結末を覚悟しなければならない訳です。
 この制約とリスクは能力者であるアルカには一切の影響が有りませんが、自分自身に使える能力では無いので問題無いのでしょう。もしかしたら、自分では制御出来ないとのも制約の1つなのかも知れません。

 今のところ分からないは、4回断ってミンチになれば最後の『お願い』の大きさがクリアされるのか、という事でしょうか。
 回想でも語られた『億万長者』の代価として『分かっているだけで67人が死んだ』と言われていましたが、それによって等価交換完了と見なされたのか、或いは別の誰かが『おねだり』を聞くまでに67人死んだだけなのかは読み取れません。前者だとは思うのですが、もし後者だとしたら前の人間の願い事次第ではアルカという存在その物が殺戮マシーンと化します。無茶な願いをした後に、敵地にアルカを放てばそれだけで対象を皆殺しにする事が出来るでしょう。……その後、どうやってアルカを回収するかという問題は生まれますけども。

 最終的にアルカを救うならば、『お願い』で『今後この能力を使えない』とか言うしか無いのでしょうね。
 『おねだり抜きでお願いだけを叶える様になれ』という屁理屈も頭を過ぎりましたが、仮定通りこれが念能力ならば『おねだり抜き=制約無視=能力が発動しない』という事になりそうですし。

今週のONE PIECE:第644話 “ゼロに”

今週の粗筋:
新魚人海賊団結成の根底に横たわる『負の感情』の蓄積に気付いたフカボシは、自らの怨念により自滅の道を進む魚人島その物を『ゼロにして欲しい』とルフィに嘆願する。
しかしルフィは『友』の名の下に『魚人島は誰にも傷付けさせはしない』と返し、ギア2と武装色の覇気を込めた新必殺技『火拳銃』をホーディに叩き込むのだった。

 まさかの火拳!
 勿論『メラメラの実』を食べた訳ではないので本家とは全く異なる技でしたが、兄への想いを感じる――本当の意味で兄の死を乗り越えた証の様な熱い技ですね。
 その2ページ前で湧いた『あれ、ルフィとフカボシって友達っぽい描写が1回でも有ったっけ?』という疑問を一気に吹き飛ばしてくれました。まぁ、疑問自体が消えた訳では無いのですが、そんな些細な事はもうどうでも良いじゃあないか。

 ホーディは漸く敵としての魅力と言うか、他に無い個性が生まれて来たところで残念ですが、これで退室いただいた方が話が早くて良いですね。
 恐らくはノアの破壊やしらほしによる海獣召喚、一味の一騎打ち等々のイベントも残っているでしょうから、余り引っ張られてもアレがアレでアレですし。


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