2023年8月のまとめ

独り言：ドラゴンクエストX11周年

　11周年、おめでたいですね。
　自分も始めた時の日記が残っていますが──そうですか、アレからもう11年ですか。
　あの頃の事を数ヶ月前の事位に思い出せますね。
　11年。アレから部長になったり結婚したり。主人公は冥王を倒し、時の王者を襲名して災厄を封じ、勇者の盟友となり大魔王を滅し、悪夢を広げる暴魔を退け、開放者として竜の神を殺し、多くの犠牲を払いながらも時を操る神を消し去り、遂には大魔王と化して大いなる闇の根源を打倒し、今は神にならんとしていたり。
　いやぁ、並べてみると時の重みを感じます。
　この11年後はどうなっているのでしょう。未だバカをして過ごしていられると良いなあ。

映画：アントマン＆ワスプ：クアントマニア

　キャシーが開発した機器が暴走し、量子世界に吸い込まれてしまったスコット達に巨悪が迫る、という物語。
　前2作程面白くはないけれど悪くもない、というのが率直な感想。

　やっぱりこのシリーズは、ルイス・カート・デイヴが居ないと物足りない感が有る訳です。
　今回のヴェブも、ツッコミ待ちみたいな先陣の切り方や想定外の強化とか笑いましたが、あの3人程ではない。
　人型の敵は何人来てもビームで殲滅して回るのに、アリが来た瞬間ノータイムでガードに回るカーンも面白いけれど、それは狙った面白さではない。
　何かこう、色々足りないんですよね。

　ただ、スコットの無限の可能性が、愛する者の為に1つに集約するシーンは印象的で凄く好きでした。
　『愛の為に頑張る』点に於いて他の可能性なんて無い、というのがスコットらしくて良いですよね。
　スパイダーマンとは別の意味で等身大の良いヒーローだと思います。

映画：ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：VOLUME 3

　ソヴリン人に襲われ怪我をしたロケットを救う為、ピーター達はロケットの創造主と敵対する、という物語。
　これまで通り、笑えて泣けて笑える良作。

　面白くて2.5時間の尺が本当に一瞬でした。
　ギャグは笑えて、決めのシーンは泣けて、クズのヴィランをパニッシュするシーンはスカッとして──美事に感情を揺さぶって来ます。
　特に今回明らかになるロケットのオリジンがもう、本当にもうね。
　ロケットという名前の由来も然りですが、悲劇的な結末しか見えない平和な日常が辛いし微笑ましいし辛い。要するに辛い。不幸を乗り切って立ち上がる美しさも予想出来つつ、それでも壊れると分かっている幸せを見るのは辛いものです。

　そして約束された悲劇をもたらすヴィランが心底クズなのがまた良い。
　サノスの様に犠牲を覚悟した大義が有るでも無く、カーンの様に壮大な目標が有るでも無く、一理有る思想も半端な愛嬌も悲しい過去も無いただのクズ。
　だからこそ、何か悪い事をして因果応報を喰らう様が気持ちいいんですね。後腐れがなくて良い。
　ただ、やっている事の規模自体は結構デカいので、コイツ良く今までアスガルドとかキャロルとかサノスに当たらずに済んだなって思います。マジで良く今まで当たらずに済んだな……？

　尚、最後のロケットの選曲もシリーズ物の強みを活かしていて最高でした。
　それでこそガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。良い物語だ。