2022年5月のまとめ

映画：007／ノータイム・トゥ・ダイ

　ダニエル・クレイグ版ボンドのラストエピソード。
　崩壊した筈のスペクターの影と新たな兵器の情報を得たボンドが、再び現役復帰するお話。

　自分はこの映画、微妙でした。
　決して詰まらないとは思わないですし、結末には色々感情が揺さぶられましたけど、その結末以外は盛り上がりに欠けたなあ、と。

　ざっくりと言うと、色々大雑把に感じてしまったんですね。
　折角のラミ・マレックが今一ヴィランとしてのユニークな魅力に欠けていたり、マドレーヌやMとの仲違いが半端だったり、物語上ノーミの存在価値が無かったり(マネーペニーで代役可能)、雑なやり取りに起因してオブルチェフを逃がしたり。何かこう、色々なところで色々なモノが足りない感が有る。
　取り敢えず会釈と正座しておけば日本やろ！とか、散々利用していたのに最終的には話の都合であっさり解放される人質とかは逆に面白かったんですけど、それって本来の面白さじゃないですからね。

　ところで、新兵器がほぼFOXDIEだったので、初代MGSで遊びたくなりました。
　初代MGSはキャラもシナリオも演出も良いですよねえ。あの後半から畳み掛ける様に来るネタ晴らしの連続に衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか。
　音声はオリジナルを流用して映像だけ今の技術でリメイクして欲しいなあ。『ツインスネーク』みたいに。

映画：エターナルズ

　MCUのPhase4の映画3番手。
　神話の時代より活動しているヒーロー達の物語。

　『シャン・チー』程では無いけれど楽しかったです。
　一気に10名以上の新ヒーローを出して来ながら、その全員のキャラを立たせて見せ場も作りつつ、しっかり物語も二転三転させながら集束させる構成力が本当に凄い。
　割と規模が大きい話なのに、ヒーローが地味な能力揃いなのも、地に足が着いている感が有って好きです。一部、とんでもないバランスブレイカーも紛れ込んでますけども。

　尚、自分は『凄い力で殴る』ギルガメッシュ(マ・ドンソク)が好きです。
　やっぱ力こそパワーよ。

映画：スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム

　MCU版スパイダーマン3作目。
　親愛なる隣人が、自身の力とその責任に目覚めるお話。

　優勝。
　この映画、優勝です。

　いやはや、面白かった！
　単体で観ても安心のMCUクオリティなんですが、それより何より『映画スパイダーマン』の集大成としての作品になっているのが素晴らしい。
　これは、サノスの前に左から失礼したアベンジャーズが勢揃いした時の興奮に近いですね。今までずっと追って来たからこそ、この展開に興奮・感嘆し、驚き喜び、衝撃を受ける。
　前述の通り単体でも面白いと思いますけど、これまでの映画スパイダーマンを観て来た人に取っての面白さは、その比では有りません。やー、今まで観て来て本当に良かった。

　色々な人が救われた中、敢えて茨の道を選んだピーターにも今後幸せが訪れる事を祈ります。